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第二章:起動
2-3:絶望の畑
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エドガーに案内されて辿り着いた場所は、「畑」と呼ぶことすらおぞましい、赤黒い「傷跡」だった。
村はずれの、なだらかな斜面。かつては、豊かな作物が実っていたであろうその場所は、今や赤土が剥き出しになり、辛うじて残っている作物の残骸は、病的な黄色に変色し、力なく地面に横たわっていた。
そして、その「傷跡」を、さらに深くえぐるように、おびただしい数の「敵」が群がっていた。
「……ひどい」
思わず、声が漏れた。
ブウウウウン、という、この世の終わりを告げるかのような、不快な重低音。
空の一部が、黒い雲で覆われている。いや、違う。
(……イナゴ!)
それは、前世(にっぽん)のトノサマバッタなどとは比較にならない、異常な光景だった。一匹一匹が、大人の手のひらほどもある巨大なバッタだ。その甲殻は、不気味な油ぎった光沢を放ち、複眼が爛々と赤く輝いている。それが、何万、何十万という群れをなし、かろうじて残った作物の葉や茎に群がり、バリバリ、ゴリゴリと、不快な咀嚼音を立てて食い荒らしている。
その音は、まるで骨を砕く音のようにも聞こえ、聞いているだけで正気を失いそうだった。
地面に目を向ければ、黒い絨毯がうごめいていた。
(……ネズミ!)
これもまた、前世のドブネズミより一回りも二回りも大きい。その数は、尋常ではない。何千、何万という群れが、赤土を掘り返し、作物の根を食い荒らし、イナゴが落とした食べかすにまで群がっている。
キィキィという甲高い鳴き声と、羽音と、咀嚼音。
それらが混じり合った不協和音が、この世の地獄を描き出していた。
畑のあちこちで、数人の村人が、こん棒やボロ布を振り回し、必死の形相でそれらを追い払おうとしていた。
「あっちへ行け!」
「この、化け物どもが!」
だが、彼らの抵抗は、あまりにも無力だった。
必死に振り回すこん棒は、空を切るか、数匹を叩き潰すだけ。その間に、追い払った数十倍のイナゴが、別の場所に群がる。ネズミは、人を恐れる様子もなく、足元を駆け抜けていく。
(……ダメだ。これじゃ、キリがない。労力に対して、効果がなさすぎる)
前世(みのり)の農協職員としての目が、彼らの行動の「非効率さ」と、それ以上に、そうせずにはいられない彼らの「絶望」を正確に分析していた。
「……あれが、我々の『畑』でございます」
エドガーが、全ての感情を殺したような声で言った。
「春に種を蒔いても、芽が出たそばから、虫とネズミに食われる。かろうじて残ったものも、この赤土ではまことに育たない。そして、秋の収穫は、王都の穀倉地帯の十分の一にも満たない」
彼は、イナゴの群れを、まるで長年の宿敵でも見るかのように、憎しみの籠った目で見つめていた。その瞳の奥には、怒りを通り越した、深い、深い「諦観」が沈殿していた。
「聖女様の【豊穣の祈り】は、王都と、豊かな穀倉地帯のためだけのもの。このような辺境の、虫けらに食われるだけの土地には、奇跡の一滴すら届きはしません」
「……」
「我々は、ただ、土と、虫けらと、ネズミに、ゆっくりと、確実に、殺されていくだけです。……ファティマ様、王都育ちの貴族のお嬢様には、お分かりになりますまい。この、毎日少しずつ『命』を食い荒らされる絶望が」
エドガーの言葉は、重い鉛のように、私の心に沈んだ。
ファティマ(公爵令嬢)としては、その絶望の深さに、ただ立ち尽くすしかなかっただろう。あまりの現実との乖離に、泣き崩れていたかもしれない。
だが、私(畑中みのり)は。
「……村長」
私は、自分でも驚くほど、冷たく、そして熱い声が出た。
「ええ、わかりませんわ。あなたたちの、その『諦め』が」
「……何と?」
エドガーが、初めて私に、驚きと、そしてかすかな怒りを滲ませた視線を向けた。その氷の瞳が、一瞬、激しく揺らいだ。
「諦める? 諦めて、我々にどうしろと! 聖女様のような奇跡も使えぬ我々に!」
「奇跡、ですって?」
私は、思わず笑いそうになるのを堪えた。
(……奇跡、じゃない。これは、ただの『病害虫』。私の『仕事』の対象よ)
前世(にっぽん)の農家さんたちは、これと同じ、あるいはこれ以上に狡猾な敵と、毎日戦っていた。農薬(ちから)と、知識(ちえ)と、そして何よりも「諦めない心」で。
「エドガー村長。私は遊びに来たのではないと、そう言いましたわね」
「……それが、何か」
「これは、遊びじゃない。私の『仕事』よ」
私は、ボロボロのドレスの裾を、破れるのも構わずにまくり上げると、イナゴとネズミがうごめく、地獄のような畑の中心へと、一歩、踏み出した。
「ファティマ様!? 何を!」
エドガーの制止する声が背後で聞こえる。
畑仕事をしていた村人たちも、この異常な光景――泥だらけのドレスを着た貴族令嬢が、一人で害虫の群れに向かっていく――に、何事かと手を止め、呆然とこちらを見ている。
(……うるさい)
羽音も、鳴き声も、咀嚼音も、全てが私の神経を逆撫でする。
(……私の『畑(現場)』を荒らすな!)
