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第六章:大蝗害(王都の混乱)
6-2:王宮の不協和音
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王宮の「大会議室」は、重苦しい沈黙に支配されていた。
普段ならば貴族たちの自信に満ちた(あるいは傲慢な)声が飛び交うこの場所が、まるで葬儀の場であるかのように静まり返っている。巨大な窓から差し込む陽光が、床に敷かれた深紅の絨毯の埃をきらきらと照らし出す。だが、その光さえもが室内の冷え切った空気に吸収され、まるで色褪せて見えるかのようだった。
玉座に座る国王の表情は険しく、その隣に立つアルフレッド王子は不機嫌そうに腕を組んでいる。
そして、下座に並ぶ大臣や貴族たちは、皆一様に、床に置かれた一枚の羊皮紙――『王国穀倉地帯・夏期収穫量予測(速報値)』――から目を逸らそうとしていた。
「……誰か、説明できる者は、おらぬか」
国王の低く重い声が、沈黙を破った。
「春の収穫減は天候不順で済まされた。……だが、これはどうだ。この夏期の予測値は」
国王は震える指でその羊皮紙を指し示す。
「……『例年の五割減』。天候だけでこれほどの落ち込みが説明できると、本気で思っているのか?」
『五割減』。
その数字が、貴族たちの間で絶望的なささきとなって伝播する。ある者は青ざめ、ある者は無意識に己の領地のことを考えてか、指先でテーブルを神経質に叩き始めた。誰もが、自分の領地も例外ではないことを悟り、その責任の所在を探るように、互いに疑心暗鬼の視線を交わしている。
誰も、答えられない。答えようがないのだ。
天候は、むしろ例年よりも安定していた。だというのに、作物が育たない。
聖女セシリアが、あれほど毎日祈りを捧げているというのに。
「……宰相」
国王が、最も信頼を置く老獪な男の名を呼んだ。
宰相――ファティマの追放劇を裏で進言した張本人――は、そのシワだらけの顔をゆっくりと上げた。
「……は。恐れながら、陛下。これは由々しき事態にございます」
「そのようなことはわかっておる!」
国王が玉座の肘掛けをドンと叩いた。「原因を聞いているのだ!」
「……原因、でございますか」
宰相は、ちらりとアルフレッド王子の隣に控える聖女セシリアに視線を送った。
セシリアは国の重鎮たちが集うこの場で、あまりのプレッシャーに小鹿のようにただ小さく震えている。彼女の聖女としての権威が、今この「不作」によって根底から揺らいでいた。彼女自身が、自分の力の限界に怯えていた。
「恐れながら申し上げます。……聖女セシリア様の『祈り』は完璧でございます。……ですが、この『不作』。もはやこれは、何者かによる『呪い』、あるいは『妨害工作』としか考えられませぬ」
「……妨害、だと?」
アルフレッドが、待ってましたとばかりに声を上げた。
「そうだ、父上! 私もそう思っていたのです!」
彼は会議の重苦しい空気を打ち破るかのように立ち上がった。「あの女だ! あの、ファティマ・フォン・バルケンだ!」
「……アルフレッド。あの者はすでに辺境へ追放したはずだが」
「甘いのです、父上!」
アルフレッドは自分の推論の「正しさ」に興奮しているようだった。「あの女のスキルは【害虫駆除】! 一見地味なスキルだが、その実、作物を『害する』力を持っているに違いない! あの女が追放された腹いせに、辺境からこの王都の穀倉地帯に『呪い』をかけているのだ!」
「……」
(……なんと、論理的でない、感情的な……)
宰相は内心で、アルフレッドの短絡的な思考に深いため息をついた。
だが、彼はその内心を決して顔には出さない。
(……王子がそう思い込み、あの『ファティマ』というわかりやすい『敵』に怒りの矛先を向けてくれるのは、むしろ都合が良い)
宰相は、この「不作」の本当の理由に薄々気づき始めていた。
聖女の祈りに依存しすぎた、地力の枯渇。それはあまりにも基礎的かつ単純な、しかし決して認めたくはない『現実』だった。
もちろん、「土壌改良」という概念は、教科書にも載っている基礎知識だ。聖女セシリア様が現れる以前は、王国も莫大なコストと時間をかけ、地道な堆肥の投入などを行っていた。
だが、聖女様の【豊穣の祈り】は、その全てを過去のものとしたのだ。
祈り一つで、旧来の農法の何十倍もの収穫が、即座に、低コストで得られる。この『奇跡』の効率性の前では、ファティマが王妃教育の一環として、あの王立農園で教科書通りに行っていた地味な「土壌改良」など、時代遅れの「奇行」にしか見えなかった。
ワシ自身、あの小娘の行いを「無駄なこと」と切り捨て、聖女様の祈りに王国の農業政策のすべてを依存させる法案を通してしまったのだ。
(……聖女の力はあくまで『ブースター』。『燃料』そのものを生み出す力ではない)
(……だが、その『燃料(地力)』が、今、まさに枯渇しつつあることに、このワシですら、気づくのが遅すぎた)
(……今更、『地力の枯渇が原因でした』『ファティマのやっていたことこそが正しかった』などと、国王陛下やこの愚かな王子に進言できるものか! それはワシの、聖女様に依存したこの数年の政策が、根本から間違っていたと認めることになる! 『聖女の力こそが王国の未来』と王子を唆し、ファティマ追放を後押ししたこのワシの、完全な失策となる!)
