シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~

尾山塩之進

文字の大きさ
40 / 579

第40話 俺の眼鏡…眼鏡…

しおりを挟む
「えへへ、これが兄君様の専用装備、見通しの眼鏡(スカウターレンズ)かあ…うーんボクにとっては只の伊達眼鏡だね。精霊様が召喚した異世界の戦士に与える専用装備はその本人にしか使えないというのはやはり間違いないということだね!」

「ああーずるいですわミリィお姉様! ポーラもお兄様の眼鏡掛けたいですわ!」

「ふふっ、ゴメンねポーラ。はいどうぞ」

「わあ…これがお兄様の眼鏡なのですね…。ああ、お兄様…おっきいですわ。…ねえお兄様、ポーラ似合ってますか?」

「うん? …似合っているんじゃないかな」

 俺はどう答えたら良いのか一瞬戸惑ったが素直に思ったことを口にした。
 ポーラ姫もミリィも凄い美少女なのだ。ちょっとサイズが大きい眼鏡でも彼女たちから合わせてくれるのである。

「あの姫様、出来れば自分も」

「はいどうぞですわシノブ」

「これが兄様の愛用する眼鏡ですか、感慨深い…」

 シノブさん何かキャリアウーマン的な感じがしてとても有能そうですよ。
 ちょっとポンコツな匂いも感じますけどね!

「あー団長、またしれっと抜け駆けずるいですよー。カエデも兄様の眼鏡掛けたいですー」

「モミジもです」

「わたしも」

「クレハもお願いします」

「シダレもね!」

「あたくしも」

「…私も」

 姫騎士団(プリンセスナイツ)の7人の団員たちが黄色い声を上げながら一斉にシノブ団長の所に集まって来た。

「姫騎士団整列せよ! ここは一度冷静になって落ち着きなさい。そして一人づつ兄様の眼鏡を掛けるのです…わかりましたかお前たち!」

「はい、団長!」

 シノブ団長の下に姫騎士団全員が綺麗に整列して順々に俺の見通しの眼鏡を掛け出した。
 えっ? これは一体何のイベントが始まったんですか…?
 俺の眼鏡…眼鏡…。
 俺の眼鏡大人気ですね!
 姫騎士団で最後に俺の眼鏡を掛けたツツジが俺の元にやって来ると、その顔から眼鏡を外し俺に手渡した。

「ありがとう…兄様…」

 彼女は普段は長い前髪でその目が隠れがちになっているのだが、眼鏡を外す瞬間にその綺麗な瞳がはっきりと見えた。
 うわっやっぱり彼女も凄い美少女だ!
 これはもしかすると漫画やアニメで言う所のメカクレさんという存在なのだろうか?
 俺初めて見たよ異世界凄い!
 でも俺の心は繊細なのだ、心の準備無しでいきなりドキっとさせるのはなるべくは辞めて欲しいと思う。
 みんな妹だから!
 俺とみんなは清らかな兄と妹の関係だから!
 そんなドキっとする事されると俺は勘違いして好きになっちゃうからそういうのは禁止で!

 ツツジから眼鏡を受け取った俺はそのまま自分の顔に掛けようとしたところ、横から手が伸びてきて眼鏡が取り上げられた。
 その手の主はそのまま自身の顔に眼鏡を掛けると俺の顔を見て言葉をかける。

「…どう、お兄? 似合ってる…?」

 優羽花は何故かちょっと頬を赤らめて俺に聞いて来た。

「ああ、似合っているよ」

 優羽花は妹歴16年の俺の可愛い妹だ、どんなものでも似合う。

「…そ、そう! これはたまたまそこに眼鏡があったから掛けただけで別に深い意味は無いんだからね!」

 えっ、俺の手からわざわざ取り上げて掛けたよね?
 と言い掛けたけど俺はその言葉を飲み込んだ。
 何か怒られそうな気がしたのだ。
 俺は頬を赤らめながらそっぽを向いた妹を見ながらそう思った。
 これは経験から来る学習である、俺は学習が出来る男なのだ。
 妹は時には兄に対して理不尽な怒りを爆発させることもある、そしてそれを受け止めるのも兄の役目である。
 だが兄としては最初から理不尽な怒りが起きないように出来るのならそれに越したことはないのだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。 無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。 やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。

Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。 絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。 一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。 無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?

桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」  その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。  影響するステータスは『運』。  聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。  第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。  すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。  より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!  真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。 【簡単な流れ】 勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ 【原題】 『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~

みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった! 無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。 追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

湖畔の賢者

そらまめ
ファンタジー
 秋山透はソロキャンプに向かう途中で突然目の前に現れた次元の裂け目に呑まれ、歪んでゆく視界、そして自分の体までもが波打つように歪み、彼は自然と目を閉じた。目蓋に明るさを感じ、ゆっくりと目を開けると大樹の横で車はエンジンを止めて停まっていた。  ゆっくりと彼は車から降りて側にある大樹に触れた。そのまま上着のポケット中からスマホ取り出し確認すると圏外表示。縋るようにマップアプリで場所を確認するも……位置情報取得出来ずに不明と。  彼は大きく落胆し、大樹にもたれ掛かるように背を預け、そのまま力なく崩れ落ちた。 「あははは、まいったな。どこなんだ、ここは」  そう力なく呟き苦笑いしながら、不安から両手で顔を覆った。  楽しみにしていたキャンプから一転し、ほぼ絶望に近い状況に見舞われた。  目にしたことも聞いたこともない。空間の裂け目に呑まれ、知らない場所へ。  そんな突然の不幸に見舞われた秋山透の物語。

外れスキル【畑耕し】で辺境追放された俺、チート能力だったと判明し、スローライフを送っていたら、いつの間にか最強国家の食糧事情を掌握していた件

☆ほしい
ファンタジー
勇者パーティーで「役立たず」と蔑まれ、役立たずスキル【畑耕し】と共に辺境の地へ追放された農夫のアルス。 しかし、そのスキルは一度種をまけば無限に作物が収穫でき、しかも極上の品質になるという規格外のチート能力だった! 辺境でひっそりと自給自足のスローライフを始めたアルスだったが、彼の作る作物はあまりにも美味しく、栄養価も高いため、あっという間に噂が広まってしまう。 飢饉に苦しむ隣国、貴重な薬草を求める冒険者、そしてアルスを追放した勇者パーティーまでもが、彼の元を訪れるように。 「もう誰にも迷惑はかけない」と静かに暮らしたいアルスだったが、彼の作る作物は国家間のバランスをも揺るがし始め、いつしか世界情勢の中心に…!? 元・役立たず農夫の、無自覚な成り上がり譚、開幕!

俺は普通の高校生なので、

雨ノ千雨
ファンタジー
普通の高校生として生きていく。その為の手段は問わない。

処理中です...