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海人君と魔術
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再び巫術を使い始めて今、ダンジョンの外でも巫術を使えるようになった。
とはいえ、外の世界で経験値を得られる訳ではないので、魔力のやり取りだ。
本当は、タマ達との方がやりやすい。なんたってパスが繋がっているからね。
でもそれだと、ラインを繋げる訓練にならない。
でもお陰で海人君の方は、魔力を扱う訓練になっていると。
海人君の為にやってる訳じゃないんだけどね…
ペット達と私の間には繋がりがあるけど、海人君との間にはない。どうして出来たのかといえば、慣れとしか言えない。それか、巫術の技術が上がったか。
一段進んだと思う事にした。
私とエストレイラ様の間には、加護という繋がりがある。多分そこを使う感じかな?今の私には正直分からないけど。
その巫術のお陰なのか、海人君も魔術スキルがついて、簡単な魔法なら扱えるようになった。
海人君のお母さん達には内緒らしい。30階層を越えたらその時にスキルが付いた事にするらしいけど、結構無理があるんじゃないかな?
とはいえ、まだ覚えたて。初級魔法しか使えない。
今までも魔力操作はそれなりにやっていたみたいだけど、これからはもっとちゃんとやるって。目標は亜空間移動らしいけど、…まあ、目標は高い方がいいよね。
実戦で魔法を使えるようになるのはいつになるか。
でも、これで一応後衛で戦う力も得た。うちのペット達が前衛は喜んでやってくれるから、戦いの幅が少しは広がった。
「はあ…空間把握って難しいのな」
「うーん?そこから?でも、それが使えないと、収納庫すら無理だよ」
私は前世でも魔術師だったから楽々だったけど、そんなに苦労した記憶はない。まあ、忘れているだけかも?
私の巫術には体の不調を取り除く効果もあって、ほんの少しずつ腰が痛いおばあちゃんにかけている。魔物肉にも体を整える効果があるから、そっちの効果と思ってもらえるように、少しずつだ。
私の家族が、私に不利益になるような事を口走ったりはしなくても、何がどう伝わるか分からない。ダンジョンには色々な人が来るし、ネットに色々上げる人もいる。
「あ…この感じ」
暖かくて、神々しい…エストレイラ様が意識を向けて下さっている。その気を捕まえて、静かに息を吹き掛けるように魔力を流す。強く流したら、消えてしまいそうだから。
「あ…もしかして」
察してくれた海人君は、周囲の魔物をやっつけてくれる。
「ありがとう。それにしても、一応結界?」
海人君の張った結界に触れると、ポヨンポヨンと揺れる。
「意地悪だな。長い目で見てくれないと」
タマ達にももふもふして、お礼を言う。投げられた岩は、ポチのスキルが弾き返してくれた。
「で?どんな感じなんだ?エストレイラ様は」
「さあ?…今日はほんの少し魔力を送れただけ」
でも、嬉しそうだった。声にはならない気持ちが、少しだけ分かった。これも巫術のお陰だね。
25階層は、相変わらず木になる果物ばかりだけど、マジカルアップルが現れた時があった。
前世でも類を見ないレアな、白くて小さなリンゴ。万能薬になるリンゴだ。
ポーション化しなくても、食べるだけでも効果がある。
マジカルでミラクルなリンゴは、残らず収穫した。
命さえあれば、その他の悪い所はたちどころに治ってしまう。
次の日はもうないだろうから、復活を願ってその日のうちにボス巡りをしたり、遅くまで戦った。
戦えばその人の魔力やドロップする魔物等でダンジョンが活性化する事は分かっている。けれど、僅か数時間での復活は無理だったみたいで、マジカルなリンゴは復活しなかった。
簡単に復活したらレアじゃないよね。
海人君と分けて、タマ達の時間停止するマジックバッグにも入れた。
これを食べなきゃならない位のピンチに陥りたくはないけど、もしもの時の保険だ。
「こういうレアアイテムを潰さずに持つ為の収納庫だよね」
「はいはい。努力するよ」
海人君にはプレッシャーになるかな?
