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第七章 秘伝と任されたもの
450 興味津々なようです
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「心配?」
そんな高耶の心の内を覗き込むように蓮次郎は問いかける。
「少し……」
「心配し過ぎだよ。今の時代なら、人と違うことの方が誇らしくなるさ。まあ、その分、調子に乗るのはいるけどね。大陸の方のはモロにその問題が出てるみたいだし。高耶君のお陰で、長く伸びた鼻も折れるどころか、こそげ落ちたらしいけどっ」
「……」
笑う蓮次郎に、高耶は返す言葉が思いつかなかった。合同での仕事の後から、あちらではかなり指導が厳しくなったらしい。
精霊王の主である高耶に突っかかったこと。更には、天使とも交流があると明らかになったことで、それはもう高耶は神に近い存在に祭り上げられているようだ。これは高耶も知らない。
エルラントも面白いことになっているよとしか言っていなかった。今しばらくは、誰もこちら側で教える者はいないだろう。
「個性って割り切れるくらいになれば、楽だろうけどね。そこまではまだ行かないけど。高耶くんみたいに武術が出来る人と、全く出来ない人って差くらいのものだと思うんだよね。術者と一般人の差って」
「え……」
「だって、頑張ってもできないことって、一般的にもあるよ? だからね。僕たちはたまたま術が使えるだけなんだよ」
「……たまたま……」
「あ~、高耶君は別格な気もするけどね。神気はさすがに人から出ないから」
「……」
地味にディスられたようだ。そこはどうやっても無理だと真顔で言い切られた。
「それくらいの差だから、出来るからって偉くないし、出来ない人からしたらすごいかもだけど、他にも出来る人いるかもしれないからね。必要以上に天狗になるのは良くないよね!」
「……そうですね……」
「賞賛は時には必要だけど! 逆上がりできたら褒めるのは当然でしょう? 優希ちゃんはできる?」
「まだ挑戦したことがないかもしれません」
「なら、できたらしっかり褒めなきゃね! パーティしなきゃね!」
「はい……」
きっと、主夫であるすっかりお父さんしている珀豪がケーキくらい焼く気がする。
「それと同じだよ。だから、必要以上に心配することないよ。普通の家が良かったって、時々家門の子どもが癇癪起こす時もあるけど、半年もすれば落ち着くからね。絶望してとか未だにないから」
「そうですか……」
「能力者の反抗期って、結構楽しいんだよね~。家壊したとか、結界で何日も閉じこもって倒れてたりとか」
「……楽しい……?」
「あははっ。大体、学生の頃に二回くらいと、一般人との結婚を考えた時にあるね! 結果的に能力が飛躍的に上がったりするから、終わったらお祝いするんだよ。」
「……」
この業界での反抗期は、歓迎すべきことらしい。
「高耶君って、反抗期なさそうだね」
「あれは、子どもから大人になる間の葛藤とかが関係あると聞きますけど……」
「だねえ。ん? ああ、そっか。葛藤とかなかったんだ?」
「やるべきことでしたし」
「確かに~。寧ろ、無理やり大人の仲間入りさせちゃったよねっ。そっかあ。大人にならなきゃとか、大人になりたくないとかの葛藤なんてなかったかあ」
「……だと思います……」
高耶にはそう答えるしかなかった。
「ふふふっ。ん?」
「っ……寿園……? いや、神?」
その時、不意に蓮次郎が違和感に気付き、次いで高耶も気づいた。
「視線……ですよね?」
「だねえ……アレかな? 昨晩、姫様から連絡があってね? ここの土地神、本当に珍しいらしくて、他の土地神様達も気にしてるようなんだよ」
「なら、その他の土地神様達が目を?」
「飛ばして来てるのかも。うん。悪意とかはないし。観察って感じ」
「そうですか……」
「一体、どんな方が出てくるんだろうねえ」
「ええ……」
今はまだ、見守るしかなかった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
そんな高耶の心の内を覗き込むように蓮次郎は問いかける。
「少し……」
「心配し過ぎだよ。今の時代なら、人と違うことの方が誇らしくなるさ。まあ、その分、調子に乗るのはいるけどね。大陸の方のはモロにその問題が出てるみたいだし。高耶君のお陰で、長く伸びた鼻も折れるどころか、こそげ落ちたらしいけどっ」
「……」
笑う蓮次郎に、高耶は返す言葉が思いつかなかった。合同での仕事の後から、あちらではかなり指導が厳しくなったらしい。
精霊王の主である高耶に突っかかったこと。更には、天使とも交流があると明らかになったことで、それはもう高耶は神に近い存在に祭り上げられているようだ。これは高耶も知らない。
エルラントも面白いことになっているよとしか言っていなかった。今しばらくは、誰もこちら側で教える者はいないだろう。
「個性って割り切れるくらいになれば、楽だろうけどね。そこまではまだ行かないけど。高耶くんみたいに武術が出来る人と、全く出来ない人って差くらいのものだと思うんだよね。術者と一般人の差って」
「え……」
「だって、頑張ってもできないことって、一般的にもあるよ? だからね。僕たちはたまたま術が使えるだけなんだよ」
「……たまたま……」
「あ~、高耶君は別格な気もするけどね。神気はさすがに人から出ないから」
「……」
地味にディスられたようだ。そこはどうやっても無理だと真顔で言い切られた。
「それくらいの差だから、出来るからって偉くないし、出来ない人からしたらすごいかもだけど、他にも出来る人いるかもしれないからね。必要以上に天狗になるのは良くないよね!」
「……そうですね……」
「賞賛は時には必要だけど! 逆上がりできたら褒めるのは当然でしょう? 優希ちゃんはできる?」
「まだ挑戦したことがないかもしれません」
「なら、できたらしっかり褒めなきゃね! パーティしなきゃね!」
「はい……」
きっと、主夫であるすっかりお父さんしている珀豪がケーキくらい焼く気がする。
「それと同じだよ。だから、必要以上に心配することないよ。普通の家が良かったって、時々家門の子どもが癇癪起こす時もあるけど、半年もすれば落ち着くからね。絶望してとか未だにないから」
「そうですか……」
「能力者の反抗期って、結構楽しいんだよね~。家壊したとか、結界で何日も閉じこもって倒れてたりとか」
「……楽しい……?」
「あははっ。大体、学生の頃に二回くらいと、一般人との結婚を考えた時にあるね! 結果的に能力が飛躍的に上がったりするから、終わったらお祝いするんだよ。」
「……」
この業界での反抗期は、歓迎すべきことらしい。
「高耶君って、反抗期なさそうだね」
「あれは、子どもから大人になる間の葛藤とかが関係あると聞きますけど……」
「だねえ。ん? ああ、そっか。葛藤とかなかったんだ?」
「やるべきことでしたし」
「確かに~。寧ろ、無理やり大人の仲間入りさせちゃったよねっ。そっかあ。大人にならなきゃとか、大人になりたくないとかの葛藤なんてなかったかあ」
「……だと思います……」
高耶にはそう答えるしかなかった。
「ふふふっ。ん?」
「っ……寿園……? いや、神?」
その時、不意に蓮次郎が違和感に気付き、次いで高耶も気づいた。
「視線……ですよね?」
「だねえ……アレかな? 昨晩、姫様から連絡があってね? ここの土地神、本当に珍しいらしくて、他の土地神様達も気にしてるようなんだよ」
「なら、その他の土地神様達が目を?」
「飛ばして来てるのかも。うん。悪意とかはないし。観察って感じ」
「そうですか……」
「一体、どんな方が出てくるんだろうねえ」
「ええ……」
今はまだ、見守るしかなかった。
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