裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~

あかる

文字の大きさ
16 / 75

ボス戦と、新たなスキル

しおりを挟む
    幼稚園が始まる前までには3階層に行くのが海人君の目標だ。
    槌でネズミを叩くと、呆気なく倒れて行くし、次に進んでも問題ないと思うけど、海人君のお父さんにしてみればまだまだっぽい。

    そのお父さんだけど、やっぱり9階層で止まっているみたい。
    壁を伝って行こうとしたり、足場の間をジャンプして進もうとしたりとか、工夫はしてても、なかなか上手く行かないみたい。
    海人君のお母さんもだ。お母さんもかなり強いみたいで、細身の剣を2本振るって魔物を屠る。

    私はといえば、9階層で満足してしまっている。だって、お魚美味しいんだもん。
    先に進めるルートは必ずあるって話だけど、私が魔法で連れて行く事は出来る。

    私の魔法の実力には海人君の両親も驚いていたけど、能力を公開するような事はしないと約束してくれた。
    その足場だけど、何パターンかあって日によって違うし、目に見えない足場もある事に気がついた。しかもフロア中央付近には、かなり大きな足場がある。
    私だけなら簡単に行く事が出来る。魔法で飛べるからだ。
    ペット達は私の影に入れる事が出来るからね。

    10階層はどこのダンジョンでもボス戦で、パーティー一組が入ると扉が閉まり、クリアするか、全滅するまで扉は開かない。私はちょっと迷っている。
    対魚との戦闘?でレベルも上がっているけど、無理してまで進む必要もないし、タマはともかく、ポチやピヨちゃんがボス戦に耐えられるか。

(危なければ、影に入れたら?)
    結界という手もあるし、新たなスキルも気になる。
    影に入れて、ボスとの戦闘をしなくても特別なスキルを得られるのか?

    家族には止められているけど、年長さんになる前に、挑んでみようと思う。


    お店の方にも、ぼちぼちお客さんが入り始めたみたいだ。
    今日はタマ達と4人。魚は狙わず、3人を影に入れて、ふわりと浮き上がる。

    そのまま加速して、階段の前に降り立った。
    軽く手を当てるだけで、重い扉が開く。
「行くよ!」
    魔物は巨大なバッタ…ビッグホッパーだ。
    大きくジャンプして、あっという間に距離を詰めてきて、口から毒液を噴射する。

    ピヨちゃんは普段餌にしているバッタの大きな姿に戸惑っているのか、攻めあぐねている。
    タマの焔がバッタの顔から全身を焼いていく。
    私も魔法で応戦する。やっぱり虫には火が有効だ。タマの焔みたいな持続性はないけど、ファイアーボールを幾つも打ち出して、ポチやピヨちゃんを守る。

    細い脚を狙って岩を落とすけど、上手く当たらない。動きを封じようと思ったけど、今までと同じようにファイアーボールで攻めた方が良さそうだ。

    燃えてるからポチもピヨちゃんも攻撃しにくいともいえる。
    羽根が焼け、ダメージを受けていた頭も何とか燃えた。

「はあ…疲れたね」
    魔石と銀塊を拾い、中央に現れた宝箱を開ける。

「…ポシェット?あ…これ、マジックバッグだ」
    猫又になったタマは二足歩行出来るので、持たせてみたら、タマのサイズにピタリと合った。
    サイズ自動調節の付与もついたバッグのようだ。
    時間は止まらないけど、遅延の効果はついているから、物が腐りにくくはなっている。

(可愛いわね。あたしにくれるの?)
「いいよ。私には収納庫があるからね」

    さて。11階層だ。どんなスキルが貰えるのかな?

    藤林美優(4)
    レベル    25

    スキル    魔術    鑑定    視認   
    棒術     魔力操作    魔力感知
    テイム    身体強化    魔力回復
    念話    投擲    命中    予見    隠蔽
    天啓

    お。これか…天啓?意味は家に戻って調べてみよう。
    タマ達は?

