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2度目の結婚式を挙げました
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今度はベルナード領の教会で式を挙げた。
セヴィアン兄様は最後まで…終わってからも“本当にいいのか” と何度も騒いでいた。
挙式の数日後に体調を崩した。
お医者様を呼んで診てもらうと、
「おめでとうございます。ご懐妊です」
「はあ!?」
お兄様がリオナード様に詰め寄った。
「私の小鳥に不埒な真似を!」
「夫婦の愛の営みです」
「私の小鳥にはまだまだまだまだまだまだ早い!」
「妻は19歳ですよ?」
「純潔を奪いやがって!私の小鳥が苦しむだろう!」
「さらに小さな雛鳥が産まれますよ」
「……」
「リオナード殿との子だなんて」
「セヴィアン殿だって3児の父じゃないですか」
「休ませて」
「「ごめん」」
静かになった。
このまま悪阻が落ち着くまで実家で暮らすことになった。
軽い方らしい。
結局かなりお腹が大きくなるまで弱々しい悪阻は続いた。
その間 リオナード様はクリスを自分の側に就けた。
浮気をしていないことを証明させるために、私の専属護衛に見張らせた。
そして両家を往復していた。
義父母も2回ほど会いに来てくれた。
大喜びだった。
「おぎゃあ」
「小鳥じゃない」
リオナード様に瓜二つの男児が産まれた。
知らせを受けた義父母は最速でやってきて、ヴァネスにベッタリだ。
ヴァネッサ姉様の名からとった。
ソワール家の待望の第一子で男児でリオナード様に瓜二つなら間違いなく可愛がってもらえるから。
“小鳥じゃない”と男児の一報にショックを受けていたセヴィアン兄様は、リオナード様に詰め寄っていた。
「いいか、次は絶対にエステルに瓜二つの女の子にしてくれよ」
「そんなこと言われても」
「今日から毎日神に祈って聖水でもかけろ」
「無茶なこと言うなよ」
産んで半年後にソワール邸に戻った。
ヴァネスは屋敷の天使様。
用事を思いついてはみんなが見に来る。
ヴァネスは間違いなく寂しくない。
ヴァネスを産んでから5年後、第二子が産まれる。
既にセヴィアン兄様はスタンバイしている。
“いいか、私の小鳥。小鳥に似た雛鳥を産むんだぞ” とお腹に話しかけること4日目、陣痛が始まった。
「おぎゃあ」
「雛鳥だ!!」
私似の女児を一番最初に抱っこしたのはお兄様だった。
「セヴィアン、父親は私だ!返せ」
「エステルを育てたのは私だ!この子も私が育てる!」
2人の父親が誕生した。
お兄様の子供は3人とも男児で大きい子達だった。
三兄弟も父や母達と一緒に見に来て“小さい” “女の子だ” と喜んだ。
セリナ。
リオナード様とセヴィアン兄様の名から組み合わせた。
セリナに男達が集中するので、私はヴァネスに多めに愛情を注いだ。
よく褒め、よく抱きしめて、よく触れた。
「可愛いヴァネス」
「お母様」
「貴方の小鳥を見つけたら、優しく大事にするのよ。
緊張したら微笑んで、“可愛い君と仲良くしたい” と言うの。
そう決めておけば 直ぐに口から出てくるわ。
最初の言葉は影響が強いの。分かった?」
「はい、お母様」
「誰にでも言っては駄目よ」
「はい、お母様。叔父上を参考にします」
叔父上ってセヴィアン兄様のことよね。
参考にして大丈夫かしら。
「セヴィアン兄様のことよね?
