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第4章 色々解決したい
124 仲間になりたそうにこちらを見ている!
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村長の家で他の冒険者が戻ってくるのを待たしてもらった。
村長がチラチラとこちらを見てくる。
仲間になりたそうにこちらを見ている!……訳じゃないな。
単純に俺の姿について聞きたいだけだろう。
聞かれても言わないけどさ。
そういう視線に耐えつつ、待つ事1時間くらい。
巡回していた冒険者が戻ってきたようだ。
家に入ってきた冒険者に村長が説明している。
見た所、全員20代かな? 男性が2人、女性が2人のパーティー。
格好では職種が判らない。全員革鎧を来ててヘルメットを被り、腰には帯剣してる。
まぁ、魔法使いが防御力の低い格好してるなんてファンタジーな事は無いからね。
「話は村長から聞きました。俺達はザクリの街所属の冒険者『ゼロから始めた巨人』です。
俺はリーダーのナバルと言います。こっちはエリア、俺の妻です。
彼はヴァンスで、横に居る奥さんがフェルです」
2組の夫婦でパーティー組んでるのか。
まぁその方がパーティー内が平和で良いだろうな。
「俺は帝都所属の冒険者でキョウヤと言います」
「1人で来たのですか?」
そう言われたので懐から子猫を出す。
「俺のパーティー仲間のホムラです。子猫です」
「虎だ!!」
「「かわいい!!」」
奥さん達には人気のようだ。
旦那さん達はポカンとしてるけど。
「……え~と、パーティー組んでるって事で良いですよね?」
「そうです」
「何の役に立……いえ、なんでもありません」
役立たずと言いたいんだろう。
誤魔化さなくても良いのにね。ちゃんと答えるのに。癒やし担当だって(笑)
「それで、同じ依頼を受けて来たという事でよろしいでしょうか?」
「はい。納得出来ないかもしれないので、これを見てください」
こっちは1人と1匹だし、この依頼を出来るのかと疑われる可能性がある。
なので、先制して依頼票を見せた方が話が早いだろ。
旦那さん2人が依頼票を確認してる。
奥さん達? ホムラを撫ぜてるよ。渡しておいたし。
読み終えると不思議そうな顔で、こっちを見た。
まぁ俺でも不思議に思う内容が書かれてたからな。
「あ、あの、確認させてください。受けた冒険者が複数の場合ですけど……
1.近くの冒険者ギルドで話し合う事。
2.無理な場合、村長を交えて冒険者同士で話し合う事。
3.決着がつかない場合、村長の意見を尊重する事。その上で高ランクの方の冒険者の意見を尊重する事。
4.多数決はしない事。
5.折り合いがつかない場合、キョウヤが主導権を取る事。脅さない事。
これで合ってますよね?」
「そう書かれてますよね」
「え、ええ。そうです……。ど、どうしましょう?」
疑問点が払拭出来ないようだ。
混乱している。依頼票を持ってきた俺でも謎なんだからしょうがない。
このままでは話が進まないので、俺から話を振るとしよう。
「ま、それはそれとして、どうするか考えましょうよ」
「そ、そうですよね! そうしましょう!」
「俺はこういう事態になった事が無いので、どうしたら良いか判らないんですけど」
「そうなんですか?
まずは近くの冒険者ギルドまで行って話し合うようにと言われてますけど、現場に来てたらわざわざ戻る冒険者はいません」
「確かに。無駄足ですもんね」
「なので、依頼を出した人を交えて話し合うのが普通ですね」
って事は、村長を入れて、3人で話し合うって事になるのね。
「俺は解決してくれればどうでも良いんだが」
村長の立場ならそうなるよな。
支払いを増額しろとか言われなきゃ、誰が解決したって良い。
「そうですねぇ……キョウヤさんのランクは?」
「確かDだったと思います」
「覚えてないんですか?! ってかD?! よくこの依頼をギルドが出しましたね!!」
「驚く内容なんですか? そちらのランクは?」
「自分達はBです。それでも『もう1パーティー行かせるように調整する』と言われたくらいですよ?!」
マジか。ヤバめの依頼じゃないか。
「帝都だとランクの基準が違うのかな……」
あっ、リーダーが悩みだした。
ランクの基準は合ってると思いますよ。
俺が変なだけです。よくあるランク詐欺みたいなものです。
だって、パーティーを組んで討伐するような敵がいたとしよう。
その場合、パーティーのランクで依頼を出すのを決めると思うんだ。
俺の場合、1人なのにパーティー状態を作り出せる。こんな人は居なかったんだろう。
だからギルドもランクを決めかねてるんだと思う。
上げてくれるなら歓迎するけどね。
「目立ちたくない」とか「強制依頼が~」とか「のんびり暮らしたい」とかの理由で断る気は全く無い。
目立つ? 強けりゃランク関係無く目立つだろ。チートなら尚更。
強制依頼? 聞いた事無いけど、あっても強引に断ってやる。
のんびり暮らす? だったらのんびり暮らせるチートを貰えば良かったんだよ。自分の分だけの衣食住が出せるチートとか。欲出して稼ごうとか日本のような生活を考えるな。
ランクが上がる事で高額な依頼が受けられるなら、どこまでも上げてやるぜ!
「すみません。基準が違うようなので、どうしたら良いか判りません。
キョウヤさんがどう考えているか、聞いても良いですか?」
「俺ですか? そうですね……討伐ですかね」
そう言ったら驚かれた。えっ? 変な事言った?
