【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ

文字の大きさ
11 / 13

しおりを挟む
【 レイモンド・ローゼスの視点 】

私には結婚を誓った愛する恋人がいた。
婚約者もいなかったから恋愛婚をしてもいいということだと思っていた。

だが…

“ミリア・ペナと婚約させた”

突然父上に言われて理解が追いつかない。
結婚を約束した恋人がいると告げると1週間後には彼女から別れを告げられた。屋敷を訪ねても門前払いで会えなかった。

そしてミリアとの婚姻前に 愛する恋人が婚約したことを知った。

ヤケになり夜会で出会った女達と関係を持ち交際した。そして結婚式当日、初めて妻となる女と会った。美しい女だった。
だが恋人との関係を壊した女を受け入れてはいけないと自分に言い聞かせ、ミリアにも分かるように式後に教会から出ると指輪を捨てた。

その日の夜、酒を飲んで夫婦の寝室へ行くとミリアが待っていた。白い肌に美しい髪、華奢な身体を包むナイトドレス。胸が高まりミリアの頬に触れようとした。
だがミリアの指に結婚指輪が無かった。
カッとなって怒りに任せてミリアを抱いた。痛がり涙を流すミリアに益々腹を立てたが、終わってみるとシーツには血痕があった。

そうだ、忘れていた。

今まで関係を持った女達は全て経験者だったから失念していた。
ミリアが処女かもしれないなど微塵も思わず怒りに任せて抱いてしまった。個人差はあれ 初めてはすごく痛いと聞いていた。友人の中には その痛がる様と未使用の狭さと感触がいいと処女ばかり追いかける奴もいた。
ミリアが他の男を知らないのは嬉しかった。
嗚咽を漏らして泣くミリアを撫でて慰めようとした。

“いやっ!”

ミリアは私の手を払い除けた。

夫婦の寝室から出て自室へ戻った。


翌日はカレンを抱きに離れに行った。
私の姿を見て喜び、自ら私のモノを咥えて勃たせると、脚を開く。大した前戯をしなくとも濡れていた。
カレンに挿入するとモノが不満げに萎えようとするのが分かった。
そのまま使いものにならなくなり、本邸に戻った。

初夜から3日後、夫婦の寝室でミリアを前にすると痛いほど勃っているのが分かった。
だがミリアは逆に全く濡れない。唾を付けたが痛がるだけ。

またカレンの元へ行くが気分が乗らない。
だがカレンは期待に満ちた顔をしている。
解決方法は、ミリアに見立てて抱くこと。2回も求めた私にカレンは満足気だった。
ミリアもカレンくらいに求めるようになったらなと頭を過ぎる自分に驚いた。

それからは徹底した。
ミリアは次期公爵夫人になりたくて、私の愛する恋人との仲を引き裂き、私の妻になった女だから心を許してはいけないと。

ある日、散歩をするミリアを見かけた。すると若い庭師の助手も私兵もミリアを見つめていた。絡みつくような視線のような気がした。屋敷内の男の使用人もそんな視線を向けていた。
夜、私に抱かれても声を上げず耐えるようなミリアが気に入らなかった。
そうだ。だからだ。この女が誰に抱かれているのか知らしめないと。
しっかり注ぎ終わった後、呼び鈴でメイドを呼んだ。

『ミリア、ドアの外に立て』

『え?』

『ナイトドレスだけ身に付けていい。一枚だけだ』

『!!』

『下着をお持ちします』

『余計なことをするな!身に付けるのは一枚だけだ。ドロワーズを優先させてもいいが、それだけだ。胸が露わになるだけだぞ。
いいか、誰もミリアに触れたり話しかけたりするな。これは夫からの罰なのだからな』

ミリアはトイレに行こうとした。

『ミリア、そのままだ。夫の子胤を流すつもりか?日頃の心がけがなっていないから直ぐに孕めないんじゃないのか?』

『ですが、』

『早く部屋から出てドアの前に立て!』

『っ!』

『お前は見張れ。椅子を持って来て少し離れたところから見張れ。しゃがみ込んだり拭いたりする仕草をしたら私を呼びに来い。他の使用人にも聞くからな』

『か、かしこまりました』

そして一晩放置して朝食を持たせたメイドと夫婦の寝室の前に行くと、ミリアが泣きながら立っていた。脚には注いだものが伝い垂れていた。

『中に入れ』

メイドは朝食をテーブルに並べ、ずっと見張っていたメイドは布を手渡した。

『お前が男達を誘惑するからだ。押し黙って夫を受け入れるから男達が勘違いをするのだぞ。
だから立たせた。受けた精を垂れ流す姿を見せれば、誰の妻だか理解するだろう。
疲れただろう?食事は運ばせるから、明日の朝までゆっくり眠るなりして過ごせ』

『……はい』

それ以来ミリアは鳴くようになったが演技だと丸わかりだ。男女の情交をよく知らないのだろうか。
だから離れに連れて行きカレンとの交わりを立たせて見学させた。

だいぶ良くなったが、痛そうな素振りを見せる。何故だ?私に抱かれて嬉しいはずなのに。
医者から、中には濡れ難い女もいると教えてもらった。だから潤滑油を置かせた。だが、痛そうに顔を歪める。