あそこまでになる時は、結婚したい子にだけにしなさい」
「分かりました」
側で聞いていたリオナード様は笑っていた。
私達を題材にした小説が売れに売れた。
タイトルは“王命” だったので義姉様が捕まらないか心配だったけど、憎しみ合う両家が波乱を乗り越えて国を支える家門へと成長するハッピーエンドに王家からお墨付きをいただいた。
中身の出来事は盛りに盛っている。
私はヴァネッサお姉様の話をして、ハッピーエンドの物語をお願いしてみた。
仕上がるのが楽しみだ。
「エステル、おいで」
今夜もリオナード様に抱きしめられて眠りにつく。
「愛してるよ」
「私も愛しています」
終
セヴィアン兄様は最後まで…終わってからも“本当にいいのか” と何度も騒いでいた。
挙式の数日後に体調を崩した。
お医者様を呼んで診てもらうと、
「おめでとうございます。ご懐妊です」
「はあ!?」
お兄様がリオナード様に詰め寄った。
「私の小鳥に不埒な真似を!」
「夫婦の愛の営みです」
「私の小鳥にはまだまだまだまだまだまだ早い!」
「妻は19歳ですよ?」
「純潔を奪いやがって!私の小鳥が苦しむだろう!」
「さらに小さな雛鳥が産まれますよ」
「……」
「リオナード殿との子だなんて」
「セヴィアン殿だって3児の父じゃないですか」
「休ませて」
「「ごめん」」
静かになった。
このまま悪阻が落ち着くまで実家で暮らすことになった。
軽い方らしい。
結局かなりお腹が大きくなるまで弱々しい悪阻は続いた。
その間 リオナード様はクリスを自分の側に就けた。
浮気をしていないことを証明させるために、私の専属護衛に見張らせた。
そして両家を往復していた。
義父母も2回ほど会いに来てくれた。
大喜びだった。
「おぎゃあ」
「小鳥じゃない」
リオナード様に瓜二つの男児が産まれた。
知らせを受けた義父母は最速でやってきて、ヴァネスにベッタリだ。
ヴァネッサ姉様の名からとった。
ソワール家の待望の第一子で男児でリオナード様に瓜二つなら間違いなく可愛がってもらえるから。
“小鳥じゃない”と男児の一報にショックを受けていたセヴィアン兄様は、リオナード様に詰め寄っていた。
「いいか、次は絶対にエステルに瓜二つの女の子にしてくれよ」
「そんなこと言われても」
「今日から毎日神に祈って聖水でもかけろ」
「無茶なこと言うなよ」
産んで半年後にソワール邸に戻った。
ヴァネスは屋敷の天使様。
用事を思いついてはみんなが見に来る。
ヴァネスは間違いなく寂しくない。
ヴァネスを産んでから5年後、第二子が産まれる。
既にセヴィアン兄様はスタンバイしている。
“いいか、私の小鳥。小鳥に似た雛鳥を産むんだぞ” とお腹に話しかけること4日目、陣痛が始まった。
「おぎゃあ」
「雛鳥だ!!」
私似の女児を一番最初に抱っこしたのはお兄様だった。
「セヴィアン、父親は私だ!返せ」
「エステルを育てたのは私だ!この子も私が育てる!」
2人の父親が誕生した。
お兄様の子供は3人とも男児で大きい子達だった。
三兄弟も父や母達と一緒に見に来て“小さい” “女の子だ” と喜んだ。
セリナ。
リオナード様とセヴィアン兄様の名から組み合わせた。
セリナに男達が集中するので、私はヴァネスに多めに愛情を注いだ。
よく褒め、よく抱きしめて、よく触れた。
「可愛いヴァネス」
「お母様」
「貴方の小鳥を見つけたら、優しく大事にするのよ。
緊張したら微笑んで、“可愛い君と仲良くしたい” と言うの。
そう決めておけば 直ぐに口から出てくるわ。
最初の言葉は影響が強いの。分かった?」
「はい、お母様」
「誰にでも言っては駄目よ」
「はい、お母様。叔父上を参考にします」
叔父上ってセヴィアン兄様のことよね。
参考にして大丈夫かしら。
「セヴィアン兄様のことよね?
あそこまでになる時は、結婚したい子にだけにしなさい」
「分かりました」
側で聞いていたリオナード様は笑っていた。
私達を題材にした小説が売れに売れた。
タイトルは“王命” だったので義姉様が捕まらないか心配だったけど、憎しみ合う両家が波乱を乗り越えて国を支える家門へと成長するハッピーエンドに王家からお墨付きをいただいた。
中身の出来事は盛りに盛っている。
私はヴァネッサお姉様の話をして、ハッピーエンドの物語をお願いしてみた。
仕上がるのが楽しみだ。
「エステル、おいで」
今夜もリオナード様に抱きしめられて眠りにつく。
「愛してるよ」
「私も愛しています」
終
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