村長がチラチラとこちらを見てくる。
仲間になりたそうにこちらを見ている!……訳じゃないな。
単純に俺の姿について聞きたいだけだろう。
聞かれても言わないけどさ。
そういう視線に耐えつつ、待つ事1時間くらい。
巡回していた冒険者が戻ってきたようだ。
家に入ってきた冒険者に村長が説明している。
見た所、全員20代かな? 男性が2人、女性が2人のパーティー。
格好では職種が判らない。全員革鎧を来ててヘルメットを被り、腰には帯剣してる。
まぁ、魔法使いが防御力の低い格好してるなんてファンタジーな事は無いからね。
「話は村長から聞きました。俺達はザクリの街所属の冒険者『ゼロから始めた巨人』です。
俺はリーダーのナバルと言います。こっちはエリア、俺の妻です。
彼はヴァンスで、横に居る奥さんがフェルです」
2組の夫婦でパーティー組んでるのか。
まぁその方がパーティー内が平和で良いだろうな。
「俺は帝都所属の冒険者でキョウヤと言います」
「1人で来たのですか?」
そう言われたので懐から子猫を出す。
「俺のパーティー仲間のホムラです。子猫です」
「虎だ!!」
「「かわいい!!」」
奥さん達には人気のようだ。
旦那さん達はポカンとしてるけど。
「……え~と、パーティー組んでるって事で良いですよね?」
「そうです」
「何の役に立……いえ、なんでもありません」
役立たずと言いたいんだろう。
誤魔化さなくても良いのにね。ちゃんと答えるのに。癒やし担当だって(笑)
「それで、同じ依頼を受けて来たという事でよろしいでしょうか?」
「はい。納得出来ないかもしれないので、これを見てください」
こっちは1人と1匹だし、この依頼を出来るのかと疑われる可能性がある。
なので、先制して依頼票を見せた方が話が早いだろ。
旦那さん2人が依頼票を確認してる。
奥さん達? ホムラを撫ぜてるよ。渡しておいたし。
読み終えると不思議そうな顔で、こっちを見た。
まぁ俺でも不思議に思う内容が書かれてたからな。
「あ、あの、確認させてください。受けた冒険者が複数の場合ですけど……
1.近くの冒険者ギルドで話し合う事。
2.無理な場合、村長を交えて冒険者同士で話し合う事。
3.決着がつかない場合、村長の意見を尊重する事。その上で高ランクの方の冒険者の意見を尊重する事。
4.多数決はしない事。
5.折り合いがつかない場合、キョウヤが主導権を取る事。脅さない事。
これで合ってますよね?」
「そう書かれてますよね」
「え、ええ。そうです……。ど、どうしましょう?」
疑問点が払拭出来ないようだ。
混乱している。依頼票を持ってきた俺でも謎なんだからしょうがない。
このままでは話が進まないので、俺から話を振るとしよう。
「ま、それはそれとして、どうするか考えましょうよ」
「そ、そうですよね! そうしましょう!」
「俺はこういう事態になった事が無いので、どうしたら良いか判らないんですけど」
「そうなんですか?
まずは近くの冒険者ギルドまで行って話し合うようにと言われてますけど、現場に来てたらわざわざ戻る冒険者はいません」
「確かに。無駄足ですもんね」
「なので、依頼を出した人を交えて話し合うのが普通ですね」
って事は、村長を入れて、3人で話し合うって事になるのね。
「俺は解決してくれればどうでも良いんだが」
村長の立場ならそうなるよな。
支払いを増額しろとか言われなきゃ、誰が解決したって良い。
「そうですねぇ……キョウヤさんのランクは?」
「確かDだったと思います」
「覚えてないんですか?! ってかD?! よくこの依頼をギルドが出しましたね!!」
「驚く内容なんですか? そちらのランクは?」
「自分達はBです。それでも『もう1パーティー行かせるように調整する』と言われたくらいですよ?!」
マジか。ヤバめの依頼じゃないか。
「帝都だとランクの基準が違うのかな……」
あっ、リーダーが悩みだした。
ランクの基準は合ってると思いますよ。
俺が変なだけです。よくあるランク詐欺みたいなものです。
だって、パーティーを組んで討伐するような敵がいたとしよう。
その場合、パーティーのランクで依頼を出すのを決めると思うんだ。
俺の場合、1人なのにパーティー状態を作り出せる。こんな人は居なかったんだろう。
だからギルドもランクを決めかねてるんだと思う。
上げてくれるなら歓迎するけどね。
「目立ちたくない」とか「強制依頼が~」とか「のんびり暮らしたい」とかの理由で断る気は全く無い。
目立つ? 強けりゃランク関係無く目立つだろ。チートなら尚更。
強制依頼? 聞いた事無いけど、あっても強引に断ってやる。
のんびり暮らす? だったらのんびり暮らせるチートを貰えば良かったんだよ。自分の分だけの衣食住が出せるチートとか。欲出して稼ごうとか日本のような生活を考えるな。
ランクが上がる事で高額な依頼が受けられるなら、どこまでも上げてやるぜ!
「すみません。基準が違うようなので、どうしたら良いか判りません。
キョウヤさんがどう考えているか、聞いても良いですか?」
「俺ですか? そうですね……討伐ですかね」
そう言ったら驚かれた。えっ? 変な事言った?
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