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断罪ってどっちが断罪されたのですか?
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明日は、人生最大の茶番劇だわ。既に王子からはエスコート出来ないと連絡が来ていた。お父様が凄い表情をしてて怖かった。
(確か、断罪される時に追放処分か修道院か言い渡されて、そのまま連れ去られるのよね。幾つか宝石を隠して持って行こう。)
明日着る予定のドレスに宝石袋ごと縫い付ける。縫い付けながら、この3年間を思った。
(3年間って長かった。乙女ゲームと分かっていても辛かった。)
ヒロインは何故か私を目の敵にして、あることないことをヒステリックに喚き散らしたりした。ごく稀に出会ってしまうと、ことある事に嫌がらせを仕掛けてきて、自分が被害者だと嘘をついて騒いだ。王子を含め攻略対象者だけはヒロインの言うことを鵜呑みにしていた。攻略対象者以外の人達は、私が何もしていない事を信じてくれたのが救いだった。そもそも、避けまくり、できる限り関わりを絶っていたのにどうやって虐めたりすることができると言うのだろう。
時には、第二王子であるアレン様も説得しようとしてくれたが無駄だった。
(アレン様は年下だけれど、男らしくて優しくて気遣いもある方なのよね。私、アレン様の婚約者だったら良かったのに。)
そんなこと絶対に有り得ないけど。宝石袋を縫い付け終わると追放処分後の生活ついて考え始め、眠れぬ夜を過ごしたのだった。
「アーリス・イソラ、君との婚約を解消する‼」
(まさに、テンプレですか?!)と口から出そうになって慌て唇を噛む。
卒業式の舞踏会がスチル通りに始まり、思わず笑いそうになったので、扇で顔を隠す。見る人によっては、笑いそうになってフルフル震えた様が泣いているようにも見えたかもしれない。しらっーとした空気の中、イッちゃった眼をした王子の断罪は続く。
「君はナターシャ・ブランタト男爵令嬢を身分が低いと貶め、時には紅茶をわざと掛けたり突き飛ばしたりして虐めたな!そんな根性の悪い女は国母たる王妃に相応しくない。よって婚約を破棄する。」
王子の腕にまとわりつくように身を寄せていたナターシャがニヤリと勝ち誇ったように笑う。王子に未練がない私はナターシャは全スルーして王子の次の言葉を待っていた。
(さぁさぁ!追放処分、修道院どっちなの?早く言ってさぁさぁさぁ!)
なんせ私の今後の人生が決まるのだ。昨夜から一睡もしていない血走った眼と、真剣な様子は周りも異常を感じたようだった。
しかしその時、ゲームではありえなかった出来事が始まった。
「ちょっとよろしいかしら?」
涼やかな声が響いた。隣国から留学に来ている第1王女 オリヴィエ・メシアン様だ。陛下の妹を母に持ち、王子の従姉妹にあたる。隣国でも、トバルズ国でも王位継承権を持つ、王子も無碍にできない方だ。
「なんですか?オリヴィエ王女」不機嫌そうに王子が答える。
「アーリス様がそこの下賎な女に手を上げたなど、本気で仰っているの?私はその女の方が、アーリス様を突き飛ばしたり紅茶を掛けた様を見ましてよ!」
シーンと静まり返った会場から、遠慮がちに私も見たわ!私も!虐めてたのはナターシャの方だ。と声が上がる。
「貴様、下賎な女だと!」狂信者の騎士団長の息子が顔色を変えて叫んだが、オリヴィエ様の騎士が聞き漏らすはずがなく、直ぐに膝をつかせられ取り押さえられた。
「アーリス様はいつも事を荒立てぬように必死に耐えてきていらした。淑女の鏡のように振舞ってこられたのに。婚約破棄とは!その下賎な女が沢山の殿方に色目を使い、どれだけのもの達を虐げてきたか。その者を王家に入れたら血筋も分からぬ下賎の輩の子を産むことになりましょう。」
王子が顔色を変え、剣の柄に手を伸ばした。
「ナターシャへの侮辱、許せぬ。謝罪しろ!」
「これでもまだ、目が覚めぬか!ひっ捕らえよ!」
オリヴィエ様の言葉を受けて騎士たちが王子達を捕まえて連れ去っていく。私は呆然とした。
「オリヴィエ様・・・一体・・・。」
「案じなくて大丈夫よ。陛下の許可は得ているの。実は少し前にこの騒動が起きることを知っていたのよ。色々あって取り押さえられるのがこの場しかなくて・・・嫌な思いをさせてしまったわね」
「いいえっ庇っていただき嬉しかったです‼ありがとうございました。」
私がオリヴィエ様に頭を下げると、会場から、アーリス様負けないでください。アーリス様頑張って!と励ましの言葉が掛けられた。今度は本当に涙が溢れてきた。その時、卒業式の舞踏会にはいないはずのお父様が駆け寄って来た。
「お父様?何故ここに居らっしゃるのですか?」
「オリヴィエ様にご連絡をいただいていたからだ。オリヴィエ様、ご協力いただきありがとうございました。これで取調べが出来ます。」
「いいのよ。私も原因を知りたかったから、同席させてもらうわ。」お父様がチラリと私をみると言った。
「アーリス、家に帰り私が帰るまで一歩も外にでてはダメだよ。」
