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13話 モニカside
しおりを挟むえ、今なんて言ったの?
カイン・ハーヴェンが同じ歳...?
え?え?え???
おかしいおかしい。
カインが居るってことは、ここは『ヒロインになりました!』の前作の方の世界ってこと?
じゃあ、私ヒロインになれないじゃん!
私は釈然としない思いで学園に行くと、校門の前で佇んでいる人がいた。
前作のヒロイン『リナ・アージュ』
ゲームと同じように、学園の大きさに驚いているところだろう。
この後、カインの出会いイベントが強制的に起こるところだ。
......それにしても、ピンクの髪の毛ってヒロインの特権よね。だからあの子じゃなくて私でもいいはずなのよ。
周りを見ると、カインが校門に向かってくるのが見えた。
だから私は、リナにわざとぶつかりに行った。
大丈夫か、とリナに声をかけられたからわざと怯えた様子で
「だ、大丈夫ですぅ......」
と答えて、すぐに立ち去った。
これでカインの視界に私が確実に入っただろう。
多分、今頃はカインに学園を案内してもらっているところかな、と思っていると後ろから、おい、と声をかけられた。
振り向くと、リナと一緒に居るはずのカインが立っていた。
「え、あの...どうしたんですかぁ?」
わざと大袈裟にオロオロしながら上目遣いで聞くと、顔を少し赤らめたのがわかった。
そして、私は気付いた。
攻略キャラは私でも好きになってくれるんじゃないか、と。
それからというもの、出会いイベントは全て私が取ってやった。
攻略キャラ達は顔を赤らめながら話しかけてくるようになったし、少しお願いをすると、すぐに高い物を買ってくれた。
あぁ、やっぱり私はヒロインなんだ!
そう思った。
少し時間が経つと、リナと悪役令嬢が仲良くなってた。
正直意味わかんなかった。
なんで悪役令嬢とヒロインが仲良くなるのよ!そう思ったけど、まぁ今のヒロインは私だからいいか、と頭の隅に追いやった。
そして、いつもの様にカインをお茶に誘うとリナとシエラがいた。でもカインはそれに気付かないでシエラの悪口を言い出した。
本人がいることを知っていながら、わざとそれに乗っかった。
今まで自分が悪口を言われる立場だったから新鮮な気持ちだった。
ここでシエラが私に文句を言ってくるところから嫌がらせが始まる、そう思っていると全く違うことが起こった。
なぜか私の目の前には悪役令嬢が4人も揃っていた。
え?こんなのストーリーの中に無かったじゃん!
そう思って焦っていると話の内容がどんどん悪いほうにいってた。
最後には何も言い返せなかったカインに連れられて逃げるように立ち去った。
なんだか惨めな思いをした、そう思った。
それでも私は攻略キャラへの接し方を何も変えなかった。
少し我儘を言って、相手に合わせて都合のいい言葉を言っていく。
それで好感度が上がっていると思ってた。
それなのに出会い以外のイベントが全く起こらない。
イベントの場所に行っても、それっぽく促してみても全然ダメだった。
ヒロインに聞こう、そう思って声をかけに行くと驚いた。
まさかリナがシエラ以外の悪役令嬢達とも仲良くなっているなんて。
驚きはまだ続いた。
リナの前世は私と同じ学校の奴だった。
しかも、あの交通事故で死んでしまった奴。
まさかこんな所で会うなんて思わなかったから性格も前世とはガラッと変えて、男が好きそうな女を演じていたのに......
でも私は諦めたくない。
だから最後に言ってやった。
「ヒロイン役は私がやるから」
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