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SS
思いつきは違う方へ行くものです
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「お兄様、素敵なお針子、ご存じない?」
私、思い付きましたの!
「ディ?今さらドレスに目覚めたの?」
お兄様が、こてん、と首をかしげると
「話は聞かせてもらったわ!!!」
ばーーーーんと扉が開いてお母様が登場しました。
「リア!!やっと貴女を着せかえ人形に、ゲフンゲフン、お洒落に目覚めてくれたのね!さぁ、そうと決まれば」「お母様違いますわぁ!」「え、違うの?」
私の両肩を、がっちり掴んで逃がさへんで!という勢いのお母様でしたが、こてん、と首をかしげます。
「ホネマントは、冬も夏もあのままって事は、夏の暑さにも強いですわよね?
ぬいぐるみの、中身を詰めない〝がわ〞をホネマントの大きさで作って、ホネマントをすっぽり覆うのです!
名付けて、着ぐるみ!!
まずはホネマントで試してみて、動きを阻害しないことを確認!!
半年もあれば冬に向けた改良も出来ますわ!
完成品を赤ちゃんから幼児用で販売!自分のお子ちゃまが可愛くなる、しかも、すっぽり覆って完璧な防寒対策と可愛さを両立した新製品の発売ですわぁ!!」
「「はい??」」
お兄様とお母様が、揃って首をかしげてますわ。
「ですから、ぬいぐるみの〝がわ〞をホネマントの大きさで作って欲しいんですの」
伝わります?と、私もこてん、と首をかしげてお兄様とお母様を見つめます。
「あ、うん。わかった。それがディの望みなら?」
お兄様は、ちょっと疑問に思いながらもうなずいてくれましたわ。
お母様は「とりあえずドレスを作りましょう!リアちゃんとお揃いならイチイも着るわ!ミツバ!!」と呼ぶと、ミツバがシュタッっと登場し「嗚呼、なんてこと!リオリア様がお困りです!!」と大声で叫びます。
すると
「…オ…ア……リオリアさまぁぁぁぁぁああ!!!」「捕獲!!!」「ぬぁ?!」
土煙と共に現れたチィちゃんを、ミツバがチェーンでぐるぐる巻きにして、
「やっと勘が戻ってきました!!」って、良いのかしら?
「イチイ!リアちゃんとお揃いのドレスを、新年の宴、ゲフンゲフン、パーティー用に作るわよ!!」
ぐるぐる巻きでミツバの肩に担がれたチィちゃんと、セリにお姫様抱っこされた私は、お母様に連行されましたけど、
「お兄様ぁ!着ぐるみ出来たら教えてくださいませぇ!」
「あ、うん。わかった」
私達を呆然と見送るお兄様に任せておけば安心ですわ!!
そして数日後。
「ディ?一応出来たんだけどさぁ…」
チィちゃんとお茶をしていたところにやってきたお兄様。歯切れが悪いですわ?
「まぁ、見た方が早いか。ホネ!」
「なぁ?これは正解なのか?」
そう言いながら出てきたホネマント。
腕が白、お腹が黒で、ダボっとした胴体と、おや、長めのしっぽもあります。
そして、肝心のお顔ですが、フルフェイスです。
そうですね、私、ぬいぐるみの〝がわ〞って言いましたわ。
私が思ってたの、子供用着ぐるみでフードに動物のお顔、お子様のお顔は見えますの、って言わなきゃダメですわよね。
ちなみに、フルフェイスのお顔ですが、
白いお顔に、丸くて黒いお耳は良いんです。
大きめの、黒いおめめも良いんです。
なんで、お口が長めなんですの?
「お兄様、私の言い方が悪かったんですの。
でもまぁ、これはこれとして、ホネマントの歩く着ぐるみ人形と思えば面白いかも?
絶妙に可愛さと不気味さが混ざってますわ。
なんの動物を見本にしましたの?」
「なんか知ってる気がするぅ、なんだっけぇ…」
チィちゃんが頭を抱えて考えてますが、とりあえず放置で。
「あーー、これな。
なんか最近、あのピンク元聖女がさぁ、病院で長期治療を受ける子供に、それこそぬいぐるみを配ったらしいんだよね。
それが〝ぱんだ〞っていう名前の白い顔で黒のタレ目のタヌキだかキツネで、可愛いと大人気になったんだと。
それをヒントに、白と黒の動物を作ってみたらしいんだよねぇ」
パンダがタヌキ、って、ドラ○もんじゃないんですから。
そもそも、身体の配色が逆ですわ?
…情報が錯綜して、絶妙に間違って伝わって来てますわね?
「ひらめいたぁ!!!コアリクイ!!!」
チィちゃんが、がばっと立ち上がります。
ああああ!
言われてみれば、
お耳が黒くて、おめめが大きめで蟻塚に舌を入れる長めのお口。
白い手足に黒い胴体、長めのしっぽで体を支えて二本足で立ち上がり、
「ホネマント!ちょっと、両手両足を広げて、通せんぼ、みたいに立ってみてくれません?」
「こうか?」
「そうそうコレコレこれ!!急所丸出しの威嚇のポーズ!!」
「「は???」」「ブッファ!」
お兄様とホネマントの困惑が重なります。
チィちゃんが大笑いしています。
これはこれでアリですが、お子様用着ぐるみでコアリクイは渋すぎですわね!
ホネマント専用ですわ!!
ちょっと落ち込んだ時、このポーズをして貰ったら、立ち直れる気がします。
「俺の屍を越えて行け!」とか?セリフ付きなら尚ヨシですわ!
