《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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外伝 センバは続く

私の行く道 7

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いつの間にか、パパは馬に乗り、セリは荷馬車と併走しています。

「アンジュちゃん、ほら、馬に乗って」
ヨーク様が私の隣に馬を止めます。

「はい!」
私はジャンプして、ヨーク様の胸に飛び込みます。

「うん、アンジュちゃんなら来ると思った」
抱き止めてくれるヨーク様。好き!

ヨーク様の背中側に回り、おんぶのように首に抱きつき、足で胴にしがみつきます。
「ささ、ヨーク様、パパを追ってくださいな」
ああ、ヨーク様、良い匂い。

「うん、ちょっと首筋でふんすふんす鼻息荒いの止めて?何があったの?」
これ以上ない密着具合でヨーク様を堪能してましたのに。でもヨーク様が嫌なことは止めましょう。

「はい。トチが嫌な感じがする、って言ったので、パパが確認に行ったら、盗賊の拠点を見つけたそうです。
そこに拐われた人がいるらしいので、救出に行きます。
荷馬車に乗ってもらって、宿場で引き渡します」

「おおぅ…戦力はシラヌイ様とセリさんで十分、いや、オーバーキル?」

そんなことを言いながら、荷馬車に追いつき、後ろをついて行きます。
街道から外れても、道、有りましたのね?

「それこそ、盗賊達が戦利品を持ち帰るための道じゃないの?
この道に入る所、カモフラージュをシラヌイ様が破壊したんじゃない?」

荷馬車の後ろで子供達が私に手を振ります。
「アンジュ様!想い人と一緒で良いねぇ!!」「ねぇ、どこ行くの!」「近道?」「なんか狩るぅ?」

「君達になんの説明も無し?!」
ヨーク様がびっくりしてます。

「んー?なんか手伝ってって!」「そうそう。シラヌイ様もセリさんも一緒だから平気でしょう?」「最強がついてるし!」「なに狩るぅ?」
「最後の子、狩りがしたいの?!」
森に入れば疼くんでしょうかね?

そんなこんなで、森の中、いきなりお家が建ってました。

そして、その玄関前に、人間の頭がいくつも生えてます。

「お前!!ただですむと思うなよ!!」「出しやがれ!!」「仲間が来たらお前なんてなぁ!」

「ええぇ…?どう見たって、命の危機は自分達の方だとわからないの?」
ヨーク様が呆れ顔です。

「無視だ、無視。子供たち!入るぞ!」
「「「「「はーーい!!」」」」」
「いや待って!ここでも何の説明も無し?!そして、君達も素直過ぎない?!ちょっと、この子たちの将来、大丈夫?!」
子供達の将来まで心配してくれるヨーク様、好き!

荷馬車にはトチが、玄関前にはセリが残り、パパがお家に入って、ずんずん進んでいきます。私達もその後を追いかけます。

一番奥に扉があり、それを開けると下に続く階段があり、それを降りると、鉄格子が見えました。

「ええええ?!地下牢?!本格的に人攫いの拠点?!」
「知らん!」
うん。パパが知ってるはずないですね!

すぐ一つの牢に子供達とママ達よりは若い女性がいました。
「ヒィィィ!!」「うわーーん!」「助けて、ママぁ!」

パパを見て、全員隅っこに寄り、女性がひきつった声を出しながらも、泣いて震える子供達を背中にかばい、パパの後ろにいる子供達に気づきました。

「まままま、また、子供を拐って来たの?!悪魔!私達をどうするつもりよ!!」
なかなかに気の強い女性のようです。

パパが首をかしげて、
「助けるつもりだが?」
「…へ?いやいやいやいや、ううううう、うそよ!!
助けるつもりの人間が、隣の鉄の檻をねじり切って、鍵を開けても出られないように巻き付けるはずないわ!!」

「パパ、丁度よく鉄の棒が有った、って、鉄の棒って、これのことだったの?!」
私は隣の牢屋の扉をみたら、うん。鉄の棒、1本足りないわ。

「パパ?!親子で犯罪を?!こんな小さな子どもも一緒に人攫いを?!」
「アンジュを悪く言うのは許さん!」

パパが、檻を掴むと、「ヒイィィィィ!!!」中から悲鳴が上がります。

「うん、自分が危機的状況で、あの気の強さはなんだろう?ちょっと残念な子かな?しかも、僕も目に入ってない感じ?」
ヨーク様がため息をついてます。

「フンッ」っと、パパが一息気合いを入れると、掴んでいた鉄の檻がぐにゃりと曲がり、子供達なら余裕で通れそうな隙間が出来ました。





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更新が遅れて申し訳ありません…
お腹を壊してトイレと大親友になりました。
急に寒くなりました。皆様も、体調管理お気をつけくださいますように。
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