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夏休みの終わりと、呪いの指輪
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いよいよボス戦だ。けど、既に並んでいる。ボス戦後は宝箱が出やすいから仕方ない。
朝一番で来たつもりだったけど、甘かったな。
勿論ただ待っているのは勿体ないから、海人君と交替しながらだ。並んでない方は、貝柱を狙う。
時間を見ながら戦って、空く頃に戻ってくる。
こういう並ぶ所では、終わった時に一声かける。それから約1時間後だ。
よし!扉が閉まった。魔力を流しながら開くと、重い扉も軽い力で開けられる。
ボスは、見上げるような大きさのクラゲが…嘘っ?!なんで10匹以上いるの?一匹のはずじゃ…
ペット達も全員出して、総力戦だ!
事前に情報は仕入れてあるので、電撃対策はバッチリだけど、数の多さに、全員に支援魔法をかける。
動きの良くなった皆に負けないように、まずは目一杯ある足を狙って魔法を使う。
だめだ…私は、支援に徹しよう。
細かく支援も交えて、戦力も削る。
時間はかかったけど、どうにか倒せた。
声をかけると心配されたけど、傷一つない私達が、却って驚かれた。
「疲れたな…」
みんなを影の中に戻し、休息させる。私達は、リフレッシュの魔法だ。
11階層からは、攻略する魔物の情報がない。勿論マップもないが、買う事が出来る。
「マップは困ってからでいいよね」
「そうだな。攻略の楽しみがなくなるし、結構値段張るからな」
どうしても攻略に困ったら買おう。
魔物は、タコだ。結構危険!
貼り付くし、剥がすの大変だし、刃物のダメージは通りにくい。
でもドロップアイテムは美味しい。たまに蛸足に変わる。
蛸足か魔石だけど、蛸足の方が嬉しいよね。残念ながら1本
しか残らないし。
「明日には帰るんだよな?」
準備もあるから、ギリギリまでは居られないし、11階層を抜けようと思ったら、学校が始まってしまう。
「ボス…何であんなに出たと思う?」
「さあ?サービスとか」
「…何のサービスだよ」
そんな事例は冒険者の書にも載っていない。基本10階層までの物しか載ってないし、それだって全部のダンジョンが載っている訳じゃない。家の裏のダンジョンは、未だに載ってないみたいだし。
利用者は少ないかもしれないけど、ちゃんとダンジョンなのにね。
「ここでタコが集まったら、たこ焼きやりたいな」
「あ、いいなそれ」
家に戻って、一応鑑定して、お刺身にもしてみた。
「んぐっ…歯ごたえが凄い。けど、美味しいっ!」
まだ奥歯が乳歯なんだよね…かなり生え変わったけど。
「美優、夏休みの宿題は大丈夫なの?」
「全部終わってるよ」
夏休みの日記が殆どダンジョンな事が、他の子と違う所かな。海人君もだろうけど。
一緒にピヨちゃんに乗ったのは内緒だ。白色レグホンのままだったら、一人も乗れないからね。
明日は貝柱の炊き込みご飯を作ってくれるらしい。やった!
細かく切って、乾燥ひじきと一緒に投入。味付けして、タイマーをセットする。
「楽しみ!他の海産物料理も楽しみにしてるからね!」
「それはいいけど、裏のダンジョンの食料品もないと困るわ。美優がいないと、作りがいもないのよ」
まあ…亮太はまだまともに食べられないし。
明日からはまた学校だ。今日からはお馴染みのボス戦から始める。海のダンジョンで結構レベルが上がったらしい海人君が、張り切っている。
何がどうしてこうなった?何の異常事態?!
