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続編:ヒューゴの結婚
浄化
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バノア王国からセルヴィー領、その次にジオ公爵領に戻ってクリスティーナを置いて直ぐに王都へ行った。今回は彼女の体調を考えて王都に連れて行くのは止めた。一度死んで生き返って、セルヴィー領を経由して戻ってきたのだから疲れているはずだ。彼女の兄がセルヴィー邸に留まるように説得しようとしていたが、ルクス(猫)が気になる彼女がジオ領へ行くと望んだ。
王都へ着くと父上と一緒に陛下にお礼と報告をしに王宮へ向かい、クリスティーナを連れていないことに不機嫌になったエルザ王子妃に事情を説明すると、真っ青になって目眩を起こしたかと思えば、彼女を王宮で囲って外に出さないと騒いだ。
なんとか宥めて解放された後に屋敷に戻るとゼインとジネット夫人の訪問があって、2人にも事故について説明することになった。夫人はゼオロエン侯爵家かモルゾン公爵家に養女としてクリスティーナを迎えて徹底的に管理すると言い出した。
また宥めたりと気疲れした。
翌々日にはセルヴィー邸や彼女の店に立ち寄り様子を確認してからジオ領に戻った。
「ニャー」
「偉いわルクス」
俺の愛しのクリスティーナは大きすぎる子猫の賢さに目尻を下げている。
「返事もするし、呼べば来るし、お手もお座りもするしオナカも見せるのよ?ほら見て、指先を向ければ舐めるし指の腹を向ければ鼻でタッチするの。それにね、」
彼女はルクスに夢中だ。
「ニャオン」
「抱っこされるのが大好きみたいでね、」
ルクスの話ばかり。
「聞いてる?」
「聞いてるよ、賢い猫だ」
そう、この猫はやたら賢い。つまり俺に対してしていることは偶然とかそういうものではないということだ。確実に俺をライバルとして扱い彼女を独り占めしようとしている。彼女が見ていない隙に俺に向ける勝ち誇った顔とか。
「ウフフッ、舐め過ぎよ。くすぐったいわ」
「ニャウ」
「こら、そんなに顔を入れないで」
ルクスは彼女のドレスの胸元に顔を突っ込んでいた。
「ルクス、毛繕いの時間だ。ついでにトイレもして来い」
「ニャー!!」
ルクスを後ろから抱え上げてアンナに渡した。
アンナとはルクスのために雇用した猫専属の世話係だ。
「ルクス様、行きましょうね」
かなりの猫好きで扱いも上手いし体格にも恵まれていて大きなルクスを楽々と持ち上げる。成猫になっても大丈夫だろう。
ドアが閉まり2人になったことを確かめると彼女に近寄りキスをした。ルクスのマーキングを消すように唇も頬も首筋も。
「ヒューっ」
そして胸元も。
恥ずかしがる彼女を力と唇で宥めながらドレスを解くと、白く美しい肌と柔らかく揺れる胸を窓から差し込む陽の光が照らす。彼女の隅々まで陽光に照らして眺めたい。どんな形をしているのか視覚でもっと知りたい。
「恥ずかしいっ」
「綺麗だ」
「せめてカーテンを」
「事故に遭ったのだから他に怪我をしたところがないか確認しないと」
「そ、そんなところを怪我するわけないっ!」
「ティナ、長い時間をかけて見て欲しくて焦らしているのか」
「え?」
「大人しくしていれば直ぐに済む。ルクスもよく言われているだろう」
彼女以外が全身を調べようとするとルクスは嫌がる。そのときに彼女がいつも“大人しくしていれば直ぐに済むわ”と声をかけていた。
彼女は力を抜いて全てを俺に預けた。
「よし、問題ないな。だけど期待させたようだから責任を取らないとな」
彼女の体の位置を何度か変えながら陽の光に当てて目に焼き付けた。羞恥心からかそこは陽の光を反射させてキラキラしていた。
ベッドに運び勃たなくなるまで激しく抱いた。知らぬ者が聞いたら拷問でもしているのかと勘違いをしただろう。
あの時の不安も絶望も怒りも全てを乗せて貪り尽くした。
コトを終えた頃には既に彼女は意識を飛ばしていた。
彼女を風呂に入れ、体液にまみれた体を綺麗にした。まるで大きな人形で遊んでいるかのようだった。
閨事に数時間、睡眠に数時間、そして目覚めた彼女は毛布に包まって出てこない。
「ティナ、お腹が空いただろう?」
「……」
全て思い出したのか恥ずかしいらしい。
「ティナが食べないなら俺も食べないし、ルクスも餌をお預けにしないとな」
「ずるい」
毛布から顔が半分出た。
「愛してる」
「ずるい!」
また毛布に隠れてしまった。
「そうか、誘ってるのか」
「なっ!!」
彼女は毛布お化けのままテーブルに近付き俺の膝の上に座った。
可愛い。復活してきた。
彼女を抱えてベッドに向かおうとすると毛布の中から音がした。
「キュルキュルキュル~」
椅子に座り直して料理を彼女の口に運んだ。顔を赤くしながらよく食べてくれた。
食べ終えたのでベッドに運んだ。続きをしようとガウンを脱ごうとすると生きた毛皮が彼女の側を占領した。
「ニャ」
「ルクス♡」
チッ アンナ、戻すのが早い!
王都へ着くと父上と一緒に陛下にお礼と報告をしに王宮へ向かい、クリスティーナを連れていないことに不機嫌になったエルザ王子妃に事情を説明すると、真っ青になって目眩を起こしたかと思えば、彼女を王宮で囲って外に出さないと騒いだ。
なんとか宥めて解放された後に屋敷に戻るとゼインとジネット夫人の訪問があって、2人にも事故について説明することになった。夫人はゼオロエン侯爵家かモルゾン公爵家に養女としてクリスティーナを迎えて徹底的に管理すると言い出した。
また宥めたりと気疲れした。
翌々日にはセルヴィー邸や彼女の店に立ち寄り様子を確認してからジオ領に戻った。
「ニャー」
「偉いわルクス」
俺の愛しのクリスティーナは大きすぎる子猫の賢さに目尻を下げている。
「返事もするし、呼べば来るし、お手もお座りもするしオナカも見せるのよ?ほら見て、指先を向ければ舐めるし指の腹を向ければ鼻でタッチするの。それにね、」
彼女はルクスに夢中だ。
「ニャオン」
「抱っこされるのが大好きみたいでね、」
ルクスの話ばかり。
「聞いてる?」
「聞いてるよ、賢い猫だ」
そう、この猫はやたら賢い。つまり俺に対してしていることは偶然とかそういうものではないということだ。確実に俺をライバルとして扱い彼女を独り占めしようとしている。彼女が見ていない隙に俺に向ける勝ち誇った顔とか。
「ウフフッ、舐め過ぎよ。くすぐったいわ」
「ニャウ」
「こら、そんなに顔を入れないで」
ルクスは彼女のドレスの胸元に顔を突っ込んでいた。
「ルクス、毛繕いの時間だ。ついでにトイレもして来い」
「ニャー!!」
ルクスを後ろから抱え上げてアンナに渡した。
アンナとはルクスのために雇用した猫専属の世話係だ。
「ルクス様、行きましょうね」
かなりの猫好きで扱いも上手いし体格にも恵まれていて大きなルクスを楽々と持ち上げる。成猫になっても大丈夫だろう。
ドアが閉まり2人になったことを確かめると彼女に近寄りキスをした。ルクスのマーキングを消すように唇も頬も首筋も。
「ヒューっ」
そして胸元も。
恥ずかしがる彼女を力と唇で宥めながらドレスを解くと、白く美しい肌と柔らかく揺れる胸を窓から差し込む陽の光が照らす。彼女の隅々まで陽光に照らして眺めたい。どんな形をしているのか視覚でもっと知りたい。
「恥ずかしいっ」
「綺麗だ」
「せめてカーテンを」
「事故に遭ったのだから他に怪我をしたところがないか確認しないと」
「そ、そんなところを怪我するわけないっ!」
「ティナ、長い時間をかけて見て欲しくて焦らしているのか」
「え?」
「大人しくしていれば直ぐに済む。ルクスもよく言われているだろう」
彼女以外が全身を調べようとするとルクスは嫌がる。そのときに彼女がいつも“大人しくしていれば直ぐに済むわ”と声をかけていた。
彼女は力を抜いて全てを俺に預けた。
「よし、問題ないな。だけど期待させたようだから責任を取らないとな」
彼女の体の位置を何度か変えながら陽の光に当てて目に焼き付けた。羞恥心からかそこは陽の光を反射させてキラキラしていた。
ベッドに運び勃たなくなるまで激しく抱いた。知らぬ者が聞いたら拷問でもしているのかと勘違いをしただろう。
あの時の不安も絶望も怒りも全てを乗せて貪り尽くした。
コトを終えた頃には既に彼女は意識を飛ばしていた。
彼女を風呂に入れ、体液にまみれた体を綺麗にした。まるで大きな人形で遊んでいるかのようだった。
閨事に数時間、睡眠に数時間、そして目覚めた彼女は毛布に包まって出てこない。
「ティナ、お腹が空いただろう?」
「……」
全て思い出したのか恥ずかしいらしい。
「ティナが食べないなら俺も食べないし、ルクスも餌をお預けにしないとな」
「ずるい」
毛布から顔が半分出た。
「愛してる」
「ずるい!」
また毛布に隠れてしまった。
「そうか、誘ってるのか」
「なっ!!」
彼女は毛布お化けのままテーブルに近付き俺の膝の上に座った。
可愛い。復活してきた。
彼女を抱えてベッドに向かおうとすると毛布の中から音がした。
「キュルキュルキュル~」
椅子に座り直して料理を彼女の口に運んだ。顔を赤くしながらよく食べてくれた。
食べ終えたのでベッドに運んだ。続きをしようとガウンを脱ごうとすると生きた毛皮が彼女の側を占領した。
「ニャ」
「ルクス♡」
チッ アンナ、戻すのが早い!
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