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文化祭勧誘編
文化祭初日③
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「執事服、似合ってるね」
「ありがとう。馬子にも衣装なんて言われて泣きそうになっていたところだ」
「あはは。それよりいつまでクラスの出し物手伝ってる感じ?」
「私達、これから他のところも見て回ろうと思ってたんだけど、ナナがどうしても高坂君と回りたいって言うから」
「ちょっと絵麻! どうしてもなんて言ってないでしょ! 暇だったらって……」
俺の出番はもう間も無く終わる。
ニノや梨音とは休憩の時間がズレているし、新之助は八幡と一緒に学校内を巡っているはずだ。
他に回る相手がいなければ別にいいか。明日の梨音と回るために出し物の出来を確認しておくのもいいかもしれないしな。
「いいよ。もう終わりだからこのまま行こうか」
「ほんと!? やった!」
「執事服の男が一緒で申し訳ないけど」
「私達がお嬢様みたいに見えるからむしろいいんじゃない?」
「え、俺お世話するために誘われた?」
「あはは」
俺は近くにいたやつに店を離れることを伝えて金成と仲哀に付いて他のクラスの出し物を見に行くことにした。
体育館では劇をやっているようだった。
踊りを交えたいわゆるミュージカルというものだ。
しっかりしてるというか、演じている人達も楽しんでやっているのが見て分かる。
途中からでも意外と見応えがあった。
二人に連れられて次に向かったのは音楽室だった。
そこでは軽音楽部がバンドを組んで演奏しているところだった。
どうやらボーカルで歌っている女の子が二人と同じ6組の生徒らしく、なんとか見に来たかったようだ。
「高坂君は音楽とか聞くの?」
「あんまり聞かないな。最近の曲とかもよく分からないんだ」
だから軽音楽の出し物とかも二人に連れられなければ見にこなかったと思う。
あんまり音楽に興味湧かないんだよな。
「長々とすみません。準備が出来たみたいなので」
楽器の準備に手間取っていたようだが、ボーカルの子がマイクを通して合図を出した。
「どんな曲なんだろうね」
「軽音楽部だし、やっぱノリノリのハイテンポの曲なんじゃない?」
「それでは聞いてください。タイトル…………『ジェットババア』」
「なんだそれ!!」
思わずツッコミを入れてしまった。
いくら音楽に興味が無い俺でも普通のタイトルじゃないことくらい分かる。
一発で興味を惹かれたよ。
演奏が始まるとなんとなくタイトルをそれにした理由が分かる。
サビの部分になると曲調が超アップテンポに変わって、まるで駆け抜けるようなスピード感だった。
ババア要素はよく分からないけど。
結局最後まで聴き入ってしまった。
「はぁー凄かったね。涼子もめっちゃ歌上手かったし」
「ほんそれねー。私もあれぐらい上手くなりたい」
最後まで演奏を聴き、初めて生で音楽を聴いたせいなのか、少なくとも俺の中で音楽に対する価値観に多少の変動はあった。
悪くない。うん。
体を動かすスポーツに勝るわけでもないけど、それでも悪くないと思えた。
それに観客の人達と一体になって場を創るというのはライブならではなのかもしれない。
最前列にいた人達のノリ方は凄かった。
特にあの双子なんか……………………双子!?
