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三章
13. 教授会とあのシャツの使い方①
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11月初旬の金曜日、逢宮大学外国語学部の鳴成秋史准教授の姿は、大学内南エリアの17号館の中にあった。
時刻は18時、今から6限の授業が始まろうかという時間帯である。
ブラインドの下りた全面ガラス張りの3階、中教室。
階段状に並んだ座席の後方に、鳴成は足を組んで座っている。
グレーのウィンドウペンの三つ揃えにダークグリーンのチェック柄ネクタイを合わせたその人の前方には、英語学科の教授と准教授、教員の30名超が背中を並べている。
「それでは次に、本学科2年生の早坂葉澄さんの退学について審議を行います。指導教員である足立先生、お願いします」
教壇に立ってマイクを握っているのは、学科長である50代の女性教授だ。
現在ここで行われているのは、英語学科の教授会である。
教授会とは、各大学の学部や研究科に設置された審議機関で、教員人事や学生の処遇に関する審議や教育課程の決定を行う。
主な構成員は選抜された教授だが、鳴成のように数名の准教授もメンバーとして名を連ねている。
余談だが、鳴成は全くやる気はなかったのだが、例によって学部長指名で半ば無理やり席に座らされた経緯がある。
英語学科の教授会開催は概ね月1で木曜日と決まっているが、金曜日のこの日は臨時で開かれていた。
足立と呼ばれた30代の女性教員が、学科長からマイクを譲り受ける。
「早坂葉澄さんと話し合いを数度行いましたが、やはり本人の意志は固く、むしろ一日でも早く退学したいという気持ちでいっぱいのようです」
「せっかく入った大学を辞めて何をすると?もしや、学生生活に悩み事があったり、授業内容に不満があったりするんですか?」
中段に座っている男性から質問が出る。
私立大学の中退率は、国公私立の中で最も高い。
転学が理由の2割弱を占めるとはいっても、中退率の高さが今後の受験者数や入学者数に悪影響を及ぼすとも限らない。
よって大学側としては、大手を振って生徒を手放すわけにはいかず、シビアにならざるを得ない。
休学や退学を申し出た生徒とは、指導教員やその上長である教授が話し合いの場を設けて説得するのが常だが、学生の多くは意志を貫く者も多い。
「いいえ、そういうことではありません。それが、その……新しい夢ができた、と」
「夢。どういった類の?」
「江戸切子の職人になりたいそうです。師事したい方がご高齢のため、一刻も早く修業を開始したいというのが理由です」
「それは……素晴らしい夢に出会えて幸運でしたね」
学科長は一旦言葉を失ったあと、想いを乗せるように息を吐き出した。
「本音を言えば、本大学であと2年学んでから職人の道を邁進してほしかったですが、修行を始めるのであれば早すぎるということはないでしょう。残念ですが、非常に」
「こちらが説得を試みる場で、逆にこちらが説得されてしまいました。伝統文様を見せられながらの説明は、思わず聴き入ってしまうほどで……申し訳ありません」
相手方の勢いに飲まれて仕事を成し得なかったことを謝罪する足立に、学科長は静かに首を振った。
「言語学習の最たる長所は、どんなに年齢を重ねても可能な点です。やる気とツールさえあれば、年齢も場所も時間も問わない。今の時代、スマホひとつさえあればそれは叶う。早坂さんが切子の職人として道を歩く中で、いつか再び……それが何十年後でも、もう一度英語と心を通わせてくれることを願います」
「海外へ作品を輸出する際に必要だから、英語は独学で学び続けると言ってくれました」
「安心しました。早坂葉澄さんの退学に異論のある方は?」
挙手する者はいない。
未来への道を自力で発掘した、退学理由の明確な生徒を強引に引き止めるのは、大人の傲慢だ。
それが教員との人間関係や授業の進度に関する悩みならば解決策を皆で模索しただろうが、今回ばかりは対応策は尽きている。
「では、可決といたします。許斐さん、手続きを進めてください」
「かしこまりました」
鳴成とは反対側の後方に座っている事務系職員の許斐ヨリ子が、了承を伝える。
「さて、本日臨時の教授会を開いたのは次の議題について先生方のご協力を仰ぎたいからです。おとといの水曜夜に、高橋祐司教授から緊急のご連絡が入りました。曰く、趣味のゴルフを満喫中に肋骨を骨折したと」
思わぬ話題に、中教室内は驚きと笑い声に包まれる。
鳴成の前に座っていた男性教授が、手を挙げたあとに口を開く。
