29 / 41
カンタヴェール案内
しおりを挟む
「……い、今なんて?」
カノンの退院日が決まった日、俺とグラント親子はカノンの病室にいた。
その3人が目を丸くしている理由は、ただひとつ。
「だーかーら、カノンはイオリ君と一緒の部屋で暮らしたいの♪」
ベッドに腰かけたカノンが、俺と同棲したいと言ったんだ。
確かにカノンは俺と同じでいくあてもないし、下手に外に出てクラスメートに遭遇すればかなり危険だ。
出会ったクラスメートが、焼き殺されるって意味だけど。
「つまり、お前さんも『双角屋』に住みたいってか?」
「うん! グラントさんとキャロルちゃんのお手伝いをしながら、イオリ君のそばにいるには、ここにいた方がいいなって思ったんだ!」
真顔になってるブランドンさんに、カノンが笑顔で応えた。
考えは殊勝だし、俺も支えてあげたいんだが、やっぱり同衾はどうかと思うぞ。
「いやいやいやいや、良くないぞ、そういうのは。俺ってまだ未成年だし……」
「ここは異世界だよ? 向こうの常識なんて関係ないもーん♪」
「わわっ!?」
整然とした理屈なんて、今のカノンには通用しない。
もう完全に俺と暮らすつもりになって、腕にくっついてくるカノンには。
「毎日イオリ君に起こしてもらって、毎日イオリ君と一緒に寝るの! 代わりにイオリ君は、カノンにしたいことぜーんぶ、していいよ?」
「し、したいことって、つまり……」
誘惑するようなカノンの上目遣いで、俺の頭の中にピンクの思考がにじんでくる。
実際のところ、彼女はかなりスタイルがいいし美人だし、目もぱっちりしててまつ毛も長くて、頬ずりされるとおねだりを聞いてあげたくなるんだ。
もしもふたりきりでこんなことをされてたら、俺はどうなってたか。
「ダメですお兄さん、ハレンチですっ!」
こういう時にキャロルが、俺とカノンを引き離してくれるのはありがたい。
白い髪のクラスのアイドルと、茶髪の純朴系美少女に挟まれてるのもありがたい。
キャロルが俺の頭を掴んで引っ張るっていう、あまりにも脳筋すぎる手段を使ってるのを除いて、だけども。
「痛だだだだ!?」
背中に柔らかい胸が当たってるとか、そんなのが頭から吹っ飛ぶくらい力が強い。
ブランドンさん譲りの馬鹿力のせいか、首の付け根がみちみちと音を鳴らす。
「婚約もしてないのに、ふたりで同じベッドだなんて、い、いけないんですよーっ!」
「キャロル、待って、頭が千切れるっ! 首から上がなくなっちゃうううっ!」
首の骨が外れるかどうかというところで、やっとブランドンさんが間に割って入った。
彼が剛力でキャロルとカノンを離してくれると、俺は無事に解放される。
「は、はひ、はひ……死ぬかと思った……」
まだ首がついてるか、と触りながらチェックする俺の隣で、ブランドンさんは腕を組んで言った。
「うーむ、若い男女が同じ部屋ってのは、いくらなんでもいただけねえなあ」
「えーっ?」
カノンは頬を膨らませてむくれるけど、ブランドンさんは大人の余裕を保ってる。
「俺っちだって、嫁と一緒に住んだのはちゃんと付き合って、双方の親御さんにあいさつした後だったぜ? 大事なのは勢いじゃなくて、それまでに育む気持ちってこった」
「むー……グラントさんが言うなら、分かりましたよーだ」
「納得してくれたみてえだな、がははは!」
おお、流石だ。
あのカノンを納得させるとは、大人ってやっぱすごいなあ。
俺が感心していると、ブランドンさんがくるりと振り向いて言った。
「代わりと言っちゃなんだが、カノン、イオリとキャロルと一緒に、カンタヴェールの町を散策したらどうだ?」
「俺と……」
「私と……?」
ぽかんとする俺とキャロル。
「カノンが散歩したのは、診療所のまわりだけだろ? いくら狭い町っつっても、まだまだ知らないところだらけだろうし、気分転換にゃうってつけだぜ!」
俺達の肩をぱん、と叩き、ブランドンさんがにかっと笑った。
「ふたりとも、カノンに町のいいところを教えてやってくれ!」
