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第2章 開拓篇
第87話 村人 投降者に会う
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まさに地獄絵図だった。そんな最中俺は何とか生き残ることが出来たアル。
彼にはちょっとした魔力があって、そのことが彼の命を救うことが出来たのだった。それは、サンドスイムという土の中を泳ぐことが出来る能力だ。この能力で今回の地獄も切り抜けることが出来たのは過言ではない。しかし、そんな彼にも問題は残った。帰るところがなくなったのである。
彼の名前は銭玄人(ゼニークラウド)、今回10万の兵を率いた総大将である。
今回の出兵は本国”斉”の王からの命令だった。しかも、失敗は許されないという斉の国の掟において、銭玄人(ゼニークラウド)は、本来であれば自らの死をもって償わなければならない。しかし、やはり人間、自らの命は惜しいものである。ただ、本国に残した妻子のことが気がかりであった。
「妻よ。息子よ。父を許してくれ」
こうして、銭玄人(ゼニークラウド)が向かった先はマインの街だった。
***
「よく顔を出せたな。銭玄人(ゼニークラウド)」
マインマスターの前、両手両足を縛られ跪かされている銭玄人(ゼニークラウド)、その後ろには当然剣を持った兵士が2名立っていた。
「それで何をしに来た?捕まりに来たわけではあるまいな」
絶対的な窮地にある彼は、何故か胸を張って
「生きるためにやって来たアルヨ」
「生きる為とな?」
「はいアル。この度の戦で私は全てを失ったアルネ。悲しいかな私は祖国である斉に戻ると死刑が待っているアルヨ」
「そうか残念だったな。ここでも貴様には死しか待っていないのだが」
「そうアルカ…」
死を確度した彼だったが最後の望みをここで託したのだった。
「私が知っている斉の情報すべてを渡してもいいアルヨ」
「ほう…全てとは?」
「人事から王宮のことまですべてを」
丁度そこへ村人がやって来た。
「銭玄人(ゼニークラウド)が投降してきたんだって?」
「村人様!!どうしてここへ?」
村人の登場に驚いている銭玄人(ゼニークラウド)、彼の脳裏にはあの地獄絵図がフラッシュバックのように甦ってきたのだった。声すら出せなくなっていた。
「ん?あ…マインマスター、こいつ使い道がありそうだから」
「こんな奴、どこに使い道が?」
「斉のこと良く知っているんだろう?少なくとも俺達よりは」
「確かに」
「これを見ろよ」
村人が目の前にあるスクリーンを指さすとそこには斉の軍が準備をしている風景を上空から映しているが僧が映し出されている。
「銭よ。あとどのくらいでこの軍隊は出発するかわかるか?」
その様子を見て
「これほどの規模だとあと10日はかかります」
村人は画面上の旗を指さした。
「この旗で今回の軍勢は誰が出るかわかるか?」
「は…三大将軍のイエミツ・ヨシミツ・サネトモが出てきます。いずれも一騎当千の猛将です。しかも、あれらの部下にはそれなりの猛将がいるアル。カゲカツ・タダツナ・マサキヨと代表的な猛将がいるアルヨ」
「そうか」
すると村人が画面を切り替えると偶然にもある家が映し出されていて、その場所から数人の人々が捕まって連行されようとしている
「待ってくれ!!」
「どうした?いつものアルは?」
「それはどうでもいいです。ここは私の家です。そして、今、連行されようとしているのは私の妻と子供たちです」
「そうか。しかし、これは画像だ」
「たしかに…」
悔しそうな顔には涙がにじんでいた。
「悔しいか」
「悔しいです!!」
「もし、助けるとこが出来たらどうする」
「どんなことでもお受けいたします」
「本当か?」
「本当です」
するとその言葉を聞いた村人はニコリと笑った。
「その言葉には嘘はないな」
「嘘などありません」
「わかった…しかし、裏切ると皆殺しになるがよいか」
「助けていただけるなら裏切ることは致しません!!」
「本当だな」
「本当です」
「わかった…助けてやるよ」
「え?」
銭が驚いている目の前から村人は消えた。そして、マインマスターが
「あれを見よ」
スクリーン上で銭の妻と子供たちを助ける風景が映し出されていたのだった。そして、数分後、目の前に銭の妻と子供たちを連れて帰って来た村人の姿があった。
「あなた~!!」
「とうちゃーん!!」
そこには一つの家族の幸せが存在していたのだった。
「それにしても、銭も大変だな…妻が3人もいるなんて」
村人の一言にマインマスターは
「村人様も他人ごとではないと思いますが」
***
斉の国では雷漢が激怒していた
「なに!!妻と子供を逃がしただと~!!」
「は!!忽然と消えました」
「まさか銭の奴まだ生きているのでは?」
「それはございません。前回の出兵のおり、銭が大将となっていた軍は全滅しておるとの情報がはいっています」
