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第三章:堕ちた月、騎士たちの誓約
第39話・シグとの夜
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夜。
扉が静かに開く音がした。
「……シグ?」
ルナフィエラがベッドの上で振り返ると、そこには普段とはまるで違う雰囲気のシグが立っていた。
彼が身に纏っているのは、ゆったりとした紺色の寝間着。
いつもの無骨な鎧や戦闘服とは違い、軽やかで、どこかリラックスした雰囲気をまとっている。
しかし——
(……帯、ゆるすぎじゃない?)
シグの腰に結ばれた帯は 今にもほどけそうなほど適当に結ばれており、胸元もゆるく開いている。
肌の露出が多いせいで、鍛え抜かれた筋肉がところどころ覗いていた。
(なんでこんなに無防備なの……!)
ルナフィエラは思わず視線を逸らす。
「……どうした?」
シグがいつも通りの無愛想な声で問いかける。
「いや……その、普段の服装と違うから……」
「……ああ、寝るときはこれだ」
シグは気にも留めず、そのままベッドの端へと腰掛けると、無造作に隣へと転がり込んできた。
「ちょ、ちょっと……!」
あまりに自然すぎる動きにルナフィエラは思わず後ずさる。
シグがじっとルナフィエラを見つめながら、静かに問いかける。
「眠れそうか?」
その問いかけに、ルナフィエラはふと昨夜の出来事を思い出した。
—— 眠りが浅く、悪夢に悩まされ、夜中に徘徊していた自分。
それを見つけてくれたヴィクトルの腕の中で、ようやく安心して眠れたこと。
(今夜も……眠れるかな)
そんな不安が胸をよぎる。
ルナフィエラはそっと息を吐き、シグの瞳を見上げた。
「……わからない……」
正直にそう告げると、シグは小さくため息をつき、腕を広げた。
「……なら、寝るぞ」
「えっ……?」
「ほら、来い」
シグは 何のためらいもなく、ルナフィエラを包み込むように腕を伸ばす。
ルナフィエラは驚きつつも、その温もりに惹かれるように、そっとシグの側へと寄った。
(……この人、本当に容赦ないな)
そう思いながらも、シグの大きな手が 優しく背中を支えるのを感じた。
「……寝るまで傍にいる」
シグは何気なくそう言った。
それだけで心強かった。
ルナフィエラは小さく息を吐き、目を閉じようとする。
だが—— シグは次の瞬間、躊躇いなくルナを引き寄せた。
「っ!? シグ……?」
驚いて顔を上げるルナ。
「……また夢遊病でふらつかれたら困る」
シグは当然のように言いながら、しっかりとルナフィエラを抱え込んでいた。
ルナフィエラは完全にシグの腕の中に収まっている。
体温の低いヴァンパイアのルナフィエラに比べ、シグの体は程よく温かい。
「……別にそこまでしなくても……」
「する」
短く言い切るシグ。
「今度は、崖の近くじゃ済まねえかもしれねえだろ」
ルナフィエラは言葉に詰まる。
確かに、またいつの間にか夢遊病で彷徨ってしまうかもしれない。
そう考えると、シグがこうして捕まえてくれているのは 正しい判断なのかもしれない。
(……でも、近い……)
シグの腕の中は 包み込まれるような安心感があった。
普段は無骨で不器用な彼だけど——こうしてると、大きな安心感の中で守られているような気持ちになる。
「……シグの体、温かい……」
ルナフィエラは、ぽつりと呟いた。
「お前が冷たいだけだ」
シグはそう言いながら、 さらにルナフィエラを引き寄せた。
「……お前、もっと俺を頼れ」
「え?」
「俺は、力しかねえ。お前を守ることしかできねえ」
シグの低く静かな声が、ルナフィエラの耳元で響く。
「だから、俺に守らせろ」
ルナフィエラは目を丸くした。
シグがこんな風に言うのは 珍しい。
「……シグ」
「いいから、寝ろ」
シグはルナフィエラの髪を優しく撫で、背中をぽんぽんと叩く。
まるで子供を寝かしつけるような 優しい仕草。
(……不器用な人なのに)
こんな時だけ妙に上手いのはズルい。
ルナフィエラは、くすっと小さく笑って目を閉じた。
シグの体温と包み込む腕の安心感。
そのままルナフィエラは穏やかに眠りに落ちていった。
シグは ルナフィエラの寝息が安定したのを確認すると、小さく息をつき、目を閉じる。
「……やっと、眠れたか」
ぽつりと小さく呟き、ルナフィエラの髪を優しく撫でた。
(……お前は、俺が守る)
そう誓うように、シグはルナフィエラの背中を優しく叩き続けた。
——————
朝の静けさの中、ルナフィエラはゆっくりと瞼を開いた。
薄暗い天井が目に入る。
しばらくぼんやりと瞬きを繰り返していると、すぐ近くから視線を感じた。
「……やっと起きたか」
低く、よく聞き慣れた声。
ルナフィエラがそちらに顔を向けると、ソファに座るシグがいた。
腕を組み、ルナフィエラの方をじっと見つめている。
(……シグ?)