「えッ?」
「謹慎していなさい。これは命令だ。」
「わかりました。」
その後、進展がないまま5日がすぎたのであった。
(確か、断罪される時に追放処分か修道院か言い渡されて、そのまま連れ去られるのよね。幾つか宝石を隠して持って行こう。)
明日着る予定のドレスに宝石袋ごと縫い付ける。縫い付けながら、この3年間を思った。
(3年間って長かった。乙女ゲームと分かっていても辛かった。)
ヒロインは何故か私を目の敵にして、あることないことをヒステリックに喚き散らしたりした。ごく稀に出会ってしまうと、ことある事に嫌がらせを仕掛けてきて、自分が被害者だと嘘をついて騒いだ。王子を含め攻略対象者だけはヒロインの言うことを鵜呑みにしていた。攻略対象者以外の人達は、私が何もしていない事を信じてくれたのが救いだった。そもそも、避けまくり、できる限り関わりを絶っていたのにどうやって虐めたりすることができると言うのだろう。
時には、第二王子であるアレン様も説得しようとしてくれたが無駄だった。
(アレン様は年下だけれど、男らしくて優しくて気遣いもある方なのよね。私、アレン様の婚約者だったら良かったのに。)
そんなこと絶対に有り得ないけど。宝石袋を縫い付け終わると追放処分後の生活ついて考え始め、眠れぬ夜を過ごしたのだった。
「アーリス・イソラ、君との婚約を解消する‼」
(まさに、テンプレですか?!)と口から出そうになって慌て唇を噛む。
卒業式の舞踏会がスチル通りに始まり、思わず笑いそうになったので、扇で顔を隠す。見る人によっては、笑いそうになってフルフル震えた様が泣いているようにも見えたかもしれない。しらっーとした空気の中、イッちゃった眼をした王子の断罪は続く。
「君はナターシャ・ブランタト男爵令嬢を身分が低いと貶め、時には紅茶をわざと掛けたり突き飛ばしたりして虐めたな!そんな根性の悪い女は国母たる王妃に相応しくない。よって婚約を破棄する。」
王子の腕にまとわりつくように身を寄せていたナターシャがニヤリと勝ち誇ったように笑う。王子に未練がない私はナターシャは全スルーして王子の次の言葉を待っていた。
(さぁさぁ!追放処分、修道院どっちなの?早く言ってさぁさぁさぁ!)
なんせ私の今後の人生が決まるのだ。昨夜から一睡もしていない血走った眼と、真剣な様子は周りも異常を感じたようだった。
しかしその時、ゲームではありえなかった出来事が始まった。
「ちょっとよろしいかしら?」
涼やかな声が響いた。隣国から留学に来ている第1王女 オリヴィエ・メシアン様だ。陛下の妹を母に持ち、王子の従姉妹にあたる。隣国でも、トバルズ国でも王位継承権を持つ、王子も無碍にできない方だ。
「なんですか?オリヴィエ王女」不機嫌そうに王子が答える。
「アーリス様がそこの下賎な女に手を上げたなど、本気で仰っているの?私はその女の方が、アーリス様を突き飛ばしたり紅茶を掛けた様を見ましてよ!」
シーンと静まり返った会場から、遠慮がちに私も見たわ!私も!虐めてたのはナターシャの方だ。と声が上がる。
「貴様、下賎な女だと!」狂信者の騎士団長の息子が顔色を変えて叫んだが、オリヴィエ様の騎士が聞き漏らすはずがなく、直ぐに膝をつかせられ取り押さえられた。
「アーリス様はいつも事を荒立てぬように必死に耐えてきていらした。淑女の鏡のように振舞ってこられたのに。婚約破棄とは!その下賎な女が沢山の殿方に色目を使い、どれだけのもの達を虐げてきたか。その者を王家に入れたら血筋も分からぬ下賎の輩の子を産むことになりましょう。」
王子が顔色を変え、剣の柄に手を伸ばした。
「ナターシャへの侮辱、許せぬ。謝罪しろ!」
「これでもまだ、目が覚めぬか!ひっ捕らえよ!」
オリヴィエ様の言葉を受けて騎士たちが王子達を捕まえて連れ去っていく。私は呆然とした。
「オリヴィエ様・・・一体・・・。」
「案じなくて大丈夫よ。陛下の許可は得ているの。実は少し前にこの騒動が起きることを知っていたのよ。色々あって取り押さえられるのがこの場しかなくて・・・嫌な思いをさせてしまったわね」
「いいえっ庇っていただき嬉しかったです‼ありがとうございました。」
私がオリヴィエ様に頭を下げると、会場から、アーリス様負けないでください。アーリス様頑張って!と励ましの言葉が掛けられた。今度は本当に涙が溢れてきた。その時、卒業式の舞踏会にはいないはずのお父様が駆け寄って来た。
「お父様?何故ここに居らっしゃるのですか?」
「オリヴィエ様にご連絡をいただいていたからだ。オリヴィエ様、ご協力いただきありがとうございました。これで取調べが出来ます。」
「いいのよ。私も原因を知りたかったから、同席させてもらうわ。」お父様がチラリと私をみると言った。
「アーリス、家に帰り私が帰るまで一歩も外にでてはダメだよ。」
「えッ?」
「謹慎していなさい。これは命令だ。」
「わかりました。」
その後、進展がないまま5日がすぎたのであった。
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