いまいち意図は掴めないけど、ブランドンさんの提案なら、何か理由があるはず。
「なんだか面白そう! イオリ君、キャロルちゃん、よろしくねっ♪」
「そういうことなら……お任せください、カノンさん」
カノンもキャロルも乗り気だし、俺だってカンタヴェールって町の長所をアピールして、カノンがそこになじめるなら嬉しいな。
俺が頷くと、女の子コンビはうきうきと話しながら先に病室を出る。
ついていくように外に向かおうとした俺だけど、ブランドンさんがもう一度肩を叩いた。
「イオリ、カノンを引き取ってくれるところも一緒に探してやるといい」
そして彼の口から、カンタヴェールを案内する本当の目的を聞いた。
ブランドンさんはただ、町を散策するためだけに提案したわけじゃなかったんだ。
「ブランドンさん、それって……」
「うちで引き取ってやりてえのはやまやまだが、ちーとマズい気がしてな。あの子はいい子だが、お前さんのそばにずっといるのは、かえって悪影響だろうよ」
果たして彼も、俺の懸念を見抜いてたみたいだ。
もしもカノンがずっと俺と一緒にいたら、下手すると依存症みたいになって、俺から離れられなくなるかもしれない。
俺の考えすぎだったらいいけど、そうじゃないなら異世界で暮らすには大変だ。
だからこそ、ブランドンさんはカノンのこれからを見据えて、俺にそう言ったんだ。
「壊れた心を治すには、色んな人の温かさに触れるのが一番だぜ」
「分かりました。カンタヴェールなら、カノンが落ち着ける場所はきっと見つかりますよ。俺だって、ここが好きになったんですから」
俺が親指を立てると、ブランドンさんが顔全体で笑ってくれた。
「イオリ君、早く行こーっ!」
診療所の外から、カノンのはつらつとした声が聞こえてくる。
「じゃあ行ってきます、ブランドンさん」
「おう、楽しんでこい!」
ブランドンさんに手を振って、俺も病室を出た。
カノンの退院日が決まった日、俺とグラント親子はカノンの病室にいた。
その3人が目を丸くしている理由は、ただひとつ。
「だーかーら、カノンはイオリ君と一緒の部屋で暮らしたいの♪」
ベッドに腰かけたカノンが、俺と同棲したいと言ったんだ。
確かにカノンは俺と同じでいくあてもないし、下手に外に出てクラスメートに遭遇すればかなり危険だ。
出会ったクラスメートが、焼き殺されるって意味だけど。
「つまり、お前さんも『双角屋』に住みたいってか?」
「うん! グラントさんとキャロルちゃんのお手伝いをしながら、イオリ君のそばにいるには、ここにいた方がいいなって思ったんだ!」
真顔になってるブランドンさんに、カノンが笑顔で応えた。
考えは殊勝だし、俺も支えてあげたいんだが、やっぱり同衾はどうかと思うぞ。
「いやいやいやいや、良くないぞ、そういうのは。俺ってまだ未成年だし……」
「ここは異世界だよ? 向こうの常識なんて関係ないもーん♪」
「わわっ!?」
整然とした理屈なんて、今のカノンには通用しない。
もう完全に俺と暮らすつもりになって、腕にくっついてくるカノンには。
「毎日イオリ君に起こしてもらって、毎日イオリ君と一緒に寝るの! 代わりにイオリ君は、カノンにしたいことぜーんぶ、していいよ?」
「し、したいことって、つまり……」
誘惑するようなカノンの上目遣いで、俺の頭の中にピンクの思考がにじんでくる。
実際のところ、彼女はかなりスタイルがいいし美人だし、目もぱっちりしててまつ毛も長くて、頬ずりされるとおねだりを聞いてあげたくなるんだ。
もしもふたりきりでこんなことをされてたら、俺はどうなってたか。
「ダメですお兄さん、ハレンチですっ!」
こういう時にキャロルが、俺とカノンを引き離してくれるのはありがたい。
白い髪のクラスのアイドルと、茶髪の純朴系美少女に挟まれてるのもありがたい。
キャロルが俺の頭を掴んで引っ張るっていう、あまりにも脳筋すぎる手段を使ってるのを除いて、だけども。