「そうか」
「あと、屋敷にある財は全て没収が完了いたしました」
「わかった」
彼にはちょっとした魔力があって、そのことが彼の命を救うことが出来たのだった。それは、サンドスイムという土の中を泳ぐことが出来る能力だ。この能力で今回の地獄も切り抜けることが出来たのは過言ではない。しかし、そんな彼にも問題は残った。帰るところがなくなったのである。
彼の名前は銭玄人(ゼニークラウド)、今回10万の兵を率いた総大将である。
今回の出兵は本国”斉”の王からの命令だった。しかも、失敗は許されないという斉の国の掟において、銭玄人(ゼニークラウド)は、本来であれば自らの死をもって償わなければならない。しかし、やはり人間、自らの命は惜しいものである。ただ、本国に残した妻子のことが気がかりであった。
「妻よ。息子よ。父を許してくれ」
こうして、銭玄人(ゼニークラウド)が向かった先はマインの街だった。
***
「よく顔を出せたな。銭玄人(ゼニークラウド)」
マインマスターの前、両手両足を縛られ跪かされている銭玄人(ゼニークラウド)、その後ろには当然剣を持った兵士が2名立っていた。
「それで何をしに来た?捕まりに来たわけではあるまいな」
絶対的な窮地にある彼は、何故か胸を張って
「生きるためにやって来たアルヨ」
「生きる為とな?」
「はいアル。この度の戦で私は全てを失ったアルネ。悲しいかな私は祖国である斉に戻ると死刑が待っているアルヨ」
「そうか残念だったな。ここでも貴様には死しか待っていないのだが」
「そうアルカ…」
死を確度した彼だったが最後の望みをここで託したのだった。
「私が知っている斉の情報すべてを渡してもいいアルヨ」
「ほう…全てとは?」
「人事から王宮のことまですべてを」
丁度そこへ村人がやって来た。
「銭玄人(ゼニークラウド)が投降してきたんだって?」
「村人様!!どうしてここへ?」
村人の登場に驚いている銭玄人(ゼニークラウド)、彼の脳裏にはあの地獄絵図がフラッシュバックのように甦ってきたのだった。声すら出せなくなっていた。
「ん?あ…マインマスター、こいつ使い道がありそうだから」
「こんな奴、どこに使い道が?」
「斉のこと良く知っているんだろう?少なくとも俺達よりは」
「確かに」
「これを見ろよ」
村人が目の前にあるスクリーンを指さすとそこには斉の軍が準備をしている風景を上空から映しているが僧が映し出されている。
「銭よ。あとどのくらいでこの軍隊は出発するかわかるか?」
その様子を見て
「これほどの規模だとあと10日はかかります」
村人は画面上の旗を指さした。
「この旗で今回の軍勢は誰が出るかわかるか?」
「は…三大将軍のイエミツ・ヨシミツ・サネトモが出てきます。いずれも一騎当千の猛将です。しかも、あれらの部下にはそれなりの猛将がいるアル。カゲカツ・タダツナ・マサキヨと代表的な猛将がいるアルヨ」
「そうか」
すると村人が画面を切り替えると偶然にもある家が映し出されていて、その場所から数人の人々が捕まって連行されようとしている
「待ってくれ!!」
「どうした?いつものアルは?」
「それはどうでもいいです。ここは私の家です。そして、今、連行されようとしているのは私の妻と子供たちです」
「そうか。しかし、これは画像だ」
「たしかに…」
悔しそうな顔には涙がにじんでいた。
「悔しいか」
「悔しいです!!」
「もし、助けるとこが出来たらどうする」
「どんなことでもお受けいたします」
「本当か?」
「本当です」
するとその言葉を聞いた村人はニコリと笑った。
「その言葉には嘘はないな」
「嘘などありません」
「わかった…しかし、裏切ると皆殺しになるがよいか」
「助けていただけるなら裏切ることは致しません!!」
「本当だな」
「本当です」
「わかった…助けてやるよ」
「え?」
銭が驚いている目の前から村人は消えた。そして、マインマスターが
「あれを見よ」
スクリーン上で銭の妻と子供たちを助ける風景が映し出されていたのだった。そして、数分後、目の前に銭の妻と子供たちを連れて帰って来た村人の姿があった。
「あなた~!!」
「とうちゃーん!!」
そこには一つの家族の幸せが存在していたのだった。
「それにしても、銭も大変だな…妻が3人もいるなんて」
村人の一言にマインマスターは
「村人様も他人ごとではないと思いますが」
***
斉の国では雷漢が激怒していた
「なに!!妻と子供を逃がしただと~!!」
「は!!忽然と消えました」
「まさか銭の奴まだ生きているのでは?」
「それはございません。前回の出兵のおり、銭が大将となっていた軍は全滅しておるとの情報がはいっています」
「そうか」
「あと、屋敷にある財は全て没収が完了いたしました」
「わかった」
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