《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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これぞ悪役?シスコン無双

木っ端微塵

「ん"ん"っ、では、気を取り直して、バストン君、土壁を2つ、作って貰えるかな?」
先生が仕切り直します。

「はいっ!ウォール!!もう1つ、ウォール!!」
ヨーク様が地面に手をつけて叫ぶと、土壁が出来ました。

「ああ、もしかして、ヨーク様、土っていう、ここに有るものに魔力を流して形作るのが得意なのか。
私達みたいに魔力を練り上げて現象を起こすのと、またちょっと違うのかな。
ああ、だから飛ばすのが苦手っていってたのかな」
考察をするお兄様を、先生が驚いた顔で見ています。

「エアトル君!放課後語り合わないかい?!
魔法科の先生も呼ぶから、今の話、キチンと聞かせてくれないか!!!」
「え、嫌ですけど?」「なぜに?!」
ソッコーで断ったお兄様に、先生が驚いた顔で聞いてきます。

「ディと過ごす時間が減ります」「では、エアトル嬢も一緒に!!」
「えっと、まずは、殿下の検証から致しませんこと?」
「「そうだった」」
何の時間か思い出した先生とお兄様。
くるっと殿下の方を向きます。

殿下、赤い顔してぷるぷるしています。

「エアトル!
見たいって言うから、特別に見せてやろうとしてるのに、なんなんだよ!!」
「え?今のは俺悪くないだろ」
お兄様が小首をかしげます。

「見たいって言ったんだ!私が最優先だろう!!!」

「準備段階で文句言われても?
ほら、見てるから。いやー、早く殿下の固有魔法みたいなー」
お兄様、後半棒読みですわ。

「馬鹿にしてるだろう?!」
ほら、案の定、殿下地団駄踏み出したじゃないですか。んもう、どうするんですの?

「殿下!!
エアトル君が目立ってますけど、私達も殿下の魔法、楽しみにしてたんですのよ?
なんせ、初めて拝見するんですから。
ここにいる皆さんの期待を無にする殿下ではないですよね?」
「そうですよ!僕の壁に殿下が魔法を施してくれるって、めっちゃ光栄なことだから、僕、ハリキリ過ぎちゃって!殿下に褒めて頂こうと思ったんですよ?!」
フーティ様、ヨーク様、フォローしまくりです。
こうやって、殿下を煽ててその気にさせてきたんでしょうねぇ。
苦労が忍ばれます。

「そ、そうだな、皆が私の魔法を待っていたのだったな!
よし、皆のために披露しようではないか!!
〝プロテクト!!!〞」
そう言って、土壁の1つに向かって魔法を放ちます。
土壁が光に包まれて、消えていきます。

あ、コーティングされた感じ、しますね!!

「あー、やっぱり…」お兄様がつぶやきます。
「どうしましたの?」
「実はさ、ホ「エアトル!!!どうだ!!!」後で」
そう言ってお兄様が立ち上がり、
「近くで拝見してもかまいませんか?ぜひ、皆さんもご一緒に」

「もちろんだ!じっくり堪能するが良い!!!」
殿下、胸を張ってご機嫌ですわ。

「あ、つるつるしてる」「角度変えると光って見える」「あ、ちょっと削ろうとしてもボロボロしない」

皆さんで元の土壁とコーティング土壁と比較して楽しんでますわ。
先生も触って眺めてじっくり観察しています。
これを提案したお兄様、さすがですわ!!
しばらくして、


パンパンパン!!


「はい、皆さん注目。
殿下、貴重な機会をありがとうございます。皆さん、じっくり観察させて貰いましたね?「「「ハイ!!」」」
では、これから、耐久実験を行いたいと思いますが、よろしいですか?」

あ、それがメインだった。

「魔法を披露してないのはエアトルのお二人ですが、どうしましょうか?」
あー、私がやったら、木っ端微塵な気がします。微調整苦手なんですの。

「私がやります。妹に良いところ見せたいので」
お兄様が、私をフォローしてくれましたわ。さりげない優しさ、素敵ですお兄様。

「この土壁だったら、この位で穴があくと思うんだよな。
これと同じのを2つ出して、と」
お兄様が、右手と左手、1個づつ手のひらにウィンド・ショットを準備します。
すると「「「おおおおおお!!!」」」皆さんからどよめきが起こります。
なぜに?

「この年で、2つ同時展開もすごいですが、準備した状態のままキープ出来るのもすごいです」
先生が解説してくれます。なるほど、それがすごいのですか。

「では、いきます、ウィンド・ショット!!」

ドゴン!!シュビッ!!


そのままの土壁は、大破しました。


コーティング土壁には、


穴が開きました。
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