【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います

りまり

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 大体誰のせいで隣国まで避難してたと思うんだ!!!!!

 「いい加減にしていただけなければ、こちらにも考えがあります」

 これは脅しではない。

 確かにキースさまは好きだ。

 でも、監禁までするキースさまは嫌いだ。

 それさえ治していただければこちらだって考える。

 「……どうすれば結婚してくれるんだ」

 「……監禁しない、私のやることにいちいち口を挟まないです」

 「でも、家の中にいてくれるんだよね」

 「わかりません、飛び回って商売するかもしれません。
 それが了承できないのであれば、諦めてください」

 「俺はそれでいい、だから最終的には俺のところに戻ってきてくれ!!!」

 ルーカスさまは懇願するように言ったが、キースさまはまだ考えていた。

 「俺は……できれば側にいてほしい……一緒にいたいんだ」

 「なら、監禁とかやめてください」

 「俺も一緒に交渉に着いていく、仕事の邪魔はしないそれぐらいは許してほしい」

 仕事の邪魔さえしなければ一緒に行くことは大丈夫だ。

 それぐらいならと承諾した。

 これ以上長引くと本当にやばいことになりそうだと、城の重役が言っていた。

 なら、結婚が避けられないなら自分の有利に条件をそろえればいいだけのことだ。

 城に住む古だぬきどもと話し合い、どれぐらいの条件を付けるか話し合ったのだ。

 王子さまには結婚してもらい世継ぎを設けてもらいたいという重鎮たちのたっての願いだ。

 ない頭をフル回転させるに決まっている。

 こうして、私は自分に有利な条件でこの話を飲んだのだ。

 出来れば一人がいいと言ったが、それは却下されてしまった。

 体力的にできれば一人がいいのだが……無理だよね。

 不本意ながら、好条件を提示され結婚を承諾したのだ。

 嫌ならまた逃げればいいよね?
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