裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~

あかる

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後始末

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    残った魔物の死体は、有用な部分を海人君のお父さんが解体して、残りはダンジョン内に投げ込む。
「見事な手際ですね」
「ショップの店員として、必須技能ですから」

    私も、数の多いウサギや狼等の解体をやらせてもらった。
    前世ではやってたけど、美優としてやったのは初めてで、血の匂いで気持ち悪くなってしまった。

「無理する事はないよ。スタンピードなんてそうある事でもないし、ダンジョンでの狩りが殆どだから解体なんてする機会もあまりないよ」
    その割には海人君にはしっかりと教えている。
    やっぱり気持ち悪くなってるみたいだけど、海人君だって前世ではやっていた事だ。

「今更だけど、美優ちゃんの魔法は凄いね。でも外では使えないんじゃなかった?」
「今はもう散ってますけど、あの時は…ダンジョン内から魔素が出てきて」
「魔素?魔力って事?」

「…ええと」
    冒険者の書には、魔法使いのページもある。使っているうちに魔法が進化したりなんて物もある。
    魔素とは書いていないけど、魔法を使う人は少なからず似たような力を感じていて、剣技で剣に力を纏わせたり、飛ばしたりも出来るそうだ。

    マナとか魔力とか色々呼んでいるけど、魔素の事だろう。

「そんな感じですかね…今なら魔法が使えるって感じて、やってみたら出来ました」
「それ、冒険者の書にも書いて欲しいな」
「その前にパソコンもスマホも使えません」

「あっ…」
「お父さん、だめよ。…ごめんなさいね、美優ちゃん。それが分かれば魔法スキルを取れた人も外での戦闘に参加出来るかと思うけど、美優ちゃんの特定に繋がる訳には行かないもの」

「あくまでも噂って事でなら、書いてもいいか…確実に実行出来るかも分からないし」

    それもあるけど、使える人の魔力量によっても違いは出てくる。私の魔力量はかなり多い方だし、私が使うのは魔術だ。その辺のスキルの違いはあるだろうし、杖に魔力を込める方法だって、魔法を使う人が全員使える技能でもないと思う。

「にゃー!」
「あ、タマ。ネズミはどうだった?」
    タマにはポシェットタイプのマジックバッグを持たせてあるから、入れてきてくれただろう。

「…さすがタマ。ネズミは見逃さないね」
(狼やウサギも逃げたと思うから、見付けて欲しいな?)
(もう…あたしは疲れたのよ)
 (ならせめて、マジックバッグはポチに渡して欲しいな)
(ポチの魔物はあの子が預かっているわよ?)

    ピヨちゃんが?ならいいけど…真面目に仕事してくれるなんて、珍しいな。

    ならせめて、私は逃げてしまった魔物を探すのを手伝おう。
    他の人が使えなかったら大変だもんね。…でもポチは使えるか。なら、違う方向に行こう。

    これもご町内の平和の為だもんね!
    とにかく狩って、解体は後回しだ。

    解体素材は頭割で分配する。端数分はペット達用に私が貰った。
    オーガ、また戦いたいな…今度は魔力を込めた杖で戦いたい。
    何階層に出るか分からないけど、楽しみだな。

    地震の前に、逃げてって声が確かに聞こえた。女性の声だった気がする。もしかしてエストレイラ様?天啓って事かな。
    だとしたら、エストレイラ様は今、センティアではなく地球にいるって事?
「うーん…」
「どうしたの?美優ちゃん」
「うん…考えても分からない事だから…」

「美優ちゃんは一応家族に報告してきたら?外に出た魔物が残っていたりしたら危険だし」
「うん。一応ね」
    もう探知には引っ掛かってこない。恐らく大丈夫だろうけど、探知外に逃れた魔物もいるかもしれない。

    お母さん達は近所の人が魔物を探し回っていたお陰で知れたみたい。
   探知系のスキルは持っていないから不安そうにしていた。私がもう大丈夫って言ってもなかなか信じてくれない。
    そういうスキルがあるって事がそもそも分かっていない。

「本当の本当に大丈夫だよ?タマとかポチも、魔物がいれば分かるんだから」
「そう…?でも、無闇に怖がっても仕方ないものね。それに天津さん達が強い魔物を倒してくれていたなら大丈夫よね」
「仕方ないじゃろ。ダンジョンが家の裏にあるうちは、そういうリスクは付き物じゃからな」
「みんな、夜中とかにスタンピードが起きなくて良かったって言ってたよ。ちゃんと把握出来ていたのと気がつかなかったのでは被害も違うって」
「そうね…埋める事も出来ないものね」

    埋めても無駄な事はこれまで色々な国がやってきた事だ。
    まだダンジョンの歴史は浅いし、何故いきなり出来たのか分かってないけど、そういう物だと思わないといけない。
    
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