巨大バッタが増えている!この前のボスのクラゲに続いて二度目だ。
これは範囲殲滅魔法を使った方が速い。というより、囲まれたらさすがにヤバいかも。
「海人君、離れてて!」
炎と暴風を混ぜた魔法…威力が凄すぎて、自分が驚いている。
慌てて自分達を囲むように結界を張って、バッタ達を燃やし尽くしてなお吹き荒れる炎の嵐を呆然と眺める。
「ボスの数も異常だったけど、これは流石に過剰戦力じゃ…」
「言わないでよ。私もそう思ってるってば」
地面が熱い。その熱もまるで吸収されるようにすぐになくなってしまう。
「あれ、魔石じゃん?」
「いや…鑑定してもらっていいか?」
確かにちょっと、赤っぽい。
鑑定 燃焼石 打撃を与えると、発火する性質を持つ石
「あー…燃焼石だって。冬場は鉢にでも入れて使う?」
「ええ?…まさかあの魔法で変化したのか?」
「そんな訳ないでしょ。今回は燃焼石が出たってだけじゃ?」
「そもそも、ボス大量発生の原因が分からないけどな」
「それは、そのうち冒険者の書で出るかもよ?」
しかし、そのような異常は、美優が入ったボス部屋以外で現れる事はなかった。
そして、そのせいかお陰か、最近上がりが悪くなったレベルが上がるようになった。
あれから一月経っても状況は変わらない。海人君だけが入った場合は、一匹しか出ないらしい。
10階層のボス部屋だけなら余裕だけど、20階層のボスは、大量湧きされると辛い。
「…なあ、その指輪のせいかもよ?」
「えっ…だって成長だよ?!どこがどうなったらそうなるの?私の身長は?」
「…いやさ、その発想が…」
「じゃあ、名前詐欺で、実は呪いの指輪?!そんな…」
「落ち着いて。レベルや能力が上がりやすくなるのも成長だろう?」
「そんな…私の勘違いって事?チビは諦めろと…」
「誰も言ってないよ。将来バレーボールとかバスケットの選手になりたいなら不利かもしれないけど」
「それは無理だな…私に回避のスキルはないからね」
「えっ…まだ取れてなかったのか?!そっちの方が驚きだ」
自分で言った事だけど、地味に傷ついた。
運動は苦手だから、そもそもスポーツ選手になんてなれないけど、なりたいとも思わない。
うん。私の夢は魔法使いの冒険者!それでいいよね!
朝一番で来たつもりだったけど、甘かったな。
勿論ただ待っているのは勿体ないから、海人君と交替しながらだ。並んでない方は、貝柱を狙う。
時間を見ながら戦って、空く頃に戻ってくる。
こういう並ぶ所では、終わった時に一声かける。それから約1時間後だ。
よし!扉が閉まった。魔力を流しながら開くと、重い扉も軽い力で開けられる。
ボスは、見上げるような大きさのクラゲが…嘘っ?!なんで10匹以上いるの?一匹のはずじゃ…
ペット達も全員出して、総力戦だ!
事前に情報は仕入れてあるので、電撃対策はバッチリだけど、数の多さに、全員に支援魔法をかける。
動きの良くなった皆に負けないように、まずは目一杯ある足を狙って魔法を使う。
だめだ…私は、支援に徹しよう。
細かく支援も交えて、戦力も削る。
時間はかかったけど、どうにか倒せた。
声をかけると心配されたけど、傷一つない私達が、却って驚かれた。
「疲れたな…」
みんなを影の中に戻し、休息させる。私達は、リフレッシュの魔法だ。
11階層からは、攻略する魔物の情報がない。勿論マップもないが、買う事が出来る。
「マップは困ってからでいいよね」
「そうだな。攻略の楽しみがなくなるし、結構値段張るからな」
どうしても攻略に困ったら買おう。
魔物は、タコだ。結構危険!
