449 / 463
第七章 秘伝と任されたもの
449 二日目が始まる
しおりを挟む
最終日である翌日は、午後を過ぎてから学校へ向かった。
「なあ、高耶……今日、連盟の人多くね?」
「ああ……」
それに気付いた俊哉が、思わず口にする。
「あの神様見に来たん?」
「昨日の夜から厳戒態勢なんだ……あの辺は徹夜組だ」
「え? 交代しねえの?」
一般人には見えないように、特殊な隠蔽の術をかけ、屋外、屋内、屋上と至る所に連盟の者達が潜んでいた。中には、見えないからいいものの、目を血走らせて、かぶり付きで土地神を見ている者がいる。それらは、徹夜で見ていた者達だろう。
「このタイプの土地神は珍しいんだ……」
「あの人ら、純粋に観察したくて来てんの!?」
「ああ……」
「神楽部隊の人もいるけど!?」
「普通に神様ファンだからな……あの人たち……」
「……なるほど~」
是非とも神が変化する様を見なくてはと、自主的に駆けつけた者達も多いようだ。
「それにしても……めっちゃデカくなってないか?」
「サナギが、多少大きくなるのは間違ってないだろう」
「いや、でけえからっ。ほら、サナギって、生まれ直しみたいな感じじゃん? 中で再構築されるんだからさあ」
「そうなのか?」
「知らねえの? 高耶でも知らんことあるの?」
「当たり前だろ……」
なんだと思っているのかと、高耶は俊哉に責めるような目を向ける。すると、俊哉は気まずそうに目を逸らしながら続ける。
「うん。まあ……そうなんだってさ。液体化して構築とか、すげえなサナギってと、小学生の頃の俺は思ったわけよ。今考えるとちょいキモい」
「生命の神秘だな……」
「そうだな……でも、大きさがコレだけ変わるのは多分珍しい」
そう言って、サナギを見上げる俊哉と共に、高耶も改めてサナギを観察した。
「……確かに、二倍くらいにはなっているな……」
「そのまま膨張して破裂したらとかイヤなんだけど」
「イヤと言われても……どうなるか分からないんだが……」
「連盟で資料とかないのか?」
土地神に関することだ。資料があってもおかしくはない。これに答えたのは、高耶ではなかった。
「そう思って、今朝までかかって資料室を漁ったけど、なかったんだよね~」
それは、入場チケットの半券を持つ蓮次郎だった。
「おっさん……姿隠さねえの?」
「ちゃんと入場したもんね~。堂々とウロウロできるよ」
「姿隠してる人らにメシとか買わんといかんのじゃね?」
「……なるほど……俊哉君暇かな?」
「今それを言うってことは、俺に買ってこいと?」
「よくわかったねえ! はい。これお金」
にこやかに蓮次郎は俊哉へと札を手渡した。思わず受け取って確認し、俊哉は目を細める。
「待て……学祭の屋台に一万円出すなや。それも三枚……新札……ご祝儀?」
「おつりはあげるよ?」
嬉しいよねと首を傾げる蓮次郎。しかし、俊哉は騙されない。
「何人分かによるだろ!」
「そんなの分かんな~い」
「おっさんが言うセリフじゃねえんだわ……はあ……グループごとに聞くかあ……」
後ろ頭を掻きながらも、そう言って先ず姿を隠している神楽部隊の方へと向かっていった。文句を言いながらも断らないのが俊哉だ。
それを蓮次郎は満足げに見守る。
「あの子、めちゃくちゃ目が良くなってるんじゃない? 神楽部隊は特に姿隠しの術、熟練のが多いし。あれ、気配薄くしてるよね?」
俊哉の様子を見ていて、その変化に気付いたらしい。
「……どうも、寿園に習ったらしくて……」
「え? あの姫様の所の座敷童子?」
「はい……」
「あ~、高耶君のマネージャーならって張り切ったとか?」
「……その辺は知りません……」
「あははっ」
「……」
寿園は熱狂的な高耶ファン。表情にも態度にも出にくいが、執着ストーカー気味な所がある。だからこそ、高耶のマネージャーをするならばと、あまり人前にも出ない寿園が自ら俊哉に手解きをしたらしい。
「あれは……やっぱり、養子は無理でも、どこかの家門に入れたほうがよさそうだね。連盟の登録もしないと」
「……やはりですか……」
「すごい才能だよ。どうする? うちでもいいけど」
「……いえ……秘伝に入れます」
「そう。うん。まあ、それが一番かな~。うちに入れたら他から文句出そうだしね。登録は明日にでもお願い。あと、優希ちゃんもそろそろ考えないといけないよ。神子登録はされたけど、能力的にもすごいことになってるんでしょ?」
「はい」
「連盟としては良いことだけどね。優秀な人材は大歓迎だ。君や家族から引き離すことはないから、ご両親にも話しておいて」
「分かりました……」
「うん」
能力を持つ者には、相応の責任がある。それを理解させ、突発的な事故が起きたり、力が暴走した時に守ってくれるのが連盟だ。
しかし、同時にその名簿に名を連ねた時、危険視される者ということになる。常人とは違うのだという証明であり、自覚することでもあるのだ。登録の際には、能力を確認するため、否が応でも自覚することになる。
高耶は一族の者として当たり前だった。だが、優希や俊哉は違う。いつか、人とは違うことを寂しいと思うかもしれない。辛いと思うことがあるかもしれないのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
「なあ、高耶……今日、連盟の人多くね?」
「ああ……」
それに気付いた俊哉が、思わず口にする。
「あの神様見に来たん?」
「昨日の夜から厳戒態勢なんだ……あの辺は徹夜組だ」
「え? 交代しねえの?」
一般人には見えないように、特殊な隠蔽の術をかけ、屋外、屋内、屋上と至る所に連盟の者達が潜んでいた。中には、見えないからいいものの、目を血走らせて、かぶり付きで土地神を見ている者がいる。それらは、徹夜で見ていた者達だろう。
「このタイプの土地神は珍しいんだ……」
「あの人ら、純粋に観察したくて来てんの!?」
「ああ……」
「神楽部隊の人もいるけど!?」
「普通に神様ファンだからな……あの人たち……」
「……なるほど~」
是非とも神が変化する様を見なくてはと、自主的に駆けつけた者達も多いようだ。
「それにしても……めっちゃデカくなってないか?」
「サナギが、多少大きくなるのは間違ってないだろう」