「ゴルフや野球のスイングで骨折するのは、意外と少なくないらしいですね」
「ええ、そのようです。若い頃にも負傷し一度ヒビが入ったらしいのですが、全く同じ箇所のようだと高橋先生は仰ってました」
学科長が答える。
鳴成は上着の内ポケットからスマホを取り出すと、『ゴルフ 骨折』で検索を始めた。
意外と少なくない、というのは確からしい。
多分ないとは思うが、将来ゴルフに開眼した暁には絶対に注意しようと心に決めた。
「幸い入院は必要ないとのことで、今はご自宅で療養されています。全治3週間で安静が必要なため、高橋先生が受け持っておられる授業はその期間中リモートに切り替えます。今週休講とした授業に関しては、復帰後に補講を行うことを学生には連絡済みです。許斐さん、お手数ですが、補講が決まり次第、再度掲載をお願いします」
「かしこまりました」
「さて、ここで皆様にお願いがあります。高橋先生の受け持ちの中で、1年生の必修英語Ⅰと3年生の上級英語は受講学生数が多く、リモート授業は困難であると判断されました。つきましては、申し訳ありませんが代替をお願いしたく、今日この場を設けた次第です」
「どちらの授業も2クラス分、つまり80名ということになりますかね?」
「はい、そうです」
「それが3回分は結構なボリュームですね……」
顎を触りながら思い悩む者、隣と会話する者、スケジュール帳を開く者など反応は様々だ。
教鞭を執る大学教員は、学生に授業を行う傍らで己の研究にも邁進している。
むしろ、研究メインで授業はサブと位置付けている研究者も多いだろう。
日々の授業でも皆手一杯であるのに、そこに来てさらにひとコマ増えるというのは安易に承諾できないはずだ。
「先生方がお忙しいのは重々承知していますが、学生のためを思って何とかお願いをできないでしょうか。出来れば、既に必修英語と上級英語を受け持っておられる先生ですと、授業もスムーズに進められると考えているのですが」
選択科目の内容は教員の専門性によるところが大きいが、必修科目においては予め練った道筋が決められている。
スピードや内容に偏りのないように区切りがきちんと決められているため、確かに既にその授業を受け持っている教員ならば手こずることもないだろう。
普段は教授会に出席権限のない教員も集められていることに何となく気づいてはいたが、納得が行く。
それと共にゆったりと座っていた鳴成は、背後に暗雲が立ちこめ始めたのを察知して存在感を一層消した。
誰も名乗り出ない空間に、学科長の声だけが響く。
「こうなることは大方予想済みでしたので、強硬手段と行きましょう。高橋先生の必修英語Ⅰは火曜日の1限なので、そこに授業のない先生は……」
学科長は手元にタブレットを用意すると、事前に用意した教員別の時間割を見る。
「鳴成准教授と中垣講師ですね」
身体の輪郭が点線になるまで存在感を消したが、生憎と資料の上の名前まで消すことは不可能だったらしい。
名指しで指名された鳴成は、虚ろな瞳で実体を復活させた。
そこに、遠慮がちに天に伸ばされる皺の寄った細いシャツの腕。
「中垣です。僕にはTAがいませんので、持ち分7コマに80名分の1コマが増えるのは厳しいというのが正直なところです。僕の授業は面白味もないですし、立場もただのしがない講師です。鳴成准教授のように人気のある方がやられた方が、生徒のためになると思います。お役に立ちたい気持ちは山々なんですが、申し訳ありません」
「確かにそうですね。高橋先生も今年から授業数を減らす代わりにTAを採用されませんでしたので、その人材を借りるということも出来ませんし……分かりました。では、鳴成先生はどうですか?お助け願えませんか?」
学科長が手の平を向けたことで、教室に集まるほぼ全ての視線が鳴成へと向けられる。
こういう状況は苦手だ、最近押しにめっぽう弱い。
さらに先日、来年度の受け持ち授業のコマ数を増やすよう説得に来た学科長と学部長に断りを入れた負い目もあり、鳴成の胸中には複雑な波が寄せる。
返事をしかねて微動だにしなかった彼に、学科長から思わぬ一言が突き刺さった。
「どうですか、鳴成先生。先生のTAは特に優秀ですから、80名分増えてもそこまで負担にはならないと思えるのですが」
意中の人間を評価されて、喜ばない人間などいない。
傍らに佇む年下の青年の能力の高さを、誰より身近で感じているのは間違いなく自分だ。
けれどそれを第三者にも正当に評価されているという事実は、一種の自慢にも似た感情を萌え出させて、鳴成は己で思う以上に揺さぶられた。
そして、頭で考える前に、口から言葉が出ていた。
「代替を承りましょう。私のTAは、とても優秀ですから」
