ニューハーフヘルス体験

中田智也

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36 ミズキ嬢 4・1/4

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街中を歩いているときに 背が高い女性が歩いていると、速足で追い抜き チラリと横目で顔を見てしまう。

そしてほとんどの場合、「ミズキちゃんのほうがカワヨス。勝った!」と心の中でガッツポーズをして 謎の優越感に浸る。

ミズキ嬢をだんだん自分のカノジョのように思ってしまっている。

相手はプロだと頭では理解しているものの、それにしても早く会いたいなぁ。
気持ちは募るばかり。


写メ日記を毎日見ていると、前回意見を伝えたとおり、客とのプレイ内容が詳しく書かれるようになった。
はじめは大まかな流れだけだったが、日を追うごとにミズキ嬢の文章も上達し、プレイについてかなり詳しく書かれるようになっていった。

中には、口に2発も出している客がいた。
えー!口に出していいの??
聞いてないよー!
俺も出したい!
妬けるし、羨ましい。
俺も次回頑張る!!


なかなか仕事の都合がつきにくく、会いたいのに会えない日が続いてヤキモキ、イライラしていた。

ネットで公開されている出勤予定は1週間分。
日付ごとに予約可能な時間帯が表になっていて、どの時間帯が空いているか一目でわかる。

しかし俺の仕事の都合と空き時間がなかなか合わない。
うーん、せめて2週間先がわかればなぁ。

しかたないや、と諦めかけたそのとき、ん?
よく見ると小さなボタンで「1か月」のマークがあった。
スマホの表示では小さくてこれまで気がつかなかったのだ。

そこを押下してみたところ、1か月先までの予定を見ることができた。

もちろん店やキャストによって入力されていないこともあるのだが、ミズキ嬢の場合は1か月先までの出勤予定が掲載されていた。

やった!
さっそく2週間先に予約を入れた。

しかし後ほど店から連絡があり、その日は出勤しなくなったとのこと。
店側がミズキ嬢本人に改めて確認をとった結果らしい。

えー、そりゃないよ~~。

残念。しかたない。
だがしかし、少しひっかかる。

わざわざ本人に確認して出勤しないという判断をされたと考えると、もしかして、俺だから断られたのかなぁと妄想する。

こうなると悪いほうにばかり考えてしまう。
俺、嫌われているかもしれない...

すっかり意気消沈して、やる気をなくして仕事をしていたところ、急に今日の夕方に仕事で外出することになった。

お!
大した用事ではない。その程度の仕事ならすぐに済む。
これなら仕事を終えてそのまま店にいけるぞ!

もう居ても立っても居られなくなり、慌ててミズキ嬢の出勤状況を見ると、ちょうど夕方に空き枠があった!
今回は会いたい気持ちが募り、いつもなら90分だが、空き枠だった120分をフルで確保することにした。

天の助けだと思い、コソコソ隠れてすぐに予約をいれるとアッサリOKになった。
ということは嫌われているわけじゃなさそうとも考えられる。

しかし、2週間先については、やはり俺と知って欠勤にしたのではなかろうか。
疑念が残る。

今日は枠を埋めるために店が強引にOK出したのかも...
もう、想像と空想と妄想が止まらない。

不安な気持ちを抱えたままだが、ミズキ嬢に会いたい気持ちのほうが大きく、このあと、とても手際よく仕事をこなしたことは言うまでもない。


その結果、思っていた以上にはやく仕事を終えることができた。
逆にホテルへ行くには時間がはやすぎる。

どうしようか。
うーん....
「!」
そうだひらめいた!
確かホテルの近くにラブグッズを売っているお店があったはず。

ミズキ嬢のプロフによると、対応可能なオプションに「新品なら持込でもコスプレ対応します」と書いてあったことを覚えていた。
嬢は足が長いので、さぞかし黒のパンストが似合うだろうと想像していたことを思い出したのだ。

スマホでラブグッズの店を調べて行く。

入口付近は本屋の体裁だが、その奥にAVではおなじみの「18禁」の絵が描かれた のれん がかかっており、それをくぐると異世界に通じている店だ。

おお、あるわあるわ。
さまざまなラブグッズが所せましと陳列されている。
人間の欲望とははてしないものだなぁ。

前回使った甘い味がするローションもある。

何にしようかな~と店内を物色しているとエロい下着があった。

前も後も丸出しの穴あきパンティーと、おっぱい丸出しのオープンブラ、ガーターとストッキングの4点セットを見つけた。
4点とも黒色で統一されている。
スレンダーなミズキ嬢はさぞ似合うだろう。
値段はまあまあ高めだが、資金があるのはありがたい。
早速購入した。

これは楽しめそうだ。
しかし、嫌われているかもしれないし...などと急に思い出し、気持ちの浮き沈みが激しくて頭がおかしくなりそうだ。

それでも会いたい気持ちが勝る。
ホテルへ行く途中でコンビニに立ち寄り、差し入れの飲み物を購入しバイアグラを服用した。


不安交じりのままホテルでしばし待つ。

ドアチャイムが鳴った。
これまでとは違う緊張に包まれた。

「あら!ヤマシタさん!こんばんは」
ドアを開けきっていないのに、ニコニコと挨拶してくれた。

この笑顔で俺の妄想は一瞬で吹っ飛んだ。

例え嫌いな客だとしても、予約を受けた以上はサービスするのがプロであることは理解しているが、彼女の笑顔にはそうした営業スマイルが感じ取れなかったのであっさりと安心してしまった。
なんと俺は単純なのかと自分であきれた。

部屋に案内しプレイ前に少し話をする。

何気なく聞いてみたところ、1~2週間ほど遠出するらしく、それを1カ月先までの出勤予定に反映できていなかったのだそうだ。
あまりプライベートに首を突っ込むものではないのは理解しているが、そういう事情ならなんとか納得できた。

俺は店とのやりとりの経過を話し、嫌われたのかと思ったと言うと「ヤマシタさんは他のお客様と違って、新しいことをいろいろとしてくれるので楽しい。嫌ってませんよ」と言ってくれ、俺もだんだん乗り気になってきた。

単純な俺。
うまく乗せられていることも理解しているが気分が上がってきた。
懸念事項も消え去り、思う存分楽しめることになった。

速やかに代金を支払い、またもや名刺をいただく。
名刺にメッセージを書いてもらいたいところだが、一刻も早く先ほど購入したエロい下着を見てほしかった。

「ミズキちゃん、今日はエロい下着を持ってきたんだ~。新品だから着てくれるとうれしい」

ガサゴソとカバンから透明のビニール袋に入った4点セットを取り出し、ミズキ嬢に渡した。

「わぁ~、エロそうですね。着てみますね。シャワー浴びてからのほうがいいですよね? でも...」
あっさりOKをもらえたが、彼女は4点セットの袋をあちこち見ている。

「私、背が高いので入るかなぁ」
あ!そうだ。
彼女の身長を考えていなかった。

表示されているサイズはフリーと書かれていた。
しかし彼女は一般的なシス女(生まれながらの女性)と比較するとかなり背が高い。

ここで俺はふと気がついた。
プロフよりも背が高いように思う。

立ったままの彼女に近づいて改めてよく見たところ、目線の高さは自称175cmの俺とほぼ同じくらい。
よく見ると背が高い女性がするように、少し背を丸めているように見える。

「もしかしてミズキちゃん、プロフよりだいぶ背が高い?」

デヘヘ~っと彼女の顔が崩れた。

「そうなんです。実際の身長を書くと、はじめてのお客様は敬遠されるみたいなので少し背を曲げた状態の高さにしてるんです」
サギではないと言うことか。
その言い方がかわいくて、わははと思わず笑ってしまった。

確かにモデル並みの高身長。
でもベッドの上では全く問題ないし、頭が小さいのでほとんど気にならない。

人差し指を唇に当て「身長のことは他の人には内緒ですよ」
彼女の秘密を知ったと思うと今度は嬉しくなった。

(ミズキ嬢 4・2/4へつづく)
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