昨夜、シグの腕の中で眠った記憶が蘇る。
そのままぐっすりと眠ってしまったことに気づき、ルナフィエラは驚いた。
(……久しぶりに、朝までちゃんと眠れた……)
ずっと悪夢に悩まされていたのに、今朝はすっきりとした気分だった。
身体の疲れも軽くなり、心なしか視界までクリアになっている気がする。
「……シグ、おはよう」
ルナフィエラがそう言うと、シグは満足そうに口角を上げ、「おはよう、ルナ」と返す。
ルナフィエラが起き上がろうとすると、シグがベッドに近づき、躊躇なくルナフィエラの頭をくしゃっと撫でた。
「っ……」
不意打ちに、ルナフィエラは目を瞬かせる。
「顔色が良いな。やっとまともに眠れたか」
シグの手は 大きくて温かい。
乱暴に見えて、指の動きは意外と優しい。
「……うん」
ルナフィエラが小さく頷くと、シグは満足そうにふっと息をついた。
「……今後も俺が寝かしつけてやるか?」
「えっ……」
ルナフィエラが驚いた顔をすると、シグはニヤリと笑って 「冗談だ」 と言いながらもう一度頭を撫でる。
「さて、そろそろ支度しろ。朝食の時間だぞ」
シグがそう言って立ち上がると、ルナフィエラもベッドから降りようとした。
しかし――
「……っ」
手に力が入らず、思うように動かせない。
シーツを掴もうとした指先が震え、バランスを崩しそうになる。
(……やっぱり、まだダメか)
自分で動きたいのに、できない。
また焦りと情けなさが胸の奥を締め付ける。
シグはルナフィエラの様子を見て、すぐに状況を察した。
「……待ってろ」
そう言うと、シグは扉へと向かい、軽く叩く。
「おい、ヴィクトル」
数秒後、扉の向こうから 「失礼いたします」 という落ち着いた声が響き、扉が開いた。
そこには、いつもと変わらぬ冷静な表情をしたヴィクトルが立っていた。
「ルナ様、お目覚めになられましたか」
「……うん」
ヴィクトルはルナフィエラの様子を一目見て、すぐに状況を理解した。
「お支度をお手伝いいたします」
ルナフィエラが何か言うよりも早く、ヴィクトルは当たり前のようにルナフィエラの前へと膝をつき、手を差し出した。
「まずは顔を拭きましょう」
ルナフィエラは躊躇いながらも、ヴィクトルの手を借りてベッドの縁に腰掛ける。
ヴィクトルはシグに 「お呼びいただき、感謝いたします」 と静かに礼を言った。
「……じゃあ、俺は食堂に行ってる」
シグは短くそう言い残し、部屋を出ていく。
ルナフィエラは何となくシグの背中を見送ったが、すぐにヴィクトルの視線を感じて振り向いた。
「……ルナ様、少し力を抜いてください」
ヴィクトルはそう言いながら、丁寧にルナの顔を拭き、そのまま手際よく支度を進めていく。
乱れた寝間着を整え、新しい服へと着替えさせ、優しく髪を梳かしていく。
(……相変わらず、手際が良い……)
ルナフィエラが驚いていると、ヴィクトルは変わらぬ落ち着いた声で告げた。
「もうすぐ終わりますので、少々お待ちください」
その言葉通り、ヴィクトルは最後に髪を整えると、ルナフィエラの顔を見て微笑んだ。
「これでよろしいかと」
「……ありがとう」
ルナフィエラが小さく呟くと、ヴィクトルは満足げに頷いた。
「当然のことです」
そうして支度を終えた頃――
扉が開き、フィン、ユリウス、シグが朝食を持って部屋へと入ってきた。
今日もフィンがトレイを運びながら、ルナフィエラに優しく微笑む。
「今日も食べられそう?」
「……うん、食べてみる」
シグはルナフィエラの隣に座り、食事を整える。
「無理はするなよ。少しずつでいい」
ユリウスはパンとスープを並べながら、さらりと言う。
「食欲がないなら、スープだけでも飲むといい」
ルナフィエラは皆の視線を受けながら、少し照れくさそうに微笑んだ。
「ありがとう」
こうして、静かで穏やかな朝が始まった。
扉が静かに開く音がした。
「……シグ?」
ルナフィエラがベッドの上で振り返ると、そこには普段とはまるで違う雰囲気のシグが立っていた。
彼が身に纏っているのは、ゆったりとした紺色の寝間着。
いつもの無骨な鎧や戦闘服とは違い、軽やかで、どこかリラックスした雰囲気をまとっている。
しかし——
(……帯、ゆるすぎじゃない?)
