《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

文字の大きさ
504 / 562
外伝 センバは続く

幕間 守ったのは…

しおりを挟む
フレア公爵視点


「確保ぉぉぉ!!」
そう叫べば治安部隊の隊員達が一斉に行動に出る。
主犯各達を確保する者。
子供達の確保のため建物に突入する者。

まぁ、教会と孤児院併設しとったからな、2手に別れねばならんのは、ちょっと痛手だが、大勢の一斉捕獲に向いとる植物の奴に声を掛けといて良かった。

しかしまぁ、木を隠すには森の中、なんて言うが、子供を隠すのに孤児院とは、なぁ。

しかも、本物の孤児たちが甘ったれの子供の心を折るとか言っとったの。

親の助けを求めて泣く子供達を、本当に親の無い子供達がどう思うか。

寄り添えるような、心の余裕のある環境の子供達じゃなかったってことじゃ。

それもそうか。
人身売買のカモフラージュに使われてるような孤児院じゃ、良い場所なわけがない。
ワシらの行き届かぬまつりごとが、こうして利用されとるのか…

なぁんて考えとったら

ズドゥーーーン!!!

轟音と地響きと共に砂嵐が襲ってくる。

なんじゃぁ?!!

思わずうずくまってしまうが

「ライ、ステイ!!」

そんな声で慌てて立ち上がると、教会があった場所には瓦礫の山。

そんでもって、その頂きに、足を蹴り上げた人影が、そのままの状態で固まっとる。

…怒りのあまり、センバの誰か、ライ、と聞こえたか?ぬぅ、勇者の再来の1人、シラヌイ・センバか。
まぁ、娘を囮にされちゃぁなぁ、教会を破壊したくもなるわなぁ?

「ライ様ー、怒りはわかるけどさぁ、人、死んでない?大丈夫?」
エミリオ、なんっちゅー、気の抜けた聞き方してるんじゃ。

「うむ。人間は放り投げてから壊した」
「投げられた人間はこっちで確保してまーす」
ちょっと離れた場所で、積み重なった人間と、その横で手を振る人間。

「マジか。っつーか、治安部隊の出番は?」
氷の。楽で良かったと思おうや。
声がきこえた方を見ると、気を失ってるであろう人間が、何人か積み重なっている隣で手を振っている男がいる。
うん。貰っておこう。

そうしていたら、孤児院の方から声がしてきた。
ほれ、治安部隊の出番あったじゃないか。

「ご助力、非常に感謝する!!教会は老朽化が進んでいて、今日、朽ちたようだ!!ご令嬢のケアに勤しんでくれ!後日、ご挨拶に伺う。ここはもう我々に任せられよ!」

孤児の中から誘拐された子供を見つけて、すでに売られた子供も居るんだろうか?ここの孤児院は閉院だな。孤児たちは、バラバラにはなるが、ワシらの領地の孤児院へ連れていこう。ここより人出も仕事もあるしな。なにより目が届く。

「バストンの小倅は残れよ?!」
「はいぃ?!」
いや逆に、なんでお前も帰る気でいるんじゃ?!

「いいいぃぃやッッ!!よーくさまは わたちません!あんじゅにごほうびくれるっていったもの!!」
「はいッ?!」
「おおぅ、そうじゃ、センバの唯一って言ってたか。うむ、バストンの小倅はご令嬢のケアの後、合流な!」
「ヨーク、後でな!」
土のも小倅に釘をさしておるし、ちゃんと後で来るじゃろう。

あの主犯各が言ってた
これの真意を掴まにゃ、エミリオもシラヌイ・センバも許しちゃくれないだろう?


さぁて、あの神父、どうやって口を割らせようか。
しおりを挟む
感想 68

あなたにおすすめの小説

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!

えながゆうき
ファンタジー
 妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!  剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!

ひ弱な竜人 ~周りより弱い身体に転生して、たまに面倒くさい事にも出会うけど家族・仲間・植物に囲まれて二度目の人生を楽しんでます~

白黒 キリン
ファンタジー
前世で重度の病人だった少年が、普人と変わらないくらい貧弱な身体に生まれた竜人族の少年ヤーウェルトとして転生する。ひたすらにマイペースに前世で諦めていたささやかな幸せを噛み締め、面倒くさい奴に絡まれたら鋼の精神力と図太い神経と植物の力を借りて圧倒し、面倒事に巻き込まれたら頼れる家族や仲間と植物の力を借りて撃破して、時に周囲を振り回しながら生きていく。 タイトルロゴは美風慶伍 様作で副題無し版です。 小説家になろうでも公開しています。 https://ncode.syosetu.com/n5715cb/ カクヨムでも公開してします。 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887026500 ●現状あれこれ ・2021/02/21 完結 ・2020/12/16 累計1000000ポイント達成 ・2020/12/15 300話達成 ・2020/10/05 お気に入り700達成 ・2020/09/02 累計ポイント900000達成 ・2020/04/26 累計ポイント800000達成 ・2019/11/16 累計ポイント700000達成 ・2019/10/12 200話達成 ・2019/08/25 お気に入り登録者数600達成 ・2019/06/08 累計ポイント600000達成 ・2019/04/20 累計ポイント550000達成 ・2019/02/14 累計ポイント500000達成 ・2019/02/04 ブックマーク500達成

【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!? バッドエンドだらけの悪役令嬢。 しかし、 「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」 そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。 運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語! ※完結済です。 ※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///) ※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。 《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです

ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。 転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。 前世の記憶を頼りに善悪等を判断。 貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。 2人の兄と、私と、弟と母。 母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。 ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。 前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。

ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします

未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢 十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう 好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ 傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する 今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~ 

志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。 けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。 そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。 ‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。 「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎

水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。 もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。 振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!! え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!? でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!? と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう! 前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい! だからこっちに熱い眼差しを送らないで! 答えられないんです! これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。 または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。 小説家になろうでも投稿してます。 こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。

処理中です...