貼り付くし、剥がすの大変だし、刃物のダメージは通りにくい。
でもドロップアイテムは美味しい。たまに蛸足に変わる。
蛸足か魔石だけど、蛸足の方が嬉しいよね。残念ながら1本
しか残らないし。
「明日には帰るんだよな?」
準備もあるから、ギリギリまでは居られないし、11階層を抜けようと思ったら、学校が始まってしまう。
「ボス…何であんなに出たと思う?」
「さあ?サービスとか」
「…何のサービスだよ」
そんな事例は冒険者の書にも載っていない。基本10階層までの物しか載ってないし、それだって全部のダンジョンが載っている訳じゃない。家の裏のダンジョンは、未だに載ってないみたいだし。
利用者は少ないかもしれないけど、ちゃんとダンジョンなのにね。
「ここでタコが集まったら、たこ焼きやりたいな」
「あ、いいなそれ」
家に戻って、一応鑑定して、お刺身にもしてみた。
「んぐっ…歯ごたえが凄い。けど、美味しいっ!」
まだ奥歯が乳歯なんだよね…かなり生え変わったけど。
「美優、夏休みの宿題は大丈夫なの?」
「全部終わってるよ」
夏休みの日記が殆どダンジョンな事が、他の子と違う所かな。海人君もだろうけど。
一緒にピヨちゃんに乗ったのは内緒だ。白色レグホンのままだったら、一人も乗れないからね。
明日は貝柱の炊き込みご飯を作ってくれるらしい。やった!
細かく切って、乾燥ひじきと一緒に投入。味付けして、タイマーをセットする。
「楽しみ!他の海産物料理も楽しみにしてるからね!」
「それはいいけど、裏のダンジョンの食料品もないと困るわ。美優がいないと、作りがいもないのよ」
まあ…亮太はまだまともに食べられないし。
明日からはまた学校だ。今日からはお馴染みのボス戦から始める。海のダンジョンで結構レベルが上がったらしい海人君が、張り切っている。
何がどうしてこうなった?何の異常事態?!
巨大バッタが増えている!この前のボスのクラゲに続いて二度目だ。
これは範囲殲滅魔法を使った方が速い。というより、囲まれたらさすがにヤバいかも。
「海人君、離れてて!」
炎と暴風を混ぜた魔法…威力が凄すぎて、自分が驚いている。
慌てて自分達を囲むように結界を張って、バッタ達を燃やし尽くしてなお吹き荒れる炎の嵐を呆然と眺める。
「ボスの数も異常だったけど、これは流石に過剰戦力じゃ…」
「言わないでよ。私もそう思ってるってば」
地面が熱い。その熱もまるで吸収されるようにすぐになくなってしまう。
「あれ、魔石じゃん?」
「いや…鑑定してもらっていいか?」
確かにちょっと、赤っぽい。
鑑定 燃焼石 打撃を与えると、発火する性質を持つ石
「あー…燃焼石だって。冬場は鉢にでも入れて使う?」
「ええ?…まさかあの魔法で変化したのか?」
「そんな訳ないでしょ。今回は燃焼石が出たってだけじゃ?」
「そもそも、ボス大量発生の原因が分からないけどな」
「それは、そのうち冒険者の書で出るかもよ?」
しかし、そのような異常は、美優が入ったボス部屋以外で現れる事はなかった。
そして、そのせいかお陰か、最近上がりが悪くなったレベルが上がるようになった。
あれから一月経っても状況は変わらない。海人君だけが入った場合は、一匹しか出ないらしい。
10階層のボス部屋だけなら余裕だけど、20階層のボスは、大量湧きされると辛い。
「…なあ、その指輪のせいかもよ?」
「えっ…だって成長だよ?!どこがどうなったらそうなるの?私の身長は?」
「…いやさ、その発想が…」
「じゃあ、名前詐欺で、実は呪いの指輪?!そんな…」
「落ち着いて。レベルや能力が上がりやすくなるのも成長だろう?」
「そんな…私の勘違いって事?チビは諦めろと…」
「誰も言ってないよ。将来バレーボールとかバスケットの選手になりたいなら不利かもしれないけど」
「それは無理だな…私に回避のスキルはないからね」
「えっ…まだ取れてなかったのか?!そっちの方が驚きだ」
自分で言った事だけど、地味に傷ついた。
運動は苦手だから、そもそもスポーツ選手になんてなれないけど、なりたいとも思わない。
うん。私の夢は魔法使いの冒険者!それでいいよね!
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