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ジオ公爵領
しおりを挟む退治した野盗をあっという間に始末した後は 道の端に寄せて狼煙を上げた。2本だとジオ公爵領ではないということで、隣領に任せる。
ジオ公爵領内の襲撃なら狼煙が1本。そうすると近くの町から人が来て、死体を処分するそうだ。
野盗の持ち物は処分した人が買取屋に持って行き、明らかに持ち主が分かるもの以外は換金し半分貰える。残りは町に納めるようだ。
「喧嘩にならないのですか?」
「向き不向きがあるからな。
まず力がないと難しい。その辺に埋めるのは駄目なんだ。道や民家や畑や家畜場などの側は駄目だし 水源の近くも駄目。そして血痕も綺麗にしなくてはならない。剣で斬られたら血溜まりがあったり中身が出ていたりするのが普通だから、適性も必要だから結構少ないんだ。
それに金目の物を持っているとは限らないからな」
「タダ働きになることもあるということですか?」
「町兵も駆け付けるから、金品だけ奪うこともないし、野盗が金品を持っていなくても最低額は町に払わせる。
換金額の半分を集めた金と最低額の支払いのバランスが悪くてマイナスになればジオ家から補填するから大丈夫だ。領内で出ることはあまりないがな」
お金と力が必要なのね。
「次の町で休憩を取ろう…部屋があれば泊まろう。
部下達の返り血を早く何とかしてやりたいからな」
町に着くと宿をおさえた。
戦闘に加わっていない騎士以外は先に入浴をしに行き洗濯を頼んでいた。
私とヒューゴ様と残りの騎士達と一緒に少し町中を散歩して座り疲れを解消させた。
夕食を食べ、女性専用の共同風呂に入りヒューゴ様と一緒に眠りについた。
ついにジオ邸に到着した。
馬車を降りた後、護衛騎士の皆さんにお礼を述べた。
「騎士の皆様のおかげで無事に着くことができました。ありがとうございました。皆様とてもお強くて心強かったです」
「ヒューゴ様…聞きましたか?
なんて可愛いんだ…クリスティーナ様、嫁いだら俺を専属護衛騎士に指名してください。アルフレッドです。覚えてくださいね」
「私の方が気が利きますよ?クリスティーナ様の専属護衛騎士には是非フェリックスをご指名ください」
「僕、1番若いので話も合うはずです。専属護衛騎士はレミを選んでください」
「私はセドリックです。伯爵家の出身で独身です。ヒューゴ様に飽きたら、」
「セドリック、殺すぞ?
クリスティーナの専属は俺が決める。異論は認めない。どうしてもクリスティーナに指名して欲しければ先に去勢してこい」
ヒュッ
全員が股間を押さえた。
「ご苦労。解散」
使用人の皆さんが出迎えてくれて、公爵夫人も出てきてくださったので中に入った。
私達がジオ公爵領のお屋敷に到着した後、続々とお客様が到着した。その中にはジネットと婚約者のゼイン・モルゾン公子、エルザの弟ハリー・ウィロウ侯爵令息もいた。ハリー様は私達の2歳下で最初は招待名簿に無かったけど、本人が希望して招待して欲しいとお願いしたらしい。
到着から2日後はパーティ当日だった。
「大丈夫? 辛かったら無理をしないでね」
「傷は髪で隠せますし大丈夫です」
ジオ公爵夫人が用意してくださったドレスに着替えて髪を結ってもらっているところだ。イリス様も私の隣で髪結をしている。
「領地の誕生日のパーティだから親戚や隣領からもお客様が来るけど、絡んでくるご令嬢がいても適当に流してね。無理そうなら傷が痛むフリをすればいいわ。できれば私かヒューゴの側を離れないようにね」
「分かりました」
やっぱりモテるはずよね。
「これを着けて」
イリス様の侍女がジュエリーケースを開けて私の前に持ってきた。
金色に近いオレンジ色の宝石が付いたネックレスとイヤリングだった。
「ヒューゴの瞳の色よ。ヒューゴが石を調達させて作らせたの。是非着けてね」
「…ありがとうございます」
すごく高そう…。
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