裏の林にダンジョンが出来ました。~異世界からの転生幼女、もふもふペットと共に~

あかる

文字の大きさ
59 / 75

24階層

しおりを挟む
    やっと海人君もボス部屋の前まで来た。
「という訳で、ボス戦付き合ってよ。勿論、呪いの指輪はしないでね」
    呪いじゃなくて、成長だもん。

    勿論攻略は手伝った。でも、案外海人君一人でも攻略出来たかも?
    海人君の新しいスキルは、圧力を飛ばすものだけど剣では取れるとあった。槌でも取れるものなのか。剣の方が取りやすいスキルではある。
    21階層では、新しいスキルの修練をしている。
    その間に、私は蛇肉を集める。唐揚げが美味しいからね。
「22階層は、海人君は苦労しないかも。剛力のスキルがあるし」
「ああ…ゴーレムだっけ。確かに魔法との相性は悪いね。でも、やっと美優ちゃんに追い付ける」
「確かに私は美味しい亀エリアに留まっているけど、じきに24階層に行くし、そうしたら25階層はあっというまだよ?」

    ご褒美階層の5のつく階層だしね!

「あああ…もうちょっとなのに」
    海人君はあからさまにガックリしてみせる。
「無理はしない方がいいよ!それに亀鍋は栄養満点で、海人君のお母さんも喜ぶと思うよ?」

    私のお母さんも、亀鍋料理が明らかに多い。日焼け放題のお母さんだけど、やっぱりコラーゲンは気になるのだろう。

    私の肌も、亮太の肌のようにもちもちになった。すべすべだ。
    一番凄いのはおじいちゃんの頭だ。つるつるてかてか。

    美味しいんだけど、ほぼ毎日だから、少し飽きてきたな。

    魔法石に触れてはいたから、いつでも24階層に行ける。
    海人君と別れて、階層転移する。
    
    24階層は、アイシクルウルフ。夏に会いたかった魔物だ。
    ドロップした毛皮は、触れると表面がひんやりしている。

    氷弾を打ってきたり、冷気でこちらの動きを鈍らせる。
    魔石やもふもふの尻尾も落とす。これでタマがじゃれてくれたら可愛いんだけど、大人なタマはなかなか乗ってくれない。

    玩具を喜ぶのはポチだけだ。

    毛皮は結構いい値段で売れるけど、このひんやりで、夏用の抱き枕が欲しい。

    食べられるものが出ないけど、この階層いいな…毛皮の手触りいいし、尻尾ももふもふだ。ウサギ皮のマジックバッグがあるけど、作り直してもいいな…尻尾もつけて。
「えへへ…」

(美優、どうしたのー?)
(美優はもふもふが大好きなんだワン!)
(あたしの手触りも柔らかくて、最高なのに)
(ピヨちゃんも、もふもふなの)
    
    もふもふは、どれだけあってもいいよね。

    そうと決まったら、毛皮を集めなければ。付与する為の魔石もね。

    半月程かけて、必要な素材は集まった。そして、抱き枕への加工もアドベンチャーショップへ依頼した。
    ただ残念なのは、これから冬だから、抱き枕が必要なのは来年になるという事。
    
    エストレイラ様からの連絡はないけど、役に立てるように、巫術の訓練を頑張っている。

    最初の頃は経験値を海人君に渡す位しか出来なかったけど、魔力の受け取り、譲渡も出来るようになった。

    海人君にだけ頼まなくても、ペット達とも出来るから、巫術の訓練は進んでいると思う。

    これで心置きなく25階層に進めるかと思ってたら、ドロップした皮を卸して欲しいと。
    まあ…いいけど、海人君もそのうち行くと思うし、25階層に行きっ放しにはならないと思うし。

    よし!いざ25階層へ!

