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外伝 センバは続く
私の行く道 8
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「行くぞ」
鉄の檻を曲げたパパは、一言告げるとスタスタと歩いて行ってしまいます。
「ぬぁー。相変わらず言葉が足りない。
君達、信じられないかもしれないけど、僕達は本当に助けに来たんだよ。外に荷馬車がある。それに乗って宿場までいって、そこで警備隊に保護を求めるから。
アレグロ達、ここを通ってあの子達を迎えに行ってあげてよ」
ヨーク様が説明をしてくれて、アレグロ達も「はーい!ねぇ、皆、お外に出よう!」と、中に入って声をかけていきます。
「お、王子様…」
女性がキラキラとした顔でヨーク様を見ていますが、ヨーク様は「シラヌイ様、待ってってば!」とパパの方を向いているので気づいていません。
むむむ、ヨーク様の素晴らしさに気づいたのは良いとして、私のヨーク様に手を出すのは許しません。
「抱っこ!」
ヨーク様が私の方を向いてくれました。
「ああ、うん、そうだね。僕達の歩幅に合わせて、アンジュちゃんは走ってたもんね」
ええ。1回、アレグロ達の演技指導も兼ねてカツラに投げてもらいましたけど。狭い場所では無理と気づきましたし。
ヨーク様が私を抱っこしてくれたら、
「お、王子様?!そんな悪魔の子を抱き上げるなんて!私を!か弱い私を抱き上げて連れてってください!」
「「はぁ?」」
私とヨーク様は思わず声を出します。
子供達はアレグロ達に手を引かれ、牢の外に出ていましたが、あの女性は、しなだれるような格好のまま、牢の中に残っていました。
「いや、そもそも僕、その隙間通れないし。君なら辛うじて通れると思うよ?
ってか、さっきまであんなにシラヌイ様に文句言ってたのにか弱いって、通じると思う?」
ズケズケ言うヨーク様、好き!
「そ、そんな!さっきは子供達を守らなくちゃと必死で!
こんな所に入れられて、被害者なんですよ、優しくしてください!大丈夫だと思ったら腰が抜けて立てないんです!」
「いやまぁ、被害者だけどさ、救助隊に優しさを強要するってどうなのよ?盗賊の仲間が来る前にまず迅速に逃げようよ。
ってか、僕、そこ通れないってば!」
ヨーク様は、試す事なく言いきります。
「それでも!手を差しのべるとか、優しく声をかけるとか、こんな可愛い女性がこんな可哀相な目に合ってたら、真っ先に助けるものですよね?」
「「「いや、自分で可愛いって」」」「アンジュ様の方が断然可愛いわ!」
子供達がツッコミ、アレグロがダメ押しします。
ここでカツラが
「ああ、もぉ!さっさと出て?!本当に動けないの?!」
自分が手を繋いでた子供を他の子に預け、牢の中に戻って、抱き上げようと手を伸ばすと
「アンタじゃないの!子供に私が運べるわけないじゃない!あの王子様が良いのよ!」
パシッっとカツラの手を叩きました。
「「「「はぁぁぁあああ?!」」」」
私達の声が重なり、誘拐されてた子供達もドン引きです。
「私は誘拐されるくらい可愛いの!王子様、私のお父様は大きな商会を持っててお金持ちだし!私のモノになったら楽させてあげるし!さぁ、早く私をココから出して、ね!!」
カツラをガン無視して、ヨーク様にだけ目を向け話す女性。
「典型的なワガママ娘かよ…嫌なのに目を付けられたぁ…」
ヨーク様、片手で目を覆ってうなだれます。
なので、ヨシヨシと頭を撫でてみました。うなだれるヨーク様、好き!
「ああ、アンジュちゃん、慰めてくれるの、ありがとう。
いやこれ、置いてっちゃダメだよね?そうだよね、一応被害者だもんなぁ…警備隊に引き渡すまでの我慢かぁ…
アンジュちゃん、シラヌイ様に抱っこしてもら」「イヤです!!」
「アンジュ?!」
速攻拒否したら、両手を広げてたパパが絶望に染まったようなお顔をしています。
「あ、うん、今のシラヌイ様を救えるのはアンジュちゃんだけだからね?この場を離れるために、とりあえず、シラヌイ様に抱っこさせてくれないかな?お願いだよ、アンジュちゃん。宿場に着いたら一緒にご飯食べようね?」
ぬぅ、ヨーク様のお願いなら仕方ありません。
「パパが嫌いなわけじゃないのよ。悲しい顔しないで?パパ、抱っこ」
「おぉ!」
両手を広げて、パパの方を向きます。
パパに抱っこされて、パパの頭をヨシヨシします。
うん。パパ、でれでれですね。
ヨーク様に向き直り「ご飯、約束です!」念を押します。
「もちろん!ありがとう、アンジュちゃん!