    タマ(5)
    藤林美優の従魔     猫又
    レベル    23
    
    スキル    威圧    感知    念話
    焔    縮小    隠蔽    見切り    回避     
    立体機動

    おおー。良く分からないけど、何か凄い。

    ポチ(1)
    藤林美優の従魔
    レベル    24

    スキル    咆哮弾    探知   強化   
    回避    空歩

    ピヨちゃん(1) 
    藤林美優の従魔
    レベル    24

    スキル    高速移動    穴掘り
    回避    時空魔法

    えええっ?!ピヨちゃんが魔法?!
「ピヨちゃん、魔法、何か使ってみてよ!」
「コッコッコ」

    うん…駄目だこりゃ。本人分かっていなさそう。

    魔物は…おお!オークだ。元の世界ではラビットの次によく食べられていた肉だ。
    二足歩行の豚。これが上位種になると武器を持ったりする奴もいて、厄介だった。…一番厄介なのは雌と見ると見境なしに襲ってくる所だけど、何故かダンジョン内に生息するオークにはその性質がないんだよね。

    うん…強さは前世で戦ったオークと同じ位かな。体力がある。

    タマの動きが変わった。得意のジャンプ力を活かして、魔物の体も足場にして上空からの猫パンチ!と、爪攻撃。

    ポチも空間に瞬間的な足場を作って大きなオークに対峙してる。

    ピヨちゃんは…相変わらずかな?穴掘りしてオークの足場を崩してくれるのはいいけど…魔法は?

    時空魔法…時間と空間に作用する魔法だ。私の使っている収納庫もその一つだ。
    ピヨちゃんはスキルを得たばかりだから、空間把握とか…それ位は出来ているのかも?
    ピヨちゃんの様子見てると、自分の変化にも気がついてなさそうだけど。

    蹴爪の攻撃はオーク相手には効いてなさそうだし、嘴での攻撃もそう。
    オークは今までの相手とは違うからね。


しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜

双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」 授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。 途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。 ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。 駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。 しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。 毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。 翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。 使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった! 一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。 その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。 この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。 次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。 悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。 ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった! <第一部:疫病編> 一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24 二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29 三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31 四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4 五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8 六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11 七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18

子育てスキルで異世界生活 ~かわいい子供たち(人外含む)と楽しく暮らしてます~

九頭七尾
ファンタジー
 子供を庇って死んだアラサー女子の私、新川沙織。  女神様が異世界に転生させてくれるというので、ダメもとで願ってみた。 「働かないで毎日毎日ただただ可愛い子供と遊んでのんびり暮らしたい」 「その願い叶えて差し上げましょう!」 「えっ、いいの?」  転生特典として与えられたのは〈子育て〉スキル。それは子供がどんどん集まってきて、どんどん私に懐き、どんどん成長していくというもので――。 「いやいやさすがに育ち過ぎでしょ!?」  思ってたよりちょっと性能がぶっ壊れてるけど、お陰で楽しく暮らしてます。

ゲームちっくな異世界でゆるふわ箱庭スローライフを満喫します 〜私の作るアイテムはぜーんぶ特別らしいけどなんで?〜

ことりとりとん
ファンタジー
ゲームっぽいシステム満載の異世界に突然呼ばれたので、のんびり生産ライフを送るつもりが…… この世界の文明レベル、低すぎじゃない!? 私はそんなに凄い人じゃないんですけど! スキルに頼りすぎて上手くいってない世界で、いつの間にか英雄扱いされてますが、気にせず自分のペースで生きようと思います!

【完結】不遇スキル『動物親和EX』で手に入れたのは、最強もふもふ聖霊獣とのほっこり異世界スローライフでした

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が異世界エルドラで授かったのは『動物親和EX』という一見地味なスキルだった。 日銭を稼ぐので精一杯の不遇な日々を送っていたある日、森で傷ついた謎の白い生き物「フェン」と出会う。 フェンは言葉を話し、実は強力な力を持つ聖霊獣だったのだ! フェンの驚異的な素材発見能力や戦闘補助のおかげで、俺の生活は一変。 美味しいものを食べ、新しい家に住み、絆を深めていく二人。 しかし、フェンの力を悪用しようとする者たちも現れる。フェンを守り、より深い絆を結ぶため、二人は聖霊獣との正式な『契約の儀式』を行うことができるという「守り人の一族」を探す旅に出る。 最強もふもふとの心温まる異世界冒険譚、ここに開幕!

家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。

希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。 手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。 「このまま死ぬのかな……」 そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。 ​そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。 試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。 ​「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」 ​スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。 たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。 ※本作は小説家になろうでも投稿しています。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

聖女なんかじゃありません!~異世界で介護始めたらなぜか伯爵様に愛でられてます~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
川で溺れていた猫を助けようとして飛び込屋敷に連れていかれる。それから私は、魔物と戦い手足を失った寝たきりの伯爵様の世話人になることに。気難しい伯爵様に手を焼きつつもQOLを上げるために努力する私。 そんな私に伯爵様の主治医がプロポーズしてきたりと、突然のモテ期が到来? エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

処理中です...