    大草原の中に、気持ちのいい風が吹いている。そして、見える範囲でも色々な木が生えている。果物の木だ。季節関係なしに、リンゴや梨、みかんの木も見える。

    当然ながら只の木ではない。リンゴを取ると矢が飛んできたり、みかんが爆発したり。

    胡桃を見つけて喜んで近づいたら、胡桃が雹のように降ってきたり。
    痛い痛い。

    まあ、幾つかはまともに残るし、警戒さえ怠らなければ、美味しい階層だ。
    でも、嬉しくてつい、無防備に近づいちゃうんだよね…恐ろしい階層だ。

    ブドウなんて、粒が嫌がらせのようにいっぱいついていて、実が弾けると麻痺してしまう。

    房で残ったけど、食べても平気かな…鑑定の結果、美味しいブドウだった。

    でも、注意すべきはそこじゃなくて、ブドウの攻撃が始まると、どこからともなく栗の木が現れて、イガ栗のまま飛んでくる。

    避ける間もなく麻痺している所に刺さるから、痛い痛い。

    物理防御のついたマントが欲しい所だ。

    前世の冒険者はマントを身に付けてるのは当たり前な感じだったけど、雨を避ける必要もないからか、この世界では使っている人なんていない。

    魔法使いの私も、ローブを着ている訳じゃないしね。
    皮の膝当てに皮のベスト。皮のブーツに皮手袋。

    ゲーム序盤の装備みたいだけど、これでも他の冒険者の人よりはしっかりとした装備だ。

    深層に進む、ごく一部の冒険者は金属鎧を纏っている人もいるけど、相当な高レベルか、常に身体強化をしてないと身動き取れなくなるよね。

    ちょっと痛い階層だけど、ここにはたくさん通う事になりそうだ。

しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜

双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」 授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。 途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。 ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。 駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。 しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。 毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。 翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。 使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった! 一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。 その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。 この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。 次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。 悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。 ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった! <第一部:疫病編> 一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24 二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29 三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31 四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4 五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8 六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11 七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18

ゲームちっくな異世界でゆるふわ箱庭スローライフを満喫します 〜私の作るアイテムはぜーんぶ特別らしいけどなんで?〜

ことりとりとん
ファンタジー
ゲームっぽいシステム満載の異世界に突然呼ばれたので、のんびり生産ライフを送るつもりが…… この世界の文明レベル、低すぎじゃない!? 私はそんなに凄い人じゃないんですけど! スキルに頼りすぎて上手くいってない世界で、いつの間にか英雄扱いされてますが、気にせず自分のペースで生きようと思います!

子育てスキルで異世界生活 ~かわいい子供たち(人外含む)と楽しく暮らしてます~

九頭七尾
ファンタジー
 子供を庇って死んだアラサー女子の私、新川沙織。  女神様が異世界に転生させてくれるというので、ダメもとで願ってみた。 「働かないで毎日毎日ただただ可愛い子供と遊んでのんびり暮らしたい」 「その願い叶えて差し上げましょう!」 「えっ、いいの?」  転生特典として与えられたのは〈子育て〉スキル。それは子供がどんどん集まってきて、どんどん私に懐き、どんどん成長していくというもので――。 「いやいやさすがに育ち過ぎでしょ!?」  思ってたよりちょっと性能がぶっ壊れてるけど、お陰で楽しく暮らしてます。

家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。

希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。 手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。 「このまま死ぬのかな……」 そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。 ​そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。 試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。 ​「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」 ​スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。 たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。 ※本作は小説家になろうでも投稿しています。

憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

聖女なんかじゃありません!~異世界で介護始めたらなぜか伯爵様に愛でられてます~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
川で溺れていた猫を助けようとして飛び込屋敷に連れていかれる。それから私は、魔物と戦い手足を失った寝たきりの伯爵様の世話人になることに。気難しい伯爵様に手を焼きつつもQOLを上げるために努力する私。 そんな私に伯爵様の主治医がプロポーズしてきたりと、突然のモテ期が到来? エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。

【完結】不遇スキル『動物親和EX』で手に入れたのは、最強もふもふ聖霊獣とのほっこり異世界スローライフでした

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が異世界エルドラで授かったのは『動物親和EX』という一見地味なスキルだった。 日銭を稼ぐので精一杯の不遇な日々を送っていたある日、森で傷ついた謎の白い生き物「フェン」と出会う。 フェンは言葉を話し、実は強力な力を持つ聖霊獣だったのだ! フェンの驚異的な素材発見能力や戦闘補助のおかげで、俺の生活は一変。 美味しいものを食べ、新しい家に住み、絆を深めていく二人。 しかし、フェンの力を悪用しようとする者たちも現れる。フェンを守り、より深い絆を結ぶため、二人は聖霊獣との正式な『契約の儀式』を行うことができるという「守り人の一族」を探す旅に出る。 最強もふもふとの心温まる異世界冒険譚、ここに開幕!

処理中です...