異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第4章 色々解決したい

123 子供扱いされてるのが気に入らん

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翌日。

家を出て早速サイを具現化する。
今回はギルド職員も同行しないので楽だ。

「なぁなぁ。一人で乗りたいんだが?」
「俺の懐じゃ不満か?」
「不満と言うか、子供扱いされてるのが気に入らん」
「だって子猫じゃん」
「猫ではない!」

子猫が文句を言う。
どう見ても子猫なんだが。
百歩譲って虎だとしても、子供には違いないと思うんだけど。

まぁ、ここは大人な俺が聞き入れてあげよう。
大人な俺がね!

もう1頭サイを具現化し、そっちにホムラを乗せてあげる。
さあ、出発だ!


10分後。
サイ達が急に止まった。

「どうした?」

俺が聞くと「いやホムラはんが……」「見てみぃや」との目線。
ホムラを見るとぐったりしている。

「ホムラ! どうした?!」
「………………酔った」

乗り物酔いかよっ!
動物って乗り物酔いするのか。初めて知ったわ。

結局ホムラは俺の懐に戻ってきた。
なんだったんだ、このやりとりは!



道中は何事も無く、15日程度で目的の畑のある村に到着した。
やはり馬車に比べてサイは早い。日程の半分で到着するとは。

村の規模は民家が10件ほど。それ以外はデカイ倉庫のような建物が5棟建ってる。
食料貯蔵庫だろうか?

そして畑だけど……これ、畑って言うのかな?
区画が分かれているんだけど、どこもヤシの木のような木だらけ。
生い茂ってると言っても過言ではない。
これを育ててるのか?

でもヤシの実って、需要少なくない?
イメージだけど、リゾート地で出るトロピカルなジュースに使うくらいしか思いつかない。
この実を狙ってモンスターが来るのかね?

とりあえず、依頼を受けた冒険者なので、村長さんの所に行かなくちゃ。

俺を不審がる村人Aから村長宅を何とか聞き出し、尋ねる。
出てきたのは50代くらいの男性。おじいちゃんが出てくると思ってたわ。息子さんかな?

「え~と……冒険者?」
「そうですよ。何かおかしな所でも?」
「おかしな所しか無いんだが……」
「今、帝都ではこういうのが流行ってるんですよ」
「そ、そうなのか? ファッションには疎くてな。一応身分証を見せてもらえるか?」
「はいはい」

適当な事を言ったら納得してくれた。嘘です。ごめんなさい。

「確かに冒険者のようだ。依頼票を出してくれ」
「はいはい」

こういう遠方での依頼は、受注するとギルドが依頼票を発行するのだ。
それには依頼の内容と、受けた冒険者の名前等が書かれている。
いつでも依頼内容の確認が可能なのだ。便利。

「確認した。改めて挨拶しよう。俺が村長のソブダだ」
「よろしくお願いします」
「帝都の冒険者ギルドから来てくれたようだが……実は別で冒険者が来ていてな」

あらら、ブッキングですか。
まぁ、問題解決の為にあちこちのギルドに依頼を広めていたら起きうる事だよね。
現代のようにネットや電話がある訳でも無いし。

便利な便利な転送する魔道具や魔法も無い。あったら国が管理してるはずだ。
だって、そんなものがあったら、まず軍に使用するでしょ。
冒険者ギルドのような民間に渡されるはずがない。
現代のような民主主義国家でも、まず軍が使用して時代遅れになってから民間に開放されるのだ。
王族貴族がいる封建制度の国家で、民間の立場が強いなんてありえない。
まぁ極秘で持ってる可能性はあるけど、ギルドのような国外にも支店のある会社じゃあ無理でしょ。

何故かラノベではギルドの力が強いけどね。
現代で考えるなら、お隣の赤の国を想像したら判る。
民間企業があって儲けてるように思えるけど、国がやろうと思えばその企業を潰す事が可能。
現代でもそうなのに、中世時代に民間が強い訳がない。
あっ、異世界でファンタジーだから関係無いのか(笑)


さて、確かこういう場合についても、依頼票には書かれていたはず。

確認すると、
1.近くの冒険者ギルドで話し合う事。
2.無理な場合、村長を交えて冒険者同士で話し合う事。
3.決着がつかない場合、村長の意見を尊重する事。その上で高ランクの方の冒険者の意見を尊重する事。
4.多数決はしない事。
5.折り合いがつかない場合、キョウヤが主導権を取る事。脅さない事。
と書いてあった。

……何故名指しなのだろうか?
そして「脅すな」とは何? そんな事しないよ?

1~3までの事は理解出来る。
4は俺がソロだからだろう。相手がパーティーなら絶対に折れが不利だからね。
だが5については疑問だらけだ。誰だよ、これ作ったのは。

とにかく、先に来てた冒険者と合流しないとね。
今は畑を巡回してるらしい。
戻ってきたら話し合いだね。
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