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本編
嘘つき公爵
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王様の静かだけど響く声は広間全体に届いた。音楽が止まりダンスをしていた人達も止まって、会場全体の視線が私達に集中する。真っ白い顔の公爵は崩れ落ちる様にその場に座り込んだ。
「お父様、どうしたのですか?何時もの様に陛下にも指導しないのですか?」
「指導とは何の事ですかね?」
「え?だってお父様が何時もおっしゃっていましたわ」
王様の質問に本当に不思議そうに首を傾げながら令嬢が言ったのは公爵が言った数々の嘘。
先ずは公爵は王族関係者よりも賢くて何時も意見を聞かれたり、間違いを指導している。次に勇者様は喜んで我が家の入婿になると言った事。
その嘘を信じていたであろう令嬢も王様や周りの人々の態度から、なんとなく察してしまったらしい。自分で話しながら、次第に顔色が悪くなっていく。
「全て違いますよ。娘にまで嘘で誤魔化し責任から逃げたのですね」
王様がゴミを見る様な視線で公爵を見ながら否定する。令嬢も王様の否定には言い返す事はなかった。
「この男は娘の教育すら逃げたのではないか?」
「兄上、それは一体、どういう理由で?」
令嬢が王様の言葉を聞いて目を見開いて震えながらお義父様を見た。その反応で王兄だと本当に知らなかったのだと思えた。でも、それこそ平民ならいいけど、公爵って貴族のトップの家の娘が知らないのは不味い。周りの空気も非難から呆れに変わった。
「私が誰だ分からない上に、平民はゴミだと言ったぞ。貴族は平民がいるからこそ意味があり、我々は単なる国民の代表に過ぎない。その事実を君は知っているか?」
「え?……お父様がおっしゃっていた事とは逆……嘘……なの?」
令嬢が茫然としながら公爵に視線を向けると、彼は視線を反らして何も言わない。令嬢の手が徐々に震え始める。
「我が家で行っていた事は全て間違いなのですか、お父様」
令嬢が公爵に確認するけど、彼は何も答えなかった。平民はゴミと言った事や、領地の税収は自分達の好きに使って良いと言った事、他にも贅沢は経済の活性化になるからと言って、お金を使っていた事。令嬢の目からポロッと一粒の涙が零れ落ちた。一度、目を閉じて顔を伏せた令嬢が次に顔を上げた時には全てを諦めた様な表情をしていた。
「私には何が真実で何が嘘か分かりません」
「では、私の質問に答えて貰えますかね?」
王様の言葉を受け黙って頷いた令嬢に二つだけ質問した。それは自宅で家庭教師から教育を受けたかと、貴族の子供が全員通わないといけない学園に通ったか。令嬢は首を横に振って答えた。
「侍女にマナーを教わっただけです」
会場に居る公爵と同年代の人々から非難の声が上がる。子供の人生を台無しにするなと言った言葉が多い気がする。
「これ以上は、ここで話す事では無いでしょう。公爵と令嬢は別室に連れて行きなさい」
王様が手を上げて合図すると警備をしていた近衛兵が、公爵と令嬢を外へと連れていく。大人しく従う令嬢に対して公爵は無実だと叫び暴れた為、両側から拘束されて引きずるように退出した。
ザワつく会場に王妃様がパン、パンと大きな音で手を叩き人々の閉じて注目を集めると微笑みながら会場を見渡した。
「皆様、お騒がせして申し訳御座いませんしでした。これから劇団の公演も御座います。改めてお楽しみ下さいませ」
会場が一瞬、暗くなったかと思うと照明が集まり、小さな舞台上には妖精の様な艶やかな金髪に空色の瞳の愛くるしい女性が微笑みながら立っていた。
「お父様、どうしたのですか?何時もの様に陛下にも指導しないのですか?」
「指導とは何の事ですかね?」
「え?だってお父様が何時もおっしゃっていましたわ」
王様の質問に本当に不思議そうに首を傾げながら令嬢が言ったのは公爵が言った数々の嘘。
先ずは公爵は王族関係者よりも賢くて何時も意見を聞かれたり、間違いを指導している。次に勇者様は喜んで我が家の入婿になると言った事。
その嘘を信じていたであろう令嬢も王様や周りの人々の態度から、なんとなく察してしまったらしい。自分で話しながら、次第に顔色が悪くなっていく。
「全て違いますよ。娘にまで嘘で誤魔化し責任から逃げたのですね」
王様がゴミを見る様な視線で公爵を見ながら否定する。令嬢も王様の否定には言い返す事はなかった。
「この男は娘の教育すら逃げたのではないか?」
「兄上、それは一体、どういう理由で?」
令嬢が王様の言葉を聞いて目を見開いて震えながらお義父様を見た。その反応で王兄だと本当に知らなかったのだと思えた。でも、それこそ平民ならいいけど、公爵って貴族のトップの家の娘が知らないのは不味い。周りの空気も非難から呆れに変わった。
「私が誰だ分からない上に、平民はゴミだと言ったぞ。貴族は平民がいるからこそ意味があり、我々は単なる国民の代表に過ぎない。その事実を君は知っているか?」
「え?……お父様がおっしゃっていた事とは逆……嘘……なの?」
令嬢が茫然としながら公爵に視線を向けると、彼は視線を反らして何も言わない。令嬢の手が徐々に震え始める。
「我が家で行っていた事は全て間違いなのですか、お父様」
令嬢が公爵に確認するけど、彼は何も答えなかった。平民はゴミと言った事や、領地の税収は自分達の好きに使って良いと言った事、他にも贅沢は経済の活性化になるからと言って、お金を使っていた事。令嬢の目からポロッと一粒の涙が零れ落ちた。一度、目を閉じて顔を伏せた令嬢が次に顔を上げた時には全てを諦めた様な表情をしていた。
「私には何が真実で何が嘘か分かりません」
「では、私の質問に答えて貰えますかね?」
王様の言葉を受け黙って頷いた令嬢に二つだけ質問した。それは自宅で家庭教師から教育を受けたかと、貴族の子供が全員通わないといけない学園に通ったか。令嬢は首を横に振って答えた。
「侍女にマナーを教わっただけです」
会場に居る公爵と同年代の人々から非難の声が上がる。子供の人生を台無しにするなと言った言葉が多い気がする。
「これ以上は、ここで話す事では無いでしょう。公爵と令嬢は別室に連れて行きなさい」
王様が手を上げて合図すると警備をしていた近衛兵が、公爵と令嬢を外へと連れていく。大人しく従う令嬢に対して公爵は無実だと叫び暴れた為、両側から拘束されて引きずるように退出した。
ザワつく会場に王妃様がパン、パンと大きな音で手を叩き人々の閉じて注目を集めると微笑みながら会場を見渡した。
「皆様、お騒がせして申し訳御座いませんしでした。これから劇団の公演も御座います。改めてお楽しみ下さいませ」
会場が一瞬、暗くなったかと思うと照明が集まり、小さな舞台上には妖精の様な艶やかな金髪に空色の瞳の愛くるしい女性が微笑みながら立っていた。
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