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朝起きると、体が重くて、ついに来たと急いで稜くんに連絡した。
ソワソワして落ち着かない。
今日は稜くんが迎えに来るまで部屋から出ないように言われている。
服とかは稜くんのお家に置いたままだったから、今日の荷物は携帯くらいしかない。
稜くんのすぐに迎えに行くから少し我慢しててねっていう返信を眺めて、時計を見てを繰り返す。
ソファにごろんとしていたら少しウトウトしてしまっていたようだった。
来訪者を知らせるチャイムが鳴って、慌てて画面を見ると思った通り稜くんだった。
急いで解錠を押してドアに向かう。
ドアを開けた稜くんに飛びつくようにして抱きついた。
「会いたかったっ!」
「俺もだよ。帰ろうか。」
「うん!」
そのまま稜くんは僕をお姫様抱っこして車まで連れて行ってくれた。
運転手さんにはフェロモンが届かない仕組みの車の後ろに2人で乗り込んだ。
「少し時間かかるけど大丈夫そう?」
「ん。まだ、このままギュってしててくれたら大丈夫そう。」
「分かった。」
稜くんは優しくギュッとしてくれて、時折髪を撫でてくれた。
稜くんのフェロモンに安心したのかまた僕はウトウトしながら稜くんのお家に着いた。
久しぶりに帰ってきたお家になんだか不思議な感じがして、ぼうっとしていると、稜くんが申し訳なさそうにごめんね、何も変わっていなくてと言った。
僕の匂いが消えるのが嫌で、良くない思い出になっているであろう家だけど変えられなかったそう。
「今からいい思い出で、埋めてくれる?」
「いいの?」
「僕にとっても大好きな稜くんと過ごせた場所だから、いい思い出も沢山あるんだ。」
「ありがとう。」
中に入ると懐かしさに胸がキュンとしたけど、悲しみはそこまで感じなかった。
隣に優しい顔をした稜くんがいるから。
2人でソファに座ってもう少しで訪れる波を待つ。
稜くんはいつも発情期の前にはリラックスできるようにとはちみつたっぷりの甘い紅茶をいれてくれる。
しかも今回は2人でこっそりと妊活と言っては何だけれど、避妊はしないつもりで来ているのでデカフェティーだ。
家族には内緒なのは、きっと反対されるから。
急に過保護になってしまった父と兄は最近、まだ帰るのには早いとか、やっぱりずっとここに居たらいいんじゃないかとか、そんなことばかり繰り返している。
嬉しいけれど、やっぱり僕は稜くんと居たいし、こんなことになる前はそろそろ子供をと言っていたから、子供も欲しい。
先生にも体は回復してきているから、妊娠できるかは分からないけど、いいと思うと許可も出ている。
先生には口止めして、稜くんには父と兄がどうこうって話をせず、先生はいいって言ってるから僕は欲しいなとだけ伝えた。
母の勘は恐ろしくて、なにも言っていないのにそっと葉酸のサプリを渡された。
そんなこんなで準備は万端だった。
体が熱くなってきて、あ、もう来そうと思うと、稜くんが僕を抱き上げて寝室まで連れて行ってくれた。
後孔から愛液がドロリと垂れるのがわかった。
もうきっとパンツはビシャビシャになっているだろう。
「りょうく、はやく、ほしぃっ」
はしたないとか思いもせず、ズボンとパンツを自分で下ろした。
自分で指を一本入れると腸壁が悦ぶように蠕動する。
「ぁっきもち、んんっ」
「俺が居るのに自分でやらないの。」
稜くんは僕の手をそっと抜き取ると、代わりに自分の手を後孔から溢れる液で湿らせて挿れた。
「んんーっんぁ、りょうくん、のてっきもちっあ、あぁっ」
「やばいな、傷つけたくないけど、ごめん優しくできないかも。」
稜くんはいつもは抑制剤を飲んで発情期に付き合ってくれていたが今日は飲んでいない。
妊活のためだ。
大丈夫だよと言ってあげたいのに、稜くんの指に翻弄される僕はもう頭の中は気持ちいいしかなかった。
「そこっりょうく、んんっそこっあ、ぁんっ」
「もういけそうだな、我慢できないっ挿れるよ?」
指が抜ける喪失感に無意識に腰が指を追いかける。
熱い物が後ろに当てられる。
「んぁ、あついの、んぁあああぁ!」
そのままぐっと奥まで一気に入ってきて、目の前が真っ白になり、息もままならない。
僕の嬌声と稜くんの荒い息遣いと、接合部のぐちゅぐちゅという水音が部屋に響く。
「あっあ、もっと、んぁあっそこ、そこっ」
「……っ」
「ぁ、イク、イっちゃ、からぁああっ」
「ごめん、一回だすよ」
そう稜くんが言った後、中に熱いものを感じて僕は声にならない声を上げて、あまりの快楽にビクビク体が震える。
出し終わっても後ろを圧迫するの質量は変わらない。
腸壁もまだ足りないとばかりに稜くんを締め付ける。
「りょうくん、もっと、」
稜くんが僕に答えるように再び動き出して、快楽の渦に飲み込まれる。
数えきれない程稜くんの熱を胎内に感じて、僕も何回も欲を吐き出した。
気がついた時には2日が過ぎていて、稜くんの腕の中で目が覚めた。