シグの腰に結ばれた帯は 今にもほどけそうなほど適当に結ばれており、胸元もゆるく開いている。
肌の露出が多いせいで、鍛え抜かれた筋肉がところどころ覗いていた。
(なんでこんなに無防備なの……!)
ルナフィエラは思わず視線を逸らす。
「……どうした?」
シグがいつも通りの無愛想な声で問いかける。
「いや……その、普段の服装と違うから……」
「……ああ、寝るときはこれだ」
シグは気にも留めず、そのままベッドの端へと腰掛けると、無造作に隣へと転がり込んできた。
「ちょ、ちょっと……!」
あまりに自然すぎる動きにルナフィエラは思わず後ずさる。
シグがじっとルナフィエラを見つめながら、静かに問いかける。
「眠れそうか?」
その問いかけに、ルナフィエラはふと昨夜の出来事を思い出した。
—— 眠りが浅く、悪夢に悩まされ、夜中に徘徊していた自分。
それを見つけてくれたヴィクトルの腕の中で、ようやく安心して眠れたこと。
(今夜も……眠れるかな)
そんな不安が胸をよぎる。
ルナフィエラはそっと息を吐き、シグの瞳を見上げた。
「……わからない……」
正直にそう告げると、シグは小さくため息をつき、腕を広げた。
「……なら、寝るぞ」
「えっ……?」
「ほら、来い」
シグは 何のためらいもなく、ルナフィエラを包み込むように腕を伸ばす。
ルナフィエラは驚きつつも、その温もりに惹かれるように、そっとシグの側へと寄った。
(……この人、本当に容赦ないな)
そう思いながらも、シグの大きな手が 優しく背中を支えるのを感じた。
「……寝るまで傍にいる」
シグは何気なくそう言った。
それだけで心強かった。
ルナフィエラは小さく息を吐き、目を閉じようとする。
だが—— シグは次の瞬間、躊躇いなくルナを引き寄せた。
「っ!? シグ……?」
驚いて顔を上げるルナ。
「……また夢遊病でふらつかれたら困る」
シグは当然のように言いながら、しっかりとルナフィエラを抱え込んでいた。
ルナフィエラは完全にシグの腕の中に収まっている。
体温の低いヴァンパイアのルナフィエラに比べ、シグの体は程よく温かい。
「……別にそこまでしなくても……」
「する」
短く言い切るシグ。
「今度は、崖の近くじゃ済まねえかもしれねえだろ」
ルナフィエラは言葉に詰まる。
確かに、またいつの間にか夢遊病で彷徨ってしまうかもしれない。
そう考えると、シグがこうして捕まえてくれているのは 正しい判断なのかもしれない。
(……でも、近い……)
シグの腕の中は 包み込まれるような安心感があった。
普段は無骨で不器用な彼だけど——こうしてると、大きな安心感の中で守られているような気持ちになる。
「……シグの体、温かい……」
ルナフィエラは、ぽつりと呟いた。
「お前が冷たいだけだ」
シグはそう言いながら、 さらにルナフィエラを引き寄せた。
「……お前、もっと俺を頼れ」
「え?」
「俺は、力しかねえ。お前を守ることしかできねえ」
シグの低く静かな声が、ルナフィエラの耳元で響く。
「だから、俺に守らせろ」
ルナフィエラは目を丸くした。
シグがこんな風に言うのは 珍しい。
「……シグ」
「いいから、寝ろ」
シグはルナフィエラの髪を優しく撫で、背中をぽんぽんと叩く。
まるで子供を寝かしつけるような 優しい仕草。
(……不器用な人なのに)
こんな時だけ妙に上手いのはズルい。
ルナフィエラは、くすっと小さく笑って目を閉じた。
シグの体温と包み込む腕の安心感。
そのままルナフィエラは穏やかに眠りに落ちていった。
シグは ルナフィエラの寝息が安定したのを確認すると、小さく息をつき、目を閉じる。
「……やっと、眠れたか」
ぽつりと小さく呟き、ルナフィエラの髪を優しく撫でた。
(……お前は、俺が守る)
そう誓うように、シグはルナフィエラの背中を優しく叩き続けた。
——————
朝の静けさの中、ルナフィエラはゆっくりと瞼を開いた。
薄暗い天井が目に入る。
しばらくぼんやりと瞬きを繰り返していると、すぐ近くから視線を感じた。
「……やっと起きたか」
低く、よく聞き慣れた声。
ルナフィエラがそちらに顔を向けると、ソファに座るシグがいた。
腕を組み、ルナフィエラの方をじっと見つめている。
(……シグ?)