「痛だだだだ!?」
背中に柔らかい胸が当たってるとか、そんなのが頭から吹っ飛ぶくらい力が強い。
ブランドンさん譲りの馬鹿力のせいか、首の付け根がみちみちと音を鳴らす。
「婚約もしてないのに、ふたりで同じベッドだなんて、い、いけないんですよーっ!」
「キャロル、待って、頭が千切れるっ! 首から上がなくなっちゃうううっ!」
首の骨が外れるかどうかというところで、やっとブランドンさんが間に割って入った。
彼が剛力でキャロルとカノンを離してくれると、俺は無事に解放される。
「は、はひ、はひ……死ぬかと思った……」
まだ首がついてるか、と触りながらチェックする俺の隣で、ブランドンさんは腕を組んで言った。
「うーむ、若い男女が同じ部屋ってのは、いくらなんでもいただけねえなあ」
「えーっ?」
カノンは頬を膨らませてむくれるけど、ブランドンさんは大人の余裕を保ってる。
「俺っちだって、嫁と一緒に住んだのはちゃんと付き合って、双方の親御さんにあいさつした後だったぜ? 大事なのは勢いじゃなくて、それまでに育む気持ちってこった」
「むー……グラントさんが言うなら、分かりましたよーだ」
「納得してくれたみてえだな、がははは!」
おお、流石だ。
あのカノンを納得させるとは、大人ってやっぱすごいなあ。
俺が感心していると、ブランドンさんがくるりと振り向いて言った。
「代わりと言っちゃなんだが、カノン、イオリとキャロルと一緒に、カンタヴェールの町を散策したらどうだ?」
「俺と……」
「私と……?」
ぽかんとする俺とキャロル。
「カノンが散歩したのは、診療所のまわりだけだろ? いくら狭い町っつっても、まだまだ知らないところだらけだろうし、気分転換にゃうってつけだぜ!」
俺達の肩をぱん、と叩き、ブランドンさんがにかっと笑った。
「ふたりとも、カノンに町のいいところを教えてやってくれ!」
いまいち意図は掴めないけど、ブランドンさんの提案なら、何か理由があるはず。
「なんだか面白そう! イオリ君、キャロルちゃん、よろしくねっ♪」
「そういうことなら……お任せください、カノンさん」
カノンもキャロルも乗り気だし、俺だってカンタヴェールって町の長所をアピールして、カノンがそこになじめるなら嬉しいな。
俺が頷くと、女の子コンビはうきうきと話しながら先に病室を出る。
ついていくように外に向かおうとした俺だけど、ブランドンさんがもう一度肩を叩いた。
「イオリ、カノンを引き取ってくれるところも一緒に探してやるといい」
そして彼の口から、カンタヴェールを案内する本当の目的を聞いた。
ブランドンさんはただ、町を散策するためだけに提案したわけじゃなかったんだ。
「ブランドンさん、それって……」
「うちで引き取ってやりてえのはやまやまだが、ちーとマズい気がしてな。あの子はいい子だが、お前さんのそばにずっといるのは、かえって悪影響だろうよ」
果たして彼も、俺の懸念を見抜いてたみたいだ。
もしもカノンがずっと俺と一緒にいたら、下手すると依存症みたいになって、俺から離れられなくなるかもしれない。
俺の考えすぎだったらいいけど、そうじゃないなら異世界で暮らすには大変だ。
だからこそ、ブランドンさんはカノンのこれからを見据えて、俺にそう言ったんだ。
「壊れた心を治すには、色んな人の温かさに触れるのが一番だぜ」
「分かりました。カンタヴェールなら、カノンが落ち着ける場所はきっと見つかりますよ。俺だって、ここが好きになったんですから」
俺が親指を立てると、ブランドンさんが顔全体で笑ってくれた。
「イオリ君、早く行こーっ!」
診療所の外から、カノンのはつらつとした声が聞こえてくる。
「じゃあ行ってきます、ブランドンさん」
「おう、楽しんでこい!」
ブランドンさんに手を振って、俺も病室を出た。
75
あなたにおすすめの小説
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる