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第三章 ニオルカンのマルコ
3ー7 公爵と王宮魔法師団への報告、その他
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〔 サリバス視線 〕
サリバス学院長は、この魔法学院の後援者でもあるニオルカン公爵と王都にある王宮魔法師団への報告を書き始めていた。
マルコの身上や為人については、カラガンダ・モンテネグロ翁に面会した時に色々訪ねてみるつもりではあるが、理由は不明なるもマルコが今回のことについて表沙汰になることを嫌がっているようなので、敢えて報告書の中からはマルコの名を伏せるつもりではいる。
しかしながら、一方でいくら伏せても相手が知ろうと思えばすぐにも名前が知れることは止むを得まい。
何しろ今年の新入生が全員見ている中でのペシャワルとマルコのやり取りである。
年端の行かぬ者とて、聡い者は何某かを感じ取ったであろうし、この後の教員の動きで察するものも出てこよう。
更には、新入生の兄や姉等の在学生を通じて噂が広まるのは避けられないとみている。
特に、今回の一件はある意味で学院に務める教員の不手際であり、私を含めて教員のほとんどが何らかの処罰は免れまい。
今回の一事をもって、いずれかの教員が免職となる事態には必ずしもなるわけではないのだが、無知はそれだけで罪なのだし、赴任してきたばかりの私でさえ、この新入生の入学以後の教育内容の確認を怠っていたという罪は免れないのだ。
その為に、公爵に対しては、学院のこれまで行ってきた教育の在り方を正直に報告し、その問題点の指摘と共に改善策を提言するつもりだ。
マルコについては一生徒と表現し、その者の賢明な提言と行動により、学院の不祥事が発覚したとのみ触れることにした。
王宮魔法師団に対してもほぼ同様の内容の報告となるが、懸念されるのは、シルヴィア・エジンバルと名乗るシルヴィア・ディラ・サリバン嬢の動向だ。
彼女は、ニオルカン公爵家配下のエジンバル男爵の次女と詐称してはいるが、実はエシャール・ファブレ・サリバン大公の妾腹の次女である。
正室であるデルフィナ夫人及びその子女との折り合いが悪く、大公領に存在する魔法学院に入れると兄姉等が主導する陰湿な虐めに会う可能性が高く、エシャール大公の計らいでニオルカン公爵にその身柄を託されたという事情がある。
いずれ成人の折は、大公領なり王都なりに戻されるであろうが、この学院在学中はエジンバル男爵が息女として扱うよう赴任の挨拶に行った際には、特に公爵から耳打ちされていた。
当然のことながら、彼女もマルコが標的を破壊した際には居合わせたであろうから、実父であるエシャール大公なり、身元引受人であるニオルカン公爵もしくはエジンバル男爵に如何様な話をするかは先が読めないのである。
マルコがシルヴィア嬢を読めない人物としたのは的確な判断である。
彼女が大公の血筋を引いているならば他の誰よりも魔力量は多いはずだ。
それでいて手加減をしていることに気づいたのだからマルコの見識眼も大したものである。
それにしても上手に隠してはいるがマルコには老練な魔法師の匂いが漂う。
彼の師匠であった人物はかなりの大魔導士であったに違いない。
但し、一年生になったばかりの幼き者が何故にあれほどに魔法に詳しいものだろうか・・・。
サリバスはそのことにも一抹の不安を感じていたのだった。
◇◇◇◇〕
〔 マルコ視線 〕
何もせずにいれば良かったのだが、余りに不甲斐ない生徒の扱いを見て口を挟んだのが良くなかったとマルコは大いに反省している。
幼い身体に宿った老獪な魂の筈なのだが、気性は身体に引きずられるのかもしれない。
そう言えば、このマルコの身体に宿った6人の記憶はそれぞれが雑多な性格の持ち主である。
一人として同じ気質の者はいないだろうと思っている。
その記憶を読みながらうまく動かしているのは6人の合議制なのかも知れないが、その判断はとても素早いので皆が協議しているとは思われないほどだ。
一人の人物が各世界に転生をしていったのならば、整合性も取れるのだが、転生先での魂はそれぞれに異なっていたし、今マルコの中にある記憶も一人の転生者の歴史的な終着点というわけではないようだ。
その意味でマルコの存在そのものが極めて曖昧なのだが、マルコは自分なりに考えて動くしかないと思っている。
記憶と経験はとても大切であり、仮に他人のモノであったとしても、今更放棄することはできない。
それら六つの記憶と経験は、今ではしっかりとマルコのモノとなっているからだ。
いずれにしろ、今日は義父様に全ての事情を説明して、サリバス学院長とのアポイントを取り付けねばならない。
義父様ならこれまで踏んだ経験で必要な対応をしてくれるだろうと信じている。
マルコは放課後歩きながらカラガンダ老に説明する内容を頭の中で順次取りまとめていた。
◇◇◇◇
〔 シルヴィア視線 〕
私は、シルヴィア。
お父様の指示により、大公領ではなくお父様のお知り合いの公爵様の元に身を寄せ、公爵領にある魔法学院に入学することになりました。
私はお父様であるエシャール・ファブレ・サリバン大公の次女なのですが、所謂妾の子であるため、大公家では中々に身を置く場所が無いのです。
私の母は、貴族ではなく商人の娘でしたから、大公の愛妾となってもその血筋が卑しいと貶められ、母は私を産んで一年後には病で亡くなりました。
私は幼かったから良くは知りませんが、少ない私の味方であったメイドの話によれば、大公家の中で母に対する非常に陰湿な虐めがあったそうです。
その所為もあって、私は一歳になると間もなく里子に出され、大公家とは別の家で育ちました。
しかしながら、大公の血筋は妾の子であってもついて回るため、私は普通の民にはなれないのです。
お父様の家臣筋に預けられていた私ですが、七歳になって学院に入らざるを得なくなったときに血筋が邪魔をしました。
私は貴族それも王家の血筋を引くが故に、魔法学院に入らなければならなかったのです。
しかしながら、魔法学院には私の腹違いの兄や姉が居るのです。
そうして彼らは滅多に顔など会わないはずなのに、わざわざ私の住む家臣筋の家までやってきて種々の嫌がらせをして行くような慮外者です。
それを知って、お父様はとても同じ学校に通わせることはできないと判断したようです。
お父様は、その子たちの所業はある程度知ってはいても、正式な妻と実子なのでまさか放逐するわけには参りませんので、できるだけ彼らから私を遠ざけることで私を守ろうとしたのです。
かくして私は王国の中でも最も西端に位置するニオルカンの魔法学院に入学したわけです。
この学院は、王都から遠く離れている所為なのか、教え方が非常に雑です。
私が王都に居る間に家庭教師に教えられたのは、きちんとした制御の上で魔法を使い、決して無理をしてはならないということでしたのに、入学式においては本来必要のない魔法の試し撃ちを先生方が率先してさせているのです。
私の場合はある程度基礎ができていますから、無理をしない程度に魔法を放つこともできますけれど、見ている限り我先に目立とうとして魔力をいっぱいに込めて魔法を撃っている子たちが大半でした。
あんなことをすればそのうち上手く制御ができなくなり、放出できる魔力量が限定されてしまいます。
幼い間は少しずつ魔法に慣れることが肝要なんです。
学院の先生は誰も生徒たちの適性とその魔力量を確認しようともしませんし、適正な魔法の放ち方も教えずに勝手に魔法を撃たせています。
ここは学院ではなく単なる撃ちっぱなしの射場なのでしょうか?
他の人がどうあれ、私は家庭教師であったルイーズ先生の教えを信じて無茶な練習はしません。
でも、一人平民の子が、先生にクレームをつけています。
うん、彼の言うことはルイーズ先生の言ったことと同じことを言っているから彼の方が正しい。
でもあのめちゃくちゃな先生は、その正論を聞き流し、遠くにある的を壊したらお前の言うことを聞いてやるというようなことを言っています。
本当にロクデナシですね。
7歳の平民の子であれば、あれだけの遠い的に魔法を当てることすら難しいでしょう。
私が放てば的には当たるでしょうけれど、全力で魔法を放っても破壊は無理だと思う。
だってあの的はどう見てもアダマンタイトでしょう。
王宮の魔法師でも破壊は無理なんじゃないかしら。
でも驚いたことに、その子がひるまずに言い返しました。
「的を壊せば、言うことを聞いてくれると言うなら、契約魔法で約束してくれ。」
彼は、確かにそう言ったんですよ。
契約魔法って、そんなに簡単にできる魔法じゃないということだけは、私も知っています。
でも彼と先生の前に魔法陣が浮かび上がったのを確かに私も見ました。
すると明らかに先生がひるみ、契約など結ばないと断りました。
できもしない約束を口にするからそんなことになるんですと、私も言いたかったけれど、私はここでは目立っちゃいけないから黙っていました。
男の子は、それを聞いて怒ったのでしょうね。
無詠唱で10個の的全てを破壊したのでした。
その破壊力は、契約魔法の魔法陣よりもはるかに驚くべき代物でした。
私はお父様に連れられて、王都の魔法師団の訓練を見に行ったこともありますが、魔法師団が数人共同で撃った攻撃魔法よりも威力が高いのではないのかと思われました。
しかも無詠唱ですよ。
魔法師団でも無詠唱で攻撃魔法を放てる魔法師は少ないと聞いています。
それなのに、なぜあの平民の子がそんな魔法を放てるのでしょう。
入学時の傍迷惑な魔法発動奨励の場に彼も居ましたけれど、彼は必要のない魔法は放っていませんでした。
仮にあの時に今の魔法を放っていれば一躍時の人になっていたでしょうね。
まぁ、今でも遅くなりはしましたけれど、完全に嵐の目状態ですね。
皆から注目され、彼の教えを受けたがっている子が結構多数います。
但し、貴族としての面子を重んじている子はダメですね。
平民の子と馬鹿にしているから教えを請おうとは思わないようです。
私は、・・・。
うん、彼と友達になって教えてもらおうと思います。
大公の娘だけれど、平民の母の娘でもありますからね。
貴族と平民との間に垣根があっても、私には低いのでいつでも飛び越えられるんです。
でも、学院で初めてできそうな友達が男の子なんていいのかしらねぇ。
彼と友達になれたら、お父様にもご報告をしましょうね。
サリバス学院長は、この魔法学院の後援者でもあるニオルカン公爵と王都にある王宮魔法師団への報告を書き始めていた。
マルコの身上や為人については、カラガンダ・モンテネグロ翁に面会した時に色々訪ねてみるつもりではあるが、理由は不明なるもマルコが今回のことについて表沙汰になることを嫌がっているようなので、敢えて報告書の中からはマルコの名を伏せるつもりではいる。
しかしながら、一方でいくら伏せても相手が知ろうと思えばすぐにも名前が知れることは止むを得まい。
何しろ今年の新入生が全員見ている中でのペシャワルとマルコのやり取りである。
年端の行かぬ者とて、聡い者は何某かを感じ取ったであろうし、この後の教員の動きで察するものも出てこよう。
更には、新入生の兄や姉等の在学生を通じて噂が広まるのは避けられないとみている。
特に、今回の一件はある意味で学院に務める教員の不手際であり、私を含めて教員のほとんどが何らかの処罰は免れまい。
今回の一事をもって、いずれかの教員が免職となる事態には必ずしもなるわけではないのだが、無知はそれだけで罪なのだし、赴任してきたばかりの私でさえ、この新入生の入学以後の教育内容の確認を怠っていたという罪は免れないのだ。
その為に、公爵に対しては、学院のこれまで行ってきた教育の在り方を正直に報告し、その問題点の指摘と共に改善策を提言するつもりだ。
マルコについては一生徒と表現し、その者の賢明な提言と行動により、学院の不祥事が発覚したとのみ触れることにした。
王宮魔法師団に対してもほぼ同様の内容の報告となるが、懸念されるのは、シルヴィア・エジンバルと名乗るシルヴィア・ディラ・サリバン嬢の動向だ。
彼女は、ニオルカン公爵家配下のエジンバル男爵の次女と詐称してはいるが、実はエシャール・ファブレ・サリバン大公の妾腹の次女である。
正室であるデルフィナ夫人及びその子女との折り合いが悪く、大公領に存在する魔法学院に入れると兄姉等が主導する陰湿な虐めに会う可能性が高く、エシャール大公の計らいでニオルカン公爵にその身柄を託されたという事情がある。
いずれ成人の折は、大公領なり王都なりに戻されるであろうが、この学院在学中はエジンバル男爵が息女として扱うよう赴任の挨拶に行った際には、特に公爵から耳打ちされていた。
当然のことながら、彼女もマルコが標的を破壊した際には居合わせたであろうから、実父であるエシャール大公なり、身元引受人であるニオルカン公爵もしくはエジンバル男爵に如何様な話をするかは先が読めないのである。
マルコがシルヴィア嬢を読めない人物としたのは的確な判断である。
彼女が大公の血筋を引いているならば他の誰よりも魔力量は多いはずだ。
それでいて手加減をしていることに気づいたのだからマルコの見識眼も大したものである。
それにしても上手に隠してはいるがマルコには老練な魔法師の匂いが漂う。
彼の師匠であった人物はかなりの大魔導士であったに違いない。
但し、一年生になったばかりの幼き者が何故にあれほどに魔法に詳しいものだろうか・・・。
サリバスはそのことにも一抹の不安を感じていたのだった。
◇◇◇◇〕
〔 マルコ視線 〕
何もせずにいれば良かったのだが、余りに不甲斐ない生徒の扱いを見て口を挟んだのが良くなかったとマルコは大いに反省している。
幼い身体に宿った老獪な魂の筈なのだが、気性は身体に引きずられるのかもしれない。
そう言えば、このマルコの身体に宿った6人の記憶はそれぞれが雑多な性格の持ち主である。
一人として同じ気質の者はいないだろうと思っている。
その記憶を読みながらうまく動かしているのは6人の合議制なのかも知れないが、その判断はとても素早いので皆が協議しているとは思われないほどだ。
一人の人物が各世界に転生をしていったのならば、整合性も取れるのだが、転生先での魂はそれぞれに異なっていたし、今マルコの中にある記憶も一人の転生者の歴史的な終着点というわけではないようだ。
その意味でマルコの存在そのものが極めて曖昧なのだが、マルコは自分なりに考えて動くしかないと思っている。
記憶と経験はとても大切であり、仮に他人のモノであったとしても、今更放棄することはできない。
それら六つの記憶と経験は、今ではしっかりとマルコのモノとなっているからだ。
いずれにしろ、今日は義父様に全ての事情を説明して、サリバス学院長とのアポイントを取り付けねばならない。
義父様ならこれまで踏んだ経験で必要な対応をしてくれるだろうと信じている。
マルコは放課後歩きながらカラガンダ老に説明する内容を頭の中で順次取りまとめていた。
◇◇◇◇
〔 シルヴィア視線 〕
私は、シルヴィア。
お父様の指示により、大公領ではなくお父様のお知り合いの公爵様の元に身を寄せ、公爵領にある魔法学院に入学することになりました。
私はお父様であるエシャール・ファブレ・サリバン大公の次女なのですが、所謂妾の子であるため、大公家では中々に身を置く場所が無いのです。
私の母は、貴族ではなく商人の娘でしたから、大公の愛妾となってもその血筋が卑しいと貶められ、母は私を産んで一年後には病で亡くなりました。
私は幼かったから良くは知りませんが、少ない私の味方であったメイドの話によれば、大公家の中で母に対する非常に陰湿な虐めがあったそうです。
その所為もあって、私は一歳になると間もなく里子に出され、大公家とは別の家で育ちました。
しかしながら、大公の血筋は妾の子であってもついて回るため、私は普通の民にはなれないのです。
お父様の家臣筋に預けられていた私ですが、七歳になって学院に入らざるを得なくなったときに血筋が邪魔をしました。
私は貴族それも王家の血筋を引くが故に、魔法学院に入らなければならなかったのです。
しかしながら、魔法学院には私の腹違いの兄や姉が居るのです。
そうして彼らは滅多に顔など会わないはずなのに、わざわざ私の住む家臣筋の家までやってきて種々の嫌がらせをして行くような慮外者です。
それを知って、お父様はとても同じ学校に通わせることはできないと判断したようです。
お父様は、その子たちの所業はある程度知ってはいても、正式な妻と実子なのでまさか放逐するわけには参りませんので、できるだけ彼らから私を遠ざけることで私を守ろうとしたのです。
かくして私は王国の中でも最も西端に位置するニオルカンの魔法学院に入学したわけです。
この学院は、王都から遠く離れている所為なのか、教え方が非常に雑です。
私が王都に居る間に家庭教師に教えられたのは、きちんとした制御の上で魔法を使い、決して無理をしてはならないということでしたのに、入学式においては本来必要のない魔法の試し撃ちを先生方が率先してさせているのです。
私の場合はある程度基礎ができていますから、無理をしない程度に魔法を放つこともできますけれど、見ている限り我先に目立とうとして魔力をいっぱいに込めて魔法を撃っている子たちが大半でした。
あんなことをすればそのうち上手く制御ができなくなり、放出できる魔力量が限定されてしまいます。
幼い間は少しずつ魔法に慣れることが肝要なんです。
学院の先生は誰も生徒たちの適性とその魔力量を確認しようともしませんし、適正な魔法の放ち方も教えずに勝手に魔法を撃たせています。
ここは学院ではなく単なる撃ちっぱなしの射場なのでしょうか?
他の人がどうあれ、私は家庭教師であったルイーズ先生の教えを信じて無茶な練習はしません。
でも、一人平民の子が、先生にクレームをつけています。
うん、彼の言うことはルイーズ先生の言ったことと同じことを言っているから彼の方が正しい。
でもあのめちゃくちゃな先生は、その正論を聞き流し、遠くにある的を壊したらお前の言うことを聞いてやるというようなことを言っています。
本当にロクデナシですね。
7歳の平民の子であれば、あれだけの遠い的に魔法を当てることすら難しいでしょう。
私が放てば的には当たるでしょうけれど、全力で魔法を放っても破壊は無理だと思う。
だってあの的はどう見てもアダマンタイトでしょう。
王宮の魔法師でも破壊は無理なんじゃないかしら。
でも驚いたことに、その子がひるまずに言い返しました。
「的を壊せば、言うことを聞いてくれると言うなら、契約魔法で約束してくれ。」
彼は、確かにそう言ったんですよ。
契約魔法って、そんなに簡単にできる魔法じゃないということだけは、私も知っています。
でも彼と先生の前に魔法陣が浮かび上がったのを確かに私も見ました。
すると明らかに先生がひるみ、契約など結ばないと断りました。
できもしない約束を口にするからそんなことになるんですと、私も言いたかったけれど、私はここでは目立っちゃいけないから黙っていました。
男の子は、それを聞いて怒ったのでしょうね。
無詠唱で10個の的全てを破壊したのでした。
その破壊力は、契約魔法の魔法陣よりもはるかに驚くべき代物でした。
私はお父様に連れられて、王都の魔法師団の訓練を見に行ったこともありますが、魔法師団が数人共同で撃った攻撃魔法よりも威力が高いのではないのかと思われました。
しかも無詠唱ですよ。
魔法師団でも無詠唱で攻撃魔法を放てる魔法師は少ないと聞いています。
それなのに、なぜあの平民の子がそんな魔法を放てるのでしょう。
入学時の傍迷惑な魔法発動奨励の場に彼も居ましたけれど、彼は必要のない魔法は放っていませんでした。
仮にあの時に今の魔法を放っていれば一躍時の人になっていたでしょうね。
まぁ、今でも遅くなりはしましたけれど、完全に嵐の目状態ですね。
皆から注目され、彼の教えを受けたがっている子が結構多数います。
但し、貴族としての面子を重んじている子はダメですね。
平民の子と馬鹿にしているから教えを請おうとは思わないようです。
私は、・・・。
うん、彼と友達になって教えてもらおうと思います。
大公の娘だけれど、平民の母の娘でもありますからね。
貴族と平民との間に垣根があっても、私には低いのでいつでも飛び越えられるんです。
でも、学院で初めてできそうな友達が男の子なんていいのかしらねぇ。
彼と友達になれたら、お父様にもご報告をしましょうね。
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