「いやぁーマジぶアチかったわ!」
「やっぱライブは前ではっちゃけるのがいっちゃんいいよな!」
その双子は俺の知っている姿よりもさらに成長していたが、おそらく間違いない。
何故ここにいるのかはさっぱり分からないが、一つ下の世代で安達達を負かした相手だ。
「ん? あれ? あれれー!? 大空! いたいたいたよ! やっと見つけたって!」
「マジで!? アッツ! やっぱここ見に来て正解じゃん!」
近付いてきたのはテオダール神戸ジュニアユースに所属しているはずの双子プレーヤー、火ノ川大空と火ノ川利空だった。
なんで関西にいるはずのこいつらがここにいるんだ。
「ありがとう。馬子にも衣装なんて言われて泣きそうになっていたところだ」
「あはは。それよりいつまでクラスの出し物手伝ってる感じ?」
「私達、これから他のところも見て回ろうと思ってたんだけど、ナナがどうしても高坂君と回りたいって言うから」
「ちょっと絵麻! どうしてもなんて言ってないでしょ! 暇だったらって……」
俺の出番はもう間も無く終わる。
ニノや梨音とは休憩の時間がズレているし、新之助は八幡と一緒に学校内を巡っているはずだ。
他に回る相手がいなければ別にいいか。明日の梨音と回るために出し物の出来を確認しておくのもいいかもしれないしな。
「いいよ。もう終わりだからこのまま行こうか」
「ほんと!? やった!」
「執事服の男が一緒で申し訳ないけど」
「私達がお嬢様みたいに見えるからむしろいいんじゃない?」
「え、俺お世話するために誘われた?」
「あはは」
俺は近くにいたやつに店を離れることを伝えて金成と仲哀に付いて他のクラスの出し物を見に行くことにした。
体育館では劇をやっているようだった。
踊りを交えたいわゆるミュージカルというものだ。
しっかりしてるというか、演じている人達も楽しんでやっているのが見て分かる。
途中からでも意外と見応えがあった。
二人に連れられて次に向かったのは音楽室だった。
そこでは軽音楽部がバンドを組んで演奏しているところだった。
どうやらボーカルで歌っている女の子が二人と同じ6組の生徒らしく、なんとか見に来たかったようだ。
「高坂君は音楽とか聞くの?」
「あんまり聞かないな。最近の曲とかもよく分からないんだ」
だから軽音楽の出し物とかも二人に連れられなければ見にこなかったと思う。
あんまり音楽に興味湧かないんだよな。
「長々とすみません。準備が出来たみたいなので」
楽器の準備に手間取っていたようだが、ボーカルの子がマイクを通して合図を出した。
「どんな曲なんだろうね」
「軽音楽部だし、やっぱノリノリのハイテンポの曲なんじゃない?」
「それでは聞いてください。タイトル…………『ジェットババア』」
「なんだそれ!!」
思わずツッコミを入れてしまった。
いくら音楽に興味が無い俺でも普通のタイトルじゃないことくらい分かる。
一発で興味を惹かれたよ。
演奏が始まるとなんとなくタイトルをそれにした理由が分かる。
サビの部分になると曲調が超アップテンポに変わって、まるで駆け抜けるようなスピード感だった。
ババア要素はよく分からないけど。
結局最後まで聴き入ってしまった。
「はぁー凄かったね。涼子もめっちゃ歌上手かったし」
「ほんそれねー。私もあれぐらい上手くなりたい」
最後まで演奏を聴き、初めて生で音楽を聴いたせいなのか、少なくとも俺の中で音楽に対する価値観に多少の変動はあった。
悪くない。うん。
体を動かすスポーツに勝るわけでもないけど、それでも悪くないと思えた。
それに観客の人達と一体になって場を創るというのはライブならではなのかもしれない。
最前列にいた人達のノリ方は凄かった。
特にあの双子なんか……………………双子!?
「いやぁーマジぶアチかったわ!」
「やっぱライブは前ではっちゃけるのがいっちゃんいいよな!」
その双子は俺の知っている姿よりもさらに成長していたが、おそらく間違いない。
何故ここにいるのかはさっぱり分からないが、一つ下の世代で安達達を負かした相手だ。
「ん? あれ? あれれー!? 大空! いたいたいたよ! やっと見つけたって!」
「マジで!? アッツ! やっぱここ見に来て正解じゃん!」
近付いてきたのはテオダール神戸ジュニアユースに所属しているはずの双子プレーヤー、火ノ川大空と火ノ川利空だった。
なんで関西にいるはずのこいつらがここにいるんだ。
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