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第三章:開拓
3-1:魔女の朝
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夜が明けた。
いや、この土地に「夜明け」という、希望に満ちた言葉がふさわしいのか、私にはわからなかった。
鉛色の空が、昨日よりほんの少し白(しら)んだだけ。太陽は、分厚く重苦しい雲のフィルターの向こうで、その存在をかろうじて示しているに過ぎない。まるで、汚れた羊毛の分厚い層を通して、遠くのランプをぼんやりと見ているかのようだ。光はあれど、暖かさは、まるでない。
冷たい風が、昨日と変わらず、ヒュウ、ヒュウと、村の家の隙間を通り抜けていく。それはまるで、昨夜、私のスキルによって住処(すみか)を奪われたイナゴやネズミたちの、呪詛の呟きのようにも聞こえた。この土地に染み付いた、何百年分もの怨嗟(えんさ)が、音の形をとって空気を震わせている。
エドガー村長が私に用意したのは、集会所の隅にある、物置同然の小部屋だった。
石造りの壁は、外気と変わらないほどに冷え切っている。指先で触れると、肌の水分が瞬時に奪われるような、乾いた冷たさだ。粗末な木製のベッドの上には、かろうじて「毛布」と呼べる、ゴワゴワした麻布の塊が置かれていただけ。それは、この土地の赤土の色に染まり、長年洗われていないであろう、酸っぱい匂いがした。
(……寒い)
泥だらけのドレスは、昨夜、エドガーの奥方らしき無口な老婆が差し出してくれた、冷たい水で濡らした布で拭うのが精一杯だった。シルクの生地は水分を吸って、今はもう乾いたが、代わりに私の体温を容赦なく奪っていった。全身の打撲が、一晩経って、より鮮明な痛みを主張し始めている。まるで、体中の骨が、その一本一本の位置を確かめるかのように、鈍く、重く、軋(きし)んでいた。
ファティマ(公爵令嬢)としての私は、この寒さと痛み、そしてベッドの硬さに、一睡もできずに泣き明かしていたかもしれない。だが、私(畑中みのり)は、違った。
(……疲労困憊……。魔力、かな。昨日のスキル発動で、ごっそり持っていかれた感じがする)
昨日の、あの万能感。
【害虫駆除】というスキルが、私の「農協魂(てきがいしん)」と結びついた時の、あの爆発的なパワー。
あの時の高揚感は、一夜明けた今、ひどい倦怠感(けんたいかん)と、そして奇妙なほどの「飢餓感」に変わっていた。
グゥゥ、と、貴族令嬢にあるまじき音を立てて、腹の虫が鳴く。
昨夜、差し出された「食事」は、薄い、塩味(しおみ)すらない、雑穀(?)の粥だった。いや、粥というよりは、何か得体の知れない硬い粒が入った「お湯」だ。その粒は、噛んでも噛んでも、ただジャリジャリと音を立てるだけで、何の味もしなかった。
(……これが、ここの日常か。これでは、働こうにも、体に力が入らない)
私は、ゆっくりと、軋む体を起こした。
打撲の痛みよりも、魔力欠乏(?)の倦怠感よりも、空腹よりも、今、私を駆り立てているものがあった。
(……畑(げんば)を見に行かないと)
昨日のスキル発動が、一時的なものだったら?
イナゴやネズミたちが、私の魔力が切れた今朝、再び舞い戻ってきていたら?
(……いや、それよりも)
私は、あの「赤土」に触りたかった。
あの、すべてを失い、すべてに諦められた、死んだ土。
あの土を前にして、私(みのり)の知識が、経験が、「まだやれる」「ここからだ」と、昨夜、あの冷たいベッドの中で、痛む体を抱えながらも、激しく訴えかけていたのだ。
ギィ、と、部屋の扉が、この村のあらゆるものが立てるのと同じ、悲痛な音を立てて開いた。
集会所の中は、まだ薄暗い。
焚き火の跡が残る囲炉裏(いろり)は、完全に冷え切っており、白い灰だけが、まるで雪のように、薄らと積もっている。その光景が、この村の「活力」のメタファーのように見えた。
(……エドガー村長は?)
彼が寝泊まりしているであろう奥の部屋は、まだ静かだ。
私は、物音を立てないよう、そっと集会所の重い扉を開けた。
ひやり、とした朝の空気が、肌を刺す。それは、昨日までの風とは少し違う、湿気を含んだ、重い空気だった。
村は、昨日と同じく、死んだように静まり返っていた。
だが、一つだけ、昨日と違うことがあった。
私が集会所から一歩外に出た瞬間、物陰から、いくつもの視線が私に突き刺さったのだ。
昨日、私を「異物」として遠巻きに見ていた、あの村人たち。
家々の、壊れかけた扉の隙間から。窓の代わりに打ち付けられた木の板の、わずかな隙間から。石壁の崩れた影から。
だが、今の彼らの視線に宿っているのは、昨日の「諦観」や「無心」ではなかった。
(……これは)
恐怖だ。
まるで、得体の知れない「魔獣」でも見るかのような、本能的な、怯え。
一人の子供が、私と目が合った瞬間、ヒッと息を飲み、母親の影に飛び込んでいった。その母親もまた、土気色の顔をさらに青くさせ、ガタガタと震えながら、慌てて扉を閉めた。
(……ああ、そうか)
私(みのり)にとっては、あのスキル発動は「害虫駆除」であり「仕事の始まり」だった。
だが、彼ら(むらびと)にとっては?