前世、丹精込めて育てた組合員さんのキュウリが、アブラムシで全滅しかけた時の怒り。
出荷間際のトウモロコシが、ハクビシンに荒らされた時の悔しさ。
あの時の、農協職員としての、純粋な「敵愾心」が、今、ファティマの体の中で、激しく燃え盛っていた。
(私のスキルは【生活魔法:害虫駆除】)
王都では、誰もが「農奴のスキル」「外れスキル」と嘲笑った。
(……でも、もし)
(もし、このスキルが、前世(わたし)の「農薬散布」や「害獣対策」と同じ……いいえ、それ以上の『力』を持っているとしたら?)
ファティマとしての記憶では、このスキルは、部屋の隅のゴキブリを「なんとなく、居心地悪くさせて」窓から追い出す程度の、地味な力だった。
だが、今の私(みのり)の、この燃え盛る「農協魂(てきがいしん)」と融合した時、一体どうなる?
「……試す価値は、ある」
私は、畑の真ん中で立ち止まった。
周囲は、黒いイナゴとネズミの海。
私は、ゆっくりと目を閉じ、そして、前世で培った「農業指導員」としての、あるいは神社の巫女が祝詞を上げるような、不思議なほどの集中状態に入った。
村はずれの、なだらかな斜面。かつては、豊かな作物が実っていたであろうその場所は、今や赤土が剥き出しになり、辛うじて残っている作物の残骸は、病的な黄色に変色し、力なく地面に横たわっていた。
そして、その「傷跡」を、さらに深くえぐるように、おびただしい数の「敵」が群がっていた。
「……ひどい」
思わず、声が漏れた。
ブウウウウン、という、この世の終わりを告げるかのような、不快な重低音。
空の一部が、黒い雲で覆われている。いや、違う。
(……イナゴ!)
それは、前世(にっぽん)のトノサマバッタなどとは比較にならない、異常な光景だった。一匹一匹が、大人の手のひらほどもある巨大なバッタだ。その甲殻は、不気味な油ぎった光沢を放ち、複眼が爛々と赤く輝いている。それが、何万、何十万という群れをなし、かろうじて残った作物の葉や茎に群がり、バリバリ、ゴリゴリと、不快な咀嚼音を立てて食い荒らしている。
その音は、まるで骨を砕く音のようにも聞こえ、聞いているだけで正気を失いそうだった。
地面に目を向ければ、黒い絨毯がうごめいていた。
(……ネズミ!)
