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39話 スカーレットside
しおりを挟むなんでこんなことになったの?
今までうまくいってたじゃない!
あれ全てが演技だったなんて.....。
やっぱり悪役令嬢がちゃんと動いてくれなかったのが悪かったのね!
もう一回やり直さなきゃ.....。
えーっと....メニューみたいなのが開ければ大丈夫よね?
なんかあるはずだわ!
そう思ったから
「メニュー!リセット!やり直し!」
って試しに言ってみたけど、どこにもそれらしきものは表示されない。
なんでよ!
勝手に転生させたんだから、それくらい出来るでしょう!?
「リセット!!リセットよ!!早くやり直しなさいよ!」
何度言ってもただただ牢屋の中に私の声が響くだけだった。
「なんで!?じゃあやり直せないなら元の世界に戻してよ!」
私がそう叫ぶと、どこからかクスクス.....という笑い声が聞こえてきた。
「だれ!?」
と聞くと笑い声が止まって
「久しぶりね」
という声が聞こえてきた。
この声は....!
暗闇の中、必死に目を凝らすとそこには思った通り、私にブレスレットを勧めてきたきた女が鎖に繋がれていた。
「貴方がミスをしたおかげで私まで捕まったのよ?」
クスクス笑いながらそう言った女はなぜか面白がっているように見えて、その姿に恐怖と、怒りと、訳のわからない感情が込み上げてくる。
その気持ちを悟られないように
「あんたが....あんたがブレスレットなんか買わせるから!!」
と言うと
「あら?私は勧めただけで、貴方が自分の意志で買ったのよ?自業自得じゃない。自分が主役だって勘違いした結果よ」
私を小馬鹿にしたようにそう言ってきた。
確かに。
牢屋に入れられて冷静になってみるとその通りだった。
お姉様も言ってたっけ?
自業自得だって。
今になって、初めて自分の行動について考えてみた。
勉強もせず、傲慢な態度ばっかりとって、我儘ばかり言って.....やっていることはヒロインとかけ離れたことばかり。
こんなことになってから、自分の行動がいかに愚かだったのか気付いた。
人の婚約者を奪おうとするのだって褒められたことじゃない。
でもそれは、この世界がゲームの世界だって思っていたからで、違うってわかってたらそんなことはしなかった。
この世界は現実だった、っていうの?
じゃあ、私がヒロインだって勝手に思い込んでただけってこと?
私が勘違いなんてしないでいたら、今頃こんなことにならなかった?
王妃にはなれなくても、貴族として幸せな生活を送っていられた?
考えれば考えるほど後悔しかない。
目の前が真っ暗になっていく感覚だった。
「はぁ.....今回は楽しめると思ったんだけどなぁ......」
という女の呟きは、スカーレットの耳には届かなかった。
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