「いや、でけえからっ。ほら、サナギって、生まれ直しみたいな感じじゃん? 中で再構築されるんだからさあ」
「そうなのか?」
「知らねえの? 高耶でも知らんことあるの?」
「当たり前だろ……」
なんだと思っているのかと、高耶は俊哉に責めるような目を向ける。すると、俊哉は気まずそうに目を逸らしながら続ける。
「うん。まあ……そうなんだってさ。液体化して構築とか、すげえなサナギってと、小学生の頃の俺は思ったわけよ。今考えるとちょいキモい」
「生命の神秘だな……」
「そうだな……でも、大きさがコレだけ変わるのは多分珍しい」
そう言って、サナギを見上げる俊哉と共に、高耶も改めてサナギを観察した。
「……確かに、二倍くらいにはなっているな……」
「そのまま膨張して破裂したらとかイヤなんだけど」
「イヤと言われても……どうなるか分からないんだが……」
「連盟で資料とかないのか?」
土地神に関することだ。資料があってもおかしくはない。これに答えたのは、高耶ではなかった。
「そう思って、今朝までかかって資料室を漁ったけど、なかったんだよね~」
それは、入場チケットの半券を持つ蓮次郎だった。
「おっさん……姿隠さねえの?」
「ちゃんと入場したもんね~。堂々とウロウロできるよ」
「姿隠してる人らにメシとか買わんといかんのじゃね?」
「……なるほど……俊哉君暇かな?」
「今それを言うってことは、俺に買ってこいと?」
「よくわかったねえ! はい。これお金」
にこやかに蓮次郎は俊哉へと札を手渡した。思わず受け取って確認し、俊哉は目を細める。
「待て……学祭の屋台に一万円出すなや。それも三枚……新札……ご祝儀?」
「おつりはあげるよ?」
嬉しいよねと首を傾げる蓮次郎。しかし、俊哉は騙されない。
「何人分かによるだろ!」
「そんなの分かんな~い」
「おっさんが言うセリフじゃねえんだわ……はあ……グループごとに聞くかあ……」
後ろ頭を掻きながらも、そう言って先ず姿を隠している神楽部隊の方へと向かっていった。文句を言いながらも断らないのが俊哉だ。
それを蓮次郎は満足げに見守る。
「あの子、めちゃくちゃ目が良くなってるんじゃない? 神楽部隊は特に姿隠しの術、熟練のが多いし。あれ、気配薄くしてるよね?」
俊哉の様子を見ていて、その変化に気付いたらしい。
「……どうも、寿園に習ったらしくて……」
「え? あの姫様の所の座敷童子?」
「はい……」
「あ~、高耶君のマネージャーならって張り切ったとか?」
「……その辺は知りません……」
「あははっ」
「……」
寿園は熱狂的な高耶ファン。表情にも態度にも出にくいが、執着ストーカー気味な所がある。だからこそ、高耶のマネージャーをするならばと、あまり人前にも出ない寿園が自ら俊哉に手解きをしたらしい。
「あれは……やっぱり、養子は無理でも、どこかの家門に入れたほうがよさそうだね。連盟の登録もしないと」
「……やはりですか……」
「すごい才能だよ。どうする? うちでもいいけど」
「……いえ……秘伝に入れます」
「そう。うん。まあ、それが一番かな~。うちに入れたら他から文句出そうだしね。登録は明日にでもお願い。あと、優希ちゃんもそろそろ考えないといけないよ。神子登録はされたけど、能力的にもすごいことになってるんでしょ?」
「はい」
「連盟としては良いことだけどね。優秀な人材は大歓迎だ。君や家族から引き離すことはないから、ご両親にも話しておいて」
「分かりました……」
「うん」
能力を持つ者には、相応の責任がある。それを理解させ、突発的な事故が起きたり、力が暴走した時に守ってくれるのが連盟だ。
しかし、同時にその名簿に名を連ねた時、危険視される者ということになる。常人とは違うのだという証明であり、自覚することでもあるのだ。登録の際には、能力を確認するため、否が応でも自覚することになる。
高耶は一族の者として当たり前だった。だが、優希や俊哉は違う。いつか、人とは違うことを寂しいと思うかもしれない。辛いと思うことがあるかもしれないのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
482
あなたにおすすめの小説
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
母は何処? 父はだぁれ?
穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。
産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。
妹も、実妹なのか不明だ。
そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。
父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。
母は、どこへ行ってしまったんだろう!
というところからスタートする、
さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。
変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、
家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。
意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。
前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。
もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。
単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。
また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。
「小説家になろう」で連載していたものです。
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる