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文化祭勧誘編
文化祭初日②
文化祭が始まり、俺は見た目の格好からクラス内での仕事は給仕担当を任された。
時間が経つに連れ、一般の人達も入ってきたことから店内が少し慌ただしくなる。
アルバイト経験すら無い俺には少し不慣れな環境だった。
それでも牧村さんの所作をそれとなく真似るだけでそれっぽく見えるらしい。
今のところは問題なくこなせていた。
「やっほいシュート」
気付けば神奈月先輩が来ていた。
お供に大鳥先輩もセットだ。2人で円形のテーブルに付いて座っていた。
「神奈月先輩、来てくれたんですね」
「そりゃ来るよ。生徒会役員のクラスは全部回ることにしてるんだ。その衣装、似合ってるね」
「ありがとうございます。先輩のところは何やってるんでしたっけ」
「私のところは劇だね。私は生徒会の立場もあったから、クラスのみんなが気を利かせてくれて裏方の仕事だけ振ってくれたんだ。だから割とヒマがあるのさ」
そう言ってニッコリ笑った。
一方で大鳥先輩は少々疲れ気味のようだ。
「大丈夫ですか?」
「問題ない。ちょっと疲れただけだ」
「まだ文化祭始まったばかりですよ……」
一体何があったら開始早々そんなに憔悴するというんだ。
もしかしてまた神奈月先輩関係なのか。
また遊ばれてるのか。
「大鳥君ったら情けないんだよ」
「ち、ちがっ! あれは会長も一緒になって脅かしてくるからじゃないですか!」
「何があったんですか?」
「2ー4はお化け屋敷をやっててね、3つの教室を繋げて開催してるんだ」
「結構大規模ですね」
「それを大鳥君と入ったんだけど…………ぷくく!」
「い、言わなくていいんですよ会長! 僕にだって先輩としての立場があるんですから! 高坂も気にする必要ないからな!」
神奈月先輩が楽しそうに笑い、それを大鳥先輩が振り回されながら大慌て。
普段からよく見る生徒会長と副会長のやり取りだ。
この人達、いつ見ても楽しそうだな。
もしかしたら楽しんでるのは神奈月先輩だけかもしれないけど……。
「まぁ大鳥君の名誉のためにも黙っててあげるよ。ところでリオはいるのかい?」
「梨音なら向こうにいますよ。ほら、あそこのチア姿の」
俺は少し離れたところで接客している梨音を指差した。
実家が飲食店なだけあって、接客も卒なくスムーズにこなしている。
さすが万能型だ。
「梨音も可愛いじゃないか! さすが我が校の広報担当! 才色兼備、容姿端麗、豪華絢爛な私に匹敵するといっても過言じゃないね!」
「豪華関係なくないですか」
会うたびに自称の項目増えていってる気がする。
そのうち存在する類似の四字熟語全部話し出すぞこの人。
「ところで、注文はどうしますか?」
「そういえば頼むの忘れていたね。じゃあアイスコーヒーとサンドイッチをお願いしようかな」
「僕は烏龍茶で」
「大鳥君、ここはアイスフロートもいけるみたいだよ。烏龍茶フロートとかどうかな!」
「ハズレ商品を僕で試そうとするな!」
「私と半分こなら?」
「何で会長本人が乗り気なんですか! しませんよ!」
「ちぇー。じゃあサンドイッチは半分こしようね」
「まったくこの人は……」
そう言いつつもサンドイッチを分けると言われて、大鳥先輩は満更でも無い顔をしていた。
本当に神奈月先輩のことが嫌なら、そもそも生徒会には入っていないだろうし、こうやって普段から一緒に行動しているところを見ると、やっぱりお似合いの二人なんだろな。
会長達がいなくなった後、しばらくすると今度は桜川と前橋がやってきた。
桜川が俺に気付くと嬉しそうに手を振った。
「高坂っちー! 来たよー!」
「そんな約束してたみたいな」
「約束してなくても来るよ!」
「ホラーかよ!」
「…………一の家にいる人みたいな格好」
「そうそう。ニノに頼んで貸してもらってるんだ」
「へぇ~馬子にも衣装だね!」
「お前意味分かって言ってる?」
それネガティブ意見だから。
衣装を褒めて元の素材を攻撃するのはやめてください出禁にしますよ。
「ねぇねぇ執事みたいなこと言ってよ!」
「お帰りくださいませお嬢様」
「丁寧に帰らそうとしてるよこの人!」
「今のは桜川が悪いよ……」
「はぁ、とりあえず席に案内するから静かに茶でもしばいててくれ」
「はーい」
二人に注文を聞くとメロンソーダフロートと紅茶だったので、オーダーを伝えて梨音に二人が来ていることを伝えた。
梨音が二人に会いに行ってる間に、別のお客さんを案内しようとするとこれまた知ってる人達だった。
「こんにちわ高坂君」
「仲哀じゃん。それに金成も」
陸上部の仲哀菜々綺と金成絵麻だった。
この前にボウリング行った以来に会う気がする。
連絡先を交換してから何度かやり取りもして遊びにも誘われたが、結局遊びには行けなかった。
