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19話
しおりを挟む次の日、リディアーヌに会ってすぐにロイの様子を教えてあげた。
凄く取り乱してたよ、と。
そしたらリディアーヌは
「まだ愛されているなんて思っていたのかしら?勘違いも甚だしいわ!」
そう言って、フンっと鼻を鳴らしているのを見て私達は声を出して笑ってしまった。
あの後、我が家は婚約破棄を受け入れた。
後日リディアーヌの家に行って謝罪するのと、ロイの再教育を約束して、なんとか穏便に解決した。
ここは貴族の学校だから婚約を破棄された義弟の噂は、すぐに広まると思うけど...自業自得よね?
リディアーヌの話が終わると
「では、次は私の番ですね」
とノエルはニッコリ微笑んだ。
ノエルもシエラたちと比べたら爵位もあまり高くない、というのもあって、心配はしていないみたいだ。
「リディアーヌさんのときはリナさんが居たから良かったけど、ノエルさんのときは流石に証拠が必要になってきますね」
「そうですわね。......とりあえず、証拠集めに集中しましょう。今の状況なら簡単に集まりますわ」
とそれぞれ言うシエラとアリアを見て、なんだか探偵みたいだな、と呑気に眺めていると
「私は終わったので、任せてくださいっ」
そう言って意気込むリディアーヌが見えて、癒されてしまった。
いやぁー...役得すぎる。
あ、そういえば、ノエルの婚約者、ハノンとはこの世界で一度も会ったことがないんだけど、どういう人なんだろう?
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
~モニカside~
ロイが婚約破棄をされた。
そんな噂が至るところから聞こえてきて、私は焦っている。
だって、もう少ししたら、ヒロインが悪役令嬢から嫌がらせを受けるのよ?
婚約破棄ってことは、もう悪役令嬢じゃなくなっちゃうじゃない!
こんなの、ゲームではなかったシナリオなんだけど!
絶対リナのせいよね!
邪魔するなって言ったのに...あのクソ女!
ギリギリ、と爪をかじっていると前からロイが歩いてくるのが見えた。
その姿はなんだか元気がないように見える。
あぁ、きっと婚約破棄が嬉しすぎて眠れなかったのね。
そう思ってルンルンとロイに近付いた。
「ロイ様ぁ~」
私が話しかけると、いつもなら顔を綻ばせて喜んでくれるのに、ロイは何故か私をスルーしようとした。
「ロイ様ぁ~。なんで無視するんですかぁ~?」
いつものように腕を絡ませようとすると、
「話しかけるな」
とロイのいつもより低い声が聞こえてきた。
聞き間違えかなって思って改めて腕を絡ませようとすると、その腕は思いっきり振りほどかれてしまった。
そして、ロイは私を睨みつけながら
「お前のせいで!リディアーヌに婚約破棄されただろう!」
と怒鳴ってきた。
「なっ、なんでよ!私の方が良いって言ってくれたじゃない!婚約破棄できて、嬉しいはずでしょ!?」
「嬉しいわけないだろ!もう二度と近付くな!」
そう言って、ロイは私と真逆の方向に向かっていった。
どういうことなの!?
今まで上手くいってたじゃない!
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