これもまた、前世のドブネズミより一回りも二回りも大きい。その数は、尋常ではない。何千、何万という群れが、赤土を掘り返し、作物の根を食い荒らし、イナゴが落とした食べかすにまで群がっている。
キィキィという甲高い鳴き声と、羽音と、咀嚼音。
それらが混じり合った不協和音が、この世の地獄を描き出していた。
畑のあちこちで、数人の村人が、こん棒やボロ布を振り回し、必死の形相でそれらを追い払おうとしていた。
「あっちへ行け!」
「この、化け物どもが!」
だが、彼らの抵抗は、あまりにも無力だった。
必死に振り回すこん棒は、空を切るか、数匹を叩き潰すだけ。その間に、追い払った数十倍のイナゴが、別の場所に群がる。ネズミは、人を恐れる様子もなく、足元を駆け抜けていく。
(……ダメだ。これじゃ、キリがない。労力に対して、効果がなさすぎる)
前世(みのり)の農協職員としての目が、彼らの行動の「非効率さ」と、それ以上に、そうせずにはいられない彼らの「絶望」を正確に分析していた。
「……あれが、我々の『畑』でございます」
エドガーが、全ての感情を殺したような声で言った。
「春に種を蒔いても、芽が出たそばから、虫とネズミに食われる。かろうじて残ったものも、この赤土ではまことに育たない。そして、秋の収穫は、王都の穀倉地帯の十分の一にも満たない」
彼は、イナゴの群れを、まるで長年の宿敵でも見るかのように、憎しみの籠った目で見つめていた。その瞳の奥には、怒りを通り越した、深い、深い「諦観」が沈殿していた。
「聖女様の【豊穣の祈り】は、王都と、豊かな穀倉地帯のためだけのもの。このような辺境の、虫けらに食われるだけの土地には、奇跡の一滴すら届きはしません」
「……」
「我々は、ただ、土と、虫けらと、ネズミに、ゆっくりと、確実に、殺されていくだけです。……ファティマ様、王都育ちの貴族のお嬢様には、お分かりになりますまい。この、毎日少しずつ『命』を食い荒らされる絶望が」
エドガーの言葉は、重い鉛のように、私の心に沈んだ。
ファティマ(公爵令嬢)としては、その絶望の深さに、ただ立ち尽くすしかなかっただろう。あまりの現実との乖離に、泣き崩れていたかもしれない。
だが、私(畑中みのり)は。
「……村長」
私は、自分でも驚くほど、冷たく、そして熱い声が出た。
「ええ、わかりませんわ。あなたたちの、その『諦め』が」
「……何と?」
エドガーが、初めて私に、驚きと、そしてかすかな怒りを滲ませた視線を向けた。その氷の瞳が、一瞬、激しく揺らいだ。
「諦める? 諦めて、我々にどうしろと! 聖女様のような奇跡も使えぬ我々に!」
「奇跡、ですって?」
私は、思わず笑いそうになるのを堪えた。
(……奇跡、じゃない。これは、ただの『病害虫』。私の『仕事』の対象よ)
前世(にっぽん)の農家さんたちは、これと同じ、あるいはこれ以上に狡猾な敵と、毎日戦っていた。農薬(ちから)と、知識(ちえ)と、そして何よりも「諦めない心」で。
「エドガー村長。私は遊びに来たのではないと、そう言いましたわね」
「……それが、何か」
「これは、遊びじゃない。私の『仕事』よ」
私は、ボロボロのドレスの裾を、破れるのも構わずにまくり上げると、イナゴとネズミがうごめく、地獄のような畑の中心へと、一歩、踏み出した。
「ファティマ様!? 何を!」
エドガーの制止する声が背後で聞こえる。
畑仕事をしていた村人たちも、この異常な光景――泥だらけのドレスを着た貴族令嬢が、一人で害虫の群れに向かっていく――に、何事かと手を止め、呆然とこちらを見ている。
(……うるさい)
羽音も、鳴き声も、咀嚼音も、全てが私の神経を逆撫でする。
(……私の『畑(現場)』を荒らすな!)
前世、丹精込めて育てた組合員さんのキュウリが、アブラムシで全滅しかけた時の怒り。
出荷間際のトウモロコシが、ハクビシンに荒らされた時の悔しさ。
あの時の、農協職員としての、純粋な「敵愾心」が、今、ファティマの体の中で、激しく燃え盛っていた。
(私のスキルは【生活魔法:害虫駆除】)
王都では、誰もが「農奴のスキル」「外れスキル」と嘲笑った。
(……でも、もし)
(もし、このスキルが、前世(わたし)の「農薬散布」や「害獣対策」と同じ……いいえ、それ以上の『力』を持っているとしたら?)
ファティマとしての記憶では、このスキルは、部屋の隅のゴキブリを「なんとなく、居心地悪くさせて」窓から追い出す程度の、地味な力だった。
だが、今の私(みのり)の、この燃え盛る「農協魂(てきがいしん)」と融合した時、一体どうなる?
「……試す価値は、ある」
私は、畑の真ん中で立ち止まった。
周囲は、黒いイナゴとネズミの海。
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