宰相は(政治的破滅を避けるため)あえて、アルフレッドの「妄想」に乗ることにした。
「だろう!?」
アルフレッドは自分の意見が宰相に認められ、さらに意気揚々となる。
「……セシリア!」
彼は震えている聖女の腕を掴んだ。「お前の聖なる力で、あの女の『呪い』を打ち破るのだ! もっと強く祈るのだ! お前の力があの『害虫女』に劣るはずがないだろう!」
「……あ、……アルフレッド様……」
「はい、……はい!」
セシリアは、アルフレッドのその狂信的とも言える「期待」の眼差しに、頷くことしかできなかった。
(……呪い? ファティマ様の?)
(……違う、きっと、違う……)
彼女の聖女としての本能がそう叫んでいる。これは呪いなどというオカルトではない。もっと物理的な、大地そのものの「死」が近づいている。
(……でも、それを言ったら?)
(……アルフレッド様に失望されてしまう)
(……『聖女なのに、そんなこともわからないのか』と、見捨てられてしまう)
彼女はアルフレッドの腕の中で、自分の「無力」を隠すために、ただ必死に頷き続けた。
王宮の会議室はこうして、「現実」から目をそらし、「妄想」の『敵』を作り上げることで、束の間の「結束」を取り戻した。
だが、本当の「厄災」は、そんな彼らの矮小な政治劇など意にも介さず、王国の遥か東の砂漠地帯で、すでにその「産声」を上げていた。
普段ならば貴族たちの自信に満ちた(あるいは傲慢な)声が飛び交うこの場所が、まるで葬儀の場であるかのように静まり返っている。巨大な窓から差し込む陽光が、床に敷かれた深紅の絨毯の埃をきらきらと照らし出す。だが、その光さえもが室内の冷え切った空気に吸収され、まるで色褪せて見えるかのようだった。
玉座に座る国王の表情は険しく、その隣に立つアルフレッド王子は不機嫌そうに腕を組んでいる。
そして、下座に並ぶ大臣や貴族たちは、皆一様に、床に置かれた一枚の羊皮紙――『王国穀倉地帯・夏期収穫量予測(速報値)』――から目を逸らそうとしていた。
「……誰か、説明できる者は、おらぬか」
国王の低く重い声が、沈黙を破った。
「春の収穫減は天候不順で済まされた。……だが、これはどうだ。この夏期の予測値は」
国王は震える指でその羊皮紙を指し示す。
「……『例年の五割減』。天候だけでこれほどの落ち込みが説明できると、本気で思っているのか?」
『五割減』。
その数字が、貴族たちの間で絶望的なささきとなって伝播する。ある者は青ざめ、ある者は無意識に己の領地のことを考えてか、指先でテーブルを神経質に叩き始めた。誰もが、自分の領地も例外ではないことを悟り、その責任の所在を探るように、互いに疑心暗鬼の視線を交わしている。
誰も、答えられない。答えようがないのだ。
天候は、むしろ例年よりも安定していた。だというのに、作物が育たない。
聖女セシリアが、あれほど毎日祈りを捧げているというのに。
「……宰相」
国王が、最も信頼を置く老獪な男の名を呼んだ。
宰相――ファティマの追放劇を裏で進言した張本人――は、そのシワだらけの顔をゆっくりと上げた。
「……は。恐れながら、陛下。これは由々しき事態にございます」
「そのようなことはわかっておる!」
国王が玉座の肘掛けをドンと叩いた。「原因を聞いているのだ!」
「……原因、でございますか」
宰相は、ちらりとアルフレッド王子の隣に控える聖女セシリアに視線を送った。
セシリアは国の重鎮たちが集うこの場で、あまりのプレッシャーに小鹿のようにただ小さく震えている。彼女の聖女としての権威が、今この「不作」によって根底から揺らいでいた。彼女自身が、自分の力の限界に怯えていた。
「恐れながら申し上げます。……聖女セシリア様の『祈り』は完璧でございます。……ですが、この『不作』。もはやこれは、何者かによる『呪い』、あるいは『妨害工作』としか考えられませぬ」
「……妨害、だと?」
