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外伝 センバは続く
私の行く道 9
「ココを人間2人が一緒に通るとか、普通に無理ってわかるよね?」
ヨーク様が牢の前に立って、パパがひしゃげた場所を指差します。
女性はヨーク様の顔を見上げてましたが、指差された場所をみて、口元をヒクつかせました。
ええ、状況を判断頂けたようでなによりです。
すっくと立って、普通に出てきたと思ったら、
「ああぁ!」
そう叫んで、ヨーク様の前で崩れ落ちました。嘘でしょう?
「…」
上目遣いでヨーク様を見上げたまま、停止してます。
ええ、全員、停止、いや、凝視してます。
「いや、ここは優しく手を差しのべて、しなだれかかる私を受け止めて
〝大丈夫ですか、お嬢様、私がお運び致しましょう〞って抱き上げて
〝ああ、ありがとう。貴方のような方に助けていただけるなんて…〞
〝私もこんな素晴らしい女性とこんな場所で出会えるなんて、これぞまさに運命でしょう!〞
って、見つめ合い良い雰囲気になる場面でしょう?!」
「「「「は???」」」」「いや、ならねぇよ!!」
女性は立ち上がり、ヨーク様に捲し立てますが、外野は驚きのあまり変な声が出るし、ヨーク様はご立腹です。
「おい、さっさと行くぞ。来ないなら知らん。置いていく」
パパは呆れて先に歩きだしました。
手を繋いだ子供達もパパの後に続き、ヨーク様も歩きだした、ら。
「うわぁ!」
「ムリムリムリムリ、歩けないから!さぁ、連れてって!!」
ヨーク様にタックルかましているじゃありませんか!
「パパ、あの人、不愉快。でも連れてかないのも逆恨みされそうで、もっとイヤ」
感情がぐるぐるで、パパにぎゅっとしがみついて愚痴をこぼしてしまいました。
「ん」
パパは短くうなずくと、私を降ろして、ぎゃぁぎゃぁ言ってる女性の背後に回り、ストっと手刀を入れて気絶させると、そのまま肩に荷物担ぎです。
「行くぞ」
私をもう片方の手で抱っこして何事もなかったように、また先頭を歩きだします。
「もう、シラヌイ様!最初っからそうしてくれれば良かったのに!」
「ん」
アレグロの抗議も一文字で終わらせるパパ。
「アレグロの気持ちもわかるけど、助けに来た人間に、あそこまでごねる誘拐被害者っておかしいから!」
「それもそうねぇ。この子達の方がよっぽど大人だわー。貴方達、頑張ったわね、偉かったわね!」
うんうん、頑張った、偉かった、温かいもの食べようね、と、歩きながら子供達を褒めて慰め、頭を撫でるアレグロ達。
本当は、そこで座り込んでわぁわぁ泣きたいだろうに、子供達はぼろぼろと涙をこぼしながらも、繋いだ手を離さずに一生懸命歩きます。
なんて健気なんでしょう。
警備隊の皆さんにくれぐれも家族の元に返しておくれと頼まなくては。
お外に出ると。
玄関前に生えている人間の頭の数が増えていました。
「セリ!大丈夫だった?」
「はい」
私の声掛けにも一言で済ませるセリ。
うん、セリもしゃべらない人間だった。
「トチ!貴方は平気?荷馬車も無事?!」
「はーい!俺も荷馬車も無事です!あんなの、何人来たって負ける俺らじゃないです!」
胸を張って答えるトチ。
「うんうん。言葉遣いも丁寧になってきたわ!馴れよ馴れ。
さぁ皆、荷馬車でごめんね、でも毛布とか、いっぱい積んでるから、それを使って乗ってちょうだい。
皆は、子供達に寄り添ってね。トチは御者出来る?そこでパパと一緒に外で有ったこと聞くからね。
ヨーク様とセリは馬で護衛よろしくね。
あ、その前に、セリ。この人、毛布にくるんで縛っといてくれない?」「ハイ」
この女性、面倒そうなので、宿場まで動けなくしておきましょう。
「よし!宿場まで行って、警備隊にお願いしましょう!」
ぺちっと一つ手を叩いて皆を促します。
「うん、シラヌイ様よりアンジュちゃんが、よっぽど司令官っぽい。抱っこされてるけど」
苦笑いするヨーク様。
本当はヨーク様と馬で2人乗りしたいんですけど、パパに任せたら、すべて言葉足らずで誤解されそうですから、私が知っておかなくちゃダメでしょう?
