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第9話 揺れて、触れないでいる夜
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月曜の夜、オフィスの灯りは遅くまで落ちない。
外回りから戻って、そのまま修正した図面をアップロードした。時間はギリギリ。
送信ボタンを押して三十秒、すぐに電話が鳴る。客先の担当者だ。
『寸法、違いますよね? 梁のレベル、先週の修正指示が反映されてないです』
心臓が一拍、ズレた。
モニターに張りついた目が乾く。指示書を辿る。確かに、最終版のレベル記号が一箇所だけ古いままだった。
「……すみません。今直して再送します」
『明日の朝イチで社内検討に出すので、今日中にお願いします』
「承知しました」
通話が切れて、空気の温度が二度下がる。
やるしかない。やれば終わる。
でも、終わりまでに“何か”が削れるのも分かっている。
集中して、線を引き直す。
何度もチェックして、アップロードする。
先方に電話し、謝罪と確認して、返ってくる「受領しました」の声に肩の力が抜ける。
受話器を置いた瞬間、椅子の背もたれに身体を預けた。
帰りの電車で、窓ガラスに映る自分の顔は、ひどく間延びして見えた。
ミスはミスだ。
頭ではもう終わったことだとわかっているのに、胸の奥は水面みたいに揺れ続ける。
玄関の鍵を回す音が、普段より重かった。
ドアを開けると、リビングの明かりがまだついている。
キッチンのカウンターに、ラップのかかった小さな皿が二つ並んでいた。
「おかえりなさい」
ソファから立ち上がる蒼が、湯気の立たないマグを両手で包んでいる。
柔らかい視線。俺の顔を一目見て、眉がわずかに寄った。
「遅かったですね。……大丈夫ですか?」
「あ、あぁ。ちょっと、バタついた」
「ごはん、軽めのものがいいかなと思って、雑炊にしました。食べれます?」
「……ありがとな。あとで少しだけもらうわ」
靴を脱ぎながら言って、リビングへ。
蒼は何も聞かない。
代わりに、テーブルの上の紙袋を指差した。
「甘いの、買っておきました。小さいシュークリームです」
「……なんで分かるんだよ」
「顔に“甘いものが必要”って書いてあります」
「そんな顔あるか」
「あります」
冗談を返す余裕くらいは残っていたらしい。
肩の力が少しだけ抜ける。
ソファに腰を下ろしたら、蒼が無言でタオルを差し出した。
「手、拭いてください。外、冷えてたから」
「ありがと」
指先の冷たさがタオルで柔らぐ。
その温度の変化だけで、目の奥が少し熱くなるのが自分でも分かった。困る。
蒼は俺の横に座って、少しだけ身を乗り出した。
「……話す? それとも、黙って座ってる?」
「黙って座っててくれ」
「うん」
それ以上、何も言わなかった。
テレビはついていない。洗濯機も回っていない。
部屋の音は、冷蔵庫の小さな唸りと、互いの呼吸だけだった。
沈黙の中で、俺は話さないつもりだった。
でも、沈黙がある程度やわらいだところで、言葉が自然に口へ上ってきた。
「……ミスした。寸法表示の最終反映が一箇所だけ抜けてた」
「そうでしたか」
蒼は驚かない。それが救いだった。
“驚かれない”ということが、こんなに楽だとは思わなかった。
「送り直して、相手も受け取ってくれた。明日の検討には間に合った」
「うん」
「ただ、こういうとき、いつも思うんだ。俺はミスのない“デキる人間”でいたいって。
……それが、誰のためなんだか、時々分からなくなる」
自分で言いながら、苦笑が漏れた。
蒼はうん、と少し深く頷いて、言葉を選ぶみたいに口を開いた。
「“デキる人間”よりも“デキなかった”ことを挽回する人のほうが、俺は好きです」
「……厳しいな」
「ふふ、甘いですよ。蜂蜜味なので」
「何だ、それ」
「シュークリームの前振り。食べませんか?少しだけ気持ちが変わるかも」
負けた。
蒼が小皿に小さなシューを二つ置く。
手に取って齧ると、軽い生地がくしゅっと潰れて、柔らかいクリームが舌に広がった。
理屈が全部、どっかに行きそうな甘さ。