昨日まで自分たちを散々苦しめてきた、あの地獄のようなイナゴとネズミの群れを、たった一人で、それも貴族令嬢(よそもの)が、一瞬にして「蹂躙」し、支配したのだ。
あの光景は、彼らにとって、聖女の「奇跡」などという生易しいものではない。
あれは、人知を超えた、恐るべき「力」。
(……私、彼らにとって、『魔女』か、何か得体の知れない『厄災』になってしまったんだわ)
これは、まずい。
非常に、まずい。
農業は、一人ではできない。特に、このゼロ(マイナス)からの領地改革は、彼ら(むらびと)の労働力と協力が、絶対に不可欠だ。
前世(にっぽん)の農協職員として、組合員さんたちとの「信頼関係」がいかに重要か、骨身に沁みている。
「この人、何を言っているかわからない」
「こんなやり方で、本当にうまくいくのか」
そんな不信感を抱かれたままでは、どんなに優れた技術(知識)を提示しても、現場(はたけ)は動かない。
ましてや、「恐怖」で支配しようなんて、もってのほかだ。恐怖は、一時的な服従しか生まない。自発的な「労働」も「工夫」も、すべてを殺してしまう。
(……どうする、私。このままじゃ、私はこの村で、あの害虫たちと同じ『排除されるべき恐怖』になってしまう)
私が村の広場で立ち尽くしていると、集会所の扉が、再び、あの重い音を立てて開いた。
エドガー村長だった。
彼は、昨日と同じ、枯れ木のような姿で、しかし、その氷の瞳だけは、昨日の驚愕が消え、再び冷徹な理性に満ちていた。
彼は、周囲の物陰から私を監視する村人たちの気配を一瞬で感じ取り、その眉間に、昨日よりも深いシワを刻んだ。
そして、まっすぐに私の元へと歩いてきた。
その足取りには、昨日までの「貴族様への儀礼」とは違う、明確な「意志」が感じられた。
彼は、私の数歩手前で立ち止まると、その冷たい瞳で、私を射抜くように見つめた。
「……ファティマ様」
かすれた、低い声。
「単刀直入にお伺いいたします」
ゴクリ、と、私(ファティマ)の喉が鳴る。全身の打撲が、彼の視線だけで痛むような、そんな圧迫感があった。
「……貴方様は、一体、何者ですかな?」
いや、この土地に「夜明け」という、希望に満ちた言葉がふさわしいのか、私にはわからなかった。
鉛色の空が、昨日よりほんの少し白(しら)んだだけ。太陽は、分厚く重苦しい雲のフィルターの向こうで、その存在をかろうじて示しているに過ぎない。まるで、汚れた羊毛の分厚い層を通して、遠くのランプをぼんやりと見ているかのようだ。光はあれど、暖かさは、まるでない。
冷たい風が、昨日と変わらず、ヒュウ、ヒュウと、村の家の隙間を通り抜けていく。それはまるで、昨夜、私のスキルによって住処(すみか)を奪われたイナゴやネズミたちの、呪詛の呟きのようにも聞こえた。この土地に染み付いた、何百年分もの怨嗟(えんさ)が、音の形をとって空気を震わせている。
エドガー村長が私に用意したのは、集会所の隅にある、物置同然の小部屋だった。
石造りの壁は、外気と変わらないほどに冷え切っている。指先で触れると、肌の水分が瞬時に奪われるような、乾いた冷たさだ。粗末な木製のベッドの上には、かろうじて「毛布」と呼べる、ゴワゴワした麻布の塊が置かれていただけ。それは、この土地の赤土の色に染まり、長年洗われていないであろう、酸っぱい匂いがした。
(……寒い)
泥だらけのドレスは、昨夜、エドガーの奥方らしき無口な老婆が差し出してくれた、冷たい水で濡らした布で拭うのが精一杯だった。シルクの生地は水分を吸って、今はもう乾いたが、代わりに私の体温を容赦なく奪っていった。全身の打撲が、一晩経って、より鮮明な痛みを主張し始めている。まるで、体中の骨が、その一本一本の位置を確かめるかのように、鈍く、重く、軋(きし)んでいた。
ファティマ(公爵令嬢)としての私は、この寒さと痛み、そしてベッドの硬さに、一睡もできずに泣き明かしていたかもしれない。だが、私(畑中みのり)は、違った。
(……疲労困憊……。魔力、かな。昨日のスキル発動で、ごっそり持っていかれた感じがする)
昨日の、あの万能感。
【害虫駆除】というスキルが、私の「農協魂(てきがいしん)」と結びついた時の、あの爆発的なパワー。
あの時の高揚感は、一夜明けた今、ひどい倦怠感(けんたいかん)と、そして奇妙なほどの「飢餓感」に変わっていた。
グゥゥ、と、貴族令嬢にあるまじき音を立てて、腹の虫が鳴く。
昨夜、差し出された「食事」は、薄い、塩味(しおみ)すらない、雑穀(?)の粥だった。いや、粥というよりは、何か得体の知れない硬い粒が入った「お湯」だ。その粒は、噛んでも噛んでも、ただジャリジャリと音を立てるだけで、何の味もしなかった。
(……これが、ここの日常か。これでは、働こうにも、体に力が入らない)
私は、ゆっくりと、軋む体を起こした。
打撲の痛みよりも、魔力欠乏(?)の倦怠感よりも、空腹よりも、今、私を駆り立てているものがあった。
(……畑(げんば)を見に行かないと)
昨日のスキル発動が、一時的なものだったら?
