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第41話 魔竜(エビルドラゴン)の王
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どこまでも続く巨大な地下空間世界、魔界。
その奥にある高い山々の頂きにそびえる魔竜山砦(まりゅうさんさい)。
魔界に生息する竜である魔竜(エビルドラゴン)が住まう山々、魔竜山脈の主峰に建つ砦である。
その砦の最上階にある巨大な広間に一人の男が横たわっていた。
漆黒の鎧に身を包み刃物を思わせるような端正な顔をしたその男は目を覚ますと、自分の肩口に手を当てて自身の身体の無事を確認した。
「我はあの異世界の勇者に袈裟懸けにされて死んだ筈では…? ここは…魔竜山砦の…王の間?」
「よくぞ目を覚ました、オレの最も信頼する副官ディラムよ」
横たわるその男を巨大な一匹の竜がその長い首を伸ばして見下ろしていた。
「貴方は! 我が主、魔竜将ガルヴァーヴ様!」
ディラムは急ぎ起き上がると巨大な竜に向けて膝を突き臣下の令を取る。
大魔王直属の魔界五軍将の一人、魔竜将ガルヴァーヴ。
元々は魔界の王の一人であり魔竜を統べる王、魔竜王とも呼ばれ魔界に名を轟かせていた巨大な竜である。
だが古の魔界の覇権戦争で大魔王との戦いに敗れてその配下となり、大魔王率いる魔界五軍のひとつ魔竜軍を統べる魔竜将となった。
ぼおう! と音と立てガルヴァーヴの全身が魔力の炎に包まれて、それが収まると巨大な竜は武人を思わせる逞しい身体に覇気みなぎる顔つきの男へと姿を変えた。
人の形を取った魔竜将ガルヴァーヴはディラムの肩口に手を乗せて口を開いた。
「良い、楽にしろディラム。くくく、何故死んだはずの自分がここに居るのか不思議な顔をしているな。
お前にはオレの力を与えた。魔族にとって光の力は天敵、本来ならば光の剣をまともに受けては強大な力を持つ魔族とて即死は避けられんが、お前は魔竜と人間の子である半魔族。
故にその半分の人間の身体は光の力を受けても即死には至らなかった。それを利用して残った人間の部分を起点にしてオレの力を注ぎこんで命を繋ぎ止めて、魔族の身体の部分も再生させた」
「…ガルヴァーヴ様、私如きにそれ程のご手間を…このディラム、誠にもって感謝に耐えませぬ…。
しかし私に力をお与え頂いたということは、ガルヴァーヴ様御自身の力を減らされたという事なのでは?
恐れながら言わせて頂くなら…宜しかったのですか?」
「良い、お前を失わないで済むのなら至極安いものよ。どうせオレは精霊の結界に阻まれて地上には出られん。
ならば動ける者に力を与えるのが最善というものよ。
さて、オレの信頼する副官よ。それで実際に異世界の勇者と戦ってどうだった? その全てをオレに報告しろ」
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「よくぞ目を覚ました、オレの最も信頼する副官ディラムよ」
横たわるその男を巨大な一匹の竜がその長い首を伸ばして見下ろしていた。
「貴方は! 我が主、魔竜将ガルヴァーヴ様!」
ディラムは急ぎ起き上がると巨大な竜に向けて膝を突き臣下の令を取る。
大魔王直属の魔界五軍将の一人、魔竜将ガルヴァーヴ。
元々は魔界の王の一人であり魔竜を統べる王、魔竜王とも呼ばれ魔界に名を轟かせていた巨大な竜である。
だが古の魔界の覇権戦争で大魔王との戦いに敗れてその配下となり、大魔王率いる魔界五軍のひとつ魔竜軍を統べる魔竜将となった。
ぼおう! と音と立てガルヴァーヴの全身が魔力の炎に包まれて、それが収まると巨大な竜は武人を思わせる逞しい身体に覇気みなぎる顔つきの男へと姿を変えた。
人の形を取った魔竜将ガルヴァーヴはディラムの肩口に手を乗せて口を開いた。
「良い、楽にしろディラム。くくく、何故死んだはずの自分がここに居るのか不思議な顔をしているな。
お前にはオレの力を与えた。魔族にとって光の力は天敵、本来ならば光の剣をまともに受けては強大な力を持つ魔族とて即死は避けられんが、お前は魔竜と人間の子である半魔族。
故にその半分の人間の身体は光の力を受けても即死には至らなかった。それを利用して残った人間の部分を起点にしてオレの力を注ぎこんで命を繋ぎ止めて、魔族の身体の部分も再生させた」
「…ガルヴァーヴ様、私如きにそれ程のご手間を…このディラム、誠にもって感謝に耐えませぬ…。
しかし私に力をお与え頂いたということは、ガルヴァーヴ様御自身の力を減らされたという事なのでは?
恐れながら言わせて頂くなら…宜しかったのですか?」
「良い、お前を失わないで済むのなら至極安いものよ。どうせオレは精霊の結界に阻まれて地上には出られん。
ならば動ける者に力を与えるのが最善というものよ。
さて、オレの信頼する副官よ。それで実際に異世界の勇者と戦ってどうだった? その全てをオレに報告しろ」
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