裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~

あかる

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海人君両親にもバレました

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    今日は焼き肉をするので、13階層に行くと言ったら、海人君も行きたがったので、ポチ達に守って貰う事にした。

    ちょっと危なっかしい。
「海人君、火耐性付けてあげるよ」
    迷子札の魔鉄に、付与。
「お、サンキュー」
「過信はしないでね」

「少し熱さが和らいだな」
    私は結界で弾いちゃうけど、何もないと熱いよね。火だし。

「どれ位効くのか分からなかったけど、それなりに効くんだね」
「僕は実験に利用されたのか!」
「まあ、いいじゃん?牛肉が手に入るんだし」

    ため息をつきつつ、抗菌効果のある笹で包まれた肉を手に取る。
「その葉っぱさ、この世界の物じゃないよね」

「だな。前世でも肉が手に入るダンジョンでは、この葉っぱに包まれてたな」
「やっぱり…センティアとこの世界は、どこか繋がってるのかな?」
「さあ…でもダンジョン自体、出来て10年位だし、一概にそうとも言えないんじゃ?」
「まあ、難しい事はどっかの教授とか、偉い人が解明してくれるよね」

    ネズミーランド近くのダンジョンも、空気は同じだった。外にはない魔素が、ダンジョン内にはある。
    それもきっと、学者の人とかが解明してくれるよね。

「これ位で肉はいいかな…ナスとかシイタケも焼くと美味しいよね!」
「え…ちょっと、まだ僕だけだと…」
「んー。ポチ?お願いしていい?」
(いいよ。後で撫でてね!)

    大振りで瑞々しいナス、肉厚のシイタケ。特にシイタケは大好きだから、いっぱい欲しい。
「そして、マジックベリー!やっぱり美味しいよね!」
   ポーション分を集めながらも、口に運ぶ手も止められない。

    ポーションよりも効果は落ちるけど、かなり回復するから、ここでなら永遠に魔法を使っていられそうだ。
    魔力操作も頑張っているから、効率良く魔法も使えているし、魔力の自動回復もある。

    まあ、いつも多めには摘んでいるけどね。

    
    焼き肉は、フードプロセッサーでおろした大根をたっぷりと絡めて食べる。この食べ方が一番好きだ。家の畑で取れる大根は辛みも少ないから、子供の私でもパクパク食べられる。

「しかし、この牛肉は本当に旨いな!サシは入ってなくても柔らかいし」
「10階層以上に行けるのは美優だけだものね。感謝しないと」
「もし9階層が越えられないなら、私が一緒に行くよ?私には透明な床も見えるし」
「儂はそこで釣りが出来れば充分じゃ」
「おじいちゃん、そんな事してたの?」
「あ、いいですね!釣り」

「5階層から先に行けないお父さんには無理よ」
「いや…レベルも低いし」
    お父さんは今、月一回入ればいい方だ。
    仕事が終わって帰ってからのダンジョン攻略はきついのだろう。
    肉は私が集めるからいいんだけどね。

「家の裏のダンジョンにもアサリが出ればいいのにな」
「明日、海人君と行く予定だからたくさん採ってくるよ」

    平日は大人の冒険者がちょっと少ないから、狙い目だ。
    4階層まで進むつもりだから、ハマアサリばかりに集中出来ないけど、まだ入り口付近しか行ってないからね。

    あれから色々と調べた。テントの下に敷くマットや、寝袋も冬用の暖かい物があるので、速攻で買った。
    入って寝ると、全然寒くない。まるでミノムシみたいな形だ。面白いのは人の形のもあって、そのまま歩けるみたい。大人になったら着てみたいな。

    アウトドアのグッズも面白いのが色々あって、見てると欲しくなってしまうけど、収納庫のある私には軽量、小型に拘る必要はない。
    料理をするのだって、カセットコンロがあれば充分だ。

    今の季節はやっぱり暖かい飲み物が欲しい。
    収納庫に入れておけばいつでも熱々が飲めるとはいえ、その時々で飲む物も選べた方がいい。スープやココア等、スティックタイプの飲み物も充実している。

    明日が楽しみだ。


     そして次の日。お弁当を貰って、海人君を迎えに行く。
「あ…えっと、亜空間移動が母さん達にもバレた」
「そっか…泊まりがけだとしょうがないよね」

「転移魔法なんて、聞いた事ないわ。ごめんなさいね?美優ちゃん」
「あ、いえ…私達はまだ子供だから、心配するのは当然だと思います。それと、転移じゃなくて、空間を繋げているんです」

    実際に見せた方が早い。早速亜空間を開いて海人君の両親に入って貰う。一度亜空間を開いた場所は記憶されるので、扉を開くだけだ。
「!この音楽…そして景色も、間違いない…こんな事が出来るなんて…凄いな、魔法」

「一度扉を開いた所でないと無理ですけどね」
「じゃあ、僕達はダンジョンに行くけどいいよな?」
「き、気をつけるんだぞ?美優ちゃんも気をつけて」
「大丈夫です。ハマアサリごときに負けたりしませんて」
「ハマアサリ?」
「あ…アサリとハマグリの合の子みたいだから」
「そうね。魔力は大丈夫なの?」
「亜空間移動には殆ど使いませんから」

    2人を海人君の家まで送って、改めて列に並ぶ。
    ポーチを下げた私と、デザインは違うけど、ワーウルフの肩掛けカバンを身につけた私達を見て、何やら言ってる人達もいるけど、マジックバッグは今は手に入る物なので、流石に奪い取る人はいないだろう。

    因みに海人君のマジックバッグは、盾としても使える。かなりの衝撃にも耐えられるはずだ。
(一応注意してね?)

    海人君は小さく頷く。まだこちらに声を届ける事は出来ないから一方通行だけど、便利なスキルだ。

    逆にこれだけ人がいる所で騒ぎを起こす人もいないだろう。特に周囲は冒険者だらけなのだ。並の人より強い事は確実だし、私達だってちゃんと冒険者だ。

    魔法石に触れて転移したら、先程の人達はいなくなっていた。違う階層に行ったのだろう。

「ちょっと…怖かったな」
「そだね。都会だし、色々な人がいるよね」
    いや、田舎だって事件は起きるけど、知ってる人達が多いから、事件なんて起こしたら村八分にされちゃうよね。

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