裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~

あかる

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新たな階層へ

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    たくさんナスを集めて、18階層へ。
    だけど…あれ?こんなに手応えなかったかな?
    
   精密魔力操作のレベルが上がったのか、少ない魔力でもあっさり倒れるタイガーウルフ。
    まあ、合体魔法なんかで色々遊んでいたから、おかしくはないかな。

    元々ワーウルフよりも弱く感じてた位だし、こんな物なのかもね。
    マジックバッグの依頼のお陰でかなり稼がせて貰っているから、多少高額買い取りでも、そこまで真剣に集める気はおきない。どのみち通帳に入ってるお金は自由に使える訳じゃないし。

    なら、さっさと19階層に進んだ方がいい。次はどんな美味しい食材が手に入るのか楽しみだし!
(美優、もう先に行きたいの?)
(駄目?魔法の扱いもいい感じだし、美味しい物があるかもよ?)
(……。分かったわ。あたしがちゃんと守ってあげるから)
(ありがとう、タマ)

    ピヨちゃんに乗せてもらって、なるべく速く進む。
(美優、何かあるワン!)
(ピヨちゃん、下ろして!)
    急ブレーキをかけて停まるピヨちゃんに振り落とされた。

(もう。そういう時こそ魔法を使いなさいよ)
    その場合はむしろ慣性制御のスキルだけど、持ってない。

    回復魔法を使いながら、ポチのいる所まで戻る。
(大丈夫?)
(あはは…自転車より難しいかもね)
    自転車よりピヨちゃんの走りの方が速い。今は補助輪を外して頑張っている所だ。

    壁に向かってへっへ言いながら、尻尾を振っている。さあ、どうやって開けよう?

    溝も何もない。壁にぺたぺたと触っていたら、魔力が吸われた感じがして、壁が崩れた!
(美優!)
    壁向こうから出てきたのは、タイガーベア?
    虎柄繋がりの魔物だけど、こっちの方が断然強い!

    ピヨちゃんの穴掘りに足を取られた隙に、タマが焔を使う。私も顔の前で爆裂を使い、気を逸らす。

「ワン!」
    ポチの咆哮でタイガーベアがバランスを崩す。

    ピヨちゃんの蹴りと、魔力を込めた杖の一撃でタイガーベアは、皮を残して消えた。
    これ、売れるかな?虎柄でも毛並みが硬い。
    取り敢えず収納庫に入れて、中を覗くと、小さな宝箱があった。

    罠は…大丈夫そうだ。魔物が出る所が罠なのだろう。
    赤くて綺麗な…宝石?

    鑑定    ルビー     魔道具の材料にもなる。

    って事は、地球産の物とは違うのかな?家にはルビーなんてないから確かめられないけど。

    魔道具については海人君に聞いてみよう。

    それから間もなく階段は見付かり、下に降りた。
「げ…サンダーホークか」
    雷魔法を使う鳥だ。私は魔法障壁を使えばいいけど、タマ達には何か作らないとだめだな。

    取り敢えず、一旦外に出よう。また海人君がトイレを我慢してたら可哀想だし。

    亜空間を開いたら、海人君がホッと息をついた。
「携帯トイレ、買いに行く?」
「あとで!」
    自分の家の方に走って行ったけど、うちのトイレ使えば近いのに。

    迷子札に使った魔鉄タグにはまだ余りがある。そこに魔法障壁の付与を…よし。ついでに物理障壁は…容量が足りない。物理防御力上昇なら付けられた。

    ただ、これは完全に防ぐ物ではない。せいぜい中級魔法までだけど、サンダーホークの雷攻撃位は大丈夫そうだ。

「美優ちゃん、トイレは何とかならないかな?」
「んー…ダンジョンからスライムを持ち出す?」
「いや、だめだろ。それ」
    ダンジョンから生きた魔物を持ち出すのは禁止されている。けど、どこまでが生きている魔物なのかの判別は実は難しい。

    ゴースト系は生きていると言えないし、動く剣等もそうだ。
    ドロップアイテムでも、使うと動く物もあるけど、それは絶対に生きてはいないだろう。

    スライムはほぼ無害とはいえ雑食だし、物を溶かしてしまったりする。
    どっかの偉い学者が、スライムを研究しようとして、大量に増えて酷い目にあったみたいだ。

「なら、介護用品のトイレとかあるじゃん?買う?」
「…それって、排泄物はどうなるんだ?」
「あの、凄い匂いの青い液体を買うとか?どのみち臭いよね。魔道具で何とかならないかな?」

「圧倒的に材料が足りないな」
「あー…」

    あの匂いは強烈だ。やっぱりスライムを招待するしかないかな。亜空間内でなら、増えたとしても倒せるし、トイレ空間は仕切ってある。

「そうだ。宝箱からルビーが出たんだけど、錬金術で使う?」
「…確かに幾つか使い道はあるけど、それだけで作れる訳じゃないんだぞ?それに、カイだったとしてもルビーを扱うような錬金術は無理だったかもな」

    じゃあ、結構難しい部類の錬金術なんだ。
    売ってもいいけど、こういう物もアドベンチャーショップで買い取りしてくれるのかな?
    別に取っておいてもいいけどね。

「魔鉄探し、美優ちゃんも手伝って欲しいな」
「気をつけて見てはいるよ?黒っぽい石は鑑定かけてるし」
    以前見た塊みたいのは、流石に見付からない。

「小石の中に魔鉄が混じっている階層があるダンジョンもあるけど、流石に遠い」
「ボス戦のドロップ品が魔鉄っていうのは良く聞くよね。ここのダンジョンはボス部屋の前で並んだりしないし、思い出した時に入ってみるよ。因みにボスの復活時間て、分かる?」

「んー…ダンジョン毎に違ったりするけど、大体どこも1時間位だよな」
「なら、他の階層で時間を潰しつつボス部屋に通ってみるよ」
    魔鉄が出るとは限らないけど、私も使わせてもらってるし、作って欲しい魔道具もあるからね。

       
        
  
         
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