イナゴやネズミたちが、私の魔力が切れた今朝、再び舞い戻ってきていたら?
(……いや、それよりも)
私は、あの「赤土」に触りたかった。
あの、すべてを失い、すべてに諦められた、死んだ土。
あの土を前にして、私(みのり)の知識が、経験が、「まだやれる」「ここからだ」と、昨夜、あの冷たいベッドの中で、痛む体を抱えながらも、激しく訴えかけていたのだ。
ギィ、と、部屋の扉が、この村のあらゆるものが立てるのと同じ、悲痛な音を立てて開いた。
集会所の中は、まだ薄暗い。
焚き火の跡が残る囲炉裏(いろり)は、完全に冷え切っており、白い灰だけが、まるで雪のように、薄らと積もっている。その光景が、この村の「活力」のメタファーのように見えた。
(……エドガー村長は?)
彼が寝泊まりしているであろう奥の部屋は、まだ静かだ。
私は、物音を立てないよう、そっと集会所の重い扉を開けた。
ひやり、とした朝の空気が、肌を刺す。それは、昨日までの風とは少し違う、湿気を含んだ、重い空気だった。
村は、昨日と同じく、死んだように静まり返っていた。
だが、一つだけ、昨日と違うことがあった。
私が集会所から一歩外に出た瞬間、物陰から、いくつもの視線が私に突き刺さったのだ。
昨日、私を「異物」として遠巻きに見ていた、あの村人たち。
家々の、壊れかけた扉の隙間から。窓の代わりに打ち付けられた木の板の、わずかな隙間から。石壁の崩れた影から。
だが、今の彼らの視線に宿っているのは、昨日の「諦観」や「無心」ではなかった。
(……これは)
恐怖だ。
まるで、得体の知れない「魔獣」でも見るかのような、本能的な、怯え。
一人の子供が、私と目が合った瞬間、ヒッと息を飲み、母親の影に飛び込んでいった。その母親もまた、土気色の顔をさらに青くさせ、ガタガタと震えながら、慌てて扉を閉めた。
(……ああ、そうか)
私(みのり)にとっては、あのスキル発動は「害虫駆除」であり「仕事の始まり」だった。
だが、彼ら(むらびと)にとっては?
昨日まで自分たちを散々苦しめてきた、あの地獄のようなイナゴとネズミの群れを、たった一人で、それも貴族令嬢(よそもの)が、一瞬にして「蹂躙」し、支配したのだ。
あの光景は、彼らにとって、聖女の「奇跡」などという生易しいものではない。
あれは、人知を超えた、恐るべき「力」。
(……私、彼らにとって、『魔女』か、何か得体の知れない『厄災』になってしまったんだわ)
これは、まずい。
非常に、まずい。
農業は、一人ではできない。特に、このゼロ(マイナス)からの領地改革は、彼ら(むらびと)の労働力と協力が、絶対に不可欠だ。
前世(にっぽん)の農協職員として、組合員さんたちとの「信頼関係」がいかに重要か、骨身に沁みている。
「この人、何を言っているかわからない」
「こんなやり方で、本当にうまくいくのか」
そんな不信感を抱かれたままでは、どんなに優れた技術(知識)を提示しても、現場(はたけ)は動かない。
ましてや、「恐怖」で支配しようなんて、もってのほかだ。恐怖は、一時的な服従しか生まない。自発的な「労働」も「工夫」も、すべてを殺してしまう。
(……どうする、私。このままじゃ、私はこの村で、あの害虫たちと同じ『排除されるべき恐怖』になってしまう)
私が村の広場で立ち尽くしていると、集会所の扉が、再び、あの重い音を立てて開いた。
エドガー村長だった。
彼は、昨日と同じ、枯れ木のような姿で、しかし、その氷の瞳だけは、昨日の驚愕が消え、再び冷徹な理性に満ちていた。
彼は、周囲の物陰から私を監視する村人たちの気配を一瞬で感じ取り、その眉間に、昨日よりも深いシワを刻んだ。
そして、まっすぐに私の元へと歩いてきた。
その足取りには、昨日までの「貴族様への儀礼」とは違う、明確な「意志」が感じられた。
彼は、私の数歩手前で立ち止まると、その冷たい瞳で、私を射抜くように見つめた。
「……ファティマ様」
かすれた、低い声。
「単刀直入にお伺いいたします」
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