「……うまいな」
「でしょ」
半分食べたところで、蒼がふと真面目な顔をした。
「篠原さんが“デキる人”なの、俺、知ってます。そういう篠原さん、好きです。
でも、今日みたいに肩が落ちてる日を見せてくれるのも、もっと好きです。
だって、それって、……俺を信じてくれてる感じがするから」
言葉が、まっすぐに刺さる。
防御の仕方が分からない。
俺は視線を逸らして、テーブルの木目を見た。
「……信じてる。多分」
「多分?」
「ああ。自分で言って、少し驚いてる」
蒼が笑った。
その笑いは小さくて、でも部屋全体の温度を一度上げるくらいの力がある。
「ね。肩、こってますよね。座ったまま、少しだけ揉んでいいですか」
「いや、いい」
「ほんとに“少しだけ”。痛かったらやめます」
「お前、言い出したら引かないよな」
「はい」
観念して、軽く前のめりになる。
蒼の手が、肩甲骨の上、首筋の脇に触れた。
強すぎない圧。指の腹で円を描くように、ゆっくり動く。
「ここ、固い」
「そこは固いだろうな」
「ここも」
「そこもだろうな」
「全部、ですね」
「雑なまとめだな」
言葉は軽いが、指先の温度は誠実だった。
押す、離す、待つ。
リズムが呼吸と重なる。
目を閉じると、睡魔の手前の柔らかい場所まで落ちていく。
「強さ、大丈夫?」
「ああ。……うまいな」
「昔、友だちに頼まれてやってたから。受験生の肩、全部パンパンです」
「受験生と一緒にすんな」
「わかってます」
指が、すっと首の後ろへ移動する。
生温い痺れが、背中から胸のほうへゆっくり広がる。
危ない、と本能が小さく鳴る。
気持ちいいのに、それ以上になる前に、どこかで止めないといけない気がした。
「……もういい。ありがとう」
「はーい」
ふっと手が離れた瞬間、空気が肌に触れて、そこだけ少し寒くなった。
「雑炊、温める?」
「頼む」
蒼が立って、キッチンへ行く。
レンジの低い唸り、電子音。
やわらかく温まった匂いが戻ってくる。
茶碗を手に受け取って、一口。
出汁がやさしくて、体の中から落ち着く。
「……料理上手くなったな」
「篠原さんのお陰です」
「そうか」
「はい。こうして、篠原さんに作って食べてもらえて、嬉しいです」
蒼の声はいつも通り穏やかで、でも確かに“何か”が混ざっていた。
俺は茶碗をテーブルに置き、息を吐く。
言うべきか、飲み込むべきか。
考えて、少しだけ、正直でいることにした。
「俺さ……今日みたいに、揺れる日がある」
「うん」
「昔は、それを全部自分の中で片づけようとしてた。
誰かに見せたら、崩れる気がして」
「崩れないですよ」
「崩れなかった」
「でしょ」
蒼は俺のすぐ近くで、薄く笑った。
その笑いに、救われる。
誰かの“だいじょうぶ”が具体的な温度を持って胸に入ってくるのは、きっと、こういう夜だ。
「……ありがとな」
「どういたしまして」
言い足りない。
けれど、今言うべき言葉じゃないのも分かっている。
俺は立ち上がり、蒼を見れなくて、カーテンの隙間から外を見た。
「明日、朝イチで客先だ。もう寝るよ」
「俺が起こします」
「頼む」
「はい。……篠原さん」
「ん」
「あ、さっきの“多分”は、“多分”じゃなくてもいいと思います」
振り返ると、蒼は少しだけ真剣な目をしていた。
踏み込みすぎない距離で、まっすぐに見ている。
俺は答えない。
答えられるほど、今はまだ整っていない。
「あぁ、わかってる。……そのうち、ちゃんと言う」
「はい。待てます」
「待つの、苦手じゃなかったか」
「貴方に対してだけは別なんです」
参った。
笑って、蒼の頭を軽く撫でた。ほんの数秒。
触れた髪が思いのほか柔らかくて、危険だと思う。
これ以上は、今はやめておく。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
寝室へ向かう足取りは軽くはない。
ベッドに横たわり、天井を見上げて、呼吸を整える。
心臓の鼓動がゆっくり落ち着くのを待つ。
目を閉じる。
揺れが完全に止むには、もう少し時間がいる。
でも、この部屋には、揺れを収める場所がある。
