種の期限

ながい としゆき

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一日目

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 こうして地球の再生方法が決定された。次の課題はどのようにして各種族に伝えるかだ。
 特に問題なのは人間達である。現在の地上では、超がつくほどのリアリズムが社会の主流となっており、スピリチュアルとオカルトが混同し、敬遠もしくは拒否される傾向にある。宗教に対しても、近年では怪しい新興宗教団体や教義を過激化したテロ組織が乱立して社会を混乱させているため、神々とつながりのある者達までもが色眼鏡で見られてしまい、社会的な信用が弱くなっているのが現状である。
 悪魔達の狡猾な所業に神々もなすすべがない。
「まず国が動かないことには・・・」
「ただ知らせるだけでは、世の中がますます混乱してしまうぞ」
地上からも仲間達の声が次々に届いているため、神々の心に高次エネルギーを持つ魂達の苦戦がリアルに伝わってきている。
「まずは国の中心に近い者の元に、私の息子達や過去の預言者達を送り、各国の首脳に伝えるよう促そう」
天地創造の神の提案にも神々の不安は簡単に拭うことができなかった。
「見えるものしか信じない者達が、我々の言葉を果たしてどこまで理解することができるだろうか」
「彼らの起こす奇跡を見てもまだ信じないだろうか。それほどまでに人間達は心を曇らせてしまったのだろうか」
「そうでないことを願いたいが・・・」
 人間の心が現実を直視しすぎるあまり、神々から離れてしまっていることが大きな壁となって立ち塞がってしまう。
「それでは、国の中枢が動かない時や動きが鈍い時は、それぞれの聖地や教会・寺院などのゆかりのある地に送り、民にも知らせることにしよう」
 それでも、どれだけの人間達が耳を傾けるかは神々をもってしても依然として未知数であった。
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