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14話
しおりを挟むあの授業から3日後
なぜかモニカ達は前より大人しくしていて、私と悪役令嬢達は平和な時間を過ごしていた。
クラスメイトから聞いた話によると、授業のことを実家に全て報告されたらしく、カインとユリウスは実家で教育を施されているとか...
カインが居ないからモニカも大人しくなってる、というところだろうか?
ゲームでは、そんなイベントは無かったはずだし...やっぱりヒロインが別の人だから...?
と考えたが別に私には関係ないや、と考えを頭の片隅に追いやった。
すると新しい問題が発生した。
...そういえば、この時期くらいから悪役令嬢による嫌がらせが始まるのよね。
建国祭パーティー
その丁度8ヶ月前から痺れを切らした悪役令嬢がヒロインに嫌がらせを開始する。
あ、ちなみに嫌がらせの内容もキャラによって違うのよ。
シエラは他の令嬢達を利用して自分の手を汚さないような嫌がらせで、陰口だったり変な噂を流したりとか、とにかく女子って怖いな!ってなるやつ。
アリアは攻略キャラがいないのを狙ってネチネチ言ってくる嫌がらせ。今まで口頭で言ってきたのに最後には誘拐事件を起こしちゃうの。
サーシャはミスをしたフリをして、ヒロインの頭に水とかお茶とかかけてくる。なんか言おうとすると泣き落としにかかって自分が悪くなって味方が減っていくの。
ノエルは教科書、ノートとかボロボロにしたり、わざと足をかけて転ばせたり、とにかくヒロインの物を壊すことばかりやって、
リディアーヌはヒロインに嫌味ばかり言ってくる...なんというか姑みたいな感じの嫌がらせ。口論になって、ロイが居る目の前でヒロインを階段から突き落としちゃってあー...ってなるやつ。
............とこんな風に、他の乙女ゲームなら、1つにまとめられているであろう嫌がらせをそれぞれしてくるという。
このままいくと、モニカは全ての嫌がらせを受けなきゃいけないってことかな?
なんて冷静に考えたが、嫌がらせをした令嬢の最後は婚約破棄されて処刑か国外追放という最後を迎える。
あんなに良い子達なのに、そんなことさせてたまるか!
良い方法がないか、と思考を巡らせるとある考えを思いついた。
「シエラ様達に全部話しちゃえばいいんじゃない?」
そうと決まれば善は急げってやつだ!
私は急いでシエラ達と元へと向かった。
「...............という訳なんです」
シエラ達が優雅にお茶を飲んでるテラスに到着して、すぐにこんな訳の分からない話をしたから信じてもらえるかわからなかったけど、
「なるほど......」
と疑うわけでなく皆が納得していた。
流石に私が転生者っていうのには驚いていたけど、ヒロインが現れてからの変わりように皆思うところがあったのだろう。
「ごめんなさい。ずっと黙っていて」
私がそう頭を下げると
「リナさんは何も悪くないですよ」
とシエラがまるで皆の気持ちを代弁してくれたように優しく言ってくれた。
「あれ?そういえばなんでお義姉様が、そのヒロイン?なのにモニカさんにお熱をあげているんですの?」
リディアーヌがそう言うと、皆が「確かに...」と頷いた。
「それが...モニカさんも転生者みたいなんです。前に呼び出されて話をした時に自分で言っていたから確実だと思います」
「それって、もしかしてモニカさんは、自分がヒロインとやらに生まれ変わったとか思っているの?」
アリアが眉をひそめてそう言うが、私は首を横に振って
「それが、ヒロインは自分じゃないことに気付いていながらも、ヒロイン役をやっているみたいなんです......」
そう言うと皆、は?と驚いていた。
そりゃ、そうだよね。自分が主人公でもないのにそんな考えになる人なんて少ないもの。
私が苦笑して頷くと、ノエルが
「私、リナさんの話を聞いて決めましたわ」
と言って立ち上がった。
皆、どうしたんだろう?と首を傾げて話の続きを待っていると、その言葉に驚きを隠せなかった。
「私、ハノン様との婚約を破棄しようと考えてましたの」
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