恋する男は、迂闊だ。
最近数十年ぶりに読み始めた恋愛小説の中で見た台詞が、猛スピードで目の前を通り過ぎて行った。
時刻は18時、今から6限の授業が始まろうかという時間帯である。
ブラインドの下りた全面ガラス張りの3階、中教室。
階段状に並んだ座席の後方に、鳴成は足を組んで座っている。
グレーのウィンドウペンの三つ揃えにダークグリーンのチェック柄ネクタイを合わせたその人の前方には、英語学科の教授と准教授、教員の30名超が背中を並べている。
「それでは次に、本学科2年生の早坂葉澄さんの退学について審議を行います。指導教員である足立先生、お願いします」
教壇に立ってマイクを握っているのは、学科長である50代の女性教授だ。
現在ここで行われているのは、英語学科の教授会である。
教授会とは、各大学の学部や研究科に設置された審議機関で、教員人事や学生の処遇に関する審議や教育課程の決定を行う。
主な構成員は選抜された教授だが、鳴成のように数名の准教授もメンバーとして名を連ねている。
余談だが、鳴成は全くやる気はなかったのだが、例によって学部長指名で半ば無理やり席に座らされた経緯がある。
英語学科の教授会開催は概ね月1で木曜日と決まっているが、金曜日のこの日は臨時で開かれていた。
足立と呼ばれた30代の女性教員が、学科長からマイクを譲り受ける。
「早坂葉澄さんと話し合いを数度行いましたが、やはり本人の意志は固く、むしろ一日でも早く退学したいという気持ちでいっぱいのようです」
「せっかく入った大学を辞めて何をすると?もしや、学生生活に悩み事があったり、授業内容に不満があったりするんですか?」
中段に座っている男性から質問が出る。
私立大学の中退率は、国公私立の中で最も高い。
転学が理由の2割弱を占めるとはいっても、中退率の高さが今後の受験者数や入学者数に悪影響を及ぼすとも限らない。
よって大学側としては、大手を振って生徒を手放すわけにはいかず、シビアにならざるを得ない。
休学や退学を申し出た生徒とは、指導教員やその上長である教授が話し合いの場を設けて説得するのが常だが、学生の多くは意志を貫く者も多い。
「いいえ、そういうことではありません。それが、その……新しい夢ができた、と」
「夢。どういった類の?」
「江戸切子の職人になりたいそうです。師事したい方がご高齢のため、一刻も早く修業を開始したいというのが理由です」
「それは……素晴らしい夢に出会えて幸運でしたね」
学科長は一旦言葉を失ったあと、想いを乗せるように息を吐き出した。
「本音を言えば、本大学であと2年学んでから職人の道を邁進してほしかったですが、修行を始めるのであれば早すぎるということはないでしょう。残念ですが、非常に」
「こちらが説得を試みる場で、逆にこちらが説得されてしまいました。伝統文様を見せられながらの説明は、思わず聴き入ってしまうほどで……申し訳ありません」
相手方の勢いに飲まれて仕事を成し得なかったことを謝罪する足立に、学科長は静かに首を振った。
「言語学習の最たる長所は、どんなに年齢を重ねても可能な点です。やる気とツールさえあれば、年齢も場所も時間も問わない。今の時代、スマホひとつさえあればそれは叶う。早坂さんが切子の職人として道を歩く中で、いつか再び……それが何十年後でも、もう一度英語と心を通わせてくれることを願います」
「海外へ作品を輸出する際に必要だから、英語は独学で学び続けると言ってくれました」
「安心しました。早坂葉澄さんの退学に異論のある方は?」
挙手する者はいない。
未来への道を自力で発掘した、退学理由の明確な生徒を強引に引き止めるのは、大人の傲慢だ。
それが教員との人間関係や授業の進度に関する悩みならば解決策を皆で模索しただろうが、今回ばかりは対応策は尽きている。
「では、可決といたします。許斐さん、手続きを進めてください」
「かしこまりました」
鳴成とは反対側の後方に座っている事務系職員の許斐ヨリ子が、了承を伝える。
「さて、本日臨時の教授会を開いたのは次の議題について先生方のご協力を仰ぎたいからです。おとといの水曜夜に、高橋祐司教授から緊急のご連絡が入りました。曰く、趣味のゴルフを満喫中に肋骨を骨折したと」
思わぬ話題に、中教室内は驚きと笑い声に包まれる。
鳴成の前に座っていた男性教授が、手を挙げたあとに口を開く。
「ゴルフや野球のスイングで骨折するのは、意外と少なくないらしいですね」
「ええ、そのようです。若い頃にも負傷し一度ヒビが入ったらしいのですが、全く同じ箇所のようだと高橋先生は仰ってました」
学科長が答える。