長い目で見ると、マジックバッグに頼るよりは収納庫を覚えてしまった方が断然いいから、頑張って貰おう。
カナタさんとは、時々メッセージのやり取りをしている。魔術に関しての話が多いけど、メンバーの話も多い。ゲンさんの推しが変わったとか、白猫さんの外見に惑わされた犠牲者の話とか。
白猫さんね。美人だし、お洒落な人だし、でもそういう外見だけを見て声をかければ必ず失敗するよね。で、しつこくされたりなんてしたら、物理的に見る事すら出来なくなるだろう。
あのスキルは不思議。魔素関係なく発動出来るから、ある程度なら、人も操れるんだよね。
東京防衛隊のみんなは、ネズミーランドのダンジョンにもよく行くみたい。私の知らない下層のグルメ情報も満載で、羨ましい。
あのメンバーの中で、一番料理が出来るのは意外にもまっちゃんで、調理師免許も持ってるらしい。
いいな。戦いの技術だけじゃなくて、料理も教わりたい。
いつかまた、一緒にダンジョンに潜りたいな。
とはいえ、外の世界で経験値を得られる訳ではないので、魔力のやり取りだ。
本当は、タマ達との方がやりやすい。なんたってパスが繋がっているからね。
でもそれだと、ラインを繋げる訓練にならない。
でもお陰で海人君の方は、魔力を扱う訓練になっていると。
海人君の為にやってる訳じゃないんだけどね…
ペット達と私の間には繋がりがあるけど、海人君との間にはない。どうして出来たのかといえば、慣れとしか言えない。それか、巫術の技術が上がったか。
一段進んだと思う事にした。
私とエストレイラ様の間には、加護という繋がりがある。多分そこを使う感じかな?今の私には正直分からないけど。
その巫術のお陰なのか、海人君も魔術スキルがついて、簡単な魔法なら扱えるようになった。
海人君のお母さん達には内緒らしい。30階層を越えたらその時にスキルが付いた事にするらしいけど、結構無理があるんじゃないかな?
とはいえ、まだ覚えたて。初級魔法しか使えない。
今までも魔力操作はそれなりにやっていたみたいだけど、これからはもっとちゃんとやるって。目標は亜空間移動らしいけど、…まあ、目標は高い方がいいよね。
実戦で魔法を使えるようになるのはいつになるか。
でも、これで一応後衛で戦う力も得た。うちのペット達が前衛は喜んでやってくれるから、戦いの幅が少しは広がった。
「はあ…空間把握って難しいのな」
「うーん?そこから?でも、それが使えないと、収納庫すら無理だよ」
私は前世でも魔術師だったから楽々だったけど、そんなに苦労した記憶はない。まあ、忘れているだけかも?
私の巫術には体の不調を取り除く効果もあって、ほんの少しずつ腰が痛いおばあちゃんにかけている。魔物肉にも体を整える効果があるから、そっちの効果と思ってもらえるように、少しずつだ。
私の家族が、私に不利益になるような事を口走ったりはしなくても、何がどう伝わるか分からない。ダンジョンには色々な人が来るし、ネットに色々上げる人もいる。
「あ…この感じ」
暖かくて、神々しい…エストレイラ様が意識を向けて下さっている。その気を捕まえて、静かに息を吹き掛けるように魔力を流す。強く流したら、消えてしまいそうだから。
「あ…もしかして」
察してくれた海人君は、周囲の魔物をやっつけてくれる。
「ありがとう。それにしても、一応結界?」
海人君の張った結界に触れると、ポヨンポヨンと揺れる。
「意地悪だな。長い目で見てくれないと」
タマ達にももふもふして、お礼を言う。投げられた岩は、ポチのスキルが弾き返してくれた。
「で?どんな感じなんだ?エストレイラ様は」
「さあ?…今日はほんの少し魔力を送れただけ」
でも、嬉しそうだった。声にはならない気持ちが、少しだけ分かった。これも巫術のお陰だね。
25階層は、相変わらず木になる果物ばかりだけど、マジカルアップルが現れた時があった。
前世でも類を見ないレアな、白くて小さなリンゴ。万能薬になるリンゴだ。
ポーション化しなくても、食べるだけでも効果がある。
マジカルでミラクルなリンゴは、残らず収穫した。
命さえあれば、その他の悪い所はたちどころに治ってしまう。
次の日はもうないだろうから、復活を願ってその日のうちにボス巡りをしたり、遅くまで戦った。
戦えばその人の魔力やドロップする魔物等でダンジョンが活性化する事は分かっている。けれど、僅か数時間での復活は無理だったみたいで、マジカルなリンゴは復活しなかった。
簡単に復活したらレアじゃないよね。
海人君と分けて、タマ達の時間停止するマジックバッグにも入れた。
これを食べなきゃならない位のピンチに陥りたくはないけど、もしもの時の保険だ。
「こういうレアアイテムを潰さずに持つ為の収納庫だよね」
「はいはい。努力するよ」
海人君にはプレッシャーになるかな?
長い目で見ると、マジックバッグに頼るよりは収納庫を覚えてしまった方が断然いいから、頑張って貰おう。
カナタさんとは、時々メッセージのやり取りをしている。魔術に関しての話が多いけど、メンバーの話も多い。ゲンさんの推しが変わったとか、白猫さんの外見に惑わされた犠牲者の話とか。
白猫さんね。美人だし、お洒落な人だし、でもそういう外見だけを見て声をかければ必ず失敗するよね。で、しつこくされたりなんてしたら、物理的に見る事すら出来なくなるだろう。
あのスキルは不思議。魔素関係なく発動出来るから、ある程度なら、人も操れるんだよね。
東京防衛隊のみんなは、ネズミーランドのダンジョンにもよく行くみたい。私の知らない下層のグルメ情報も満載で、羨ましい。
あのメンバーの中で、一番料理が出来るのは意外にもまっちゃんで、調理師免許も持ってるらしい。
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いつかまた、一緒にダンジョンに潜りたいな。
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