そうか…また罰が必要なのだな。
終わると呼び鈴を鳴らした。

『浴槽に水を入れろ。ミリアが水浴びをするから4人集めてしっかりと磨き上げろ』

『水…でございますか?』

『そうだ』

『レイモンド様、私 水は、』

『アソコが痛いのだろう?冷やしてやろうという夫の心遣いだ』

『っ!!』

それからはだいぶ良くなった。
私の腕の中で声を上げて身を捩る。
いつしか忘れていた。コレが演技だということを。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

わたしにはもうこの子がいるので、いまさら愛してもらわなくても結構です。

ふまさ
恋愛
 伯爵令嬢のリネットは、婚約者のハワードを、盲目的に愛していた。友人に、他の令嬢と親しげに歩いていたと言われても信じず、暴言を吐かれても、彼は子どものように純粋無垢だから仕方ないと自分を納得させていた。  けれど。 「──なんか、こうして改めて見ると猿みたいだし、不細工だなあ。本当に、ぼくときみの子?」  他でもない。二人の子ども──ルシアンへの暴言をきっかけに、ハワードへの絶対的な愛が、リネットの中で確かに崩れていく音がした。

その結婚は、白紙にしましょう

香月まと
恋愛
リュミエール王国が姫、ミレナシア。 彼女はずっとずっと、王国騎士団の若き団長、カインのことを想っていた。 念願叶って結婚の話が決定した、その夕方のこと。 浮かれる姫を前にして、カインの口から出た言葉は「白い結婚にとさせて頂きたい」 身分とか立場とか何とか話しているが、姫は急速にその声が遠くなっていくのを感じる。 けれど、他でもない憧れの人からの嘆願だ。姫はにっこりと笑った。 「分かりました。その提案を、受け入れ──」 全然受け入れられませんけど!? 形だけの結婚を了承しつつも、心で号泣してる姫。 武骨で不器用な王国騎士団長。 二人を中心に巻き起こった、割と短い期間のお話。

無価値な私はいらないでしょう?

火野村志紀
恋愛
いっそのこと、手放してくださった方が楽でした。 だから、私から離れようと思うのです。

侯爵夫人のハズですが、完全に無視されています

猫枕
恋愛
伯爵令嬢のシンディーは学園を卒業と同時にキャッシュ侯爵家に嫁がされた。 しかし婚姻から4年、旦那様に会ったのは一度きり、大きなお屋敷の端っこにある離れに住むように言われ、勝手な外出も禁じられている。 本宅にはシンディーの偽物が奥様と呼ばれて暮らしているらしい。 盛大な結婚式が行われたというがシンディーは出席していないし、今年3才になる息子がいるというが、もちろん産んだ覚えもない。

子持ちの私は、夫に駆け落ちされました

月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。

実兄の嘘で悪女にされた気の毒な令嬢は、王子に捨てられました

恋せよ恋
恋愛
「お前が泣いて縋ったから、この婚約を結んでやったんだ」 婚約者である第一王子エイドリアンから放たれたのは、 身に覚えのない侮蔑の言葉だった。 10歳のあの日、彼が私に一目惚れして跪いたはずの婚約。 だが、兄ヘンリーは、隣国の魔性の王女フローレンスに毒され、 妹の私を「嘘つきの悪女」だと切り捨てた。 婚約者も、兄も、居場所も、すべてを奪われた私、ティファニー16歳。 学園中で嘲笑われ、絶望の淵に立たされた私の手を取ったのは、 フローレンス王女の影に隠れていた隣国の孤高な騎士チャールズだった。 「私は知っています。あなたが誰よりも気高く、美しいことを」 彼だけは、私の掌に刻まれた「真実の傷」を見てくれた。 捨てられた侯爵令嬢は、裏切った男たちをどん底へ叩き落とす! 痛快ラブ×復讐劇、ティファニーの逆襲が始まる! 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

【完結】潔く私を忘れてください旦那様

なか
恋愛
「子を産めないなんて思っていなかった        君を選んだ事が間違いだ」 子を産めない お医者様に診断され、嘆き泣いていた私に彼がかけた最初の言葉を今でも忘れない 私を「愛している」と言った口で 別れを告げた 私を抱きしめた両手で 突き放した彼を忘れるはずがない…… 1年の月日が経ち ローズベル子爵家の屋敷で過ごしていた私の元へとやって来た来客 私と離縁したベンジャミン公爵が訪れ、開口一番に言ったのは 謝罪の言葉でも、後悔の言葉でもなかった。 「君ともう一度、復縁をしたいと思っている…引き受けてくれるよね?」 そんな事を言われて……私は思う 貴方に返す返事はただ一つだと。

旦那様に愛されなかった滑稽な妻です。

アズやっこ
恋愛
私は旦那様を愛していました。 今日は三年目の結婚記念日。帰らない旦那様をそれでも待ち続けました。 私は旦那様を愛していました。それでも旦那様は私を愛してくれないのですね。 これはお別れではありません。役目が終わったので交代するだけです。役立たずの妻で申し訳ありませんでした。

処理中です...