《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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これぞ悪役?シスコン無双

フッ、封印した右手が疼くぜ、的な。

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お兄様は、手を上げて発言の許可を貰います。

「先生、私は家庭教師から、王家の魔法は守護と習いました。
先日、エアトルの領地に魔物が大量発生致し、妹と2人長期休暇を頂き、災害復興にあたったのですが、村が1つ全滅しました。
生き残りは発見できませんでした。

もし、殿下が既に取得済みであれば、民を守る守護の魔法をこの目で拝見したいのですが、いかがでしょう?」

「村が全滅?」と、少しざわざわとしました。
お兄様は、さりげなく私達ものスッゴク大変だったんだけど?というニュアンスを入たんですが、通じてます?

ねぇ殿下、お兄様のお手紙、探して下さいました?

先生が、
「と言うことなんですが、殿下、王家の固有魔法をご披露頂く事は可能ですか?」
と聞いてくださいます。
ああ、固有魔法は、秘匿する場合もありますね、シュロスなんかは最重要機密事項ですものね。

「フッ、本気を出せばいくらでも見せてやれるのだがな、我が王家の固有魔法はひけらかす物ではないのだ。
私の右手も疼いているのだがな、残念だが、ココで披露することは出来ん」

えーっと、思春期の病を煩ってらっしゃる?
まぁ、思春期真っ盛りっちゃぁ真っ盛りですかね?

「わかりました、まぁ、残念ですが、殿下の固有魔法は諦めましょう。では、次にエアトル嬢…」
「いや!!どうしても、どうしてもというなら、見せてやらんでもない!!」

「めんどくさいヤツだな」お兄様、声出てますわ。
私も呼ばれたから立ち上がりかけましたのに、ちょっと恥ずかしいじゃないですか。

「えっと?こんな機会中々ないので、ぜひ、拝見したいです」
先生も最初疑問系だったのに、立直りましたわ。
ええ、見せても大丈夫なら、見たいですもの。

「ただな、レインボーのように、美しく見えるものではないのだ。
結界だから。
言われねば、まぁ、言われてもどこにあるのかもわからん。
だから、見せてもいいが、見えぬぞ、と言いたかったのだ、うん」

「はい!殿下、質問です。それは、魔法や物理攻撃から守ってくれるものなのですか?」
お兄様が質問すると気を良くしたのか、殿下が答えます。

「そういう効果も有るには有る。が、一番は魔物が寄って来なくなるものだ。
だから、王都の城壁には王族が毎晩魔力をながしている。王族にしか出来ん仕事だ」
胸を張って答える殿下。

ん?なんかモヤっとしました。お兄様も一瞬眉間にシワを寄せました。

「先生!あの的は破壊しても良いものですか?」「止めてください」
お兄様の質問に、先生、即答でしたね。

「ヨーク・バストン様、殿下のデモンストレーションにお手伝い頂く事は可能ですか?」
お兄様が、ヨーク様に声掛けします。

「え?何をすれば良い?」
キラキラした顔でこっちをみるヨーク様。

「そんなに大きくなくていいです。
同じ大きさの、同じ厚さの土壁を2つ、作って頂いて、
片方に殿下の固有魔法を施して頂ければ、強度がどのくらい増すのかの良い実験になると思ったのですが、
どうでしょう?」
先生と、殿下を見ながら言うお兄様。

「ああ、なるほど。バストン君、協力願えるかな?
殿下もどうでしょう?殿下の、ひいては王家の実力も目に見えて実証出来るかと。
ちなみに、殿下の魔法は一度施せば、どのくらいの時間、効果が続くので?」

「継続時間?計った事はないな。まぁでも1時間はもつだろう。
よし、右手の封印を解こう!!王家の威光を知らしめるために、やってみようではないか!!」

え、右手のどの辺に封印ありましたの?

「ディ、それは、言わない約束のヤツだ」
お兄様が、私の肩に手を乗せて、ご自分の肩を震わせながら言います。
うそ?声に出てました?

あら、殿下が赤い顔してこっちをにらんでますわ。
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