ソワソワして落ち着かない。
今日は稜くんが迎えに来るまで部屋から出ないように言われている。
服とかは稜くんのお家に置いたままだったから、今日の荷物は携帯くらいしかない。
稜くんのすぐに迎えに行くから少し我慢しててねっていう返信を眺めて、時計を見てを繰り返す。
ソファにごろんとしていたら少しウトウトしてしまっていたようだった。
来訪者を知らせるチャイムが鳴って、慌てて画面を見ると思った通り稜くんだった。
急いで解錠を押してドアに向かう。
ドアを開けた稜くんに飛びつくようにして抱きついた。
「会いたかったっ!」
「俺もだよ。帰ろうか。」
「うん!」
そのまま稜くんは僕をお姫様抱っこして車まで連れて行ってくれた。
運転手さんにはフェロモンが届かない仕組みの車の後ろに2人で乗り込んだ。
「少し時間かかるけど大丈夫そう?」
「ん。まだ、このままギュってしててくれたら大丈夫そう。」
「分かった。」
稜くんは優しくギュッとしてくれて、時折髪を撫でてくれた。
稜くんのフェロモンに安心したのかまた僕はウトウトしながら稜くんのお家に着いた。
久しぶりに帰ってきたお家になんだか不思議な感じがして、ぼうっとしていると、稜くんが申し訳なさそうにごめんね、何も変わっていなくてと言った。
僕の匂いが消えるのが嫌で、良くない思い出になっているであろう家だけど変えられなかったそう。
「今からいい思い出で、埋めてくれる?」
「いいの?」
「僕にとっても大好きな稜くんと過ごせた場所だから、いい思い出も沢山あるんだ。」
「ありがとう。」
中に入ると懐かしさに胸がキュンとしたけど、悲しみはそこまで感じなかった。
隣に優しい顔をした稜くんがいるから。
2人でソファに座ってもう少しで訪れる波を待つ。
稜くんはいつも発情期の前にはリラックスできるようにとはちみつたっぷりの甘い紅茶をいれてくれる。
しかも今回は2人でこっそりと妊活と言っては何だけれど、避妊はしないつもりで来ているのでデカフェティーだ。
家族には内緒なのは、きっと反対されるから。
急に過保護になってしまった父と兄は最近、まだ帰るのには早いとか、やっぱりずっとここに居たらいいんじゃないかとか、そんなことばかり繰り返している。
嬉しいけれど、やっぱり僕は稜くんと居たいし、こんなことになる前はそろそろ子供をと言っていたから、子供も欲しい。
先生にも体は回復してきているから、妊娠できるかは分からないけど、いいと思うと許可も出ている。
先生には口止めして、稜くんには父と兄がどうこうって話をせず、先生はいいって言ってるから僕は欲しいなとだけ伝えた。
母の勘は恐ろしくて、なにも言っていないのにそっと葉酸のサプリを渡された。
そんなこんなで準備は万端だった。
体が熱くなってきて、あ、もう来そうと思うと、稜くんが僕を抱き上げて寝室まで連れて行ってくれた。
後孔から愛液がドロリと垂れるのがわかった。
もうきっとパンツはビシャビシャになっているだろう。
「りょうく、はやく、ほしぃっ」
はしたないとか思いもせず、ズボンとパンツを自分で下ろした。
自分で指を一本入れると腸壁が悦ぶように蠕動する。
「ぁっきもち、んんっ」
「俺が居るのに自分でやらないの。」
稜くんは僕の手をそっと抜き取ると、代わりに自分の手を後孔から溢れる液で湿らせて挿れた。
「んんーっんぁ、りょうくん、のてっきもちっあ、あぁっ」
「やばいな、傷つけたくないけど、ごめん優しくできないかも。」
稜くんはいつもは抑制剤を飲んで発情期に付き合ってくれていたが今日は飲んでいない。
妊活のためだ。
大丈夫だよと言ってあげたいのに、稜くんの指に翻弄される僕はもう頭の中は気持ちいいしかなかった。
「そこっりょうく、んんっそこっあ、ぁんっ」
「もういけそうだな、我慢できないっ挿れるよ?」
指が抜ける喪失感に無意識に腰が指を追いかける。
熱い物が後ろに当てられる。
「んぁ、あついの、んぁあああぁ!」
そのままぐっと奥まで一気に入ってきて、目の前が真っ白になり、息もままならない。
僕の嬌声と稜くんの荒い息遣いと、接合部のぐちゅぐちゅという水音が部屋に響く。
「あっあ、もっと、んぁあっそこ、そこっ」
「……っ」
「ぁ、イク、イっちゃ、からぁああっ」
「ごめん、一回だすよ」
そう稜くんが言った後、中に熱いものを感じて僕は声にならない声を上げて、あまりの快楽にビクビク体が震える。
出し終わっても後ろを圧迫するの質量は変わらない。
腸壁もまだ足りないとばかりに稜くんを締め付ける。
「りょうくん、もっと、」
稜くんが僕に答えるように再び動き出して、快楽の渦に飲み込まれる。
数えきれない程稜くんの熱を胎内に感じて、僕も何回も欲を吐き出した。
気がついた時には2日が過ぎていて、稜くんの腕の中で目が覚めた。
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