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本編
旅は続くよ
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今はお昼の休憩中。住んでいた町から二つほど山を挟んだ隣町を過ぎた所。今朝、店の前に人がいたから、出来るだけ町に寄らずに王都を目指している。
煙を出すと居場所がバレるから今は、皆で無限収納に入れている調理済みの軽食を食べていた。
「イリーナのお陰で人間の食事が出来る」
謎の褒め言葉を言う勇者様の横で、師匠がため息を吐く。そりゃね、師匠の二倍のご飯を勇者様一人で食べてますからね。
「ランディー、お前、自分の食費くらい出せ」
「それならイリーナに直接、渡します」
何故、私に?この場を纏めているのは師匠だと思いますが、勇者様は何を言い出すのやら。
「彼女に、ご飯を作って欲しいので」
そう言って私に笑顔で小さな袋を差し出した。私の手の中に収まる程の袋を受け取って、中身を確認すると金貨がびっしり。待って勇者様。金貨一枚で両親と子供一人の三人家族が半年間は遊んで暮らせるよね?この中身、どう見ても十枚以上あるけど!?
「イヤイヤイヤイヤ、お返し致します」
何か変な言葉遣いになってるけど、気に何かしてられない!こんな大金、持ちたくないよ!
そう思って突き返すけど、勇者様が受け取ってくれない。
「ご飯、作ってくれないのか?」
だーかーらー!!気にするとこソコ!?何時も、気にするとこ可笑しいから!何年分の食費よ!師匠も私の手の中を覗き込んで、口元が引き攣る。ほら!師匠もあり得ないって顔をしてるじゃないですか!!
「この額は、どういう計算だ?」
「食堂や宿屋で食べる時の一ヶ月の食事代が、これくらいなんで」
師匠が訝しげに尋ねると、勇者様は当然の様な表情で答えた。
「「……」」
私と師匠は言葉を無くす。これだけ食べると……そうかもしれないけど、こんな大金をいきなり渡す?
「足りないのか?」
黙っている私を見て、何を思ったのか腰に着けているポーチから、もう一つ袋を取り出して更に乗せようとした。ヒッ!!ムリムリムリムリ!!!!
「ち、違います!勇者様!」
「え?まだ、名前で呼んでくれないのか?」
気にするとこソコ!?そうじゃないでしょうが!!!!焦る私を、師匠が残念なモノを見る目で見た。そんな顔をする前に、あんた師匠でしょう!兄弟子を教育してよ!
「ランバートさん、こんな大金を渡されても困ります」
「え?大金?」
え?ちょっと待って。大金を渡した自覚無いの?
流石に、師匠も目を丸くして勇者様を止めた。魔王を倒した賞金とか、大型魔物を倒した賞金やドロップした魔石の換金。考えるとかなりお金を稼いでいるはずの勇者様の金銭感覚が心配になった。
「お前、褒賞金や討伐報酬はどうした?」
「ギルドにそのまま預けて、一度も使って無いですよ」
師匠が絶句しました。この金貨は、師匠から呼び出しがあった後、私達の元へ移動ついでに討伐した報酬だとか。使う必要性が無いから預けたお金の八割は、ギルドの復興支援を兼ねた投資に回しているとか。一応、困った時の為に、一部は引き出せるようにしているらしい。
「あー、そろそろ、短期投資した分の結果が出る頃かな?一度、確認に行かないと」
強いけど天然の勇者様が心配になった私が、チラッと師匠を見ると困惑した表情をしていた。でしょうね!弟子が大金持ちの自覚無しの、金銭感覚迷走気味ですから!
「その前に、説明させて下さい」
その後、私は勇者様に一枚の金貨の価値の説明や今までの一回の食事代を確認。それを元に計算した一週間の食費は金貨一枚だったから、袋から一枚取り出すと残りは本人に返した。
「簡単に大金を渡さないで下さい!」
「はい、気をつけます」
勇者様のお説教する私を、師匠がニタニタと嫌な笑みを浮かべて見ていた。魔法バカな師匠にも誰か説教して下さい!
煙を出すと居場所がバレるから今は、皆で無限収納に入れている調理済みの軽食を食べていた。
「イリーナのお陰で人間の食事が出来る」
謎の褒め言葉を言う勇者様の横で、師匠がため息を吐く。そりゃね、師匠の二倍のご飯を勇者様一人で食べてますからね。
「ランディー、お前、自分の食費くらい出せ」
「それならイリーナに直接、渡します」
何故、私に?この場を纏めているのは師匠だと思いますが、勇者様は何を言い出すのやら。
「彼女に、ご飯を作って欲しいので」
そう言って私に笑顔で小さな袋を差し出した。私の手の中に収まる程の袋を受け取って、中身を確認すると金貨がびっしり。待って勇者様。金貨一枚で両親と子供一人の三人家族が半年間は遊んで暮らせるよね?この中身、どう見ても十枚以上あるけど!?
「イヤイヤイヤイヤ、お返し致します」
何か変な言葉遣いになってるけど、気に何かしてられない!こんな大金、持ちたくないよ!
そう思って突き返すけど、勇者様が受け取ってくれない。
「ご飯、作ってくれないのか?」
だーかーらー!!気にするとこソコ!?何時も、気にするとこ可笑しいから!何年分の食費よ!師匠も私の手の中を覗き込んで、口元が引き攣る。ほら!師匠もあり得ないって顔をしてるじゃないですか!!
「この額は、どういう計算だ?」
「食堂や宿屋で食べる時の一ヶ月の食事代が、これくらいなんで」
師匠が訝しげに尋ねると、勇者様は当然の様な表情で答えた。
「「……」」
私と師匠は言葉を無くす。これだけ食べると……そうかもしれないけど、こんな大金をいきなり渡す?
「足りないのか?」
黙っている私を見て、何を思ったのか腰に着けているポーチから、もう一つ袋を取り出して更に乗せようとした。ヒッ!!ムリムリムリムリ!!!!
「ち、違います!勇者様!」
「え?まだ、名前で呼んでくれないのか?」
気にするとこソコ!?そうじゃないでしょうが!!!!焦る私を、師匠が残念なモノを見る目で見た。そんな顔をする前に、あんた師匠でしょう!兄弟子を教育してよ!
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「え?大金?」
え?ちょっと待って。大金を渡した自覚無いの?
流石に、師匠も目を丸くして勇者様を止めた。魔王を倒した賞金とか、大型魔物を倒した賞金やドロップした魔石の換金。考えるとかなりお金を稼いでいるはずの勇者様の金銭感覚が心配になった。
「お前、褒賞金や討伐報酬はどうした?」
「ギルドにそのまま預けて、一度も使って無いですよ」
師匠が絶句しました。この金貨は、師匠から呼び出しがあった後、私達の元へ移動ついでに討伐した報酬だとか。使う必要性が無いから預けたお金の八割は、ギルドの復興支援を兼ねた投資に回しているとか。一応、困った時の為に、一部は引き出せるようにしているらしい。
「あー、そろそろ、短期投資した分の結果が出る頃かな?一度、確認に行かないと」
強いけど天然の勇者様が心配になった私が、チラッと師匠を見ると困惑した表情をしていた。でしょうね!弟子が大金持ちの自覚無しの、金銭感覚迷走気味ですから!
「その前に、説明させて下さい」
その後、私は勇者様に一枚の金貨の価値の説明や今までの一回の食事代を確認。それを元に計算した一週間の食費は金貨一枚だったから、袋から一枚取り出すと残りは本人に返した。
「簡単に大金を渡さないで下さい!」
「はい、気をつけます」
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