アルフレッドが、待ってましたとばかりに声を上げた。
「そうだ、父上! 私もそう思っていたのです!」
彼は会議の重苦しい空気を打ち破るかのように立ち上がった。「あの女だ! あの、ファティマ・フォン・バルケンだ!」
「……アルフレッド。あの者はすでに辺境へ追放したはずだが」
「甘いのです、父上!」
アルフレッドは自分の推論の「正しさ」に興奮しているようだった。「あの女のスキルは【害虫駆除】! 一見地味なスキルだが、その実、作物を『害する』力を持っているに違いない! あの女が追放された腹いせに、辺境からこの王都の穀倉地帯に『呪い』をかけているのだ!」
「……」
(……なんと、論理的でない、感情的な……)
宰相は内心で、アルフレッドの短絡的な思考に深いため息をついた。
だが、彼はその内心を決して顔には出さない。
(……王子がそう思い込み、あの『ファティマ』というわかりやすい『敵』に怒りの矛先を向けてくれるのは、むしろ都合が良い)
宰相は、この「不作」の本当の理由に薄々気づき始めていた。
聖女の祈りに依存しすぎた、地力の枯渇。それはあまりにも基礎的かつ単純な、しかし決して認めたくはない『現実』だった。
もちろん、「土壌改良」という概念は、教科書にも載っている基礎知識だ。聖女セシリア様が現れる以前は、王国も莫大なコストと時間をかけ、地道な堆肥の投入などを行っていた。
だが、聖女様の【豊穣の祈り】は、その全てを過去のものとしたのだ。
祈り一つで、旧来の農法の何十倍もの収穫が、即座に、低コストで得られる。この『奇跡』の効率性の前では、ファティマが王妃教育の一環として、あの王立農園で教科書通りに行っていた地味な「土壌改良」など、時代遅れの「奇行」にしか見えなかった。
ワシ自身、あの小娘の行いを「無駄なこと」と切り捨て、聖女様の祈りに王国の農業政策のすべてを依存させる法案を通してしまったのだ。
(……聖女の力はあくまで『ブースター』。『燃料』そのものを生み出す力ではない)
(……だが、その『燃料(地力)』が、今、まさに枯渇しつつあることに、このワシですら、気づくのが遅すぎた)
(……今更、『地力の枯渇が原因でした』『ファティマのやっていたことこそが正しかった』などと、国王陛下やこの愚かな王子に進言できるものか! それはワシの、聖女様に依存したこの数年の政策が、根本から間違っていたと認めることになる! 『聖女の力こそが王国の未来』と王子を唆し、ファティマ追放を後押ししたこのワシの、完全な失策となる!)
宰相は(政治的破滅を避けるため)あえて、アルフレッドの「妄想」に乗ることにした。
「だろう!?」
アルフレッドは自分の意見が宰相に認められ、さらに意気揚々となる。
「……セシリア!」
彼は震えている聖女の腕を掴んだ。「お前の聖なる力で、あの女の『呪い』を打ち破るのだ! もっと強く祈るのだ! お前の力があの『害虫女』に劣るはずがないだろう!」
「……あ、……アルフレッド様……」
「はい、……はい!」
セシリアは、アルフレッドのその狂信的とも言える「期待」の眼差しに、頷くことしかできなかった。
(……呪い? ファティマ様の?)
(……違う、きっと、違う……)
彼女の聖女としての本能がそう叫んでいる。これは呪いなどというオカルトではない。もっと物理的な、大地そのものの「死」が近づいている。
(……でも、それを言ったら?)
(……アルフレッド様に失望されてしまう)
(……『聖女なのに、そんなこともわからないのか』と、見捨てられてしまう)
彼女はアルフレッドの腕の中で、自分の「無力」を隠すために、ただ必死に頷き続けた。
王宮の会議室はこうして、「現実」から目をそらし、「妄想」の『敵』を作り上げることで、束の間の「結束」を取り戻した。
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