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本編
パーティーが始まった
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最強装備のペンダントはドレスの下に隠れる様に着けて、リリーさん達に磨かれて変身した私はお義父様とランバートさんと一緒に入場の合図を待っていた。
「はぁ……緊張してきた」
「今更か」
片方の眉だけ器用に上げたお義父様が呆れた様な顔で私を見た。確かにお昼ごはん食べましたよ。でも緊張するの!
「大丈夫、綺麗だ」
ランバートさん……恥ずかしいから、そんなむず痒くなる言葉を言わないで!お義父様も睨まないで、笑顔、笑顔で。頬を叩いて気合いを入れた所で呼ばれた私は、お義父様にエスコートされて入場した。
広いフロアには大勢の煌びやかな人々。招待されているのは、この国の重要人物ばかりだと聞いている。夜なのに吹き抜けの天井から吊るされた照明で昼間の様に明るい広間の雛壇に上がると、王様の紹介に合わせて一礼した。お義父様は黒いタキシードを着て髪を束ねいつもより格好いい。真っ直ぐに背筋を伸ばして立ち上がり、挨拶する為に一歩前に出た。
「皆様、お久し振りです。王族を抜けて久しい自分ですが、この度、良縁があり義娘を迎えました」
一度、言葉を切ったタイミングで、ランバートさんと一緒に一歩前に出て頭を下げる。
「この子の両親は私にイリーナを託し亡くなりました。私が新たな親となり義娘として皆様にご紹介出来る事の幸福を胸に、我々の更なる国への貢献をお約束致します」
私の横にお義父様が並んで王様が乾杯の声をあげる。パーティーが始まり、会場がざわめきに包まれた。文官として仕事をしていた人々が、私を見て慌てている。魔具の修理の時は、普段着だったしまさか私が義娘とは思ってないよね。見下した態度をしてた人は今頃、冷や汗かいてるかな?
「イリーナ嬢、私とダンスを踊って頂けますか?」
横から聞こえたランバートさんの声に振り向くと、彼は片膝ついて手を差し出していた。
「ちょっと大袈裟じゃないですか?」
恥ずかしくて素直に手を取れない私は、小さな声で言いながら苦笑いしていた。ランバートさんも恥ずかしいのか耳が少し赤い。
「仕方無いだろう。王様から派手にやれって言われたんだよ」
「宜しくお願い致します」
彼の少し不貞腐れた表情に、私は自然と笑顔になる。本当は緊張で足が震えていたけど、重ねた彼の手も震えていたから少しだけ治まった。
彼に手を引かれてフロアに降りると、音楽がなり始める。王族より先に踊る事に驚いたけど、今日は私が主役だから最初に踊るらしい。彼のリードで踊り始めると、回りからため息が聞こえた。
「えー、ため息が出るくらい下手ですか?」
「ため息が出るくらい綺麗だって事だろう」
小さな声でランバートさんと話ながら一曲踊り終わりフロアの中央で二人揃って頭を下げると拍手が沸き起こる。成功して良かった。足を踏まずに終わった事を喜びながら、彼に手を引かれて雛壇を登っていると、人混みから年配の女性が掛けよってきた。フロアはダンスをしようと前に出てきた人々がいるのにも関わらず、人々を押し退ける様に私達の前に出てきた女性の瞳は私と同じオレンジ色だった。
「貴女、私の孫よね」
どうやらこの人が私の祖母らしい。会場の隅で隠れているオーウェンさんは気付いたかな?
この女性の瞳が暗く濁っていることに……
「はぁ……緊張してきた」
「今更か」
片方の眉だけ器用に上げたお義父様が呆れた様な顔で私を見た。確かにお昼ごはん食べましたよ。でも緊張するの!
「大丈夫、綺麗だ」
ランバートさん……恥ずかしいから、そんなむず痒くなる言葉を言わないで!お義父様も睨まないで、笑顔、笑顔で。頬を叩いて気合いを入れた所で呼ばれた私は、お義父様にエスコートされて入場した。
広いフロアには大勢の煌びやかな人々。招待されているのは、この国の重要人物ばかりだと聞いている。夜なのに吹き抜けの天井から吊るされた照明で昼間の様に明るい広間の雛壇に上がると、王様の紹介に合わせて一礼した。お義父様は黒いタキシードを着て髪を束ねいつもより格好いい。真っ直ぐに背筋を伸ばして立ち上がり、挨拶する為に一歩前に出た。
「皆様、お久し振りです。王族を抜けて久しい自分ですが、この度、良縁があり義娘を迎えました」
一度、言葉を切ったタイミングで、ランバートさんと一緒に一歩前に出て頭を下げる。
「この子の両親は私にイリーナを託し亡くなりました。私が新たな親となり義娘として皆様にご紹介出来る事の幸福を胸に、我々の更なる国への貢献をお約束致します」
私の横にお義父様が並んで王様が乾杯の声をあげる。パーティーが始まり、会場がざわめきに包まれた。文官として仕事をしていた人々が、私を見て慌てている。魔具の修理の時は、普段着だったしまさか私が義娘とは思ってないよね。見下した態度をしてた人は今頃、冷や汗かいてるかな?
「イリーナ嬢、私とダンスを踊って頂けますか?」
横から聞こえたランバートさんの声に振り向くと、彼は片膝ついて手を差し出していた。
「ちょっと大袈裟じゃないですか?」
恥ずかしくて素直に手を取れない私は、小さな声で言いながら苦笑いしていた。ランバートさんも恥ずかしいのか耳が少し赤い。
「仕方無いだろう。王様から派手にやれって言われたんだよ」
「宜しくお願い致します」
彼の少し不貞腐れた表情に、私は自然と笑顔になる。本当は緊張で足が震えていたけど、重ねた彼の手も震えていたから少しだけ治まった。
彼に手を引かれてフロアに降りると、音楽がなり始める。王族より先に踊る事に驚いたけど、今日は私が主役だから最初に踊るらしい。彼のリードで踊り始めると、回りからため息が聞こえた。
「えー、ため息が出るくらい下手ですか?」
「ため息が出るくらい綺麗だって事だろう」
小さな声でランバートさんと話ながら一曲踊り終わりフロアの中央で二人揃って頭を下げると拍手が沸き起こる。成功して良かった。足を踏まずに終わった事を喜びながら、彼に手を引かれて雛壇を登っていると、人混みから年配の女性が掛けよってきた。フロアはダンスをしようと前に出てきた人々がいるのにも関わらず、人々を押し退ける様に私達の前に出てきた女性の瞳は私と同じオレンジ色だった。
「貴女、私の孫よね」
どうやらこの人が私の祖母らしい。会場の隅で隠れているオーウェンさんは気付いたかな?
この女性の瞳が暗く濁っていることに……
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