昨夜、シグの腕の中で眠った記憶が蘇る。
そのままぐっすりと眠ってしまったことに気づき、ルナフィエラは驚いた。
(……久しぶりに、朝までちゃんと眠れた……)
ずっと悪夢に悩まされていたのに、今朝はすっきりとした気分だった。
身体の疲れも軽くなり、心なしか視界までクリアになっている気がする。
「……シグ、おはよう」
ルナフィエラがそう言うと、シグは満足そうに口角を上げ、「おはよう、ルナ」と返す。
ルナフィエラが起き上がろうとすると、シグがベッドに近づき、躊躇なくルナフィエラの頭をくしゃっと撫でた。
「っ……」
不意打ちに、ルナフィエラは目を瞬かせる。
「顔色が良いな。やっとまともに眠れたか」
シグの手は 大きくて温かい。
乱暴に見えて、指の動きは意外と優しい。
「……うん」
ルナフィエラが小さく頷くと、シグは満足そうにふっと息をついた。
「……今後も俺が寝かしつけてやるか?」
「えっ……」
ルナフィエラが驚いた顔をすると、シグはニヤリと笑って 「冗談だ」 と言いながらもう一度頭を撫でる。
「さて、そろそろ支度しろ。朝食の時間だぞ」
シグがそう言って立ち上がると、ルナフィエラもベッドから降りようとした。
しかし――
「……っ」
手に力が入らず、思うように動かせない。
シーツを掴もうとした指先が震え、バランスを崩しそうになる。
(……やっぱり、まだダメか)
自分で動きたいのに、できない。
また焦りと情けなさが胸の奥を締め付ける。
シグはルナフィエラの様子を見て、すぐに状況を察した。
「……待ってろ」
そう言うと、シグは扉へと向かい、軽く叩く。
「おい、ヴィクトル」
数秒後、扉の向こうから 「失礼いたします」 という落ち着いた声が響き、扉が開いた。
そこには、いつもと変わらぬ冷静な表情をしたヴィクトルが立っていた。
「ルナ様、お目覚めになられましたか」
「……うん」
ヴィクトルはルナフィエラの様子を一目見て、すぐに状況を理解した。
「お支度をお手伝いいたします」
ルナフィエラが何か言うよりも早く、ヴィクトルは当たり前のようにルナフィエラの前へと膝をつき、手を差し出した。
「まずは顔を拭きましょう」
ルナフィエラは躊躇いながらも、ヴィクトルの手を借りてベッドの縁に腰掛ける。
ヴィクトルはシグに 「お呼びいただき、感謝いたします」 と静かに礼を言った。
「……じゃあ、俺は食堂に行ってる」
シグは短くそう言い残し、部屋を出ていく。
ルナフィエラは何となくシグの背中を見送ったが、すぐにヴィクトルの視線を感じて振り向いた。
「……ルナ様、少し力を抜いてください」
ヴィクトルはそう言いながら、丁寧にルナの顔を拭き、そのまま手際よく支度を進めていく。
乱れた寝間着を整え、新しい服へと着替えさせ、優しく髪を梳かしていく。
(……相変わらず、手際が良い……)
ルナフィエラが驚いていると、ヴィクトルは変わらぬ落ち着いた声で告げた。
「もうすぐ終わりますので、少々お待ちください」
その言葉通り、ヴィクトルは最後に髪を整えると、ルナフィエラの顔を見て微笑んだ。
「これでよろしいかと」
「……ありがとう」
ルナフィエラが小さく呟くと、ヴィクトルは満足げに頷いた。
「当然のことです」
そうして支度を終えた頃――
扉が開き、フィン、ユリウス、シグが朝食を持って部屋へと入ってきた。
今日もフィンがトレイを運びながら、ルナフィエラに優しく微笑む。
「今日も食べられそう?」
「……うん、食べてみる」
シグはルナフィエラの隣に座り、食事を整える。
「無理はするなよ。少しずつでいい」
ユリウスはパンとスープを並べながら、さらりと言う。
「食欲がないなら、スープだけでも飲むといい」
ルナフィエラは皆の視線を受けながら、少し照れくさそうに微笑んだ。
「ありがとう」
こうして、静かで穏やかな朝が始まった。
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