そんな私に惚れてくれていいんですよ、ヨーク様!!
ヨーク様が牢の前に立って、パパがひしゃげた場所を指差します。
女性はヨーク様の顔を見上げてましたが、指差された場所をみて、口元をヒクつかせました。
ええ、状況を判断頂けたようでなによりです。
すっくと立って、普通に出てきたと思ったら、
「ああぁ!」
そう叫んで、ヨーク様の前で崩れ落ちました。嘘でしょう?
「…」
上目遣いでヨーク様を見上げたまま、停止してます。
ええ、全員、停止、いや、凝視してます。
「いや、ここは優しく手を差しのべて、しなだれかかる私を受け止めて
〝大丈夫ですか、お嬢様、私がお運び致しましょう〞って抱き上げて
〝ああ、ありがとう。貴方のような方に助けていただけるなんて…〞
〝私もこんな素晴らしい女性とこんな場所で出会えるなんて、これぞまさに運命でしょう!〞
って、見つめ合い良い雰囲気になる場面でしょう?!」
「「「「は???」」」」「いや、ならねぇよ!!」
女性は立ち上がり、ヨーク様に捲し立てますが、外野は驚きのあまり変な声が出るし、ヨーク様はご立腹です。
「おい、さっさと行くぞ。来ないなら知らん。置いていく」
パパは呆れて先に歩きだしました。
手を繋いだ子供達もパパの後に続き、ヨーク様も歩きだした、ら。
「うわぁ!」
「ムリムリムリムリ、歩けないから!さぁ、連れてって!!」
ヨーク様にタックルかましているじゃありませんか!
「パパ、あの人、不愉快。でも連れてかないのも逆恨みされそうで、もっとイヤ」
感情がぐるぐるで、パパにぎゅっとしがみついて愚痴をこぼしてしまいました。
「ん」
パパは短くうなずくと、私を降ろして、ぎゃぁぎゃぁ言ってる女性の背後に回り、ストっと手刀を入れて気絶させると、そのまま肩に荷物担ぎです。
「行くぞ」
私をもう片方の手で抱っこして何事もなかったように、また先頭を歩きだします。
「もう、シラヌイ様!最初っからそうしてくれれば良かったのに!」
「ん」
アレグロの抗議も一文字で終わらせるパパ。
「アレグロの気持ちもわかるけど、助けに来た人間に、あそこまでごねる誘拐被害者っておかしいから!」
「それもそうねぇ。この子達の方がよっぽど大人だわー。貴方達、頑張ったわね、偉かったわね!」
うんうん、頑張った、偉かった、温かいもの食べようね、と、歩きながら子供達を褒めて慰め、頭を撫でるアレグロ達。
本当は、そこで座り込んでわぁわぁ泣きたいだろうに、子供達はぼろぼろと涙をこぼしながらも、繋いだ手を離さずに一生懸命歩きます。
なんて健気なんでしょう。
警備隊の皆さんにくれぐれも家族の元に返しておくれと頼まなくては。
お外に出ると。
玄関前に生えている人間の頭の数が増えていました。
「セリ!大丈夫だった?」
「はい」
私の声掛けにも一言で済ませるセリ。
うん、セリもしゃべらない人間だった。
「トチ!貴方は平気?荷馬車も無事?!」
「はーい!俺も荷馬車も無事です!あんなの、何人来たって負ける俺らじゃないです!」
胸を張って答えるトチ。
「うんうん。言葉遣いも丁寧になってきたわ!馴れよ馴れ。
さぁ皆、荷馬車でごめんね、でも毛布とか、いっぱい積んでるから、それを使って乗ってちょうだい。
皆は、子供達に寄り添ってね。トチは御者出来る?そこでパパと一緒に外で有ったこと聞くからね。
ヨーク様とセリは馬で護衛よろしくね。
あ、その前に、セリ。この人、毛布にくるんで縛っといてくれない?」「ハイ」
この女性、面倒そうなので、宿場まで動けなくしておきましょう。
「よし!宿場まで行って、警備隊にお願いしましょう!」
ぺちっと一つ手を叩いて皆を促します。
「うん、シラヌイ様よりアンジュちゃんが、よっぽど司令官っぽい。抱っこされてるけど」
苦笑いするヨーク様。
本当はヨーク様と馬で2人乗りしたいんですけど、パパに任せたら、すべて言葉足らずで誤解されそうですから、私が知っておかなくちゃダメでしょう?
そんな私に惚れてくれていいんですよ、ヨーク様!!
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