異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第5章 ダンジョンに行こう

156 勇者だと?!

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「次は私か。
 名はスーズ。魔法が趣味で得意だ。よろしく頼む」

いわゆる魔法使いですね。
他の人と同じように革鎧姿だけど。

「俺はセムター! 足の速さには自信があるぜ!」

ダンジョンで足の速さって必要かな?
職業的には盗賊と書いてシーフと読まれるタイプかな?
おっさんなのに軽いなぁ。

「俺はタクヤ! 職業は勇者!
 剣でも魔法でも何でも出来るぜ!」

最後の最後に爆弾が!
日本の高校生っぽいな~と思ってたら、本当に日本人かも?!
確証はまだ無いけど、俺以外にもこの世界に来ている人間が居るのか……?

しかも勇者だと?! ってか職業って職種の事か?
本当なら、敵として魔王とか居るのか?!

まぁ、俺に出来る事と言えば、関わらない事だけだ。
もし魔王とか居て戦う事になるなら、近くに居ないのが一番だしね。
そんな事で良いのかって?
良いに決まっている。そんな事はこの世界の国や兵士の仕事だ。そして勇者の仕事。
そもそも、魔王が居るとして、何で勇者一行だけで退治に行くんだよ。
人類共通の敵なら、各国が協力して戦えよ。
魔王の所までの道中の露払いくらい軍隊で出来るだろ。総力戦だよ。

俺は一般人だし、職種はイラストレーター。関わる方がおかしい。
騙されやすい日本人の高校生にやらせておけ。
日本人で転移者だからって参加するのは変だろ?

おっと、日本人らしき人のせいで呆けてしまってた。

「自己紹介も終わりましたね。
 では次は目的を話してください。言いたくない人は言わなくても結構です。
 後は、こういう人と行動したい、等、ありましたら話してください」

ダンジョンに行く目的か。
確かにそれを聞けるのはありがたい。
目的が同じなら行動で言い合いになる事も少ない。
逆に同じ物を狙ってたら取り合いになるから一緒に行動出来ない。

一緒に行きたい人、ってのも同じだな。
陰気な人は嫌だ、騒がしい人は嫌だ、同性愛の人はちょっと……、食にこだわる人が良い、等、色々ある。
ってか、本当にお見合いみたいだなぁ。


「目的はレベルアップだ。男爵家の俺を優先するように」

おっと、ぶっちゃけたな。
レベルアップが目的なら、俺の目的とは被らないか。
だが、貴族を優先しろという事なら、入手した魔法紙を没収されるかもしれない。
後、行動に制限が出るだろう。貴族の言う事は絶っ対~!ってなるんじゃないだろうか?
う~ん、一緒にはなれないかな?

「目的はレベルアップとお金ですね~。索敵を軽視する人とはちょっと……」
「俺も同じだな。だが魔法紙は売らずに自分で使いたいので、それは優先して欲しい」

グラズさんとサイドさんはレベルアップとお金が目的か。
グラズさんの言う事は納得出来る。索敵は大事だ。疎かにして行きあたりばったりなヤツとは一緒に行けない。

サイドさんとは目的が被ったな。
取り合いになるかもしれないので、一緒にはなれないか?

おっと、俺の番か。

「目的は魔法紙です。初ダンジョンなので、色々と教えてくれる人が同行してくれると助かります。
 逆にお金やレベルアップにはあまり興味がありません」

素直に話してみた。
こう言っておけば、お金やレベルアップが目的の人は、俺を誘いやすくなるんじゃないかな?
自分で言うのもアレだけど、見た目が誘いにくいもんね。

「私の目的も魔法紙だ。集めて自分で使うつもりだ」

スーズさんも俺と同じか。

「俺は単純に金だね!」

セムターさんは金目当て。
ここまではっきり言ってくれると逆に清々しい。

「俺は実力アップの為に行く! 最下層を目指すぜ!」

タクヤ君……マジか。
絶対に同行出来ないわ。
俺なんか1層で魔法紙が入手出来れば帰る気で居るんだから。
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