それはそれとして。
まずは可愛いの代名詞、ネコやウサギからやり直してみましょう。
私、思い付きましたの!
「ディ?今さらドレスに目覚めたの?」
お兄様が、こてん、と首をかしげると
「話は聞かせてもらったわ!!!」
ばーーーーんと扉が開いてお母様が登場しました。
「リア!!やっと貴女を着せかえ人形に、ゲフンゲフン、お洒落に目覚めてくれたのね!さぁ、そうと決まれば」「お母様違いますわぁ!」「え、違うの?」
私の両肩を、がっちり掴んで逃がさへんで!という勢いのお母様でしたが、こてん、と首をかしげます。
「ホネマントは、冬も夏もあのままって事は、夏の暑さにも強いですわよね?
ぬいぐるみの、中身を詰めない〝がわ〞をホネマントの大きさで作って、ホネマントをすっぽり覆うのです!
名付けて、着ぐるみ!!
まずはホネマントで試してみて、動きを阻害しないことを確認!!
半年もあれば冬に向けた改良も出来ますわ!
完成品を赤ちゃんから幼児用で販売!自分のお子ちゃまが可愛くなる、しかも、すっぽり覆って完璧な防寒対策と可愛さを両立した新製品の発売ですわぁ!!」
「「はい??」」
お兄様とお母様が、揃って首をかしげてますわ。
「ですから、ぬいぐるみの〝がわ〞をホネマントの大きさで作って欲しいんですの」
伝わります?と、私もこてん、と首をかしげてお兄様とお母様を見つめます。
「あ、うん。わかった。それがディの望みなら?」
お兄様は、ちょっと疑問に思いながらもうなずいてくれましたわ。
お母様は「とりあえずドレスを作りましょう!リアちゃんとお揃いならイチイも着るわ!ミツバ!!」と呼ぶと、ミツバがシュタッっと登場し「嗚呼、なんてこと!リオリア様がお困りです!!」と大声で叫びます。
すると
「…オ…ア……リオリアさまぁぁぁぁぁああ!!!」「捕獲!!!」「ぬぁ?!」
土煙と共に現れたチィちゃんを、ミツバがチェーンでぐるぐる巻きにして、
「やっと勘が戻ってきました!!」って、良いのかしら?
「イチイ!リアちゃんとお揃いのドレスを、新年の宴、ゲフンゲフン、パーティー用に作るわよ!!」
ぐるぐる巻きでミツバの肩に担がれたチィちゃんと、セリにお姫様抱っこされた私は、お母様に連行されましたけど、
「お兄様ぁ!着ぐるみ出来たら教えてくださいませぇ!」
「あ、うん。わかった」
私達を呆然と見送るお兄様に任せておけば安心ですわ!!
そして数日後。
「ディ?一応出来たんだけどさぁ…」
チィちゃんとお茶をしていたところにやってきたお兄様。歯切れが悪いですわ?
「まぁ、見た方が早いか。ホネ!」
「なぁ?これは正解なのか?」
そう言いながら出てきたホネマント。
腕が白、お腹が黒で、ダボっとした胴体と、おや、長めのしっぽもあります。
そして、肝心のお顔ですが、フルフェイスです。
そうですね、私、ぬいぐるみの〝がわ〞って言いましたわ。
私が思ってたの、子供用着ぐるみでフードに動物のお顔、お子様のお顔は見えますの、って言わなきゃダメですわよね。
ちなみに、フルフェイスのお顔ですが、
白いお顔に、丸くて黒いお耳は良いんです。
大きめの、黒いおめめも良いんです。
なんで、お口が長めなんですの?
「お兄様、私の言い方が悪かったんですの。
でもまぁ、これはこれとして、ホネマントの歩く着ぐるみ人形と思えば面白いかも?
絶妙に可愛さと不気味さが混ざってますわ。
なんの動物を見本にしましたの?」
「なんか知ってる気がするぅ、なんだっけぇ…」
チィちゃんが頭を抱えて考えてますが、とりあえず放置で。
「あーー、これな。
なんか最近、あのピンク元聖女がさぁ、病院で長期治療を受ける子供に、それこそぬいぐるみを配ったらしいんだよね。
それが〝ぱんだ〞っていう名前の白い顔で黒のタレ目のタヌキだかキツネで、可愛いと大人気になったんだと。
それをヒントに、白と黒の動物を作ってみたらしいんだよねぇ」
パンダがタヌキ、って、ドラ○もんじゃないんですから。
そもそも、身体の配色が逆ですわ?
…情報が錯綜して、絶妙に間違って伝わって来てますわね?
「ひらめいたぁ!!!コアリクイ!!!」
チィちゃんが、がばっと立ち上がります。
ああああ!
言われてみれば、
お耳が黒くて、おめめが大きめで蟻塚に舌を入れる長めのお口。
白い手足に黒い胴体、長めのしっぽで体を支えて二本足で立ち上がり、
「ホネマント!ちょっと、両手両足を広げて、通せんぼ、みたいに立ってみてくれません?」
「こうか?」
「そうそうコレコレこれ!!急所丸出しの威嚇のポーズ!!」
「「は???」」「ブッファ!」
お兄様とホネマントの困惑が重なります。
チィちゃんが大笑いしています。
これはこれでアリですが、お子様用着ぐるみでコアリクイは渋すぎですわね!
ホネマント専用ですわ!!
ちょっと落ち込んだ時、このポーズをして貰ったら、立ち直れる気がします。
「俺の屍を越えて行け!」とか?セリフ付きなら尚ヨシですわ!
それはそれとして。
まずは可愛いの代名詞、ネコやウサギからやり直してみましょう。
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