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証拠探し②
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入ってきたのは、普通の騎士だった。ただ、見たことがない騎士服を着ている。恐らく新設した魔術師団専用の騎士服なのだろう。何だかちょっぴりガッカリした。
アレン様にご挨拶すると、私にダリス・ウォーナック子爵と名乗った。家名に心当たりがなく僅かに小首を傾げていると、元は平民で2年前に男爵となり、最近、陞爵され子爵になったとのこと。平民から貴族になることもそうだが、陞爵はかなりの功績が必要になる。見た目は茶色の髪、榛色の瞳、穏やかそうでいて知的な感じの20代後半の方に見える。
だが・・・極わずかだが、宰相の時には感じなかった敵意のような物を感じる・・・会ったことも見たこともない筈なのに・・・。メイド達の恐怖の感情とは違うチリチリした何かを感じた。
(何だろう?この方と私に何かあったかしら・・・よく見ると誰かに似てるかも・・・誰だったかしら?)
「どうかされましたか?」
「いいえ・・・何でもございません。」
いつの間にか注視していたようだ。
スっと目をそらす。
「調査致しますので、少し血をいだだけますか?痛くはございませんので、この壺に指をいれてください。」
半透明の小さな壺に指を入れると、どういう仕組みなのか痛みがないのに半分くらい血が溜まった。
アレン様が心配そうに私を見た。言葉に出さず大丈夫です。と目で答える。
「今度は、首の後ろを見せていただけますか?」
「ダリス、その道具はなんだ?アーリス嬢に危害は与えないものか?」
怪しげな道具に今度は我慢が出来なかったようで、アレン様が心配そうに声をかけた。ダリスは発光する白い細長い棒を持っていた。
「ご安心ください。こちらは、毒を鑑定したり、魔術が使われていたかを判定する魔道具となります。アーリス様に危害を与えるものではございません。アーリス様、少し接触致しますが、痛みはないはずです。動かずじっとしていてください。」
スーッと何かが触れた感触がする。
もういいですよ。と言う言葉に振り返ると白く発光していた棒は、先端に小さな翠の魔法陣を浮かび上がらせていて細長い棒の所に文字が出現していた。魔法陣は必要な文字を書き込んで初めて発動する。魔術を少し勉強はしたが、余りにも小さく私には何の魔法陣なのか分からなかった。
「これは・・・。」ダリスが愕然とした様子で呟いた。魔道具を見つめる目が見開かれていた。明らかに様子がおかしい。
「なんだ!何かわかったのか‼」
「いいえっすぐには何とも・・・。早急にお調べ致します。これにて失礼させていただきます。」少し青ざめた顔をしていたが、丁寧に礼をして慌ただしく部屋を出ていった。
「アーリス嬢、ダリスは優秀な魔術師だ。きっと何か情報を得てくれるよ。」安心させるようにアレン様が声をかけて下さる。
「そろそろイソラ公爵も登城されるだろう。そうしたら私は陛下にこの件をご報告しにいく・・・話の流れによっては、貴女にも来ていただくかもしれない。」
「承知いたしました。あの・・・アレン様、お忙しいのではないのですか?私は1人で父を待っていますが」
「大丈夫だ、問題ない。」僅かに微笑んで首を横に振った。
「イソラ公爵が来るまで先程の話の続きをしよう。」
いよいよ断罪後の話が聞ける。ゴクリと唾を飲み込んだ。
アレン様にご挨拶すると、私にダリス・ウォーナック子爵と名乗った。家名に心当たりがなく僅かに小首を傾げていると、元は平民で2年前に男爵となり、最近、陞爵され子爵になったとのこと。平民から貴族になることもそうだが、陞爵はかなりの功績が必要になる。見た目は茶色の髪、榛色の瞳、穏やかそうでいて知的な感じの20代後半の方に見える。
だが・・・極わずかだが、宰相の時には感じなかった敵意のような物を感じる・・・会ったことも見たこともない筈なのに・・・。メイド達の恐怖の感情とは違うチリチリした何かを感じた。
(何だろう?この方と私に何かあったかしら・・・よく見ると誰かに似てるかも・・・誰だったかしら?)
「どうかされましたか?」
「いいえ・・・何でもございません。」
いつの間にか注視していたようだ。
スっと目をそらす。
「調査致しますので、少し血をいだだけますか?痛くはございませんので、この壺に指をいれてください。」
半透明の小さな壺に指を入れると、どういう仕組みなのか痛みがないのに半分くらい血が溜まった。
アレン様が心配そうに私を見た。言葉に出さず大丈夫です。と目で答える。
「今度は、首の後ろを見せていただけますか?」
「ダリス、その道具はなんだ?アーリス嬢に危害は与えないものか?」
怪しげな道具に今度は我慢が出来なかったようで、アレン様が心配そうに声をかけた。ダリスは発光する白い細長い棒を持っていた。
「ご安心ください。こちらは、毒を鑑定したり、魔術が使われていたかを判定する魔道具となります。アーリス様に危害を与えるものではございません。アーリス様、少し接触致しますが、痛みはないはずです。動かずじっとしていてください。」
スーッと何かが触れた感触がする。
もういいですよ。と言う言葉に振り返ると白く発光していた棒は、先端に小さな翠の魔法陣を浮かび上がらせていて細長い棒の所に文字が出現していた。魔法陣は必要な文字を書き込んで初めて発動する。魔術を少し勉強はしたが、余りにも小さく私には何の魔法陣なのか分からなかった。
「これは・・・。」ダリスが愕然とした様子で呟いた。魔道具を見つめる目が見開かれていた。明らかに様子がおかしい。
「なんだ!何かわかったのか‼」
「いいえっすぐには何とも・・・。早急にお調べ致します。これにて失礼させていただきます。」少し青ざめた顔をしていたが、丁寧に礼をして慌ただしく部屋を出ていった。
「アーリス嬢、ダリスは優秀な魔術師だ。きっと何か情報を得てくれるよ。」安心させるようにアレン様が声をかけて下さる。
「そろそろイソラ公爵も登城されるだろう。そうしたら私は陛下にこの件をご報告しにいく・・・話の流れによっては、貴女にも来ていただくかもしれない。」
「承知いたしました。あの・・・アレン様、お忙しいのではないのですか?私は1人で父を待っていますが」
「大丈夫だ、問題ない。」僅かに微笑んで首を横に振った。
「イソラ公爵が来るまで先程の話の続きをしよう。」
いよいよ断罪後の話が聞ける。ゴクリと唾を飲み込んだ。
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