雑炊の湯気、タオルの手ざわり、小さなシューの甘さ。全部蒼が用意してくれた。
そういうもので支えられる夜があるんだと初めて知った。
外回りから戻って、そのまま修正した図面をアップロードした。時間はギリギリ。
送信ボタンを押して三十秒、すぐに電話が鳴る。客先の担当者だ。
『寸法、違いますよね? 梁のレベル、先週の修正指示が反映されてないです』
心臓が一拍、ズレた。
モニターに張りついた目が乾く。指示書を辿る。確かに、最終版のレベル記号が一箇所だけ古いままだった。
「……すみません。今直して再送します」
『明日の朝イチで社内検討に出すので、今日中にお願いします』
「承知しました」
通話が切れて、空気の温度が二度下がる。
やるしかない。やれば終わる。
でも、終わりまでに“何か”が削れるのも分かっている。
集中して、線を引き直す。
何度もチェックして、アップロードする。
先方に電話し、謝罪と確認して、返ってくる「受領しました」の声に肩の力が抜ける。
受話器を置いた瞬間、椅子の背もたれに身体を預けた。
帰りの電車で、窓ガラスに映る自分の顔は、ひどく間延びして見えた。
ミスはミスだ。
頭ではもう終わったことだとわかっているのに、胸の奥は水面みたいに揺れ続ける。
玄関の鍵を回す音が、普段より重かった。
ドアを開けると、リビングの明かりがまだついている。
キッチンのカウンターに、ラップのかかった小さな皿が二つ並んでいた。
「おかえりなさい」
ソファから立ち上がる蒼が、湯気の立たないマグを両手で包んでいる。
柔らかい視線。俺の顔を一目見て、眉がわずかに寄った。
「遅かったですね。……大丈夫ですか?」
「あ、あぁ。ちょっと、バタついた」
「ごはん、軽めのものがいいかなと思って、雑炊にしました。食べれます?」
「……ありがとな。あとで少しだけもらうわ」
靴を脱ぎながら言って、リビングへ。
蒼は何も聞かない。
代わりに、テーブルの上の紙袋を指差した。
「甘いの、買っておきました。小さいシュークリームです」
「……なんで分かるんだよ」
「顔に“甘いものが必要”って書いてあります」
「そんな顔あるか」
「あります」
冗談を返す余裕くらいは残っていたらしい。
肩の力が少しだけ抜ける。
ソファに腰を下ろしたら、蒼が無言でタオルを差し出した。
「手、拭いてください。外、冷えてたから」
「ありがと」
指先の冷たさがタオルで柔らぐ。
その温度の変化だけで、目の奥が少し熱くなるのが自分でも分かった。困る。
蒼は俺の横に座って、少しだけ身を乗り出した。
「……話す? それとも、黙って座ってる?」
「黙って座っててくれ」
「うん」
それ以上、何も言わなかった。
テレビはついていない。洗濯機も回っていない。
部屋の音は、冷蔵庫の小さな唸りと、互いの呼吸だけだった。
沈黙の中で、俺は話さないつもりだった。
でも、沈黙がある程度やわらいだところで、言葉が自然に口へ上ってきた。
「……ミスした。寸法表示の最終反映が一箇所だけ抜けてた」
「そうでしたか」
蒼は驚かない。それが救いだった。
“驚かれない”ということが、こんなに楽だとは思わなかった。
「送り直して、相手も受け取ってくれた。明日の検討には間に合った」
「うん」
「ただ、こういうとき、いつも思うんだ。俺はミスのない“デキる人間”でいたいって。
……それが、誰のためなんだか、時々分からなくなる」
自分で言いながら、苦笑が漏れた。
蒼はうん、と少し深く頷いて、言葉を選ぶみたいに口を開いた。
「“デキる人間”よりも“デキなかった”ことを挽回する人のほうが、俺は好きです」
「……厳しいな」
「ふふ、甘いですよ。蜂蜜味なので」
「何だ、それ」
「シュークリームの前振り。食べませんか?少しだけ気持ちが変わるかも」
負けた。
蒼が小皿に小さなシューを二つ置く。
手に取って齧ると、軽い生地がくしゅっと潰れて、柔らかいクリームが舌に広がった。
理屈が全部、どっかに行きそうな甘さ。
「……うまいな」
「でしょ」
半分食べたところで、蒼がふと真面目な顔をした。
「篠原さんが“デキる人”なの、俺、知ってます。そういう篠原さん、好きです。
でも、今日みたいに肩が落ちてる日を見せてくれるのも、もっと好きです。