何度か連続で断っていたので申し訳なく思っていたところだ。
時間が経つに連れ、一般の人達も入ってきたことから店内が少し慌ただしくなる。
アルバイト経験すら無い俺には少し不慣れな環境だった。
それでも牧村さんの所作をそれとなく真似るだけでそれっぽく見えるらしい。
今のところは問題なくこなせていた。
「やっほいシュート」
気付けば神奈月先輩が来ていた。
お供に大鳥先輩もセットだ。2人で円形のテーブルに付いて座っていた。
「神奈月先輩、来てくれたんですね」
「そりゃ来るよ。生徒会役員のクラスは全部回ることにしてるんだ。その衣装、似合ってるね」
「ありがとうございます。先輩のところは何やってるんでしたっけ」
「私のところは劇だね。私は生徒会の立場もあったから、クラスのみんなが気を利かせてくれて裏方の仕事だけ振ってくれたんだ。だから割とヒマがあるのさ」
そう言ってニッコリ笑った。
一方で大鳥先輩は少々疲れ気味のようだ。
「大丈夫ですか?」
「問題ない。ちょっと疲れただけだ」
「まだ文化祭始まったばかりですよ……」
一体何があったら開始早々そんなに憔悴するというんだ。
もしかしてまた神奈月先輩関係なのか。
また遊ばれてるのか。
「大鳥君ったら情けないんだよ」
「ち、ちがっ! あれは会長も一緒になって脅かしてくるからじゃないですか!」
「何があったんですか?」
「2ー4はお化け屋敷をやっててね、3つの教室を繋げて開催してるんだ」
「結構大規模ですね」
「それを大鳥君と入ったんだけど…………ぷくく!」
「い、言わなくていいんですよ会長! 僕にだって先輩としての立場があるんですから! 高坂も気にする必要ないからな!」
神奈月先輩が楽しそうに笑い、それを大鳥先輩が振り回されながら大慌て。
普段からよく見る生徒会長と副会長のやり取りだ。
この人達、いつ見ても楽しそうだな。
もしかしたら楽しんでるのは神奈月先輩だけかもしれないけど……。
「まぁ大鳥君の名誉のためにも黙っててあげるよ。ところでリオはいるのかい?」
「梨音なら向こうにいますよ。ほら、あそこのチア姿の」
俺は少し離れたところで接客している梨音を指差した。
実家が飲食店なだけあって、接客も卒なくスムーズにこなしている。
さすが万能型だ。
「梨音も可愛いじゃないか! さすが我が校の広報担当! 才色兼備、容姿端麗、豪華絢爛な私に匹敵するといっても過言じゃないね!」
「豪華関係なくないですか」
会うたびに自称の項目増えていってる気がする。
そのうち存在する類似の四字熟語全部話し出すぞこの人。
「ところで、注文はどうしますか?」
「そういえば頼むの忘れていたね。じゃあアイスコーヒーとサンドイッチをお願いしようかな」
「僕は烏龍茶で」
「大鳥君、ここはアイスフロートもいけるみたいだよ。烏龍茶フロートとかどうかな!」
「ハズレ商品を僕で試そうとするな!」
「私と半分こなら?」
「何で会長本人が乗り気なんですか! しませんよ!」
「ちぇー。じゃあサンドイッチは半分こしようね」
「まったくこの人は……」
そう言いつつもサンドイッチを分けると言われて、大鳥先輩は満更でも無い顔をしていた。
本当に神奈月先輩のことが嫌なら、そもそも生徒会には入っていないだろうし、こうやって普段から一緒に行動しているところを見ると、やっぱりお似合いの二人なんだろな。
会長達がいなくなった後、しばらくすると今度は桜川と前橋がやってきた。
桜川が俺に気付くと嬉しそうに手を振った。
「高坂っちー! 来たよー!」
「そんな約束してたみたいな」
「約束してなくても来るよ!」
「ホラーかよ!」
「…………一の家にいる人みたいな格好」
「そうそう。ニノに頼んで貸してもらってるんだ」
「へぇ~馬子にも衣装だね!」
「お前意味分かって言ってる?」
それネガティブ意見だから。
衣装を褒めて元の素材を攻撃するのはやめてください出禁にしますよ。
「ねぇねぇ執事みたいなこと言ってよ!」
「お帰りくださいませお嬢様」
「丁寧に帰らそうとしてるよこの人!」
「今のは桜川が悪いよ……」
「はぁ、とりあえず席に案内するから静かに茶でもしばいててくれ」
「はーい」
二人に注文を聞くとメロンソーダフロートと紅茶だったので、オーダーを伝えて梨音に二人が来ていることを伝えた。
梨音が二人に会いに行ってる間に、別のお客さんを案内しようとするとこれまた知ってる人達だった。
「こんにちわ高坂君」
「仲哀じゃん。それに金成も」
陸上部の仲哀菜々綺と金成絵麻だった。
この前にボウリング行った以来に会う気がする。
連絡先を交換してから何度かやり取りもして遊びにも誘われたが、結局遊びには行けなかった。
何度か連続で断っていたので申し訳なく思っていたところだ。
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