裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~

あかる

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遠足に向けて

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    進化して、ポチは凄く強くなった。実力的にもタマに負けてないけど、刷り込み的な物か、タマには逆らわない。

    ポチはオークを暗黒爪の一撃で倒してしまう程強い。
    ピヨちゃんは相変わらず我関せずな気持ちなので、進化したりはなさそう?

   アドベンチャーショップが近くに出来た事で、今までは無人販売所に置いていたダンジョン産の野菜や加工した肉等をそちらで買い取りしてもらう事になった。
    そこから集配されて各所にあるアドベンチャーショップに行くのだという。
    無人販売所で売るのは、畑で栽培している野菜のみ。

    そして、オーク肉が出始めたからか、ダンジョン攻略者も増えて来た。
    9階層の見えない床の情報もショップで売られるようになった。私の調査で、幾つかのパターンがあり、マッピングされて今日はAパターンとか調べて、そのマップが売られるようになった。
    
    その調査を行った事で、勿論私も利益を得たけど、いくら貰ったのかは分からない。すぐに私名義の銀行に預けられてしまった。
    
    朝の日課にマップのパターンを調べる必要が出てきたけど、それは近いうちになくなる予定。実際に道になっているかを調べるのは、見えなくても調査は可能だから、海人君の両親のどちらかが行っているのだろう。

    職場環境は非常にコアだけど、アドベンチャーショップは東日本で一番の大手企業だ。役場まで持って行かなくても魔石の買い取りも、手数料はかかるけどやってくれる。
    補助輪付きの自転車にしか乗れない美優にとっては凄く便利。ちょっと遠いし、車の往来もそれなりにあるから、一人で行ったらだめって言われてるし。

    魔物から得た素材を売って得たお金は基本非課税だけど、近いうちに税金がかかるかもしれないって家族が話していた。
    ただ、エネルギーとして使える魔石は国としても欲しいから、どうなるかは分からないそう。
    そのうち、前世であったような冒険者に登録するようなシステムが作られるかもしれない。

    消えるダンジョンもあるから、確実に手に入る訳じゃないし、難しいよね。

    幼稚園では、3日後に遠足がある。東京ネズミーランドだ。美優は行った事がないから、凄く楽しみだ。

    そういえば、魔導師の資格を取る条件の一つに亜空間移動が出来るというのがあった。
    転生してからは、亜空間すら開いた事がなかったけど、必要性は感じない。でも、亜空間が使えないと、亜空間移動が出来ない。
    イメージの仕方は覚えているし、亜空間を開いてみよう!

    収納庫と使う感覚は似てるけど、亜空間では時間が止まらないし、何だったら滞在も出来る。
    開く時にそれなりに魔力が必要だけど、外側に開く訳じゃないから、大丈夫?

    しっかりとイメージして開くと、かなり広い空間が現れた。うちの敷地以上だな…亜空間や収納庫の広さは精神の値に関係する。
    こっちの世界では数値として見られないけど、かなり高い?エストレイラ様の加護も関係してくるのかな。

    私が何故急に亜空間移動を欲したかというと、別にネズミーランドに行く為じゃない。隣接する海のネズミーランド横にダンジョンがあるからだ。
    それに東京!こんな田舎に住んでいると、一度は行ってみたくなるよね。

    有名な新宿ダンジョンにも行ってみたいし、メイドさんも見てみたいな!
    あと、猫カフェとか、高いビルとか、行ってみたい所だらけだ。

「美優ちゃん、何か浮かれてるね」
「だって東京に行けるんだよ!凄く楽しみ!」
「ああ…遠足か。でもネズミーランドは千葉県だよ?」
「えっ…何で?!」
「はぁ…まあ年齢的にも誤解してておかしくはないけどさ。実際に電車1本で行けるから、そこまで離れてるとも言い難いし」
「海人君は東京に住んでいたんだもんね…そっか。一つ勉強になったよ。それに、近くにダンジョンがある事には変わりないし」

「そうだね。まあ、遠足では行かないけど」
    そりゃそうだ。
    そっか…でも、電車1本で行けるなら後で頑張って行く事も可能?
「海人君は電車乗った事あるの?」
「そりゃ、向こうだと車よりも便利だったりするし」
「す…凄い!」
「あー…ここの町からだと…バスに乗って、更に電車も乗り換えないと行けないか」
「東京には隣の市から上手く行けば1本で行けるよ!」
「あぁ…うん。目的地にもよるけど…新宿ダンジョン目指してるなら、乗り換えが必要だね」

    それは、凄く不安。遠足自体もバスで行くから、今回は電車に乗らないし。
「何か…やっぱりここって凄く田舎だよね」
「え?今更?」

    田舎でも、川で遊んだりとか遊ぶ所はたくさんある。買い物には不便だけど、小型とはいえアドベンチャーショップも出来たし、ダンジョンもうちの敷地内にある。
    まあ…いい所だよね。

「タマとポチが進化して、ピヨちゃんは、進化しそうにないのか?」
「今の所、全然かな。ピヨちゃんはマイペースだからね」
    それに、トレントなんて相手にしてたら、危機感も抱かないんじゃないかな。
    怠くなるから、幼稚園がある時の進化は困るけどね。


    リュックサックに持ち物とお菓子を積めて、あとはお弁当だけだ。
    いよいよ明日、ネズミーランドだ!
    今日はダンジョンは、一回魚を取ってくるだけ。明日に疲れは残せないからね。

    魔力投網で一度だけ。魔法を当てたら全て切り身になった。
(さ、美優はゆっくり休むのよ)
(寂しいワン!)
「コッコッコ」
(え?ピヨちゃん…ちょっと!)

    ピヨちゃん    進化中

    嘘…大体1日はかかるから、明日は怠いまま…
(このバカ鳥!美優、いいから強制的に出しちゃいなさい!焼き鳥にしてあげるわ!)

(抑えて、タマ…仕方ないよ。ピヨちゃんだし。進化終わっても帰るまでは外に出してあげられないけど)
(美優、楽しみにしてたのに、酷いワン)

    はぁ…まあ、ピヨちゃんだしな…そういえば海人君、マジックポーション、出来てたりしないかな?

    ダンジョンから出て、海人君ちに行ってみた。
「えっ…ピヨちゃんが進化?」
「そう…だから魔力不足を補う為に、マジックポーションがあればと思って」
「あるよ。まだ試作品だけど」

    鑑定    初級マジックポーション    飲むとほんのり魔力が回復する。天津海人作

    試しに1本。
「うわ…苦い!」
「そりゃ、材料は葉っぱだし…で、どう?」
「ん…ちょっと回復したっぽい?ありがとう…明日はこれで何とか乗り切るよ」
「そうか。材料さえ分かれば、もっと効く物も作ってあげられるんだけどな」
「でも、最初からは無理だよ?それは、分かるよね?」
「うん…記憶があっても儘ならないものだな。放出が出来ないから、ポーションに手を入れなきゃ作れないし」
    しかも海人君の出汁入り…なんて、失礼だよね。

「今はこれだけ?」
「だから、試作品だし」
「うん。大切に飲むよ」
    これで役立たずだったらタマに本当に焼き鳥にされそうだな。


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