鳴成は上着の内ポケットからスマホを取り出すと、『ゴルフ 骨折』で検索を始めた。
意外と少なくない、というのは確からしい。
多分ないとは思うが、将来ゴルフに開眼した暁には絶対に注意しようと心に決めた。
「幸い入院は必要ないとのことで、今はご自宅で療養されています。全治3週間で安静が必要なため、高橋先生が受け持っておられる授業はその期間中リモートに切り替えます。今週休講とした授業に関しては、復帰後に補講を行うことを学生には連絡済みです。許斐さん、お手数ですが、補講が決まり次第、再度掲載をお願いします」
「かしこまりました」
「さて、ここで皆様にお願いがあります。高橋先生の受け持ちの中で、1年生の必修英語Ⅰと3年生の上級英語は受講学生数が多く、リモート授業は困難であると判断されました。つきましては、申し訳ありませんが代替をお願いしたく、今日この場を設けた次第です」
「どちらの授業も2クラス分、つまり80名ということになりますかね?」
「はい、そうです」
「それが3回分は結構なボリュームですね……」
顎を触りながら思い悩む者、隣と会話する者、スケジュール帳を開く者など反応は様々だ。
教鞭を執る大学教員は、学生に授業を行う傍らで己の研究にも邁進している。
むしろ、研究メインで授業はサブと位置付けている研究者も多いだろう。
日々の授業でも皆手一杯であるのに、そこに来てさらにひとコマ増えるというのは安易に承諾できないはずだ。
「先生方がお忙しいのは重々承知していますが、学生のためを思って何とかお願いをできないでしょうか。出来れば、既に必修英語と上級英語を受け持っておられる先生ですと、授業もスムーズに進められると考えているのですが」
選択科目の内容は教員の専門性によるところが大きいが、必修科目においては予め練った道筋が決められている。
スピードや内容に偏りのないように区切りがきちんと決められているため、確かに既にその授業を受け持っている教員ならば手こずることもないだろう。
普段は教授会に出席権限のない教員も集められていることに何となく気づいてはいたが、納得が行く。
それと共にゆったりと座っていた鳴成は、背後に暗雲が立ちこめ始めたのを察知して存在感を一層消した。
誰も名乗り出ない空間に、学科長の声だけが響く。
「こうなることは大方予想済みでしたので、強硬手段と行きましょう。高橋先生の必修英語Ⅰは火曜日の1限なので、そこに授業のない先生は……」
学科長は手元にタブレットを用意すると、事前に用意した教員別の時間割を見る。
「鳴成准教授と中垣講師ですね」
身体の輪郭が点線になるまで存在感を消したが、生憎と資料の上の名前まで消すことは不可能だったらしい。
名指しで指名された鳴成は、虚ろな瞳で実体を復活させた。
そこに、遠慮がちに天に伸ばされる皺の寄った細いシャツの腕。
「中垣です。僕にはTAがいませんので、持ち分7コマに80名分の1コマが増えるのは厳しいというのが正直なところです。僕の授業は面白味もないですし、立場もただのしがない講師です。鳴成准教授のように人気のある方がやられた方が、生徒のためになると思います。お役に立ちたい気持ちは山々なんですが、申し訳ありません」
「確かにそうですね。高橋先生も今年から授業数を減らす代わりにTAを採用されませんでしたので、その人材を借りるということも出来ませんし……分かりました。では、鳴成先生はどうですか?お助け願えませんか?」
学科長が手の平を向けたことで、教室に集まるほぼ全ての視線が鳴成へと向けられる。
こういう状況は苦手だ、最近押しにめっぽう弱い。
さらに先日、来年度の受け持ち授業のコマ数を増やすよう説得に来た学科長と学部長に断りを入れた負い目もあり、鳴成の胸中には複雑な波が寄せる。
返事をしかねて微動だにしなかった彼に、学科長から思わぬ一言が突き刺さった。
「どうですか、鳴成先生。先生のTAは特に優秀ですから、80名分増えてもそこまで負担にはならないと思えるのですが」
意中の人間を評価されて、喜ばない人間などいない。
傍らに佇む年下の青年の能力の高さを、誰より身近で感じているのは間違いなく自分だ。
けれどそれを第三者にも正当に評価されているという事実は、一種の自慢にも似た感情を萌え出させて、鳴成は己で思う以上に揺さぶられた。
そして、頭で考える前に、口から言葉が出ていた。
「代替を承りましょう。私のTAは、とても優秀ですから」
恋する男は、迂闊だ。
最近数十年ぶりに読み始めた恋愛小説の中で見た台詞が、猛スピードで目の前を通り過ぎて行った。
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