だって、それって、……俺を信じてくれてる感じがするから」
言葉が、まっすぐに刺さる。
防御の仕方が分からない。
俺は視線を逸らして、テーブルの木目を見た。
「……信じてる。多分」
「多分?」
「ああ。自分で言って、少し驚いてる」
蒼が笑った。
その笑いは小さくて、でも部屋全体の温度を一度上げるくらいの力がある。
「ね。肩、こってますよね。座ったまま、少しだけ揉んでいいですか」
「いや、いい」
「ほんとに“少しだけ”。痛かったらやめます」
「お前、言い出したら引かないよな」
「はい」
観念して、軽く前のめりになる。
蒼の手が、肩甲骨の上、首筋の脇に触れた。
強すぎない圧。指の腹で円を描くように、ゆっくり動く。
「ここ、固い」
「そこは固いだろうな」
「ここも」
「そこもだろうな」
「全部、ですね」
「雑なまとめだな」
言葉は軽いが、指先の温度は誠実だった。
押す、離す、待つ。
リズムが呼吸と重なる。
目を閉じると、睡魔の手前の柔らかい場所まで落ちていく。
「強さ、大丈夫?」
「ああ。……うまいな」
「昔、友だちに頼まれてやってたから。受験生の肩、全部パンパンです」
「受験生と一緒にすんな」
「わかってます」
指が、すっと首の後ろへ移動する。
生温い痺れが、背中から胸のほうへゆっくり広がる。
危ない、と本能が小さく鳴る。
気持ちいいのに、それ以上になる前に、どこかで止めないといけない気がした。
「……もういい。ありがとう」
「はーい」
ふっと手が離れた瞬間、空気が肌に触れて、そこだけ少し寒くなった。
「雑炊、温める?」
「頼む」
蒼が立って、キッチンへ行く。
レンジの低い唸り、電子音。
やわらかく温まった匂いが戻ってくる。
茶碗を手に受け取って、一口。
出汁がやさしくて、体の中から落ち着く。
「……料理上手くなったな」
「篠原さんのお陰です」
「そうか」
「はい。こうして、篠原さんに作って食べてもらえて、嬉しいです」
蒼の声はいつも通り穏やかで、でも確かに“何か”が混ざっていた。
俺は茶碗をテーブルに置き、息を吐く。
言うべきか、飲み込むべきか。
考えて、少しだけ、正直でいることにした。
「俺さ……今日みたいに、揺れる日がある」
「うん」
「昔は、それを全部自分の中で片づけようとしてた。
誰かに見せたら、崩れる気がして」
「崩れないですよ」
「崩れなかった」
「でしょ」
蒼は俺のすぐ近くで、薄く笑った。
その笑いに、救われる。
誰かの“だいじょうぶ”が具体的な温度を持って胸に入ってくるのは、きっと、こういう夜だ。
「……ありがとな」
「どういたしまして」
言い足りない。
けれど、今言うべき言葉じゃないのも分かっている。
俺は立ち上がり、蒼を見れなくて、カーテンの隙間から外を見た。
「明日、朝イチで客先だ。もう寝るよ」
「俺が起こします」
「頼む」
「はい。……篠原さん」
「ん」
「あ、さっきの“多分”は、“多分”じゃなくてもいいと思います」
振り返ると、蒼は少しだけ真剣な目をしていた。
踏み込みすぎない距離で、まっすぐに見ている。
俺は答えない。
答えられるほど、今はまだ整っていない。
「あぁ、わかってる。……そのうち、ちゃんと言う」
「はい。待てます」
「待つの、苦手じゃなかったか」
「貴方に対してだけは別なんです」
参った。
笑って、蒼の頭を軽く撫でた。ほんの数秒。
触れた髪が思いのほか柔らかくて、危険だと思う。
これ以上は、今はやめておく。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
寝室へ向かう足取りは軽くはない。
ベッドに横たわり、天井を見上げて、呼吸を整える。
心臓の鼓動がゆっくり落ち着くのを待つ。
目を閉じる。
揺れが完全に止むには、もう少し時間がいる。
でも、この部屋には、揺れを収める場所がある。
雑炊の湯気、タオルの手ざわり、小さなシューの甘さ。全部蒼が用意してくれた。
そういうもので支えられる夜があるんだと初めて知った。
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