…2歳児がこんなに聞き分け良いのに、こんのクソアマ…」
最後はボソボソつぶやくヨーク様。
口の悪いヨーク様、好き!!
鉄の檻を曲げたパパは、一言告げるとスタスタと歩いて行ってしまいます。
「ぬぁー。相変わらず言葉が足りない。
君達、信じられないかもしれないけど、僕達は本当に助けに来たんだよ。外に荷馬車がある。それに乗って宿場までいって、そこで警備隊に保護を求めるから。
アレグロ達、ここを通ってあの子達を迎えに行ってあげてよ」
ヨーク様が説明をしてくれて、アレグロ達も「はーい!ねぇ、皆、お外に出よう!」と、中に入って声をかけていきます。
「お、王子様…」
女性がキラキラとした顔でヨーク様を見ていますが、ヨーク様は「シラヌイ様、待ってってば!」とパパの方を向いているので気づいていません。
むむむ、ヨーク様の素晴らしさに気づいたのは良いとして、私のヨーク様に手を出すのは許しません。
「抱っこ!」
ヨーク様が私の方を向いてくれました。
「ああ、うん、そうだね。僕達の歩幅に合わせて、アンジュちゃんは走ってたもんね」
ええ。1回、アレグロ達の演技指導も兼ねてカツラに投げてもらいましたけど。狭い場所では無理と気づきましたし。
ヨーク様が私を抱っこしてくれたら、
「お、王子様?!そんな悪魔の子を抱き上げるなんて!私を!か弱い私を抱き上げて連れてってください!」
「「はぁ?」」
私とヨーク様は思わず声を出します。
子供達はアレグロ達に手を引かれ、牢の外に出ていましたが、あの女性は、しなだれるような格好のまま、牢の中に残っていました。
「いや、そもそも僕、その隙間通れないし。君なら辛うじて通れると思うよ?
ってか、さっきまであんなにシラヌイ様に文句言ってたのにか弱いって、通じると思う?」
ズケズケ言うヨーク様、好き!
「そ、そんな!さっきは子供達を守らなくちゃと必死で!
こんな所に入れられて、被害者なんですよ、優しくしてください!大丈夫だと思ったら腰が抜けて立てないんです!」
「いやまぁ、被害者だけどさ、救助隊に優しさを強要するってどうなのよ?盗賊の仲間が来る前にまず迅速に逃げようよ。
ってか、僕、そこ通れないってば!」
ヨーク様は、試す事なく言いきります。
「それでも!手を差しのべるとか、優しく声をかけるとか、こんな可愛い女性がこんな可哀相な目に合ってたら、真っ先に助けるものですよね?」
「「「いや、自分で可愛いって」」」「アンジュ様の方が断然可愛いわ!」
子供達がツッコミ、アレグロがダメ押しします。
ここでカツラが
「ああ、もぉ!さっさと出て?!本当に動けないの?!」
自分が手を繋いでた子供を他の子に預け、牢の中に戻って、抱き上げようと手を伸ばすと
「アンタじゃないの!子供に私が運べるわけないじゃない!あの王子様が良いのよ!」
パシッっとカツラの手を叩きました。
「「「「はぁぁぁあああ?!」」」」
私達の声が重なり、誘拐されてた子供達もドン引きです。
「私は誘拐されるくらい可愛いの!王子様、私のお父様は大きな商会を持っててお金持ちだし!私のモノになったら楽させてあげるし!さぁ、早く私をココから出して、ね!!」
カツラをガン無視して、ヨーク様にだけ目を向け話す女性。
「典型的なワガママ娘かよ…嫌なのに目を付けられたぁ…」
ヨーク様、片手で目を覆ってうなだれます。
なので、ヨシヨシと頭を撫でてみました。うなだれるヨーク様、好き!
「ああ、アンジュちゃん、慰めてくれるの、ありがとう。
いやこれ、置いてっちゃダメだよね?そうだよね、一応被害者だもんなぁ…警備隊に引き渡すまでの我慢かぁ…
アンジュちゃん、シラヌイ様に抱っこしてもら」「イヤです!!」
「アンジュ?!」
速攻拒否したら、両手を広げてたパパが絶望に染まったようなお顔をしています。
「あ、うん、今のシラヌイ様を救えるのはアンジュちゃんだけだからね?この場を離れるために、とりあえず、シラヌイ様に抱っこさせてくれないかな?お願いだよ、アンジュちゃん。宿場に着いたら一緒にご飯食べようね?」
ぬぅ、ヨーク様のお願いなら仕方ありません。
「パパが嫌いなわけじゃないのよ。悲しい顔しないで?パパ、抱っこ」
「おぉ!」
両手を広げて、パパの方を向きます。
パパに抱っこされて、パパの頭をヨシヨシします。
うん。パパ、でれでれですね。
ヨーク様に向き直り「ご飯、約束です!」念を押します。
「もちろん!ありがとう、アンジュちゃん!
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